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カカシの「オレは火影のガラじゃない」について(489話から)

 カカシの「オレは火影のガラじゃない」について(489話から)

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   「 ま・・・オレは火影って ガラじゃないし 」
 
さて、489話の カカシのこの言葉で、「カカシ火影就任騒動」は幕引きとなってしまったようですが・・・  (489話感想の中で「別記します」と書いたこの部分について、ちょっとだけ突っ込みます)
いずれにしてもこの「火影騒動」、中途半端でしたね。カカシもこんな状況なのではっきりと断ることもできず、かといって積極的に引き受ける気分にもなれないままで終わってしまった。
カカシの「オレは火影のガラじゃない」という発言。綱手はさりげな~くスルーして忍連合の話を始めちゃうんですよね。 否定もせず肯定もせず。 そして綱手はあたりまえのように火影続投を考えていたようだった。これってやっぱり、カカシはまだ「火影のガラ」じゃないということなんだろうか?

今週(489話)の、カカシの2つのセリフから 彼が《まだ》火影になれない理由を検証してみようと思う(よけいなお世話だがw)

1.「ま・・・オレは火影ってガラじゃないし」
 
そんな、謙遜しちゃって~と言いたくなるんですが 本当に彼は「火影のガラ」じゃないのだろうか?
ガラとは『 身分、性格、品格 』を表す言葉。 ではカカシの「ガラ」とやらは一体どーなんだろう?  客観的に検証(大げさw)してみると・・・
 
《まず、身分は?》
地位は上忍。12歳で上忍にスピード出世し、暗部に在籍し・・ 常に火影に最も近い場所で「最高機密」にも携わってきた。家柄的にも天才忍者はたけサクモの息子。四代目火影の弟子・・・・身分的には、もうコレ申し分ない!この点については、前の大名御殿での会議でも問題はなかった。じゅうぶん「火影」レベルクリア!
 
《性格は?》
沈着冷静なところ・・・・・これは火影に絶対必要な要素。これは適任といえる。
仲間想いなところ・・・・・これも、申し分なし!
後悔癖・・・・・気持ちの切り替えは少々悪い。いつまでも失敗を引きずりすぎるところアリ。
これは火影としては難点ありか? 
遅刻癖・・・・・コレはかなり問題あり。 カカシの遅刻は、はっきりいって「どうでもいい時」に限られるのだが 時間にだらしないというイメージは、火影としての信用にかかわる。
性格面では、後悔癖と遅刻癖。この2つに難点がありますなぁ・・・。
 
《品格は?》
大名会議では「名声も力も徳もある」と言われていた。「徳もある」・・・つまり品格もあるということですね。 どうやら一般的には、カカシは立派な人というイメージがあるらしい。
ま、お仕事はきちんとこなすし、常識的な判断をするし知識もあるし・・言葉遣いも丁寧です(ナルトと我愛羅、見習いなさい!w)
ただし、カカシはイチャイチャ本を持ち歩いていましたから・・・・(現在は、ペイン襲撃で本も埋もれてしまい手元に無いようだけど)。 白昼堂々、任務中でもエロ本(自来也先生、すみません!)を読み歩く態度。 これはおよそ火影の品格としては、ふさわしくないかな… 
(厳密には、自来也と一緒に女風呂を覗きに行くといっていた三代目も問題ありですけどね
 
以上3点から考えると、
むむむ・・・・ カカシ本人が「ガラじゃない」というのも、客観的にみて否定できないのである。
 
もっともカカシは12歳で上忍になる頃までは超優等生で、1日も早く父や師に追いつき追い越そうと「火影への出世コース」まっしぐらに進んでいたと思うんですが・・ オビトを失った日から、カカシは自分で「火影コース」の道を外したように思う。。 遅刻癖や、ぼ~っとした雰囲気は、意識的に作り出しているものでもある・・・
そして、カカシが自分で「ガラじゃない」、つまり価しないといった言葉の真意は、次のセリフにもある・・・
 
2・「今のこの状況下では 顔のきく 綱手様が火影でいてくれないとね」
 
つまり、カカシは綱手様ほど顔がきかないと自分で思っていたわけだ。
 
「この状況下。」 戦争を控えたこの特別な時期だからこそ、五大国どうしの信頼関係・駆け引きがひじょ~に大切になってくるわけです。こういう非常時には、なんといっても「知名度」がモノを言う。
忍の知名度というのは戦功によって高まっていきますので・・・第2次から第3次忍界大戦にかけて、「木ノ葉の三忍」として活躍した綱手知名度は抜群なわけですね・・。
そして非常時に発言権を持つのは、だいたい戦争経験豊富な里のご意見番や長老達。日頃はご隠居しているコハルやホムラが、木ノ葉崩しや戦争ってなると表に顔を出してくるんですよね・・・これは、他里でも同じこと。
なので「この状況下で顔がきく人」とは、長老といわれる年代の人達に知名度がある人ってことになります。 だから、もう齢50を過ぎた「三忍」綱手は、この状況下で顔がきく!
 
・・・では、「はたけカカシ」の場合 どのくらい顔がきくもんなんだろう?
 
比較的若い世代には、カカシはよく知られているみたいなんですよね。(砂の3姉弟は当然知っているので別としても。) 雲隠れのダルイと雷影も「ボス・・あれ、はたけカカシっすよ」「フン・・わかっとる!」という会話をしてましたから。
でも、チヨばあ世代になるとカカシの認識は違ってくる。 カカシは「はたけカカシ」ではなく・・・「白い牙の息子」ちゃんでしかないのである。

土影も、火の大名も・・ カカシの名前を聞いた時 「白い牙の息子か(=なら信用できる)」という反応だった。あの土影をも、納得させてしまう偉大なる「白い牙=はたけサクモ」
・・・
しかも、サクモさんが実際に死んだのは、今のカカシとあまり違わない年齢だったハズなんですよね。(カカシ7歳の時で、早死にしたと言っていたから)  つまり・・白い牙・はたけサクモは カカシとほぼ同じ年齢の頃には、その功績と人徳が他国に知られていた!それだけすごい忍だったのである・・・
正直言って、カカシはまだその域には達していない。だから「あのサクモの息子」という言われ方をしてしまうのだ(時代のせいでもあるが)。 あぁ・・・偉大な父ちゃんを持つと、息子はその壁を超えるのに苦労するのだ。
カカシは「白い牙の息子」と言われているようでは、まだまだ なのである・・・。

3.カカシは火影になる可能性は残っているのだろうか?
 
ストーリー的に見て、ナルトが火影になるとしたらカカシが就任するタイミングは無い!ように見えるんだけど・・・・
という「現実的な判断」はちょっと置いといて「素質的に可能かどうか?」という話をすれば、これ可能だと思います!(贔屓目じゃなくて)

「火影ガラとはいえない問題点」・・・・・つまり遅刻、エロ本読書、後悔癖、知名度の不足・・・これらの「ガラじゃない」部分が変わるかどうか?は これから先のカカシ次第(まぁエロ本はどうでもいい気がするけど)。

つまり、カカシがこれから始まろうとしている戦いで 「立派に仲間を守ること(救うこと)が出来るか?」 にかかっている。  もし、成し遂げたとしたら・・・カカシはやっと自分自身を「後悔ばっかり人生」から解放し、前向きに歩めるんじゃないだろうか? 慰霊碑前で自分を必要以上に責めることもなくなるだろうし(そしてイチャパラは今は手元に無いし) 結果を出せば他国でも認められ顔もきくようになってくる。・・・そして、カカシは「火影ガラへの条件」を全クリアすることになる。 
 
もし(万が一)、その時に再び「火影就任問題」が出てきたとしたら・・・
今度こそ、カカシは自分の意志で火影を「しっかりと受け入れる」ことが出来るかもしれない。
 
カカシの一連の「火影就任問題」。 これで終わったのではなく・・・
 ・・・・実はこれから始まろうとしているのだ!  (断言していいのか?・・・いいと思う)
 

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