ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO ナルト531:再会、アスマ班!今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ15号)

さて今週号の雑考を書く前に・・・
 
先週突然起こった大震災。 被災された方々の事を考えると心が痛みます。 そして、何の力にもなれない自分に苛立ちも感じます。 生きていられることの有難さや、献身的に救助活動に当たられる方々の勇気ある行動に感謝したいと思います。 
 
今週はキャラクター人気投票結果発表でしたが、それは
別記事にて!

NARUTO531:再会、アスマ班!

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「お前ら・・・・」
 
辛そうな苦しそうな表情のアスマだけど、その瞳にはかつての弟子達への『変わらない』あったかい優しさが・・・。 
 
シカマル達が増援に来たのを横目で見て気づいていたアスマ。 もしかしたら彼らが金角を見事な連係で封印したのを見ていたのかな? 「オレ達が第十班だったことを忘れないように」・・・アスマがプレゼントしたピアスを大切につけた、見違えるほど頼もしくなった教え子たちの姿を見て、アスマにはどれほど嬉しかったことか・・。 
 
「チョウジ・・・ シカマル・・・ いの・・・ 本当に立派になったな」 
 
シカマル達は、穢土転生アスマは「心」も操られた状態だと思っていたのだろうか、かつてのアスマそのままである「立派になったな」という言葉に、衝撃を受けて思わず涙ぐむ。
 
「アンタのおかげだ・・・!」
 
シカマル達が意を決して向かっていく時、アスマは両手を下にだら~んと下げて、まるで彼らに身を委ねるかのように立っている・・・。

そういえば、鉄の国国境でカカシとサスケが戦った時。 カカシはサスケを処理すると決意しながらも、自分の方からは一切攻撃をしようとしなかった。 両手をさげて《自分から攻撃する気はない》意思を表してサスケの攻撃を「受け止めて」いたっけ・・・ あの時のカカシと、アスマの姿が重なります。

アスマの「立派になったな」という言葉・・・《お前達なら、オレを止められるよな!》と教え子に全てを託す、そんなアスマの願いだったのかなぁ。 
 
とはいえ、アスマの体は己の意志とは関係なく動いてしまう。 アスマが両手を下げて無抵抗に立とうとしても、カブトの命令で体は動いてしまうハズ。 アスマは「必死に」カブトからの指令(大蛇丸のチャクラ)に抗っているのかもしれない。・・・
 
「大切なことからくだらない事まで教えてくれた」師への恩返しは、師を止める事なのかと思うと、悲しい。切ない。
 
 
さて、今週がタイトルこそ「アスマ班」ですが、メインはミフネVS半蔵のいぶし銀対決。 内容的には渋すぎとも思える今週号でしたけど、内容の濃い闘いってのを見せてもらった気がします。 こういうのこそ『一流の忍(侍)の闘い』っていうんじゃないかな。 

 
・《一流の闘い》
 
『忍に与した訳ではない 我らが忠を尽くすものは はるか昔よりただ一つ・・』
 
『和でござる!!』
 
ミフネの名刀『黒澤』と、半蔵の『鎖鎌』がキィーンとぶつかり合う。
 
一流の「侍と忍」の刀のぶつかり合い、これってサスケが言ってた「一流の忍同士なら拳を一度交えただけで互いの心の内が読めちまう」ってのと同じで、まずは互いの心の読み合いってやつでしょうか。 
 
で、心の内が読めたのは、ミフネのほうだった。
 
半蔵とミフネ2人の会話の中で、なんだかなぁ~2人の間に『差』が出たな!・・・と思える部分がここ。
 
最初の刀の交わし合いのあと、「鎖鎌の二段」を半蔵が仕掛け、それをミフネが見事に見抜いて かわすのですが、それに対して半蔵が
「中立を決め込んだ逃げ腰の割にはやりよる」 と皮肉っぽく言うんです。
で、ミフネはただ
「・・・・」と 黙ったまま半蔵をジッと睨み付ける・・・。
 
そして半蔵は「そうにらむな・・・」と言うのだ。
 
たぶん、半蔵は《中立を決め込んだ逃げ腰》という言葉が ミフネの痛いところをナイスに突いたぞ!と思っていて、勝ち誇った気分で《そうにらむな・・・》と言ってるんですよね。 でもミフネがジッと睨んだのは『逃げ腰』と悪口を言われたからじゃあない。

半蔵の攻撃に、かつての「鋭さ」が無いことにミフネは気づいてしまった・・・・《あれほど強かった山椒魚の半蔵がなぜ弱くなったのか》その理由までわかってしまったから、半蔵の事を哀れだと思うかのようにジッと睨んでいたに過ぎない(と思う。)
 
それはあとで『最初の一太刀で あれほど強かった貴殿が なぜやられ殺されたかわかった』 とミフネが言っていたことからもわかるのですが・・・最初のキィ―ン!と刀を交わした時に ミフネは半蔵の「心の内」を読めちゃっていたのですね。
 
そして、半蔵の方は自分の攻撃が鈍くなったと思われたとは 感づいてもいない。
だいたい、ミフネのことを「逃げ腰」と挑発し、ミフネを怒らせてミフネの醜い本性を曝け出させよう・・・なんていう曲がった根性を丸出しにしている時点で、ミフネに負けているような気がします。
徹底した人間不信が、半蔵の目を曇らせてるんじゃないだろうか。
 
・《悟った・・・・?》
 
『かつてワシ(半蔵)も〝和〟を目指し五大国をまとめ忍世界を1つにしようとした事もあった そんなものはないとすぐに悟ったがな』
 
『・・・・悟った?』
 
(←ミフネ、怪訝そうですよね)
 
《悟り》ってのは、本来理解すること、気づくこと、真理を会得することなんですが、半蔵の言う《悟り》ってのは「諦め」っていう意味ですよね。 
自分の信念を曲げて諦めるってのは本当の悟りじゃない・・・・それでミフネは『・・・・悟った?』と訝しがってる。
 
『己を突き動かすのは信念!・・・貴殿は信念を曲げたのだ!』
侍道において人は刀そのものだ! 他人もこの名刀黒澤のように残っていくものとする!』
 
名刀黒澤・・・・w NARUTOの読者世代では黒澤明を知らない方もあるかと思いますが、「黒澤」といえば勿論世界のクロサワ、『黒澤明監督』。 

彼の作品「七人の侍」はスターウォーズのルーカス監督やスピルバーグ監督に影響を与え、受け継がれていった・・・ 「名刀黒澤」も名役者「ミフネ」によって演じられ、そして後継者と共に生き続ける・・ってことなのかな。
 
かつては和を願い、志の高かった半蔵が 終わりの見えない戦争に希望を捨て、己を捨ててしまった。 土影、ダンゾウと同じですよね。 
『裏切り』 『絶望』に遭っても、それでも信念を曲げないでいられるか 妥協して己を捨てるか―――そこでミフネと半蔵では大きく道が分かれてしまったんだろなぁ。 
でもそうやって多くの忍達が諦め、希望を捨ててきた。 忍世界はその繰り返し・・・・
その繰り返しこそがトビが「裏切り」と感じているモノなのかも、しれない。 
 
 
・《半蔵という人物》
 
かつてミフネは無名時代に半蔵と戦い負けている(半蔵の右頬にある傷は、その時にミフネにつけられた傷?)。 まだ志の高かったあの頃の半蔵を知っているだけに、すっかり鈍った半蔵の刀の切れ味に「悲しい気持ち」に近い怒りを感じたのだろうか。
 
 《貴殿がなぜやられ殺されたのか》 《貴殿ほどの忍がその事に気づかないとは》とミフネに言われ、かつて弥彦(ペイン)に同じようなことを言われたことを 半蔵は思いだす。・・・ 
 
《ダンゾウと手を組みオレ達を裏切り ただひたすらに保身をはかる今のアンタはクズだ》
《かつてはアナタを尊敬していた だがアナタは変わった・・・ 》
 
今まで「半蔵の最期」って謎だったんですが、神羅天征で半蔵に「裁きを与えた」んでしょうか、既に今の暁の装束に身に包んだ あの「ペイン六道」が揃っていた(いつ頃なのかは定かではないですが。)
尊敬していた・・・ってことは、かつての半蔵は本当に「平和」を求めていたんですね。
 
弥彦たちが「暁」を立ち上げた頃、つまり第3次忍界大戦が始まった頃の弥彦達を見ると(48巻&54巻)、彼らは「雨隠れ」の額あてをシッカリとしてるんです。 つまり暁であると同時に正規の雨隠れの忍でもあったわけで、それは半蔵への「忠誠」の証だったんです。 弥彦や長門は半蔵を尊敬していたってことになる。しかし・・・
 
《そして今やなぜこのオレに負けるのか・・・それすらもわかっていないとは・・》
 
《何だというのだ 一体・・・!?ワシに何が見えていないというのだ!?》
 
あの時なぜペインに負けたのか、結局半蔵は納得出来ないまま死んじゃったんですね。 う~ん、成仏できずにこの世に魂縛られてるのも納得ですね、こりゃ。
 
(そしてミフネは自分を飲み込んだイブセを居合い斬り!で斬り、半蔵と再び刀と鎌を交えて 今度は躊躇なく半蔵を鎖鎌ごとスパーンと斬る・・・。)

ミフネが見せた見事な居合い斬り。 居合い斬りってのは(最近テレビで名人ってのを見ますけど)そもそも護身であって攻撃用ではなく、しかしそのスピードは敵の攻撃よりも速く「鋭い眼力」が要求される・・・・スピードを見切るだけじゃなくて、心を見切る眼力でもあるんだろうか。
 
 
『なぜだ!? なぜ今度はワシが斬られる!?』
・・・でも半蔵はなぜ斬られたのか まだその理由がおわかりでない。 次のミフネの言葉、カッコ良すぎます。・・・
 
『研ぎ続けた刀は名刀となり受け継がれ残っていく!そして―――』

『信念を貫き身を削り己を磨き続けた人は 英雄となり語り継がれ残っていく!』
 
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『信念を曲げ身を削ることを止め・・ 己を磨く事を諦めた貴殿の技にかつての鋭さは無い!』

『そのせいで刃は血で汚れサビ付いたなまくらでござる』

『なまくらでは残らぬ!人は刀そのものだ!』
 
なまくら・・・・漢字で書くと「鈍(なまくら)」。
斬れない刀、意気地が無くて怠け者、鈍いこと、卑怯なこと。
 
血で錆びた半蔵の鎌(心)はすっかり「なまくら」になって、結局敵の攻撃も見抜けないし心も読めない。
半蔵が、ミフネを「逃げ腰」と呼んでミフネの本心を引きずり出そうとして始まった闘いは、結局ミフネが半蔵の真の姿を引きずり出して終わった・・。
 
本当の勝利とは、相手の心の奥を浮き彫りにしてしまうこと・・・再不斬がナルトによって心の奥を浮き彫りにされ、再不斬は『あの時・・オレは・・初めて負けた』と悟った。 ミフネの名刀黒澤は、半蔵の心の内を一瞬にして浮き彫りにしたってことだろうか?
 
今まで、自分が何故ペインに負けてペインに倒されたのか「納得できないまま」死んでしまった半蔵は、昇天できないまま魂がこの世に縛られていたのかもしれないが・・・これで昇天という展開になるのかなぁ・・?
 
 
う~ん、名刀は受け継がれていく・・・サソリの芸術もそうだし、七人衆の刀もそうだし、それに雷すら斬ってしまう雷切、つまり「千鳥」だって同じじゃないかと思うんですよね。

仲間を守るための力である千鳥は、「仲間を守ってこそ」名刀としての力を発揮するのであって、仲間に向けて使うようじゃ本来の「名刀」としての力は発揮できない。 
 
・・・・サスケにも聞かせてやりたいな、ミフネの言葉を。

 
アスマVSいのしかちょうは、来週以降決着・・・?

 
NARUTO世界における『侍』って何なのか?今一つよくわかんなかったんですが、《侍は時代遅れ》 《もはや忠を尽くす主無き侍》と半蔵が言ってるので、昔は侍が代々「大名」に仕えていたんでしょうか。 
次第にお金で雇えて 信念やら「和(平和)」なんて面倒なものとは関係なく戦ってくれる「忍」に取って代わられてしまったのかもしれない。・・・
 
☆中吉が不気味に立ってますね。 彼経由で状況がカブトに伝わっているのだろうか。
 
☆君麻呂、攻撃を仕掛ける前に『いくよ』。
これはチヨに合図として言ったのか、敵の侍に言ったのか礼儀正しい? 
前もリーが「お薬の時間だから待ってください」と言った時、君麻呂はちゃんと待っていたっけ。
 
☆なんだかなぁ、ビッグシュノーケルジジイ・半蔵と傀儡ババア・チヨっていい漫才コンビになれそう。
 
カンクロウ、ちゃんと毒を吸わないようにしてたんですねw 前にサソリの毒で死にかけたし・・学習してる・・。
 
 
☆次のジャンプ発売日は、19日(土曜日)です!
  
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
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