ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 第569話:意志の証明!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ07号)

NARUTO №569:意志の証明!!

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《蛙たたき!!》
  
いやぁ~九尾、なんていい奴なんだお前は・・・・!!今週号の九尾、とにかくカッコイイとしか言いようがない。 
 
なんだか正月気分が抜けないままの2週間のインターバル、だらだらモードの文章になっているかと思いますが、どうかご容赦を(と最初に言い訳)。
 
待ち遠しかった分、今回は話の進みが遅いな~と思ってしまったんですが、「NARUTO」という物語の一部として考えた場合、今回の話はすごーく重要な話なんですよね。 
タイトルの《意志の証明》という言葉通り、ナルトの人生において最も重要な場面に差し掛かっているのかもしれません。 
《意志》とは、目的を成し遂げようとする心。 「意」も「志」もダブルで「心」がついておりますが、「意」は胸中にとどめた思い、「志」は心が目標を目指して行くこと・・・・NARUTO世界で言う「忍道」でもありましょうか。 
 
つまりナルトの“諦めない”忍道(意志)も、そろそろその結果を出して証明する時が来たって事でしょうか。
 
・さて、孫悟空ですが。
 
『オレは基本人柱力の人間を信用しないことにしてる・・・ ・・・尾獣とお友達になりたいなんて言うバカはなおさらな・・・ つまり』
『オレ様をお前が助けたとしても お前の味方になるなんて思うなよ』
 
「基本信用しないことにしてる」って回りくどい言い方ですが、つまり意識して「信用しないようにしてる」ってことですよね。 過去に騙されたと思った経験があるんでしょうね・・; でも「味方になるなんて思うなよ」なんて言い方は、実は「味方になるつもりがある」ってことがバレバレな気もします・・・ お人好しなのかな、孫悟空は。 
 
そして『尾獣とお友達になりたいなんて言うバカ』と言ってますが、この場合の「バカ」は かつて大蛇丸自来也に言った「めでたい奴」・・何をするにも考えが足りないヤツ、と同じかな・・・甘いってことですよね。
そして自来也自身も、ナルトにこう言った事もある・・・
《あいつ(サスケ)を連れ戻してやるとか 思ってんなら止めとけ・・・ そういうのは思い上がったバカのする事だ》と (第27巻の237話「馬鹿・・・!!」で)。 
でも結局は「バカはバカでも大バカだったら何とかなるかもな」となるわけですが・・・・
 
そして「馬鹿はバカでも大バカなら 本当に何とかなるかどうか」・・・・今、それを証明するための最初の難関に差し掛かっているような気がします。
 
『今はそれでいい・・・! どうすりゃいいかはオレもだいたい分かってっから!』
(ニシシ・・笑)
 
ナルトの「ニシシ笑」。 これ、かつては作り笑いだったこともありますが、今じゃあ余裕と自信のニシシ笑いなのであります(第567話のカカシの「ニコ笑」に共通する、やっと自信を持てた男の「笑み」とでもいいますか・・・)。
 
『捕えたぞ・・・九尾』
『このまま四尾ごとオレの中へ引きずり込んでやる』 (トビ)
 
このままオレの中に引きずり込んでやるという発言、具体的にはクシナのように引きずり込むって事なのか、瞳術で異空間に引きずり込むという意味なのかハッキリしないのですが・・・いずれにせよ、トビに『本気で九尾を狩ってナルトを処分するつもりは無い』ハズです。なんといっても、トビの「余興という名の目的」は ナルトをサスケとぶつけることなのですから。(そして、ここでの発言は『暁のボスとしての発言』なので「九尾」って呼んでますね・・・ 後で心の中では「ナルト」と言っていますが)
 
・ナルトの多重影分身の応用・・・(ヴェロロロロ・・)
 
しかし『食べられちゃうピンチ』に、ナルトが出した解決法は昔と同じでしたね~・・・《多重影分身して、食べ過ぎにして吐かせてしまう》作戦。 コレ、第47話中忍試験の死の森で巨大蛇に食べられた時と同じ脱出法です(あの時は、蛇を壊しちゃいましたが・・)。 
《え~~とえ~~とオレを吐かせればいいんだから 吐く→食べ過ぎという発想・・・これも理性派やインテリにはなかなか出来ない土壇場発想かもしれませんw 
 
・輪廻眼外道、魔像の鎖
 
尾獣達や人柱力を縛っているチャクラ鎖ですが、あれは黒棒(杭)から発生する《輪廻眼・外道の使う魔像の鎖》らしいです。それをトビが己のチャクラで操っているということなんでしょうか。 そしてその「杭」を抜けば 操りは解ける。確かに567話を見ると、五尾の首辺りからもチャクラ鎖が「発生」してるような絵がありますね(「スゥー」という音付きで)。 
(トビの手の平から出ているチャクラは、六道仙人が手にしてる陰陽遁のチャクラ、あるいは須佐能乎が手に乗せてるチャクラに似ているな・・・)。
 
人柱力の胸を締め付けていた強力な縛りの杭は、 巨大化(尾獣化)すると首元に移動し、首を縛りつける・・・
これって、一人一人の心を縛っていた憎しみが巨大化していくと ついには忍世界そのものの首を絞めてしまう・・・ということなんだろうか(・・・なんて思えてくる。) 
  
そして気になるのは、魔像の鎖の「音」・・・「チリチリ」なんですよ、チリチリw
 
チリチリと言ったらナルトの「チリチリモード(九尾チャクラモード)」と同じ音だし、それに鎖状に形態変化する前の「チャクラの元の形」も九尾チャクラのそれとソックリです。ナルトのチリチリと魔像鎖のチリチリは似たような質のチャクラ(六道のチャクラ)と思っていいのでしょうか・・。
 
《その杭は直接触れているモノを縛る ペイン長門の外道の力よりはるかに強い縛りだ》 (トビ)
 
長門の外道の力よりはるかに強いのは、チャクラの質の違いなのか距離が近いせいなのか・・両方なのか。
トビが一人でいた時、外道魔像に向き合うようにして座り、まるで「対話」していたみたいだったのも気になっています。 トビは魔像と『リンク』すること無しで動かすことが出来たし、トビと「外道魔像」の関係はいったい何だろう・・・というのが目下かなり気になっている点です。
 
ま、ここで大事なのは本質的な問題・・・・《鎖と杭とは、尾獣や人柱力、そして忍達から感情や存在意義を奪い、ただの戦う道具として縛り上げてきた 今までの忍システムや呪印・掟の象徴》だということ・・・それらは簡単にぶっ壊したり 取り除けるものではない・・・《そううまくはいかん》ということでしょうか。
 
 
・九喇嘛の「ニィ笑い」
 
さて・・九尾の九喇嘛。
 
《ナルト・・・ワシはずっとお前のしてきたことを見てきた ・・・だからお前も分かってるハズだ》
《お前がワシに・・・ ワシ達尾獣に何を語ろうとも無意味だ 本心は伝わって来ん》
 《結局今まで通り・・・》
《ナルト・・・お前がワシ達尾獣のために・・・ 本気で何かしてやりてーと本心で思うなら・・・ 今まで通り・・・》 
 
《行動で示し証明しろ!!》
 
《それがお前だろ!!》
 
・・・いやぁ~いい事を言いますね、九尾。 (でもこれ、ナルトには聞こえていない・・んですよね?)
  
最初の頃は悪そ~な目つきをしていたのが、今じゃすっかり「頼もしくてカッコイイ」目になってるじゃないですか。ずい分とナルトのおかげで毒が抜けたというか、「本来の姿」の澄んだ目に戻っているのかもしれません。 
その貫禄はさすがは尾獣の王というか、この圧倒的な存在感は マダラとはまた違う「別格」の存在感。
 
ナルトが小さい時から《自分の言葉を証明してきた場面》をずーっと回想する九喇嘛。
16年なんて気が遠くなりますが(ナルトなんて、ラーメンが出来るまでの3分だって嫌いだと言っていたw)、六道の時代から生きてる九尾にとって16年間は決して長い時間じゃあなかったんだろうなぁとは思います。 
 
九尾をはじめ尾獣達は、今までは「口先ばっかりな奴ら」にウンザリしてきたのかもしれません。口先だけの言葉は、裏切りと同じでもある・・・言葉に「誠」が無いわけですから。 
だからナルトの『自分の忍道はまっすぐ曲げねェ』に九喇嘛もナルトに「懸けて」みたくなったのでしょうね・・・。 
これだけ人間たちに期待を裏切られ、憎しみを抱いていた九喇嘛は それでもナルトを「最後の希望」と思って冷静に見守り続けてきた・・・・・
 
つまり、九喇嘛も結局人間を嫌いにはなれなかった、ってことでしょうか。 
 
そして、今までポーカーフェイスだった九喇嘛の「ニィ」という笑い。 ナルトを信じて、これならいける・・!という勝利を確信した笑みでしょうか。 なんだか「悪キツネっぽい」笑い方にも見えちゃうんですが・・・w
 
それに九喇嘛、「ワシ」を「ワシ達」と言い換えてますね~。
ただ尻尾の数が多いだけじゃなく、「長」としての責任感にも再び目覚めたでしょうか。ナルトが尾獣達を平等に、大切に思う気持ちが九喇嘛を動かしたのかもしれません。
 
ナルトは九喇嘛の「本心」も、少しずつ浮彫りにしていってますね・・・確実に。
 
そして九喇嘛はまだ「トビ」については何も語っていないんですよね・・・どう思っているんだろう。トビと九尾の考え方には、多くの共通点があるのが気になっています。たとえば・・・前からずっと気になっている言葉があります。
 
『希望とはあきらめに等しいものだ・・・ それこそ ごまかしのセリフでしかない』
(50巻、五影会談でのトビの言葉)
 
この言葉、私は凄く納得しちゃったんですよ。その通りかもしれない・・と。
 
希望ってのは、あくまでも「願望」です。今までの大国は、理想や希望を口にはしても何も変えてこなかった・・・・未来に「希望を託す」といえば聞こえはいいですが、忍世界の現状を自分たちの手で変える事は《諦めてきた》ってことでもあります。行動で示さないと意味が無いんです。九尾が言っている《何を語ろうとも無意味だ 本心は伝わって来ん 行動で示し証明しろ!!》と考え方は共通していると思うんですよね・・・。
トビは、五影達に《希望を口にするなら行動で示せ》と言いたかったんじゃないだろうか・・・というのが私の考えです。
 
そして孫悟空の体内に残ったナルトの影分身。
仙人モードで 内側からナルト本体を感知して「蛙たたき」で杭を押すとは・・・・上手く仙人モードの感知能力を使いこなしてますね。 
ナルトの発想って柔軟性があって「応用力」がとにかく天才的です。 ナルトは実はいわゆる天才肌でもあって、常人の思考とは違うために馬鹿と間違われるのですが・・・いわゆる大バカなのか天才なのか まさに紙一重・・・しかし稀有な才能の持ち主であることは間違いない・・・ですね。
 
仙人モードとチリチリ九尾チャクラモードの「協力技」・・・これがうまくいけば、そのうち「九尾チャクラ仙人モード(キツネ×蛙眼)」が実現するんじゃないでしょうか。
 
でもしばらくは九尾、このまま黙って心の中で応援を続けるのかな・・・
 
ナルトが答えを出すまでは。
 
(黙って・・というのが、なんとも九尾らしい優しさなんですけどね・・)
 
 
 
・しかしこの戦場で、まさに「有言実行」の神様のようなお方がいるではありませんか・・・ガイ先生。
・逆に「約束を守れなかったこと」に最も苦しんでいる男もいる・・・それはカカシ。 
この2人が「意思の証明」にも絡んできたら面白いのになぁ~なんて思っております。 
 
・122頁のトビが手を突き出している絵を見たら、一瞬指が六本あるように見えちゃったんですがw
手袋の弛みかな。 須佐能乎には指が六本ありますがね・・。
 
・「勢い余って殺してくれるなよ」という孫悟空。ナルトが今まで戦いに躊躇してたのも尾獣や人柱力を傷つけたくなかったからなんですね・・
 
 
 
☆すみません、長駄文読んでくださって感謝です。(あとで多少文章の手直し、追加記事出していくかもしれません)