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NARUTO-ナルト- 第557話:蒸危暴威!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ43号)

NARUTO557:蒸危暴威(じょうきボーイ)!!

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《蒸危暴威(じょうきボーイ)とは:
油で子供形に象られた水影分身の中には水が入っており、暴れる事で表面の油が熱くなって水が急激な蒸発現象を起こし、大きく膨れて水蒸気爆発。爆発によって持ち上げられた空気が上空で冷やされ霰(あられ)になり、霰で冷やされた分身はまた小さい子供の形に戻って暴れ、熱くなる・・・これの繰り返し》
 
「無限爆破忍術」なんていうから、どんだけ恐ろしい術かと思ったら・・・可愛いイタズラ小僧みたいな水影分身体。 暴威とはまさに「Boy」・・・二代目チョビひげ様そのものみたいなwバトル好きでヤンチャそうな子供。
右腕部分に「ズリュ・・」っと斧型の刃物をつけてますけど、水影本人も こんな刀で戦っていたこともあったのかなぁ・・。 
四代目水影やぐらも背中に大きな鈎針型の武器を背負っているし(忍刀ではないけど)、やはり忍刀七人衆の里だけあって里長達は代々刀を使いこなしていたの「かも」しれない。
 
・《忍術は科学・・・・?》
 
なんだか最近登場する忍術、科学的ですね。
理系音痴な私にはメンドくさいことはわかりませんが、ペイン天道の「引力・斥力」、トロイの磁遁、今回は水蒸気爆発や金の熱伝導・・・・などなど。忍術も非科学的「神秘的な力」によるものだけではないってことなのかも。
神話的な存在と言われた「輪廻眼」や、親しい者を殺すことで開眼すると言われる「万華鏡写輪眼」・・・それらをはじめ「血継限界」といわれるものも 科学的にメカニズムを説明できるのかもしれないし、それらも(DNAによって決定される個人の能力に拠る部分は大きいにしても)努力や開発といった作業で手に入れることが可能ってことかもしれない。
 
例えば、三代目風影が守鶴の人柱力が使う術を参考に磁遁を「開発」したこと、カカシが万華鏡写輪眼(神威)を「開発した」という表現を使っている事、オオノキが無から血継淘汰・塵遁を「教えてもらった」と言っている事・・・・これらの事実からも、どんな凄い術でも(体質・能力的に条件を満たせば)開発は可能、とも言えそうです。
 
そして「霰(あられ)」という自然現象を上手く利用している「蒸危暴威」・・・忍術には自然の力を利用するものも結構多いですね。
 
性質変化の術だって その場にある自然の力(土、風、水など)も利用しているし、『忍術と自然』は昔から密接な関係なんですね(天然の雷を利用した「麒麟」だけが特殊なわけじゃない、ということかな)。
《全テノ地ハオレソノモノダ・・・》なんて言ってたゼツ。
彼が、「もし」自然を象徴するような霊的な存在だとしたら・・・忍達が自然の力を忍術に応用しては戦争を起こし、争いを生んできた事をどう思っているのだろう。
愚かな忍達に、「自然の神」が逆襲的なことも考えてもおかしくないのでは・・・とも思ってしまいます。 
 
・《再び、「無限」というもの・・》
 
二代目チョビ影が使った「霰」もそうですが、霧隠れの忍術・・・再不斬の霧や、白の氷や雪、これらはどこかもの哀しんですよね。 霧も氷も雪も、いつかは儚く消えていくもの・・・「有限」な力だからなのかもしれません。だけど二代目チョビ影の蒸危暴威は、再生を繰り返す無限の術。 
 
有限、限りある忍の一生。
戦場を駆け抜け成長した忍は死「有限」を迎えるけれど、魂こそは次世代に託され、また次世代は成長してさらに次の世代へと繰り返すことで「無限」となる・・・・。蒸危暴威は、二代目水影の「無限」への夢、憧れのようなものを感じるんです。
 
・《蒸危暴威の「術の穴」》
 
「この術を使っとる間 本体がすごく弱るのも特徴じゃ!」
「蜃気楼の幻術でもなく・・・消えたりもしないなら・・  感知は出来る!!」
 
この一連の影戦は ボス戦であるマダラ(仮称)との戦いのヒントになるんじゃないか、なんて想像してます。
《分身など別の体を動かしている間は本体にも隙が生じる、幻術も使ってない消えない状態の時には感知が可能》・・・これらの蒸危暴威の「穴」も、今後の戦いのヒントにつながるのではないかと・・・(私としては、マダラ本体は見えない状態でトビを操っていると想像しているので)。 
 
・《オレだって元五影の1人だぁん・・・・w》
 
「お前らに協力しとるのだよ・・・別のやり方で!」
「実力で勝てなきゃお前らは死んだオレ以下だってことだろうが!ボケ!!」
 
「そんなんで敵のボスに勝てるかァ!!」
 
ンもうこれ、間違いなく名文句ですね。
バリバリ体育会ノリの大先輩のような感じですが、本当に後輩想いの人ですね、チョビ影は。
 
彼は自分のことを「強い」と言ってましたが、それは自惚れでも自慢でもなかった。
確かに、当時の霧隠れの里は《彼無しでは成り立たなかった》のではないだろうか・・・ 逆に、それはチョビ影にとって最大の不安でもあったはずです。 「彼亡きあと」の霧隠れの舵取りは、一体どうなるのだろうかと。・・・・
 
で・・・・二代目の不安は的中してるんですよね。
 
4巻の白の話によれば、霧隠れの里は内乱が続いていたみたいですよね。二代目が亡くなった後の三代目水影時代ごろから内乱時代に突入したと思われるのですが、強力なリーダーを失った霧隠れは迷走したのだろうか・・・(それが誰かさんの画策によるものかどうかはわかりませんが。)
二代目、あの世に行っても里の行く末が心配だったんだろうなぁ・・・。
 
「霧隠れの忍刀七人衆」がいつから存在したのかは分かりませんが、水月が言っていた「忍刀は代々受け継がれていくシステム」ってのは二代目が定めたんじゃないだろうか・・とも思うんです。 
「実力で勝てなきゃお前らは死んだオレ以下だ」と言っていた二代目の《オレを超えていけ的発想》、それが七人衆システムの理念だったのではないかと。
後輩が「自力」で先輩を超えれば新たな七人衆となる・・・それをモチベーションとして“金の卵”を育てる教育法、それが“七人衆・刀の継承システム”だったんじゃないかとも思えるんですよね(当初は先輩に「勝つ」のが目的で殺すわけじゃなかったのかも・・)。
 
あえて「敵(標的)」役を引き受けて 次世代に自分達の力で答えを見つけさせて育てる二代目チョビ影の方法。・・・・これって、トビ(マダラ)のやっている事と似ているんじゃないだろうか・・・・?トビがやってる事は、自分をターゲットにさせることで五大国を自力で1つにまとめさせ 尾獣と人間の在り方を再考させているわけですから。
 
トビは 人間不信の末に「無限月読」という強制手段で忍達を1つにするしかないと考えているのか・・・
あるいは、《最後のチャンス》として忍達に「自力で平和を掴み取るチャンス」を与えようとしているのか・・・
 
・・・彼の本当の思惑は、霧に隠れたままですなぁ。。
 
・《我愛羅の作戦》
 
《2回目の爆発から仲間達を砂の盾で守り、その間に砂分身を水影分身に突っ込ませて接合、砂金を水影分身に溶かし込んで重たくし、動作を鈍くさせた上で霰を混ぜた砂金入りの砂で水影分身を包んで冷やし 爆発を阻止。》・・・
 
オオノキからの情報と、自らの知識、そして両親から与えられた力をうまく使って作戦を即座に構築。 
このあたりはカンクロウ兄貴同様、指揮官に必要な才能に恵まれてますね我愛羅は(奇襲部隊戦以来、すっかりカンクロウファン)。
砂分身は、普通の分身とは違って影分身のように実体をもち攻撃すらできるらしいですが(臨の書による)、中忍試験の頃はまだ見た目は「砂人形」だった我愛羅の砂分身・・・・今では本物そっくりに進歩してますね。
しかし、金は水の20倍の重さだとか、金は熱伝導に優れるとか我愛羅の博識にも驚きます。守鶴無しでも「磁遁」を使えるように彼も研究し、自ら術を開発していたのかな。
もっとも 彼は昔から年齢のわりに難しい言葉を使って人生を哲学するような傾向があったから、読書家で勉強熱心なタイプだったかもしれない・・・。
 
《母の絶対防御・砂の盾で仲間を守り、父から授かった力・砂金で敵を抑え込む・・》
砂と金・・・・両親の愛情は、我愛羅の涙(瀑)を 砂の中でキラキラと耀く砂金の粒(輝く希望)に変えてくれたのかもしれません。
(なんて・・・磁遁や雷遁の話は出てこなかったですね(苦笑) いや、科学的な発想はいずれ万華鏡写輪眼開眼の仕組みや、飛雷神の術の話へつながると未だ期待してます。というか、そっちの展開になることを熱望してますw)
 
・《チョビ影の笑顔と「金のたまご」》
 
さて・・・・・今回最大の見せ場はラストに来ましたね。
 
チョビ影は最初、我愛羅の「科学的作戦」に感心してたんですね、「現五影らしくよくやった・・・」って。 
で、「しかしよく思いついたな・・こんなやり方をよ・・・」と言いながらハッとして、
 
「・・・・・!」
待てよ・・・・・・!
と何かに気づいた。
 
このちょっと前、防戦一方の忍達に対して 二代目は苛々して
『五影の金のたまごが見つかったと思ったのに・・・風影・・・!お前もただのたまごか・・!?』
と叫んでたんですね。
それを我愛羅は目をカッと見開いて「・・・・!」となってる。 
 
最初に読んだ時は、我愛羅が驚いたような表情で目を見開いたのは その次のコマで起きた2回目の水蒸気爆発を見たからだと思ったんですよ。・・・でも、ど~やらそれだけじゃなかった。 
 
我愛羅はこの時 二代目水影のじれったそうにする言葉に、他里の自分にまで期待を寄せてくれていること、そして「最強」ゆえに後に遺す後輩たちの行く末が心配でならない水影の不安・・・・二代目が「この世に残してきた心残り、後輩達への想い」を感じ取ったんだと思います。
我愛羅は苦労人だけあって、他人の“本心”を読むのが巧い人ですから。
 
そして、想いを受け取った我愛羅が 大先輩・二代目に示した答えは・・・・ 最高の答えだった。
 
《水影分身を「金」で覆い、卵型にして「金のたまご」を作って見せる・・・》
 
 
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我愛羅が「こんなやり方(金を使って卵を作って爆発を抑え込む方法)」を思いついたのも、水影の「金のたまご」発言がヒントになってたんですね。
水影の言葉をヒントにして答えをだし、「今の五影にも金のたまごはいるぞ」と答えて見せた、我愛羅の実に“粋”な(そしてお茶目な)返答。
 
やっと「気づいた」水影に、微笑んで目で合図を送るかのようにして見上げる我愛羅・・
 
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この目です・・・この眼差しの語る力といったら、もう言葉「以上」!!
 
今週は、この我愛羅の力強い眼差しの1コマで泣かされましたぞ。だって、水影を力強く見つめる我愛羅の目には 揺るがない「最強水影」への深い敬愛と、自分達を応援してくれた大先輩への「感謝」の想いがいっぱいいっぱい溢れているから・・・
後輩達が心配でならない二代目の不安や悲しみ。我愛羅はそれらを受け止め、見事に拭ってあげたのだ。
そしてお茶目な二代目水影に対して、「ユーモア」で答えたのも我愛羅流「二代目への敬意の表現」。
 
我愛羅の「答え」にハッとして気づいた水影は、最高に嬉しそうな笑顔をニィ・・と見せる・・・
 
「やっぱお前・・・」
金のたまご!!」
 
里を超え時間さえも超えた『先輩と後輩』の確かな信頼が生まれた瞬間ですね。・・・
 
「オレは口より先に行動に移す」・・・・そう言っていた我愛羅ですが、やはりその通りの男だった。
最高に「」な演出を見せた我愛羅・・・ホント、砂隠れの兄弟は・・・・
 
泣かせてくれます!
 
 
 
☆予告には「復活した無様が口寄せ」とありますね・・・・やっぱり終わってなかったんだな、無サマ。気になる・・
 
☆次のジャンプは8日(土曜日)発売です(感想は朝いつも通りの時間にアップする予定です。)
 
 
☆長駄文、読んでくださって有難うございます。感謝。
 
 
 
 

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