ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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長門 (ペイン) 「空がまた鳴き出した、あの日」 (NARUTO登場人物雑考)

長門達の「あれからの私達」・・
最大の痛みである弥彦の死。

今日のお題、本当はあの日前後の半蔵やダンゾウのことや時系列的なことをと思ったのですが・・それは後日にしまして(おぃ)、前から心に引っかかっていたセリフについて書いてみます・・

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         「また空が鳴き出した・・・
             ペイン・・・ アナタ・・」

40巻でトビ(マダラ)が初めて黒幕としてペインの元を訪れます。
ペイン(というか長門)は、それまで術を使って雨をあげていましたが、マダラとの会話中に術を解き、雨を降らせ雷鳴を轟かせます。
上記の「また空が鳴き出した・・」はその直後の小南のせりふです。

毎日雨ばかり続く雨隠れの里。雨がキライだった弥彦のためなのか、日曜日以外は毎日術を用いて雨を止めていた長門

なのに、なぜ長門はあのとき術を解き 雷雨を降らせたのだろう?
そしてそのときのペインの、なんとも哀しい瞳。 

いったい何を見つめ、何を想っていたのだろう。
小南の「ペイン・・アナタ・・」に続く言葉はなんだろう? 
小南と長門は何を想っていたのだろう?
それがずーーーっと自分の中でひっかかっていました。

あの時の長門。 
今週号を読んで、弥彦が死んだあの日の景色を思い出していたのではないか?と思いました。
長門にとって雨にいい記憶はないと思いますが、
なかでも弥彦が死んだ時の雨・・・
倒れた弥彦の体と、長門の心にうちつけた 冷たい雨の記憶が一番辛い雨の記憶なのでは?

あの日の雨、そして長門の心の中での、怒りの雷。

全てはあの日、あの時に終わり、あの時にはじまった。
少年達の夢を追った日々は弥彦の死で終わり、
諦めの果ての平和をひたすら追う 今の長門達の戦いの日々が始まった・・。

マダラ(トビ)が言った「いよいよだ・・我々が目的を達成するのもあとわずか・・全てが本来の形に戻るのだ・・写輪眼の力が・・このうちはマダラの力が」という言葉。 
その言葉を聞いて、長門の心に去来したものは、
今までの道のり、そのためにあった弥彦の犠牲、
そして全てのはじまり・・・・あの時の雨だったのでしょうか。

そして、平和の実現のために マダラ(トビ)と手を組んでまでして ここまでやってきたこと・・。けして長門はトビに心を許しているわけではなく、目的のためにしかたなく手を組んできたのだと思うのです。
(目的達成のためには、どうやら写輪眼の力は必要なようなので、マダラの力を復活させることも必要だとは思っているのでしょうが・・トビの本当の目的は平和ではなくて別のものであることを長門は感じているように思います)

「(もうすぐ元通りになる)マダラの力が」というトビの「自分のため」の言葉を聞いて軽蔑するような怒り・・心に秘めた怒りも稲妻となって空を裂いたのでしょうか?
そして、あの日に弥彦を失った怒り(半蔵達への怒りと、自分自身のふがいなさへの怒り)が雷となったのでしょうか。

また、鳴きだした・・という言葉から、長門はあの日を思う時には
いつも空を鳴かせるのかもしれません。

ペイン、アナタ・・とペインを見つめる小南・・・
ペインの瞳が見ているあの日を、一緒に見ていたのでしょうか。

今週号で 弥彦の死の真相がわかり、40巻のあの時の二人が引き裂かれるような心の痛みを感じていたこと・・・やっと少しわかったような気がします。