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NARUTO ナルト  579話:兄弟、共闘!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ17号) ・・・その2 「カブトの仙人モード」

NARUTO 579:兄弟、共闘!! (その2)

(その1の続きです)
 
『この忍世界で才能の無い者は存在すら否定されるけど… 才能が無いなら無いで ある所から奪い己に付け足していけばいい…』
 
さて、今週はカブトのこの言葉に集約されると思えるぐらい これが重たく感じられたんです。なんだかなぁ・・・カブトの心が少し見えた、っていうのか・・・。
 
カブトって「そこそこ優秀」だけど目立った能力は無いし、血統書もついてない。 
だから生き抜くために『豊富な情報量』やら『交渉術』を身につけてきたのだろうけれど、『ただのインテリ』ではせいぜい下っ端、悪けりゃ「捨て駒」。 特に人材豊富な大蛇丸の元で「平凡」なカブトが生き残る為には、何としてでも「付加価値」が必要になってくる。カブトが香燐の「圧倒的な回復力」を手に入れたのは「生き残り」をかけてのことだったのだろうな・・・と思えるのです。 過酷な「サバイバル競争」の中でカブトも必死に生きてきたんですよね。 彼は這い上がることを諦めてはいない。 
 
《この忍世界で才能の無い者は存在「すら」否定される》・・・・
 
この「すら」が気になるんです。 才能の無い者は当然、忍として優秀とは認められず出世しない・・・・陽の当たらないところで生きる下っ端扱いで終わる。だけどそれだけじゃない・・・「存在すら」否定される、つまり「在る」ことすら否定される。
 
マダラが言っていた「弱い者は醜い」は極端な話ですけど、でもこれも忍世界「弱肉強食」の定めなのかもしれません。 弱い者は存在も否定される・・・「淘汰」は一族の種の保存のため、強い者だけの遺伝子を残し一族の生き残りを図る。忍世界は「強さ」が存在価値の物差しであって、いくら優秀な「インテリ」でも所詮は負け組、淘汰される側。 圧倒的に捨て駒の数のほうが多いはずなんですよね。
 
付け焼き刃テンコ盛り、ドーピング三昧、もはやバケモノの「カブト」という症例は、下っ端に犠牲を強いてきた忍システムの歪みの現れとでもいいましょうか。カブトは弱者(インテリを含む)を潰そうとしてきた忍世界に抗っているだけなのかもしれない。
 
・そして、香燐、水月、重吾を選んだことをカブトに「お目が高いよ」とか言われちゃったサスケ。
 
重吾のことを『イヤ…もう仲間ではないのかな…?』とも言われてたけど、サスケは彼らの事を言われてどう思っているんだろう。
 
彼等を選んだ理由は「必要なコマだから」という理由だったのだろうけれど、でも一緒に居るうちに仲間意識がシッカリ芽生えてましたよね。
サスケは彼等を大切に思ってる、と思うんです。 五影会談の「敵討ち」には、彼等を巻き込みたくは無かった・・・だけど彼等はサスケを守ってついて来ようとした。 だから・・・「断ち切った」。 
香燐も「ここから先の酷たらしい世界」に巻き込みたくないから「断ち切った」、そう考えています(香燐の急所は外しているし)。 これらはサスケの優しさだと思うし、今でも彼等がサスケを見捨ててないのは サスケの心の奥に眠る「本心(優しさ)」を信じてるからだろうと思うんです。でもサスケと彼等の心も うまくかみ合っていないわけですけどね・・。
 
・龍地洞と「白蛇仙人」
 
「そう見つけたのさ・・・!妙木山…湿骨林と並び伝えられる伝承のその場所を!」
大蛇丸様だけじゃないこのボクも行きつき…」
 
「白蛇仙人の元で修行し身につけた! ついに大蛇丸様を越えたんだよこのボクが!」
 
カブトが仙術修行??白蛇仙人??龍地洞?? 
正直驚きました・・。
 
「仙人の里」が妙木山だけじゃなさそうだというのは、四尾の孫悟空「水簾洞の仙猿の王」と名乗っていたことから想像はしてたんです。こりゃ仙猿の里もあって三代目の口寄せ・猿魔もそこの所属か?なんて。だから「白蛇仙人」(仙蛇かな?)が居たり「龍地洞」があっても違和感は無かったんです。 
 
ただ吃驚したのは・・・・あのカブトがねぇ;
 
仙術の修行は「己の内に膨大なチャクラを持つ者しかできない」とフカサクが言っていたので あまりチャクラを持っていないカブトのイメージじゃなかったんですよね;大蛇丸様を取り込んで、さらにドーピングで仙術に耐えうる体を作り上げたってことでしょうか。何だかやり過ぎ・・・整形しすぎ美人みたいにいつか「崩壊」しちゃうぞ。
 
しかし絵で見る限り、「白蛇仙人」って可愛い・・・・。
 
でも性格は大蝦蟇仙人ほど大らかじゃあないのかもしれないですね。 だってマンダは狂暴だったし、生贄を要求するような蛇でしたからね~・・。でも大蝦蟇仙人みたいな水晶玉と首飾りをしているので 彼等は『同じような立場』・・・六道仙人から何かを託されて守っているのかもしれないですね。 
 
あとは「湿骨林」、これはおそらくは「蛞蝓仙人」の里なんでしょうけど(蛞蝓だらけの里想像したくない;)この調子じゃ綱手もそこで修行した可能性大ですね。 三忍の強さはやはり「格別」なのか・・。
 
これだけ「三忍」が特別なのだとしたら、「三忍」すら霞んでみえたという「サクモ」ってどれだけ強かったんだろう?彼は「犬仙人」修行をしたんじゃないかとか、ガイの亀も仙亀の里出身じゃないか等々思えてきちゃいます。
 
しかし、ここまではひたすら「・・・・」で観察オンリーだったイタチが「龍地洞だと!? …まさか!」とかなり驚いてますけど、むむむ・・・イタチは龍地洞を知ってるんですね。
 
・そして、サスケの須佐能乎の神速の矢を「かわした」カブト。
 
「チィチィ」って指を振ったり「君のよく知る香燐」という言い方をしてみたり、「サスケくん… 君…ボクことナメてるよね~~」と言ったり。 
ったく、この人は相変わらず人をムカつかせるのだけは上手いですね(苦笑) これも作戦なのか、「血統に恵まれた人」への嫌味なのか。
 
「この矢を・・・ かわしただと…!?」
 
こんなに驚いた表情のサスケ(毒抜け)は久しぶりに見たような。ま、今までこの神速の矢を『かわせた』人はいなかったのだからそりゃ、驚きますよね。(・・・って、今まで命中した事もないのだけど; ダンゾウは木遁で矢を防ぎ、カカシは神威で消し飛ばしたし)。 
 
・サスケの「器」
 
「感知能力が今までの比じゃなくてね・・ 自然エネルギーがボクの味方をしてるのさ」
自然エネルギー」 (…こいつやはり…) 
 
むむ、どうやらイタチは「仙人モード」の事もよく知ってるようですね。
イタチさん、アナタ・・・まさか?w
 
そして「重吾の暴走」、あれは自然エネルギーを取り込みやすい体質のせいだったとは。たしかに、重吾は自然(小鳥)とは調和してましたよね。 
そして大蛇丸はその力の源「龍地洞」を探し当てたが、まだ仙術に耐えられる体を持ってなかった。
それでなんですね、33巻で大蛇丸「やっぱりこの体じゃ拒絶反応が出てしまう」「我慢よ我慢、私にはサスケ君がいる・・」なんて言ってたのは。 
つまり、大蛇丸がサスケを欲しがったのは「仙術に耐えうる体(器)だったから」ということになりますね、ど~やら。
 
前述しました通り、仙術を治めるには「己の内に膨大なチャクラを持つ」ことが条件になります。
自来也は(なぜか)膨大なチャクラを持っていたようだし、ナルトは「九尾」を持っていた。
そして・・・サスケは「須佐能乎」という莫大なチャクラを己の内に持っている・・・・サスケなら仙術を使える条件を備えている、ということだったんですね。
 
まだ幼いうちからイタチはサスケを観察し「お前の器をはかっていた」と言っていたし、そしてイタチは自分自身についても「己の器をはかる」と言ってましたよね。あれは「仙術(六道仙人の仙術)」に耐えられる「体(器)」かどうか己を量っていた・・ということだったのでしょうか。
そしてイタチや仮面が サスケに万華鏡を開眼させ《須佐能乎を目覚めさせようとした》のも、膨大なチャクラを呼び覚まし「仙人の器」として完成させるためだったのだろうか。
 
・そしてカブトがいっていた「地(フィールド)の利」。
 
カブトが「引きこもっていた」、あの洞窟。例の「気になってる小さな鳥居」が「龍地洞」につながる入り口なのだとしたら・・カブトは地の利があるこの場所で「自然エネルギー」を取り込み その力で穢土転生を動かしていた、ってことなんですね。う~ん、これで今までの「謎」も解決した気がします。
 
・たかがカブトが何故、あれだけ大量の穢土転生にチャクラを送信し操ることが出来たのか?という謎。
・そしてあれだけの穢土転生を「まるで見ているように」感知できていたのはなぜなのか?という謎。
・なぜ、誰にも見られない場所に「じっとして」引き籠っていたのか?という謎。
 
それらも「仙術」を利用してのことだった・・とすれば納得できるのです。
 
そしてもう1つの謎・・・ カブトが何故「二代目マンダ」を使って時空間を移動できたのか?という点。
 
開戦前カブトがヤマトを連れ去った時ですが、マンダの中に入って時空間にいったん消えて 暁のアジトまで戻っているんです(さりげなくやってるんですけどね・・)。
 
この方法、サスケもデイダラの自爆を避ける時に使ってるんですが、サスケの場合は水月に「マンダを口寄せ」してもらって時空間から出てくることが出来たんです。 だけどカブトは誰にも口寄せしてもらわなかったのに、マンダに入って時空間移動が出来ていた・・これがずっと疑問だったのです。
 
でも、これも龍地洞の力を得てマンダを使いこなしているから・・というのなら分からないでもないんです。
 
「時空間を自在に行き来できる口寄せ動物」は「時空間=生死の狭間、神の領域」を通ることを許可された特別な存在、とも考えられるんです(だから仙人なのかな)。
もしカブトが仙術を手に入れマンダを自在に使い時空間への出入りが出来るとしたら・・・それが、カブトが「穢土転生」というあの世からの大掛かりな口寄せ(時空間忍術)を使えるようになった理由とも考えられるのです。(穢土転生を開発した扉間も、時空間忍術が使えた忍ですから)。 
 
そしてカブトが「マダラ」のDNAを手に入れたのも もしかしたら「トビがマダラを保管している時空間」に出入りできたからではないか?とも想像してしまいます(「ソレをどこで手に入れた?」「いろいろとね・・」)
とにかく・・・「生と死の狭間」、そして「神の領域」時空間にカブトが出入りできるとしたら ロクなことじゃない・・・。 
 
「ボクはもう蛇ではない・・・」
「…完全な仙人の力は蛇を脱皮し…」
 
「龍へと昇華したんだよォ!!」 《仙法・白激の術!!!》
 
いやぁ~「龍」ですかぁ!!(吃驚)
 
カブトの仙人モード、かなり不気味なんですが(ハッキリ言って今までのNARUTOキャラの中で一番「気持ち悪い」)。しかしカブトがいかにドーピングしてたとはいえ、仙術修行をして力を得た事・・それだけは純粋に評価してやろうじゃないかという気がします。大したものです、彼も・・・
 
そして「龍」なんですが、龍といえば蛇を神格化したものという説もあります。
 
地を這う蛇から天へ昇る「龍」への進化はまさに「昇華」・・・・
今まで「陽の当たらない場所」で生きてきた「モヤシ」あるいは「蛇」であったカブトが 今や「頂点」をめざし「神」とも言える龍になる・・・カブトにとってはまさに「おとぎ話の実現」なのでしょう。
 
そして・・・「目立たない捨て駒による忍世界への逆襲」・・・
使い捨てにされかかったコマが「成って竜王ということなのかもしれません。。 
 
 
 
☆なんだかなぁ、サスケが白蛇仙人のところに修行に行く流れってありそうですが(もし「新三忍」になるのなら)
 
☆カブトの後ろに、目立っていたアンコ。 あれが意味してるのは何だろう?凄い気になる・・
 
☆カブトに幻術をハメるのは難しそうな展開ですがイタチなら「穴」を探してくれると期待してますが・・・
 
大蛇丸の目元のクマ「仙術クマ」だったりするのかな、でも子供時代からあったし・・。
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。