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第3演習場と 英雄の慰霊碑のこと  (コミックスを読み直す・・・第2巻から)

第3演習場と 英雄の慰霊碑のこと  (コミックスを読み直す・・・第2巻から)

『これを見ろ この石に刻んである無数の名前 これは全て里で英雄と呼ばれている忍者達だ』
『・・・が ただの英雄じゃない 任務中 殉職した英雄たちだ』
 
『これは慰霊碑 この中にはオレの親友の名も刻まれている・・・・』
 
第2巻で、カカシがナルト達に教えた任務の厳しさ。 まだ遊び気分が抜けてなかったナルト達が 初めて現実の厳しさを知った瞬間でした。
 
「コミックスを1巻から読み直す」企画を始めて第1巻のことを書いてから 結構間があいてしまいました;今回は第2巻から「第3演習場と慰霊碑」のことについて、ちょっと。(話が他の巻にも飛んでいきますが;)
 
「第3演習場」・・・ナルト達にとって第七班としてのスタートを切った大切な場所であり、ここには忍達がいろんな思いで訪れています。 特にヒルゼン・自来也・ミナト・カカシ・ナルトの師弟系列にとって この演習場は大切な「鈴取り合戦」の場所でもあるのかな。 
 
あの鈴取り合戦は、他の人達の間では話が出てこないところをみると・・・この師弟系列オリジナルの修行なんじゃないかと勝手に想像しているのですが(最初に始めたのはヒルゼンの師・扉間あたりだったのではないかと)。自来也も、あの第3演習場で大蛇丸綱手と共に鈴取り合戦をした事を思いだしているシーンもありますし、あの「鈴」も代々師弟へと受け継がれているのかな・・と思ったりします。
 
でも、彼等にとって《忍としてのスタートを切った大切な思い出の場所》である第3演習場も、時に失った仲間を想い感傷的になる場所でもあるようです。 自来也は去って行った友・大蛇丸や失った師・ヒルゼンを思い、ナルトとサクラはサスケを思い出す・・。
そして演習場に立つ慰霊碑には、こっそりと人目を忍ぶようにして訪れる人たちもいる・・・ 
カカシも毎朝早く来てオビトに話しかけていたみたいだし、イルカも少年時代にはここに来て両親を想って一人で泣いていた・・。
 
お墓が無い?と思われるオビトはともかく、イルカの両親はおそらく木ノ葉の里の中にある墓地にお墓があると思うのですが(38巻のアスマのお墓を見ると里の中っぽい)、イルカはわざわざ演習場の慰霊碑に来て一人で泣いていたんですよね。・・・それは「英雄」として名を刻まれている両親を「誇り」に思うことで イルカは自分を納得させようとしていたのかもしれないし、それに里から離れて人目につかないここなら 誰にも見られることなく涙を流すこともできるからだったのかな・・。 
 
慰霊碑が里の中ではなく 演習場に建てられている理由は・・・・「修行をする忍が思いを新たにするため」だけではなくて、普段は人前で感情を見せることが出来ない忍達が こっそりと仲間や大切な人の死を偲ぶことが出来るようにとの配慮だったのかもしれない、ですよね。
 
16巻の、ヒルゼンの葬儀の時・・・なぜか葬儀が始まる時間だというのに第3演習場にいた3人の忍達・・・自来也、カカシ、卯月夕顔。 
 
恋人のハヤテを失ってしまった夕顔。 合同慰霊式では個人的な感情を表に出せないから、彼女は式の前に一人でハヤテを偲ぼうとして来たのでしょうか(カカシという先客がいたけど;)。 
カカシはいつものようにオビトに詫びる気持ちで来ていたのだろうし、自来也は思い出の地でいろいろと思いを巡らせていたのかな・・・。
 
自来也は、足元の水たまりに映った己を見つめながら何かを考え込んでいるのですが・・・なんだかこの絵・・・一人で雨隠れに潜入して水面下に消えていくことになる自来也の行く末を予言しているかのようです。自来也はあの時「覚悟」を決めていたのかなと思うと、なんだかこっちも胸が締め付けられるような気持になります。
 
さて、話が16巻にまで飛んでしまいましたが第2巻に戻しまして・・・
 
ナルト達に「合格」を伝えた後、カカシは自らも戒めるかのように一番大事にしている例の言葉を慰霊碑の前で伝えます。
 
『忍者の世界でルールや掟を破る奴は クズ呼ばわりされる』
『・・・・けどな!』
 
『仲間を大切にしない奴は』
『それ以上のクズだ』
 
カカシといえば、この言葉。
カカシは既に第1巻から登場してはいるものの、実際にはここ・・・第2巻の慰霊碑前から「カカシの物語」は始まったと言ってもいいんじゃないかと思っています。 
 
勿論この言葉はカカシのオリジナルではなくて オビトがかつてカカシに語った言葉そのまんまなわけですけどね。 このメッセージは今も大切につながっていると思うし、この言葉が「カカシの物語」完結に際しては再度繰り返され 確認されるのかなとも思うんです。
 
でも「慰霊碑」そのものは、第2部に入ってからは登場していない・・・。
 
第2巻で登場し(背景としては第1巻から登場してますが)、その後度々描かれてきた『慰霊碑とカカシ』の話は・・・27巻第239話から244話(いわゆるカカシ外伝)をもって完結したとみる向きもあると思います。
・・・けどな!?
私としましては、まだ終わったわけじゃない、という気がしてるんですよね。
 
27巻、第一部の最後にカカシが言ったセリフは 慰霊碑前に立ってのこの言葉でした・・・
 
『この眼があっても ちっとも先なんて見えやしない・・・』
『・…・』
『お前が生きてたら・・・ 今のオレに何て言うんだろうな・・・』
 
このカカシの呟きは、第2部へのつながり・・・・・これから来る(とも言われている)カカシメインの話の伏線じゃないかとバリバリと疑っているんです。「お前が生きてたら・・」 これがすごく引っ掛かるんですよね。 
オビトが生きてカカシの前に登場する日が来るんじゃないだろうか・・という私の疑い(勝手な思い込み)は、ここから生まれています。《オビトって生きている可能性も、あるんじゃないだろうか》と。(可能性という話ですが)
 
そしてそこからなんです・・・カカシがいつもお参りしているのは、何故お墓じゃなくて「慰霊碑」なんだろうか、という疑問が生じたのは。 はじめは上で述べたような理由「人目を忍んで訪れたいから」ここまで来ているのかと思っていたのですが、外伝で見る限り、どうやら戦場からオビトの体は持ち帰っていない(お墓が無い)。 だからカカシはお墓の代わりに名前が刻まれた慰霊碑に来ているのか・・と いちおう納得はしたのです。 
 
でも、なぜ わざわざ外伝でオビトの体は持ち帰られていないことが描かれているのか、そしてなぜ作者は「オビトは死んだ」とまでは明言していないのか・・・という疑問もありまして、そのせいか「お前が生きてたら・・・・」のカカシの台詞が ずーっと、ン年間頭の隅っこに常にあって、離れてくれません。 この言葉が、どのような形でこの先「答え」として出されるのか・・・すごく気になっています。
 
そして何よりも・・・
カカシ自身がまだ答えをちゃんと出せていないんですよね、一番大切なはずの言葉「仲間を大切にしない奴は それ以上のクズだ・…」に対しての、カカシ自身の答えを。
オビトもリンも、先生も守れなかった・・・弟子であるサスケも救えなかったと思っているカカシにとって、自分を納得させられるだけの「答え」はまだ出せていない気がします。
 
第七班がスタートした第3演習場でのあの日。カカシが慰霊碑に誓うかのようにナルト達の前で語った「自分が一番大切にしている言葉」・・・
カカシがこの答えを出し、ナルト達の前で第七班の先生として「有言実行」している姿を見せることが出来るのか・・・ ちょっと期待して待っていようと思っています。 
 
(だといいんだけどな・・)
 

 
長駄文、読んでくださって有難うございます。感謝。
 
 
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