NARUTO №567 木ノ葉の里の人柱力 (その1、木ノ葉の里の上忍達)
今週号は「今年最後のジャンプ」ですね。
TVアニメ10周年記念巻頭カラーは《9人揃った人柱力達》。前にも全員揃って記念撮影風のTailsという絵がありましたけど、今回のTails達は凛々しく仁王立ちしている姿(マダラがよくやっている立ち方)。自信と誇りの証ってやつです。
額当てに書かれているのは「尾の数」で、腰につけてる羽飾りみたいなのも尾の数(たぶん)。ちょっと雲隠れ風のお揃いの戦闘服、色合いもデザインもカッコいい。(少し首をかしげている老紫がいい感じ・・)
生前は里の為の「道具」とされていた彼ら・・・・こんなふうに人柱力としての誇り、尾獣と共存する事の誇りを取り戻してほしいな・・・。
今週は、ちょっと突っ込みどころが多くて長文になっちまい、2記事に分けてアップします・・・毎度長文すみません。
・さて、まずは「サスケ」。
新しい須佐能乎を披露して白ゼツをぶっ刺したあと どうなったかと思えば・・・・刀で天井を切り裂いて地上に飛び出してきましたね(サスケのいた部屋は、地下の一番深いところだったのかな)。
で・・・・・イタチの眼を得たサスケが次はどんな姿になるのか、大蛇丸にもらった「草薙の剣」はまだ使うのか・・・これ、ずっと気になっておりました。
サスケって気分を変えたい時に必ず服装を変えるし、この前の戦い(ダンゾウ戦)では草薙の剣を川に落とし、その後回収した気配が無かったんですよね。なのであの戦いを区切りに「完全脱大蛇化」し眼に頼る戦いに切り替えるかと踏んでいたんですが・・・
なんだ、刀も結局戻ってるじゃないか(口寄せして回収でもしたのかな・・)。服装も相変わらずの「下半身大蛇ファッション」のまんまだし。
手術後一時はマダラ風の着物を着ていたサスケですが、前までの服装に《戻した》という事は 脱マダラして自分の道を行くという意志の顕れなのかもしれない。サスケは、木ノ葉の里抜けの時にもそういう事をしてるんですよね・・・
里抜けの直前までサスケが着ていたのは「カカシに新調してもらった(と思われる)千鳥修行のご褒美服」。
里を抜ける時、サスケはそれを脱いで「その前の服装」に戻して里を出てるんです。「脱カカシ」なんですよね。
それはカカシに対して申し訳ないという気持と「つながりを断ち切るため」でもあったと思ってますが・・・。
そして今度こそ、サスケは《完全に全てのつながりを断って》 たった一人になったということですね・・・。
サスケが居る現在位置は、《暁アジト》・・・・北方の半島の先っちょです。ここから南下して、ちょい東に行けば音隠れ、さらにその先には火の国との国境「終末の谷」があります。最終的にはサスケはそこへ向かうんでしょーね、ナルトと闘うために。
そして。
・これまた久々に登場の「鬼灯水月と重吾」。
まだ封印されていない七人衆ってのは、きっと「鬼灯満月」なんだろ~な・・・という話を先週しておりましたが、やはり出てきましたか・・・弟の水月。
にしても重吾は相変わらずサスケと香燐の心配をしているし、水月は相変わらずサスケと香燐の邪魔をしようと考えてる・・・「もちろん二人の邪魔をする ・・それが刀集めの次にボクの楽しみだしね」って、ガキンチョだなぁ~考えてることが・・・。
彼等はこれから大蛇丸のアジトに向かうと言ってるので音隠れ方向に向かう可能性もある・・・ということは第三部隊にも近いし、こりゃ満月に会う可能性がありますね。
で、サスケも比較的近い・・・。
・『来てくれたんだ カカシ先生!!ゲジマユ先生!!』
(あいかわらずゲキマユならぬゲジマユになってるしw)
ナルトが見上げるガイとカカシの背中は、一段と大きく頼もしく見えてカッコいい・・・。
“師の背中”ってのは、教え子にとっては「超えるべき高い壁」であり、且ついつまでも教え子を守る「愛情の盾」でもある・・・。それは、いくらナルトが超人的な強さを手に入れても変わらないんですね。 いつまでも師は教え子を守る。 師とは、あったかい壁なんです。
『第七班の教え子がガンバリすぎてんのに休んでる訳にはいかないでしょ!』 (ニコッ)
このカカシの台詞、何だか前にも似たようなのがあったよな~と思ったんですが・・・ありました、27巻の242話。
リンを助けるために一人で敵アジトに向かったオビトが、敵の攻撃にやられそうになってピンチに陥り・・・その時にカカシが「隊長としての任務を放棄して」助けに来るんです。で、オビトの前に立って「盾」となって言ったのが、
《お前みたいな泣き虫忍者に一人で任せておけないでしょ》、でした。
あの頃のカカシは《仲間のピンチよりも任務第一主義》で、任務を放棄して仲間を助けに行くなんて考えは無かったんです。だけどオビトに「拳」を喰らわされ、仲間を大切にしない奴はクズだと言われ・・・カカシは本当の自分を取り戻し、任務続行よりも「仲間を助けに行くこと」を選択したのでした。
そして今回のカカシの行動は、あの時と全く同じなんです。第三部隊の隊長としての任務《七人衆全員の完全封印》をいわば途中放棄して駆けつけて来ている(満月は後輩達に託して。)・・・
『隊長としての任務続行』よりも『仲間を助けに行く事の優先』・・・・それはかつての「白い牙(サクモ父さん)」の姿とも重なる・・・。
カカシが変わったキッカケになった「あの時」と似たシチュエーションに、似た言葉。そして・・・
次のコマで、 トビがカカシの台詞を《じ――っと聞いて見つめてる》んです。
今回、このトビが すっごく気になってしまったんです。
仮面を被ってるから表情が全然分からないんですが(ひっぺがしたいねホントに)、多分こういう感じに「顔がアップになってる無言のトビ」って、仮面の下ではかなりの「リアクション」をしてると思うんですよ。 だけど仮面をかぶって隠してるってことは、見られたらヤバいリアクションをしてるはずなんです。
なぜ彼はカカシの言動をじっと見つめているのか。いったい「彼は」何を考えているんだろうか?
正直このトビの「反応」に、私はかなりイヤ~~な予感がしてしまいました。あんまり言いたくはないんだけど・・・。
・そしてカカシの「ニコッ」。
これ実はすっごく久しぶりなんです・・・・こういう場面で《だいじょーぶ》という意味でニコッと笑うのは。
思い出すのは第2巻の12話、第七班最初の敵・再不斬と戦った時にカカシがナルト達の盾になり、「オレの仲間は 絶対殺させやしなーいよ!」と微笑んだ時。
部下をリラックスさせようとして「ニコッ」ってするのは昔からカカシの得意技だったみたいで、ヤマトが「ボクはカカシさんじゃないから あんなことは出来ない」と言ったことがあるぐらいです。
が・・・最近は封印してたんですよ、コレ。
最後にこういう「ニコッ」を見せたのは20巻の話、病院の屋上でサスケとナルトがぶつかり合ってサクラが泣いていた時・・・。あの時カカシは「だいじょーぶ」と微笑んだけど・・・でも大丈夫じゃなかった。嘘になっちゃったんです。
51巻でサクラにそのことを詫びてもいましたが、カカシはそれを悔いてなのか・・・仲間を安心させようとしての「ニコッ」はしなくなっていたんです。
だから・・・こういう状況での「ニコッ」を封印していたカカシが 再びニコッをしたからには・・・・相当な自信と相当な『覚悟』があるはずなんです。 これをやった以上は「今度こそ絶対死んでも仲間は守る」覚悟のはず。
カカシ・・・この闘いに「忍人生の全て」をぶつけるつもりなんだな・・・。
・さて、話を戻して進めますが・・・・
ナルト、戦況説明がメチャクチャになってますけどwこればっかりは小さい時から変わってないなぁ。
538話の回想で、アカデミー時代にサスケと最初に「組手」をした時 ナルトは文句を言おうとしてメチャクチャになって(カチカチのビチビチヤローとか・・)キバに「あ~あ頭わりーな」と言われてたけどw・・・・
そのナルト語を理解しちゃって整理するカカシも凄いけど、「さすがだなカカシすごい理解力だ」って敵に背を向けて感心してるガイの天然っぷりにも恐れいる。
ったく、《いつもいつもそうカカシの周りに天然な人がいるわけないでしょうよ!》って思うぐらい天然な人が多いんですよね、カカシの周りって。
にしても、ガイっていつもカカシを誉めちぎりますね。「さすが我がライバル・・・」なんて嬉しそ~な顔をしてる事が多い。
ガイがまだ目立たない少年時代、カカシは既に天才として目立っていたから・・・ガイにとってカカシはずっと目標なんでしょうねぇ、ナルトにとってのサスケみたいなもんで勝手に「我がライバルって決めた!」ってことなんだろうか。で、誰よりもカカシに認められたい・・・ガイは今でもそう思っているんじゃないかな。
もちろんカカシにとってもガイは尊敬すべき存在で、カカシはガイに「尊敬の証」もたま~に見せているのですが・・・ガイにそれが伝わっているのかどうかは微妙だなぁ。
しかしまぁ、完全体の五尾をはじめ尾獣化した人柱力が向かってくるってのに ガイもカカシも全然ひるんでいないってのが驚きです。
さすが・・・「木ノ葉の里の上忍」ってとこかな。
☆→後半、その2「九尾とナルト」に続きます。
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