NARUTO498:母ちゃんの赤い髪 (その1.父の背中と母の胸・・)
「ずっと・・・ずっと・・・会いたかったってばよ・・・ 母ちゃん・・・!」
うぐぐ。16年・・・ずっと探していた母。ナルトは心の奥に封印していた「母への想い」、はじめて口にしましたねぇ。。 ずっと夢見ていた、母の胸に抱きしめられること。
ナルトは孤独だった苦しみや、のけ者にされてきた恨みは表に出してきたこともあったけど、どういうわけか両親への想いを口にしたことは無かった。 でも、「母ちゃんさえいてくれたら」。そう思ったことも多いんでしょうね・・・でもそれを口に出して言うのは、あまりに辛すぎたのかも。
公園で遊んでいた時、夕飯の時間になって・・・ 1人また1人と友達は母ちゃん達が迎えにきて手をつないで帰っていく。
その時のナルトの悲しい顔・・・・(25巻の回想)
あっちに行け!といわれるよりも、もっと辛いのは・・・・母ちゃんがいないということだったのかも。
今週は内容濃ゆいにつきw 2つに感想分けます(あしからず)。
1つめは、クシナとナルト、ミナトとナルトを中心に。
今週は内容濃ゆいにつきw 2つに感想分けます(あしからず)。
1つめは、クシナとナルト、ミナトとナルトを中心に。
2つめは、クシナとミナトのなれそめを中心に。
最近、急ピッチで過去に登場した伏線が回収されていってますけど、今週もしっかりありましたw
それもナルトの「基本的要素」についての回収・・・
・ナルトの「だってばよ」
・ナルトの「将来の夢」
・ナルトの「オレンジ色の服」。
いよいよ、終盤も・・仕上げ段階か?と思わせぶりで、気になる・・・。
・母の拳と、時空を超える「だってばよ」
父ちゃん母ちゃん、それぞれナルトに言ったこと(したこと)が、何とも2人の性格をあらわしているなーと面白かったです。 やっぱり最初の『登場の仕方』ってのは、その人物を一番物語ってる。
クシナは「私が誰か当ててみて、ナルト・・フフフ」って、ちょっともったいぶって、イタズラ娘っぽいところをみせる。
で、クシナを「九尾の正体」と答えたナルトも、ナルトらしいというか・・・。
・・・大体クシナが「ぐぁはははは!」と"お下品”に笑ったのには 正直驚いたんですけどw・・・・ それを「なんという野蛮な笑い!」といったナルトも受けましたw これ、感動の母子の最初のやり取りですか・・・!w
で、クシナを「九尾の正体」と答えたナルトも、ナルトらしいというか・・・。
・・・大体クシナが「ぐぁはははは!」と"お下品”に笑ったのには 正直驚いたんですけどw・・・・ それを「なんという野蛮な笑い!」といったナルトも受けましたw これ、感動の母子の最初のやり取りですか・・・!w
「違うってばね!」
とドついたクシナ。・・・母から息子へ。最初にいきなり拳ってのは、クシナらしいのかな?
だってばね。・・・・クシナの口癖、ナルトに遺伝したんですね~。これって遺伝的要素なのかぁ?w
でも、この「だってばよ(ね)」は、ナルトとビーを「国境を越えて結ぶもの」にもなったし、
ナルトと母を「時間を超えて」結ぶものにもなった。
んーーーこれこそ時空を超えた、『だってばよ』 ?w
しかし、サスケVSダンゾウが終わってから数々の拳が登場しましたが、今度は母から息子への拳w
そういえば、ミナトにも、いきなりナルトが喰らわせた一発がありましたよね。
・・・・親子で交わす、拳の「あいさつ」w
ナルトがきょとんとしているのを見て、
「じゃあ・・ ミナト何も言わなかったのね もう・・・まったく」
これ、すっごくこのクシナの気持ち分かる気がします!w
ミナトって、優しい人だけど「余計なことまで気をまわす」器用なタイプじゃあないですよね。
女心にも、ちと うとい気がする・・ クシナとしては、ちょっとは自分の話もしてくれたかな・・?なんて願望もあったのかもしれませんがw
それに、クシナは「息子との感動の再会」をどうやって演出しようかと楽しみにしていた節があります。「私が誰だか当てさせよう♪」なんて、ちょっとドキドキしながら考えていたのかも。
でも、ミナトはそんなことお構いなし?に「イーブンてとこかな~」なんて思い切り天然ぶりを披露するわ、「息子」とさら~と言っちゃうし。 クシナにしてみれば「やっぱりミナトね・・」なんて思っているのかなw
・クシナの「封印」
クシナの話では、「ミナトはアナタが九尾の力をコントロールする時の為に 私のチャクラを封印の式へ組み込ませていたの」ということ。
はは・・・先週の感想で、九尾の陽チャクラにクシナの陰チャクラがくっついていたんじゃないか?などと書いたのですが(これは クシナが九尾の人柱力ならという仮定で成り立つ理論だったんですけどねw)ど~もそうじゃなくて、単純に封印式に組み込まれていたようでした!w(←笑ってごまかしたぁ!)
でも、あのクシナが精神エネルギー(陰チャクラ?)ではあると思ってますw
ミナトが出現したのは、ナルトの封印が緩んだことで八本目まで開いちゃった時に出現するようになっていた。 それに対し、クシナは「九尾コントロールの時に出現するように組み込んだ」ということは、ナルトが封印の「鍵」(ナルトに蔵入りした鍵)を使って「九尾を完全解放した時」に出現するように クシナチャクラを組み込んだ、ってことだろうか (鍵のほうにクシナを組み込んだ?)
とにかくあのクシナは、精神エネルギー(陰チャクラかなぁ)ではあると思うのだが。いずれにしても、九尾事件のときに「なぜクシナは死んだのか?」ということは気になります。
・父の背中と、母の胸
・・・ナルトは両親のことを口にすることは(たぶん)無かったけど、「ずっと会いたかった」とか「母ちゃんに会ったら絶対に聞こうと思ってた」とか言っているところをみると、やっぱり母ちゃんには会いたいってずーっと思ってたんですね。
前にイルカ先生のことを「父ちゃんってこんな感じかなぁ・・・」なんて言っていたけれど、『話を聞いてくれて、自分をそのまま認めてくれる』 イルカ先生は、どちらかというと「母ちゃん」だったのではないかな・・という気もしますw
で、ナルトが実際に憧れてその背中を追い求めていたのは、父とは思っていなかった「四代目火影」だった。
ナルトがなぜ、そこまで会ったことも無い四代目火影を尊敬し、その背中を追い続けたのか?
・・・・そこには三代目火影の想いがあったような気もします。
ナルトには、父親が四代目であることは伝えられなかったが、ナルトが四代目の背中を追い続けるように・・・と三代目は「四代目がいかに立派な火影であったか」を、さりげなくナルトに話していたんじゃないだろうか?
孤独の中でも、ナルトがしっかりと目標を持ち続けられるように・・・。
男の子にとって父親ってのは、やはりその背中を追い続ける存在なんだろうか?
いくつになっても追い続けられ、息子が人生の中で迷うことの無いように引っ張っていく・・・そんな形で「在り続けること」。 ずっと、背中を見せていることも父親の愛情なのかな?と。
ナルトが憧れていたのも四代目の背中だったんだろうし、カカシが子供時代にふと思い出す「父サクモ」の姿も背中だった。 「オレの背中を見てついて来い、そしてオレを越えていけ」みたいな・・・それが子供に生きる力や勇気を与えてくれる気がします。
それに対して母。
母の愛情は、正面から受け止めて抱きしめてやることなのかな・・・?と。
ありのまま、弱い部分も含めてぜ~んぶ受け入れて抱きしめてやれるのが、母ならではの愛情なのかもしれません。。父と母、それぞれ違った「愛情」がある。 役割分担って、あるんですね。
ミナトとクシナの登場を見ていると、父と母それぞれの「愛情のかたち」を考えて、役割分担して封印に組み込んでいたのには驚かされちゃいます。
・・・・やはり、九尾事件の日の、とっさの判断とはとても思えない。
前々から2人は、ナルトに九尾を封印して自分たちは息子を「中」から守る事をすることを考えていた気がする・・・
・父と母の役割分担
役割分担、父・・・四代目が登場した「ナルトが八本目まで九尾化した時」
以前、なぜこのタイミングでミナトが出てきたのか?というお題で書いたことあるんですが、ナルトがここまで九尾化するということは 封印が緩んで締め直しの必要性がある・・・ということもあるし、里が危機に陥った時、ということでもある。。
だから登場した四代目は、やはりそこは「火影」としての態度を崩さなかったようにも思えた。
・・・・・しかし。
九尾化したということは、ナルトが九尾の意志に負けたということ。
九尾化したということは、ナルトが九尾の意志に負けたということ。
四代目は、ナルトに「強くあれ、やればできる」と勇気を自信を与える為に登場した。
これはやはり「父親」としての役割だったんだな~と改めて思います。
どうしたらいい?と訊ねるナルトに「答えは自分で探すんだ」と突き放し、
オレってば頭わりーしすげー忍者じゃねーしと弱音を吐くナルトに、お前ならその答えを見つけられる 」と言い、こう伝えた・・・
「お前を信じてる」。
父ちゃんに信じてるといってもらったことで、ナルトの九尾化は止まった。
「強くあれ」と「外面的な自信」を持たせること。 これはやっぱり父ちゃんならではの役割だったんですね。
父ちゃんに信じてるといってもらったことで、ナルトの九尾化は止まった。
「強くあれ」と「外面的な自信」を持たせること。 これはやっぱり父ちゃんならではの役割だったんですね。
これは里のピンチではなく・・・ナルト自身の危機での登場になる。 父ちゃんの時と同じようにナルトが自信を失った時なんだけど、今度は「強くなくていい」・・・・無理しなくていい、弱い自分も認めていいんだという「受け入れ」。 そしてクシナがナルトに伝えた言葉は・・・・
「アナタを愛してる」。
クシナに抱きしめてもらうことで、闇ナルトは消え、ナルトの九尾化は止まった。
「そのままでいい」と「内面的な自信」を持たせること。 これこそ母ちゃんの役割なんだろうと思う。
外面的な強さと内面的な強さ。
強く向き合える自分(白ナルト)をミナトが、「信じてる」と認めてくれ、
弱くて醜い部分もある自分(闇ナルト)をクシナが「愛してる」と認めてくれた。
母からも愛を受け取ったナルトは、これで表裏一体の強さを手に入れたことになりそうです。
クシナに抱きしめてもらうことで、闇ナルトは消え、ナルトの九尾化は止まった。
「そのままでいい」と「内面的な自信」を持たせること。 これこそ母ちゃんの役割なんだろうと思う。
外面的な強さと内面的な強さ。
強く向き合える自分(白ナルト)をミナトが、「信じてる」と認めてくれ、
弱くて醜い部分もある自分(闇ナルト)をクシナが「愛してる」と認めてくれた。
母からも愛を受け取ったナルトは、これで表裏一体の強さを手に入れたことになりそうです。
両方をそれぞれが担当してw認めてくれた「父と母」。16年間の不在を十分穴埋めするくらいの両親の深い愛情を、ひしひしと感じちゃいます。
・尾獣の抱える「闇」
クシナに会う前に九尾化し始めていたナルトは いつもと違って 白ナルトの右半身は「九尾の衣を纏った」状態で、闇ナルトの左半身は「邪悪な九尾化」。 右半身の九尾チャクラは九尾の意志が無く 純粋な「九尾チャクラ」なのに対し、 左半身は有毒な九尾の意志付き九尾チャクラの状態。
そして九尾の意志を断ち切り、九尾化が止まったのは、母が抱きしめて「愛」を伝えてくれた時でした。
滝修行で、闇ナルトを抱きしめて「勝った」ナルト。やっぱり九尾も抱きしめてやらないといけないんじゃないかなぁ・・・。
尾獣とは元々十尾のチャクラの一部。一~九尾とも仲が悪い理由は、それぞれが違った種類の「負の感情」を抱えているからじゃないかという気がします。
九尾が抱えるのが「人間の憎しみ」なら、他の尾獣は猜疑、嫌悪、怠惰、裏切り・・・・など別の負の感情の塊なのかもしれない・・・。そのうち「憎しみ」は、たまたま最大の負の感情だったのではないだろうか?
「愛が存在し続ける限り同時に憎しみが生まれ」 (四代目・・47巻)
「人は愛情を知った時・・・憎しみのリスクを背負う」 (トビ・・・45巻)。
人間は愛情を多く持つがゆえに、憎しみもまた多く生まれてしまう・・・。 だから九尾は最大の負の塊になっちゃったんじゃないだろうか。
愛情→憎しみ→憎しみ・・・ 今までの忍の世界は、愛情が生んだ憎しみが新たな憎しみを生み出してしまう。
ナルトがするべき本当の戦いとは、
憎しみ→愛情→愛情・・・ 憎しみを受け入れて愛情を取り戻し、その愛情が新たな愛情を生み出す・・・
流れを逆流させること、だろうか?
ナルトに九尾の意志をではなく・・・九尾にナルトの意思を流し込んで、受け入れてやる・・。
それにはもしかしたら、ナルトの「あったかいチャクラ」が大切な役割を果たしてくれるのかな。
そのチャクラって、クシナの「特別なチャクラ」と関係あるんだろうか・・・?
(感想PART2、「ミナトとクシナ」ふたりのなれそめのこと他・・・に続きます。)