ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO ナルト522:死んだんだ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ5・6合併号)

NARUTO 522:死んだんだ 

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鏡の中の自分は昔と変わらぬ想いを積もらせる。この降りしきる雪のように。
 
白の心って、静寂な雪景色に吸い込まれそうなほど透明。でも、なぜ白はこんなにも穏やかでいられるのだろう?
 「大切な人」と「居場所」を見つけることが出来たからだろうか。 理想の死に様・・・≪大切な人を守って死ぬ≫ことを決めていたからだろうか。

 
・《知らず知らずに・・・・》

 白の一族って「雪一族」って言うんですね。 戦争中には「強力な武器」とされ、それ以外では恐怖と迫害の対象とされた「血継限界」の存在。・・・人柱力と似てますよね。
 
「ボクの夢は再不斬さんの道具として 再不斬さんを守り抜き死ぬことだった」
 
それは再不斬への想いもあっただろうし、自分の存在証明のためでもあったのだと思います。
(白の再不斬への想いって不思議ですよね・・恋愛感情に近い尊敬の念、あるいは母親が息子を守るような愛情というか)。
・・・だから、再不斬を守って死んだのは 白が自分の存在を証明できた瞬間でもあったわけで。

再不斬には、白の死は戸惑うほど『完璧な死に様』に思えたんじゃないだろうか・・・? だからかな、白が死んだ時 自分に言い聞かせるように言ったんですよね、
「白はもう死んだんだ」・・・って。
 
迷いがあった再不斬に比べたら、白っていつでも『完璧』だったような気がするんです。二人で里を抜けた日にも、再不斬の心を察して『安心してください・・ボクは再不斬さんの武器ですなんて答えたりして、どっちが年上?と思ってしまうようなことがあったりする・・・。
 
最初に二人が出会った時、再不斬は白に
「お前みたいなガキは誰にも必要とされずこの先夢も自由もなく のたれ死ぬ」
なんて言うんですが、白は
「お兄ちゃんも・・ボクと同じ目してる・・」
と言って再不斬をドキッとさせてるんです。再不斬が自分の存在価値と居場所を見つけられず《知らず知らずに》悩んでいることを見抜いていたんですね。
 
「忍って奴は皆 知らず知らず そのことに悩んで生きてんのさ」ってカカシが言っていた通りで、再不斬も「知らず知らずに悩んで生きてた」1人だった・・のかな。 54巻で最も印象に残った、イタチが鬼鮫に言った『あの言葉』が心に響いてきます。
 
「霧の中を迷っている 自分で行き先も決められないごろつき」 ・・・忍は皆、そうなのかもしれない。

 
・《オレは人間として死んだんだ》
 
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4巻32話「忍という名の道具」で・・・白を侮辱したガトーに、「鬼」オーラを出現させ突進していった再不斬は気魄に満ちていましたが・・・あれは自分の意思で選んだ人間・再不斬としての最期でしたよね。

「死に際になって自分が何者だったか気付かされる 死とはそういう事だと思わないか?」・・・・508話「忍の死に様」で イタチが鬼鮫に語ったように、死に際になって再不斬も自分が何者だったか気付かされたのだろうか。 
白が再不斬という人間を必要としていた以上に、本当は再不斬のほうが白を必要としていた、ということに。
 
「再不斬は君の事を道具だなんて思っちゃいなかった」とカカシが白に伝えると、再不斬は「余計な事を ベラベラと・・なんて言ったけど、あれは『男は黙って仕事だけする』みたいな再不斬流美学だったのか?
再不斬もストレートに気持ちを伝えたり告白したりするタイプじゃなさそうですよね(それがまた再不斬の魅力でもあるんですが)。
 
「あの時・・・オレは初めて負けた」
・・・あの時、つまり橋の上で。再不斬は「ナルト」に負けたんですよね。カカシに、じゃなくって。
 
前の今日のお題「カカシの目が語るもの、言葉が語るもの」で、忍は相手の忍道に負けたと思った時に「敗北」を悟るもの・・と書きましたが、う~ん、ちょっと違ったかなw(おぃ)
相手によって「救われた」時にこそ「負けた」と思うのかもしれない。
 
イタチに道を示され救われた時 鬼鮫はイタチに負けた・・と思ったのだろうし、カカシはオビトに救われたことで「オビトに負かされた」と思ったかもしれないし。 
そして再不斬は自分を負かしたのは 自分の心を救ってくれた「ナルトだけ」と思っている。
 
本当の「勝利」とは、相手を倒すのではなく 相手を救うことなのかも。
 
 
・《カカシの「クィ」》
 
「カカシ・・・容赦するな どんな手を使ってもオレ達を止めろ」
「オレはもう・・死んだ」

「人間として死んだんだ」
 
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「ああ・・分かってるよ」
 
そう言ってここでカカシがクィっと額当てを押し上げた瞬間、ゾクゾクっとしましたね~・・
というのは、カカシの「クィっ」は 『ここからは容赦せず本気でいくぞっていう合図なんですが、再不斬に対してはこれが『特別な』合図でもあるんです。
 
過去2回の再不斬との対戦で、カカシは2回写輪眼を見せているんですが・・・
 
一度目は「再不斬・・オレと戦え」、
二度目は「そろそろいかせてもらおう!」と言って 宣戦布告として額当てを押し上げて写輪眼を見せてるんです。 "ここからは本気の闘いだ"という意味で。
・・・そして、そこから二人の真剣な闘いが始まったんです。
 
カカシは口では「分かってるよ」としか言わなかったけど、クイッと左眼を見せることで再不斬の頼みに≪本気で行かせてもらう=必ずお前たちを止めてやる≫と心で答えたって事だと思います。 再不斬は背を向けているから見えていないかもしれないけど、カカシは「確かにお前達の心は受け止めたぞ」と、決意を表したんですね・・
 
だいたいカカシも再不斬も思っていることを素直に表現するのが苦手なタイプ。その二人の間に交わされた、敵味方を超えた「男の友情」の会話・・・だったのかな。
 
 
・《大蛇丸チャクラ》
 
そして、白が涙を流して言った「再不斬さん ありがとう・・」
 
3年前、ナルト大橋の上で再不斬が言った「白・・・今までありがとう」への白の答えが、やっと再不斬に返された気がします。う~ん、本当なら このタイミングで二人とも「昇天」ってところですよね。
でもカブトは、大蛇チャクラで縛りを強化してきましたねー。穢土転生達は「ブン!」って目が角都状態(眼の色が反転)になってしまった・・(あの目って悪人の象徴?w)
 
大蛇丸のチャクラは「札」を上書きできるほど強力・・・さすが大蛇丸、「再生の象徴」と言われるぐらい乗っ取るのがうまい・・・というか、しぶといまでの生命力に溢れているわけで、大蛇丸も弟系の血筋を濃く引いているんじゃないか?という気がします。だから、兄系のサスケに転生することで、完全な六道の力を手にできると思っていたんじゃないかな。
カブトの野望は、もう1つのあの術(思うには転生の術「不屍転生」?)でサスケに転生し、大蛇丸が果たせなかった六道仙人の力を得ることじゃないかと思うのですが、はて。
 
でも、全ての穢土転生ズの感情を縛らないのは 「チャクラが大量に必要だから」という現実的な理由もあったんですね。
「まあデータをこの戦争で取っていくか」って言ってるっていうことは、カブト・・・どうやらこの戦争は「お試し」実験であって、本番はこの後ってことなのか・・・。
 
ちょっち気になってるのは、穢土転生「木ノ葉の4人組」。
アスマ、ダン、ヒザシの他もう1人いるんだけど、誰なんだろう? ずっと顔を見せないんですよね。 ハヤテにも見えるけど・・・マフラーみたいなものをしていたから、木ノ葉丸のパパだったりする??
 
 
・《水月&重吾・・と『香燐』》
 
キッシーに忘れられてるんじゃないかとまで噂されていたw二人組、やっと出てきましたね~! (実際には五影会談からそれほど時間が経っていないんですよね)
にしても、水月ってやたら香燐を意識してるってのは・・・・怪しいw 香燐は水月にとって初恋の人だったりするのか?なんて想像いや妄想してます。
 
前に水月「ホントは知ってんだよ・・昔キミはサスケに」と言いかけて香燐に殴られたことがあったけど(39巻で)、あれは《昔キミはサスに助けられた事あったよね?》という意味だと思ってます。(中忍試験・死の森での例の「じゃあな」の時)
つまり、水月もあの時あの森にいて、香燐がサスケに助けられたのを見ていたから「知ってる」んじゃないかと。あの時から水月は、香燐の事が気になっていたの「かも」しれない。
 
 
・《血継限界の穢土転生ズ》
 
氷遁の白、灼遁のパクラ、爆遁のガリ
 
爆遁使いってデイダラ以外にもいたんですね~。でも、ガリのように接近戦で爆発させる《地雷拳》と違い、デイダラは遠距離タイプ。そういうところが「逃げ回っているようで好かん」と土影に言われてしまったのだろうけれど・・・ 岩隠れの忍って、今までの描写を見る限り正面から攻め込んでいくイメージがあるので、デイダラの「遠距離攻撃」は里では邪道だったのかな。
 
灼遁・過蒸殺、似たイメージを想像する五尾の人柱力・ハンが使う「蒸気」のほうはおそらく蒸し器のようなもので、パクラのほうは超高温のオーブン?
 
ガイの「仲間の死を次に生かせ新人!」という言葉、頼もしいですね~。ガイって普段はちょっと「アレ」ですが、イザという時はめちゃくちゃ頼りになる・・・・でもギャップ萌え・・・までは無いな・・。
再不斬が「鬼のオーラ」を出現させて危険と判断したカカシ達は、奇襲部隊の「子供達」を即座に抱きかかえて後方に退いてるんですよね、これも「経験の差」ってやつでしょうか。・・・こういう小さい部分の描写も見事なんですよね。
(ちなみに、ガイが再不斬の "鬼"のことを「オーラ」と呼んでいたように、ガイの『碧い汗』に近いもの あるいは幻影のようなもの?再不斬はカカシの雷切を見て『チャクラが目に見える』と驚いていたから、あの鬼はチャクラでは無さそう・・・)
 
 
・《前忍刀七人衆》
 
まずは敵の出方を把握して分析・作戦を構築というカカシのやり方をモヤシは熟知しているみたいですね~、このタイミングで新たな穢土転生を出してくるとは。 この調子だとまだ見せてないコマ、他にもありそうな予感。
 
前七人衆、鬼鮫の元上司に水月の兄さん・満月っぽい人もいますね。(満月…やはり七人衆だったんですね、これはもう水月は兄さんと出会いますね。)
 にしても穢土転生ズに口寄せの術を使わせるとは、完全に意識をコントロールした状態だからこそできることなんでしょうけど、予めパクラとガリには七人衆と口寄せ契約させておいたのかな。
しかし首斬り包丁(水月が持っていた本物)まで召喚しちゃうとは!鮫肌やヒラメカレイも前任者の元へ召喚されてしまいそうですね。
これ、いわゆる忍具の口寄せなのでしょうけれど いつの間にそんな術式を仕掛けておいたのだろうという感じです。カカシじゃないけど『まさか、ここまで』。
 
やはりカブトは、かなり時空間忍術も精通していそうです。トビにとっては、久々(四代目以来?)己のテリトリーである時空間を脅かす存在が出現したっていうところでしょうか。でも、トビが一番警戒しているのは カブトが時空間を弄ることに何の罪悪感も恐れも感じていないって事じゃないだろうか。
カブトの傲慢が、何か危ないことを世界にもたらしてしまいそうな予感。
 
 
倒しても死なない穢土転生、感情を縛られては昇天することも難しいわけで…どうする、カカシ。
 
 
 
☆カカシ年とは、オビトが示してくれた生き様にカカシが答を出し 約束を果たしていくのでは・・と思ったりしてます。・・・再び、オビトに会うその時まで。
 
☆カブトのところにある「鳥居」何なのだろう。
 
☆サクラやリーにとって、初めて目の前で仲間が死んでいく体験・・・戦争の恐ろしさ、平和について初めて本気で考えられるようになるのでは・・。
 
☆長駄文読んでくださって感謝。今年もよろしくお願いいたします。
 
☆次号は、17日(月)発売です!
 
 
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