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NARUTO-ナルト- 第568話:四尾・仙猿の王 今週のジャンプ・ナルト感想 その1 (WJ05/06 合併号)

NARUTO568:四尾・仙猿の王 (その1)

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《どんなことを語ろうが 人間の語ることはいつも皆同じだ》
 
前回、ついに九尾参戦か?って期待しちゃったんですが、こりゃ~まだダメかな(苦笑
 
どうやら私は九尾を甘く見ていたらしい・・・・九尾の抱える憎しみは想像以上に深そうです。九尾はまだまだ人間を警戒している。
 
彼の心を開くには・・・・骨が折れるぞ。
 
さて、今年一発目の感想、また2記事になってしまいました…長文すみません。前半はカカシとガイ、九尾について・・・後半は今週号の「重要テーマ」についてじっくり考えたいと思ってます。
今週号は新年にふさわしく《ナルトと愉快な仲間達》でもあるし、けど内容的には深く難しいテーマでもあり、そしてある事実に関するかなり大きなヒントも出てくるし・・・なかなかのテンコ盛りです。
 
1.まずは、ガイ&カカシ。
 
ナルトをすぐにでも助けに行こうとするガイに「まずはこっちだ!!」と諌めるカカシ、そして素直に聞くガイ。
何だかこの2人って、ず~っとこのパターンですよね。 ガイは時々不満も言うけど、結局はカカシの言うことに従ってるw(ライバル勝負にしても・・・だけど。) ガイがカカシの言うことを聞かない事があるとすれば、それは『師弟の問題』ぐらいじゃないだろうか。
ガイは、カカシの冷静な判断と深い洞察に絶対的な信頼を置いてるし、カカシもガイの性格をよ~く理解していてガイの力を頼りにもしている。
 
「眼と獣」とはよく言ったもので、「眼・・・つまり洞察力、想像を司る精神的な象徴」と 「獣・・・つまりパワー、生命力を司る肉体的な象徴」、この2つがバランスよく取れたコンビってのは最強コンビじゃないかと思うんです。
 
メンドくさい言い方をすれば、六道の力である「精神」と「肉体」が同じ力で合わさった時、最高の力が発揮できるんじゃないか、って事なんです(エービー兄弟の「絶牛雷犂熱刀」みたいに、同じ力で合わせることが肝心だと思うんですが。)
 
カカシとガイが背中を合わせて「お互い背中は任せるとして・・・前に集中する・・・文句あるか!?」「ない!!」 と言ってるところ、息が合ってますよね~(こういう時のカカシって、口調が男男しててオネェっぽくはないんだよなぁ・・)
 
2人がドン!と背中を合わせている絵は陰陽の絵にも見える・・・。(↓これ)
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凸凹コンビというか、いいコンビです。このあと、二人とも背中の敵は完全に任せてるんですよね・・・後ろを振り返って見ようとすらしていない。互いを完全に信頼してるってことですよね、それって。
 
中合わせは《信頼の証》。
 
だからこの2人がコンビで戦うのは「かなり強い」はず、と思うんです(カカシとヤマトも同じパターンだと思うんですけどね・・・)。ナルトとサスケも、いずれはこうなってくれると思ってるんだけどな・・。
 
(話が逸れますが、「ガイ班にはなぜ上忍が2人もいるんだろう、ネジはなんでガイ班から卒業しないんだろう?」ってのが疑問だったんですが、ネジ(「眼」)という存在がガイ班の能力をさらに活かす上でかなり重要な役割を果たしてるような気もします・・・たぶん。) 
 
2.ガイの朝孔雀とカカシの「雷伝」
 
《ガイは六尾の有毒ガスを「朝孔雀」で飛ばし、カカシは影分身との協力技「雷伝」雷切をつないで長い雷刀にする初披露の術)で尾獣チャクラを纏った人柱力(これって三尾かな?分かる方教えてください)の6本の触手を斬り落とす・・・》
 
カカシが影分身しながら(チャクラ量が心配だが・・・しかたない!)って考えてるんですけど、おぃおぃ・・・新年早々ドキッとするような事を言わないで下さいよ~ペイン戦のトラウマを思い出しちゃうでしょ!(苦笑  
 
ま、これが後々「ヤバい状況」につながってくるのか、それとも読者から《チャクラ足りないのに影分身してんじゃないよ~コレ》と突っ込まれる前に自分で突っ込んだのか・・・は分かりませんw にしても、写輪眼を持ってる以上カカシが「チャクラ浪費問題」に悩まされ続けるのは事実です。
ん~、これもカカシが「本来の写輪眼じゃないカカシ」に戻るフラグってやつなのかもしれません・・・
 
にしても初披露された雷伝」、目立たないけどコレ、かなりの術です。
これは影分身が出来て両方の手で雷切を発動できるカカシだからこそ出来る技でもあるんですが・・・長大な斬鉄刀って感じかな。
サスケの千鳥では雷遁を纏った雷影を突くことは出来なかったけど、尾獣の人型バージョンの一部を斬るなんてのは、なおさら出来ることじゃない。大蛇丸渾身の草薙の刀での一撃すら、ナルトの四本尾獣化状態の体を貫くことは出来なかったのだから・・・・(33巻で)。 カカシはズバババッと軽く6本斬り落としていますが、これ・・・かなりの威力なはずです(と強調しておく。)
 
3.九尾の「憎しみ」
 
《ワシはお前とは違う 八尾 そう何度も何もなく人柱力に尻尾を振ったりはしねェ・・・》 (←九尾)
 
う~ん・・・九尾は「頑固」だとか「素直じゃない」っていうよりも、「慎重で思慮深い」って言った方がいいのかもしれません(九尾の「プライドの高さ」の理由は、このあと分かるのですが)。
 
九尾が思い出すマダラ、いつ頃だろう・・・かなりまだ若い。 
 
『九尾・・ 今のお前は一時に結節した仮の姿に過ぎん 分散した力の一部でしかない
知の足りぬただの不安定な力でしかない お前に導きを与える者・・・それがうちはだ お前ら尾獣は瞳力者の僕でしかない 従え』 (マダラ)
 
「結節」ってのは結ばれて節になったもののこと。つまり最終形に至るための通過点に「仮の姿」として出来たモノ、ってことでしょうか。マダラ・・・・カッコいい言葉を使いますなぁ(さすがカリスマ。)
 
《お前に導きを与える者》という言葉・・・やはりマダラは「うちはとは、火を操る者」という言葉を「うちはは尾獣(火)を操る者」と解釈していたんじゃないだろうか。
本来なら瞳力者が操るのは火の意志じゃないかと思うんですよね、つまり千手の火の意志を うちはで「大きく育て、上手くリードする」のがうちはの役割ってことじゃないかと・・・。カカシとガイが上手く役割分担して「カカシがガイを上手くリードする」みたいな関係、本来千手とうちはの関係は そういうものだと思うんですけどね。。
 
そして注目すべき点は九尾が「マダラも、柱間、ミト、クシナも皆人間は同じ」だと捉えてるってことです。
 
この前トビが五尾をチャクラ鎖で縛った時も九尾は言ってましたよね、《ケッ!何を今さら・・・忍達がずっとやってきた事だ》と。 
柱間、ミト、クシナは「悪いが・・」とか「じっとしていて下さい」とか、「アナタも私もついてる方じゃないわね」とか・・・・それこそ口調はマイルドなんだけど、結局は「お前は危険物だからじっとしてろ!」ってことですからね。
柱間は木遁と巻物で九尾を封じ込めてるし(このボロボロの柱間様、マダラとの戦いの時でしょうか。はじめて柱間の台詞が出ましたね)・・・・ミトは鳥居に似た形にうずまきの封印、クシナはしっかりとした四象封印。結局は九尾を縛っていることになんら変わりはない。
 
我々読者は「千手側」から語られるストーリーを見ているので「柱間は善くてマダラは酷い」と思いがちですが、九尾はあくまで中立的な立場。多少やり方に差はあっても「人間が語ることは同じ」って思うのは当然だと思うんです。
 
だから九尾はナルトにもまだ心を開けない。開いちゃいけないと思ってる。九尾は深~く傷つき、長い間『絶望』していたんじゃないだろうか。
九尾が言ってましたよね「ナルト、お前はいつも甘い」って。 ナルトの考えは甘いから、何かがあった時には裏切るかもしれないと思っているのかも。九尾は人間の裏切りを警戒しているようにもみえるんです。
 
だけど、ナルトが「お前の憎しみもどーにかしてやりてー」と言った時の「眼」をみて、コイツは嘘を語ってないってことも九尾は分かっているハズなんです。
ナルトが「希望」になれるかもしれないってことも、今までの忍とは違うって事も・・全部分かってるハズ。だけどナルトには まだまだ乗り越えなくちゃいけない壁がある事も九尾は分かっている。
 
ナルトは「どーにかする」とは言ってたけど、実際にはどうしたらいいのか…まだナルトは答えを出せてはいない。
 
「お前、ナルトがどうなってもいいのかよ!」というはっつあんの声を無視して 九尾がじっとしたままなのは、ナルトが《自分自身で答えを出さなくちゃ意味が無い》ってことを、九尾はよ~く分かってるんだと思うんですよね。・・・余計な手出しはすべきじゃないと、彼は考えてるんじゃないだろうか。
 
九尾がナルトに手を貸さないのは、意地悪でもなくプライドでもなく・・・・これは彼の「愛情」なのかも、しれない・・・
 
(すみません、雑考その2へ続きます・・・)
 
 
 
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