ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト483:再びの師弟!! 今週号のWJナルト感想 (ジャンプ 12号)・その1「サクラとカカシ」

NARUTO483:再びの師弟!!・・・その1.サクラとカカシ


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「サスケ・・・オレは同じ事を何度も言うのはあまり好きじゃない・・
  だが もう一度だけ 言っておく・・・
  復讐に取りつかれるな!!」

 ついに、カカシとサスケ・・・約4年ぶりの再会!!

 サクラの決意

さて、サクラが何か企んでいることくらい、やっぱりサスケは見抜いていましたね;
ナルトの時と同じで、サクラは「ナルトやサスケをなめ過ぎだ」w

でも、だからといってサクラを責めることなんてできないな・・私には。
これもナルトやサスケ、そして里のために「一人で全てを背負ってあげよう」という彼女なりの優しさから決意したこと。それが稚拙な演出であったり高慢な考えだったとしても、この3年余り・・・彼女が真剣にサスケを救いたいと思ってきた、その気持ちの証でもある。とても責めることなんて出来ないなぁ・・w 
誰もが多かれ少なかれ、似たような道を通って大人になる・・・うん。

でもサクラは、サスケの現状を知らな過ぎた。
失敗したといえば、賢いはずのサクラが・・・サスケに関するデータもろくに集めないうちに行動してしまったことかな? 他国に先にサスケが処分される前に、と焦ってしまったのだろうか。

サスケの現状をみてかなり当惑したようですが、それでもまさか「ここまでとは」思ってなかったみたいです。

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「香燐にトドメを刺してみろ」と言うサスケに戸惑い、そっと「サスケを刺すため」クナイを持って香燐に近づくサクラ。それを後ろから千鳥で刺そうとするサスケ・・。
あぁーーあ。やっぱりサスケは千鳥をサクラに向けてしまったか。何と情けないことやら。

どうやらサクラに向けた千鳥は本気だったようです。サスケは香燐のことはまだ仲間としての意識が残っているような気がしますが、サクラにはもう無いような気がしました。
いまは「憎い木ノ葉の仇」にしか見えないのかもしれない・・。実際に急所を狙ったかどうかまではわかりませんが・・・。サクラはまさかの事態に、逃げることも出来なかったようです(医療忍者は敵の攻撃回避を訓練してるはずなのに)。サスケがそんなことするなんて、まるで予想していなかったんだろうな・・。

間一髪で止めに入ったのは・・・ やはりカカシだった。

病院の屋上でナルトに向けた千鳥を止めに入ったことがあった。あの時と同じです。
そしてあの病院の屋上での事件の日。あれが最後となり、止まっていた師弟の時計は・・・時を再び刻み始めるのだった。


 カカシの謝罪

 「サクラ・・・お前一人で サスケを殺ろうとしただろ・・・?」
「そんな重荷を お前が背負うことはないんだよ 」
   「第七班の先生でありながら お前達をバラバラにさせてしまったのは
   オレの不甲斐なさだ 」

驚きました!
だって・・・カカシが弟子達に心からの謝罪をするのは初めてです。
 どんなに遅刻したって全く反省する姿勢を見せず、どんなピンチにも「だいじょーぶ」という顔を見せてきたカカシ・・。

 「サクラ・・・お前を安心させようと無責任なことを言った
だらしない先生ですまない・・・ 」

後悔ばっかりで自分を責めてきた人生・・・そんな自分の「本性」を決して弟子の前で見せることが無かったんですよね。カカシがこんな姿を見せるっていうのは、マスクを取って素顔を晒すのと同じくらいの衝撃的なことだと思うんです。

カカシにとっての理想的な先生といったら、自分の師である四代目。
強くて、冷静で動じない。そして些細なことにはこだわらず、包容力のある先生。カカシは四代目みたいな先生でありたかったんじゃないかな。だから、小さなことで悩んで後悔ばかりしているような自分は見せることが無かった。仲間を安心させ、守ってやることが師の役目だとそう思っていた。そして他人に弱みを見せまいとするところ・・・これは仔カカシ時代から残る、突っ張った性格によるのかもしれない。

はじめてカカシの「本性」を見たサクラは、かなり驚いたんだろうなぁ・・・
「そんな事・・・・」って絶句してます。
内なるサクラは(こんなカカシ先生はじめて見る・・)と思っているのでは?

おそらくカカシは、この3年あまりの間・・ずっとサクラにも謝罪したい気持ちでいっぱいだったのだと思う。出来ればこんなことになる前に解決することを期待していたのかもしれないが・・それも甘かったかな。


「だらしない先生ですまない・・・」

そう語ったカカシの背中が、今までの秘めてきた想いを物語っているような気がします。


サクラに対する「責任」

正直なところ、カカシは「うちはの生き残り・サスケ」と「九尾人柱力で四代目の息子・ナルト」の監視役という任務だけで、手一杯だったんですよね。

カカシの重荷を心配した自来也が「ナルトの教育担当」を申し出て、分担してきた経緯があります。第一部のカカシはナルトを自来也にほぼ任せっきりにしており、サスケにかかりっきりになっています。

実際、サスケは大蛇丸に呪印をつけられ危険な状態にあったし、オビトが授けてくれた「千鳥」を写輪眼の正統継承者であるサスケに伝える「義務」も感じていたんだろうな。。
その分、サクラは「放置」されていたのは事実。サスケとの千鳥修行の1ヶ月間、サクラに連絡も取らずに心配させたままだったりとかw
サクラにはきちんとした家庭があり特に心配する材料は無かった・・ サクラに対しては「優しく、守ってあげるのが師の役目」・・・そう考えるカカシは、今までもずっとサクラにそんな態度で接してきました。それが「サクラに対する無責任」の原因にもなってきた。

サクラは中忍試験、あの「死の森」で サスケが大蛇丸の呪印を受ける瞬間を目撃してしまったから・・・誰よりもサスケの身を案じており、カカシに度々尋ねるのです・・
「サスケくんの首にはあざがあったでしょ・・アレは・・」
でもカカシは
「ま・・あまり心配するな」とか「心配ないよ」(にこっ)とだけ。
カカシも非常に心配していたのですが、サクラに心配かけまいというのと・・・自分の中にある不安を打ち消したかったのか、それしか答えなかったんです。

そしてサクラも思い出している、あの「病院の屋上での事件」が起きてしまう・・。
サスケの里抜け直前、サスケとナルトが本気で千鳥と螺旋丸をぶつけあいそうになり間一髪でカカシが止めに入った事件。
サスケ里抜け「最後の警告」となった事件なのですが・・あの時カカシの判断は甘かった。
「大じょーぶ!また昔みたいになれるさ!」と優しいんだけど「無責任」な発言をしちゃうんですよね。で、カカシはサスケに「復讐なんてやめとけ」と説教をし、そのまま任務へ発った・・(そしてそれが最後になる。)

結局サスケの里抜けの「危険度」を、あのとき一番感じ取っていたのはサクラでした。カカシが「大じょーぶ」なんていったのは慰めでしかないことを、サクラはわかってたんですよね。その結果、サクラはカカシに相談することも無くサスケを止める為に行動する・・・・サスケが里を抜けることを予想し、一人で毎晩サスケを待ち伏せし続けたのだ。そしてサスケを止められずに失敗し、大きく傷つく結果になってしまった。
実は今回と似たようなパターンだったのである。。

あとでその話を聞いたカカシは、おそらく自分から綱手に「サクラを頼みます」と願い出ていたのではないだろうか? サクラの師として、無力だったことを痛感したに違いない。

サクラが綱手に「弟子入り志願」した時、綱手はこう答えている・・・
春野サクラ、カカシより頭脳明晰、根性もあると聞いてる・・・そのかわり私は甘くは無いぞ!」。すでにカカシから打診を受けていたような発言だった。
サクラを綱手に預け、ナルトを自来也に託し・・・第七班はバラバラになった。

チームワークを何より大切にし、ミナト班と第七班の写真を大切に枕元に飾っていたカカシ。サスケを止められず、第七班を守れなかったことは、どれだけ辛かっただろう。。

オビトの名前が刻まれた慰霊碑の前で「お前が生きていたら・・今のオレを見てなんて言うんだろうな・・」と呟いたあと、その後2年半の間のカカシの行動は不明のままです。
責任を感じていた彼は一人でいったい何をしていたんだろう・・?

ペイン戦後(カカシ復活後)、カカシがやたらとするようになった「ナイスガイポーズ」。これ、私的には かなり気になっておりましてw
これはガイを見習って、師として弟子を信じるという意味で使うようになったのか?と思ってきたのですが・・・実はもう1つの意味があったのかもしれない。
「男がナイスガイなポーズで言った事は、死んでも守らないといけない」これ、ガイやリーが言っている言葉です。たとえ仲間を安心させるためであっても「無責任発言」はするもんじゃあない。それが仲間を苦しめる結果になる事だってある。

男なら発言には責任を持て・・・自分の無責任ぶりを責め続けたカカシが、戒めのためにしているのかもしれないなぁ・・・アレ。


「サクラ・・お前はその子を連れて・・・ここから離れてろ・・・」

ここにいたら巻き込まれて危険だというだけではなく、「これから先をサクラに見せたくない」。 これはカカシの思いやりなんだろうな・・。
(サクラはあまりはなれないような気がしますが)


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  「お前の覚悟の重さは オレが受け取るよ
     ま これはオレの役目だ」

(言われてみたいな、こんな言葉・・はともかく)

今回は、カカシ・・「だいじょーぶ!心配するな」とは言いませんでした。
カカシがサクラの気持ちを、正面から受け止めてあげましたね。
サクラを認めてあげたんだと思います。

サクラは、里を出たときから深刻な顔をしていました。自分の覚悟の重さに必死に耐えながら、ずっと張り詰めた思いで・・・。
しかし 笑って「オレの役目だ」といったカカシの覚悟がいかに大きく「尋常なことではない」ということを・・今まで見たことが無いカカシの姿にサクラは感じ取ったように見えます。  

・・・「ホラ、早く行け サクラ」


ここから先の戦いが、目を背けたくなるようなものになることをカカシは覚悟しているのだろうか・・。


(感想後半、 感想その2・サスケとカカシ再会の時 へ続く・・・)