ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO ナルト504:ありがとう 今週号のWJナルト感想 (ジャンプ35 号)

NARUTO504:ありがとう

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ついに来てしまいましたね・・・母ちゃんとの別れの時。
でもナルトもクシナも、空白の16年間をしっかりと埋め尽くしたんじゃないかな?
また一回り大きく成長したね・・・・ナルト。
 
 
さて、クシナとミナトが交わした最後の「夫婦ゲンカ」なんですけど・・・忍世界が直面している問題がそのまんま露呈しているんですよね。 
 
クシナは小国・渦の国から人身御供のように連れてこられた人だから、ミナトが言った『人柱力が不在になると五大国の尾獣バランスが崩れちゃう』 なんて 《いかにも火影的な》発言は受け入れ難かったはず・・・!
だいたい尾獣バランスっていうけど、木ノ葉から九尾の人柱力がいなくなると困るってことは・・・・五影達は木ノ葉に人柱力が存在することを昔から知っていたんですね~。  
 
 
《・尾獣バランスの諸問題》
 
そもそも砂隠れを除けば、どこも同じような戦力バランスになっているんですよね、木ノ葉=9尾、雲隠れ=2+8尾、霧隠れ=3+6尾、岩隠れ=4+5尾、滝隠れ=7尾・・・。
確かにこの状況で木ノ葉から九尾がいなくなったら、木ノ葉が戦場になる可能性は大です。
 「里を棄てる事・・それは子供を棄てるのと同じ」・・・ミナトが尾獣バランスにも気を配るのは当然だったのかも。
 
 尾獣は私達の世界の核みたいなものですよね。 世界中が一斉に尾獣を破棄でもしない限り 一国だけが尾獣を放棄するなど、自殺行為に等しい。そして尾獣が存在する限り、大国間の戦争が無くならないことも事実・・・。暁が集めた尾獣を連合軍がまとめて葬ってしまえば、争いの種の1つは無くなるのかも知れない。
 
私的な考えですが、トビがわざわざ宣戦布告して五大国に連合軍を作らせるように仕向けたのは、尾獣を無くすことが本当の目的なのではないか?とも思えるんです。
「九尾の人柱力だったお前だ・・・・こいつで殺してやる」とクシナを睨んだトビの憎しみは、尾獣や人柱力の存在に向けられていた気がするのだが・・・。
 
「尾獣バランス・人柱力システムに頼る平和」・・・・この話は夫婦ゲンカ?レベルで済む話じゃなくて、本当は世界レベルで考えるような大事な話なんですよね。 
 
 
《・忍、というもの》

ミナトは「オレ達家族は忍だ」 とキッパリ。 それを聞いたクシナの表情はキッとして険しかったな・・・。
 
(尾獣バランスのため、国のため、里のために・・ナルトが犠牲になる事ないじゃない!)  
自己犠牲という美徳の為、平和という名目の為。 どれだけの忍が苦しんできたか・・・人柱力だったクシナだからこそ、綺麗事で済ませられる問題じゃないってわかってる。 でも、
 
「忍とは忍び耐える者のことなんだよ」 自来也の言葉、166話)・・・
自来也・ミナト世代、そしてカカシも忍の自己犠牲という考え方を持ってるんですよね・・・彼ら世代にとって これは当たり前の考え。
 
「忍ってのは自分の存在理由を求めちゃあいけない ただ国の道具として存在することが大切・・・それは木ノ葉でも同じだよ」 (カカシが再不斬・白の生き様についてナルト達に話した言葉、33話) 
でもナルトは、素直に疑問を投げかける・・・・ 
「本物の忍者になるって本当にそういうことなのかなぁ・・・オレってばそれ やだ!」 
 
忍が自己犠牲を強いられる世界から憎しみが消えることは無い。クシナが感じていた「忍システムへの疑問」をナルトも感じているんですね。
尾獣の問題と、忍のあり方の問題。
ナルトは生まれた時から、これらの課題を背負って生まれてきちゃったのかもしれない。
 
 
《父として、火影として・・・かっこいいw》
 
 
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「封印!」

ミナトはナルトとの再会時にも、火影としての態度を崩しませんでしたよね、結構あっさり派だな~とも思ったんですが・・・・でも本当はそうじゃなかったんですね。 
彼だって『父ちゃんらしく』 話したかったんだろうけど、親としての優しい言葉はクシナに譲ってあげたんですね。 さりげない優しさが、カッコいい・・・!
「母と子を未来で会わせてあげたい」・・・ そのためだったら父は「命を懸ける」。

「息子のためだったら死んだっていい・・・それは父親でも出来る役目だ」
 
いやぁ~カッコ良すぎです、四代目!w
 
クシナは「初めて夫婦ゲンカに負けた」って言ってますが、彼女も最後には四代目火影の妻として「火影としてのミナト」を立てた気がします。 それは、彼女の愛情表現だったのかな・・。
 
「ありがとう・・・クシナ」 
 
ミナトは少し前、心の中で「クシナごめん」って謝ってましたね。。でも本人には有難うといった・・・。ゴメンっていうと クシナの人生を「犠牲だった」とミナトが認めてしまうことになる・・・ 
 
ゴメンよりありがとう、のほうがやっぱり嬉しい。
 
 
屍鬼封尽の目撃者》
 
「あの印まさかもう・・・」 「屍鬼封尽だ!」 「やはり屍鬼封尽のようじゃ 本当に使うとは!」
(猿魔と三代目の言葉)
 
あの印は、とか やはりとか。 彼らは屍鬼封尽の印を知ってるんですね。 
で、印だけでアレは屍鬼封尽だと判断しているのは、死神の姿はミナトにしか見えていないからです・・・ これは木ノ葉崩しで三代目自身が屍鬼封尽を使った時の言葉でわかります。
 
「これが四代目が言っていた この術と契約した者だけが見えるという死神か・・」 (122話)
 
九尾事件の時には、三代目とミナトは会話をしませんでしたから・・・・・「四代目が言っていた」っていうのは九尾事件より前の話、ということになりますね。。
 
それに、《 (屍鬼封尽を)本当に使うとは》なんて三代目が言ってるってことは、クシナのお産前に「もし九尾が暴走した際は(屍鬼封尽で)責任を取りますから」なんてミナトは話をしていたんでしょうか・・・。 
人柱力の妊娠・出産という国家レベルの危険に、はじめ上層部はいい顔をしなかったんじゃないのかな (前人柱力ミトの出産の時、本当にやばかったのかもしれない;)
 
そういえば、三代目を追ってきた忍2人組も屍鬼封尽の目撃者となりましたが・・・・『ナルトに九尾が封印されたこと』を里の人達におしゃべりした犯人は、ど~やら彼らのようですね。 
その結果ナルトは「化けギツネ」と言われるようになってしまったようです (ま、あれだけのものを見たのだから、喋りたくなる気持ちもワカランではないけど・・・)
 
 
《問題の九尾チャクラ陰陽分け》
 
さ~て、ミナトはどうやって九尾を陰陽に分けたんだろう? 特殊な方法で分けるのかと思ったんですが、取り立てて変わったこともせずグニョ~~と体内に封印したように見えるんですよね; 
確かに九尾は半分ぐらいの大きさになっている。 
むむむ・・・三代目も大蛇丸の『腕だけ』を封印していたし、どの部分まで封印するかは術者の意志次第? 四代目は「陰チャクラだけ封印!」と念じていたのかな・・・ (それで出来るのかな) 
でもなぜ『陰チャクラ』のほうを永久に闇に葬ったのか? その理由までは今回は明かされませんでした。 

私的には尾獣の力というのは月の引力に影響を受けると考えていて、九尾が中秋の名月に騒ぎ出して産気づかせたのではないか?と考えています。 我愛羅の中の一尾も、満月になると騒ぐようだったし(91話)。 
十尾の器が封印されているという月。 陰チャクラは、陰陽道では陰を表す月に影響を受けるとしたら・・・ミナトが陰チャクラを封印したことには意味があるのではないかとも思ってます。
 
そして人柱力のチャクラは尾獣チャクラに密着しているとしたら・・・片方のチャクラだけ封印なら、万が一ナルトから九尾が抜かれる展開になってもナルトから剥がされるチャクラも半分で済むのでは、という気もしているんですけどね~。はてw
 

《・事件の立会人・ガマ達》
 
ん~ナルトの鍵を預かったガマの名前、やっぱり「ガマ寅」でいいみたいですね;(者の書では「ゲロ寅」になってるんですよw) ガマ寅、鍵を預かったら即ドロンで去るのも早かったですね、 まぁ状況を見れば危険なのはすぐにわかりますから・・・・;

口寄せ動物は危険を感じたらサッサと自分の意志で帰りますね。カカシの忍犬パックンもそうです。 随分サッパリした関係にも思えるけれど、これがお互い負担をかけずに上手に付き合っていくコツなのかなぁ・・? 
 
蝦蟇ブン太もガマ寅も口寄せされたのは短時間。 
結局「面の男」の存在は、三代目も蝦蟇たちも 誰も知らないまま・・・。
 
 
《・2人の最期の言葉》
 
八卦封印で最期を迎える前に、クシナにナルトに話しかける時間を与えたミナト・・・どんだけ優しい男なんだぁ。。。
 
クシナ、 世間のお母さん達がいいそうなことを言ってますよねw

「ちゃんと食べて寝て・・」「信頼できるお友達を作って」「忍の三禁に気をつけなさいw」 
三禁といえば自来也先生に気をつけなさい、って・・・その予言は的中する!w 
ナルトは自来也に連れて行かれた短冊街で、忍の三禁を思いっきり破っている自来也を目撃することになるのだ (しかも、ガマちゃん財布に貯金していた大切な任務金を自来也に使い込まれるw)
 
三代目にはクシナの最後の言葉が聞こえたかのかな・・・? 彼は2人がナルトに託した思いを遠くから しっかり受け取っていたみたいだった・・・。

最後、クシナの後ろから優しくナルトを見守るミナト・・・503号のポスター絵のような幸せな家族像が一瞬見えたような・・・・ 
 
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・・・・「八卦封印」。
 
 
・・・・「僅か一人が忍の者 生死をかけこれを封印せしめるが その者 死にけり
その忍の者 名を 四代目火影と申す」・・・・(第1巻第1話冒頭)
 
笑顔で逝ったミナト、三代目の最期と重なる・・・
 

《・クシナの涙とナルトの笑顔》
  
「ごめんね」・・・・
 
・・・クシナの涙は16年間ずっと後悔してきた涙だったんでしょうね。 ナルトを九尾の器にしてしまったことを「守ってやれなかった」と自分を責めてきたんだと思う・・・。 
ナルトの前に最初に現れた時、クシナは優しい笑顔でした。それは寂しい思いをさせてしまった息子への償いの笑顔だったのかな、そしてナルトは涙涙・・・ クシナはそれを優しく包んでいた。
 
そして九尾との戦いが終わったあと、ナルトは迫る別れに 《行っちゃイヤだ》的な顔をした・・・小さい子供に戻ったように。
 
でも、そのあと九尾事件の真相を聞いて「両親が自分の器にも九尾より先に愛を入れてくれてた」とわかると・・・涙を流して謝るクシナに、今度はナルトが笑顔を向けるんですよね。 
 
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「オレも幸せだ」
「父ちゃんと母ちゃんの子でよかった!」
 
この笑顔・・・・涙こらえてますね~ナルト。 かなりムリしてる! 眉間に力が入った、いわゆるナルト得意の作り笑顔の1つです。
 
ただし今までの作り笑顔と違うのは、本当に幸せで嬉しくもあるんですよね。
父ちゃんに会った時にも嬉しいんだか腹立つんだかわかんなかったナルト。 今度は嬉しいのと悲しいのが同時に来ちゃった・・・・。
でも、涙を流す母ちゃんを一生懸命励まそうとした笑顔なんですよね。 それはナルトがクシナに伝える「ありがとう」の気持ち。
 
笑顔でナルトを迎えた母ちゃんが別れには泣いちゃって・・・・・最初は泣いてた息子に笑顔で送られようとしている。 完全に立場逆転。 この数分間でナルトは母ちゃんを守れるぐらい大人になった。
 
ナルトのこの言葉と「頑張った笑顔」に、クシナは16年分の母の日のプレゼントを受け取ったような気持ちになったでしょうね。 クシナの後悔の涙は、最後には嬉し涙に変わった。
 
 クシナが消えた後、ナルトの目からは今まで堪えていた涙が。・・・・
 
 
「私たちの元に生まれてきてくれて 本当にありがとう・・・・・」
 
 
 
 
☆やっぱりゴメン、よりも「 ありがとう。」 
 
☆カカシは結局、四代目には会えずか・・
 
☆4日(水)52巻(表紙はカブチョ・・)と 自来也の「ド根性忍伝」がついに発売!
 
☆駄文読んでくださって「ありがとう!」 
 
☆来週は新展開かな?
 
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