ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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「兄弟、共闘」について思うことを少々・・ (第579話雑考につけ加え)

「兄弟、共闘」について思うことを少々・・・今さらですが; (第579話雑考につけ加え)

579話、ついつい衝撃のカブト仙人モードにばかり目がいってましたが、一日経ってちょっと冷静になってみれば第579話のタイトルは「兄弟、共闘!!」なわけでして・・・(って、今さらですが)。 
 
コメントで何人かの方々とイタチとサスケに関してやり取りさせていただいたり、読み直したりするうちに、やはり今週のタイトルである「兄弟、共闘」・・・こちらこそが主題だったんだな、と改めて思えてきたというか・・ あとから、じわじわ~っと心に沁みてきたのは こちらだったというか(今頃・・ですけど)。
 
「あの蛇達の動き オレ達をちゃんと感知してるぞ・・・」
「蛇は体温感知と舌で匂いを口内に送り嗅覚感知もする」
 
「ずいぶん勉強したな… まるで蛇博士だ」
「調べたさ… 大蛇丸を倒すためにな」
 
イタチは兄さんらしく注意を促し、サスケは「そんなことは分かってる」とばかりに勉強の成果を自慢する。
それに対して兄さんは少々大袈裟にほめてやり、弟は(嬉しそうに)もう一度自慢する・・・。
昔の2人に戻ったような感じですよね。昔の・・サスケがアカデミーに入る前日の2人の会話を思い出してしまう…
 
「前から気になってたんだけど 何で警務部隊のマークにうちはの家紋が入ってるの?」
「何だ… 気付いてたのか…」
「当たり前だろ!」
「・・・・」
 
子供扱いする兄に、そんなことぐらい分かるよ!と主張したげな弟。 弟のいつもの強気な言葉に微笑む兄。
あの頃のサスケと、今のサスケ。10年前と全然変わっていない。・・・
 
576話で二人が再会した時、追いかけてくるサスケに「後にしろ・・・と言っても聞かないか・・」と言ってみたり「強気な物言いは変わってないが・・」なんてイタチは言ってましたっけ。 
表情こそ変えず冷静でしたが《小さい時から変わってないサスケ》の言動にふと懐かしさを感じていたのでしょうか。42巻兄弟対決の時にも、「相変わらず強気な物言いだな・・」と言ってましたけど、今思えばあの時も『昔と変わっていない弟』に、イタチは昔のサスケを思い出していたのかな・・・・。
 
この先、もし穢土転生を止められたとして・・イタチはどうなってしまうのか(いつ、サスケの前から消えてしまうのか)、そして兄弟一緒に居られる時間がどれほど続くのか。 サスケも漠然と「この時間は そう長くは続かない」ことを感じ取っていると思うんです。でも、そのことはあえて聞かないですよね・・・。
 
「最近のゴタゴタ」なんか省略して、まるで何事も無かったかのようにすんなりと共闘している2人。それは《許された再会の時間》が限られているから、余計な話なんかしていられない事を 互いに(暗黙のうちに)了解しているような気がします。 今のこの時間を大切にしたい、という2人の一致した思い・・・。
 
「まるで蛇博士だ」なんて、小さい弟に言うような兄貴の言葉・・・
「勉強したさ」なんて、兄さんに褒めてもらいたい小さな弟のような言葉・・・
本来なら、何事もなければ、今までの間に普通にかわされていたであろう兄弟らしい会話。 
2人はこの限られた時間の中で、失われた《兄弟としての》数年間の空白を 必死に取り戻そうとしているようにも感じます。 兄さんとして、注意してやりたいこと・・・褒めてやりたい事も沢山あっただろうし、弟としてもっと兄さんに認めてもらいたい、褒めてもらいたい事が沢山あるだろうし。
 
そして、タイムリミットの事を考えたら胸が引き裂かれそうなほど辛いと思うのですが・・・その「辛い予感」を 今の時間を大切にするということに昇華してる、とでもいいましょうか・・・。ふたりの間で交わされる会話は、表面的にはごく普通の兄弟らしい会話なんですが そこには一刻一刻を大切に噛みしめる2人それぞれの想いが感じられるような・・・。
 
3年前、終末の谷でサスケは こんなことナルトに言ってましたよね、「オレの夢は過去… そこにしか無い」と。そしてサスケが思い出したのは、兄さんと過ごした日々・・・強い兄さんと、必死に兄さんを追いかける自分。
兄さんに褒めてもらいたい一心で、背伸びして手裏剣術を披露して 怪我しちゃったあの日・・・。 
今のサスケの表情を見ていると、ホントにあの頃・・兄さんと一緒に修行をしていた頃のサスケに戻っている。
これこそ「幻」ではない事を願いながら・・・醒めない夢であることをちょっとだけ願いながら、サスケはあの「夢」の頃と「今」を重ねあわせているのでしょうか。。
 
最初に読んだ時は、二人とも「変わってない、昔のままだ・・・これが兄弟ってものか」と思ってたんですが、読み直して感じるのは 「ごく自然に見える会話」に秘められた、2人の切ない思い・・。
 
偶然がもたらした、奇跡とも言えるこの「出会い」。 再び訪れるはずの別れが辛いものではないように・・・不器用な2人が 今度こそお互いに本心を伝えられることを願いたいです。  
 
 
 
☆駄文、読んでくださって感謝。