ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 588:影を背負う 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ27号) ・・・その1

NARUTO 588 :影を背負う (その1、サスケとイタチ)

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《この完成体 須佐能乎でな!》
 
今週は、久しぶりにというか、やっとというか。他戦場に話が移りましたね、気になっていた本マダラがいる戦場に。 そしてマダラ、須佐能乎全開ですね~・・ついに出した須佐能乎「完成体」・・・完全体ならぬ完成体です。いったいどこまで強いんだマダラ…いや、彼の本当の力は、これからなのかもしれない。
しかし、主人公の顔をずいぶん長い間見てないような… こんなに長期間ナルトが出てこなかったのって、もしかして初めて?
 
さて今週はタイトル《影の名を背負う》にふさわしく、あちこちに(背)という言葉がモチーフのように散りばめられています。 なんだか宝さがし気分になれるというか…たまにこういう《遊び》があるのがNARUTOの面白さでもあります。
 
今週も雑考2記事になっちゃったのですが、その1では《いよいよ別れの時が近づいた(と思う)「イタチとサスケ」のこと》、その2で《マダラVS五影》の事をと思ってます。
 
・サスケが夢見た《イタチの背中》
 
『これで…転生の死人は全て消える』
 
『……!』
 
『戦争も終わりの時が近づく』
 
穢土転を止めたらイタチも消えちゃうって事、サスケはど~やらあんまり考えていなかったようですね;
というか、サスケは意識して考えないようにしてたのかもしれない。
イタチの「近づく別れの」宣告は、極めて冷静で、極めて事務的。 コレ、サスケの動揺を誘わないように努めて冷静に言ったというのもあるんだろうけど、実際にイタチは冷静なんだろうと思います。冷静なフリをしてるわけじゃなくって、本当に冷静。
イタチは愛情は深い人だけど、サッパリしてるというか思い切りがいいというか、切り替えが早いと言いますか…感情を女々しく引きずったりしないんですよね。 彼の潔さにはホント驚かされてばっかりです。
 
『……』
『なら…兄さん…アンタも…』
 
兄さんと一緒に居られたことで、久々に穏やかだったサスケの心。 この台詞は一見冷静なんですが、一気に噴き出しそうな不安をグッと押さえ込んでるようにも見える。
で、サスケが《なら… アンタも…》と言葉を途中で止めたのは、イタチがその言葉を継いで《オレはまだ消えない》と言ってくれるか、あるいは《弟を動揺させまいとする優しい言葉》を発してくれるのをちょっと期待したのかな?と思えるんです。 でもイタチの言葉は、サスケの期待とは全く違う、サスケにとっては予想もしない言葉だったんじゃないかな・・・。
 
『…オレは木ノ葉隠れうちはイタチとして… もう一度忍里を守ることができる』
 
『もうこの世界に未練はない』
 
バッサリ…容赦ないですね;
 
サスケが期待した言葉とは あまりにもかけ離れた《木ノ葉の忍・うちはイタチとしての言葉。 サスケはイヤってほどイタチの里への愛情を思い知らされたんじゃないでしょうか。 
サスケとしては、やっぱりそこは「兄」としての言葉を期待したと思うんですよね…そして「消えちゃう」ことも否定して欲しかったと思うんです。 兄さんは自分のことを一番に思ってくれてるとサスケは考えていただろうし、イタチの言葉は「まさか」だったんじゃないだろうか。この期に及んで『兄』よりも『木ノ葉の忍』としての言葉が出てくるなんて・・。
 
しかも、イタチってば『この世界に未練はない』とまで言い切っちゃうんですから・・・つまりサスケにも未練がない(苦笑
 
イタチのそういうところがサスケから見たら《完璧》というか、取りつく島が無いのかもしれません。およそサスケには理解不能、いや理解したくないかもしれない。だけどイタチはシスイの眼を燃やしちゃったぐらい潔い人ですから、頭の切り替えの早さは凡人の理解を超えてます。 ちょっと割り切り良すぎな気はしますが、いつまでも過ぎたことをズルズル引きずらない人なのかな…  カカシとは真逆かも(苦笑
イタチは、いつだってどこにいても《木ノ葉の忍》という誇りを持っている。 その誇りがイタチの強さでもあり、イタチの生き様なんだろうと思います(って死んでますが;)。 だから「未練はない」と言ったら本当に未練ないんだと思うんですよね。
 
で…
 
イタチの言葉の中で気になったのは、《もう一度忍里を守ることができる》とさりげなく言ったところなんです。 
もう一度、って事は「前」もあるわけですよね。 つまりうちは一族のクーデター阻止は真実という事になりそうですねぇ・・コレ。あの件についてはまだ全てがスッキリしておらず、トビが言ったことやサスケが見た世界以外に何らかの真実がありそうな気はしてるんです。 う~ん、フガクの真意はどこか違うような気はするんだけどなぁ。
 
そして、もう1つ…
 
イタチはこの戦争を止めるための重要な役割を果たそうとしてますが、でも世界を守るとは言ってない…「木ノ葉の一人として里を守る」だけだと言っている。 
イタチは自分の領分をわきまえてるといいますか、忍界全体を救う役割はあくまでも「生者」達であって、死者である自分ではない…と考えていそうです。死者である自分は本来ならこの世界に関与すべきではないと思っているんだろうか。
 
『なぜだ!?』
 
『兄さんにあんなことをさせた木ノ葉の為になんでまた兄さんが!!』
『兄さんが許せてもオレが木ノ葉を許せない!!』
 
サスケ、先週は「そんな義理は無い」という言い方をしてましたけど、見返りや等価交換的なモノが当然必要だと思ってるのかもしれない。 しかもイタチにあれだけ辛い任務をさせておきながら抜け忍、悪党の汚名を着せた里を、それでもイタチは愛し続ける・・・そんな兄さんの《無償の愛情》をサスケは到底理解できないんだろうし、したくもないと思うんです。 見返りを一切求めず、信念を貫き通すイタチの生き様は サスケにとっては「キレイごと」でしかないのかもしれない。 そんな無償の愛は、オレにだけくれればいい…なんてのが本音だったりして。
《こんな時にまで》サスケよりも里にこだわるように見える兄さんに、サスケはついに感情を爆発させましたね~・・。
 
『この世に未練がないだと!!?』
 
『オレをこんな風にさせたのは兄さんなんだぞ!!』
 
おぃおぃ、こんな風ってどんな風?
 
・・・自覚してるんじゃないか、サスケ。
 
憎しみにとらわれ闇に堕ち木ノ葉の敵になった己の姿を《こんな風》と表現したってことは、この状態が決して良いものではない、自分の本当の望んでいる姿ではないって自覚してるってことですよね。意図的にやってたな・・サスケ。
それも「兄さんのせい」だなんて子供っぽい理屈まで持ち出す始末。 オレがこんな風になっちゃったのは兄さんのせいなんだから、ここで消えちゃダメだろ?オレを止めなくちゃダメだろ?って、これが一番言いたかった事なんですね、ようするに《消えちゃイヤだ!兄さん》。
 
サスケ、ハァハァと息荒くなって取り乱してますけど、さすがにイタチも『・・・・・』とサスケを見つめてますね:
成るほど、サスケの思考はそういう訳なのか。 昔から少しも変わってない。今までのサスケの、逝っちゃった顔での闇発言の数々…
 
《兄さん、まずは一人目だ・・》 
《だがそれが正しいんだ…見ていてくれ兄さん》等々。 
 
「こんな風」と言ってるからには、あれらの闇言動は、意識的にやっていたような気がします。・・・それも死んでしまった兄さんの気を惹くために。死んだ兄さんを「困らせる」ためだったのかな・・
 
サスケがこれまで、「兄さんとの幸せな時間」として何度も思い出していた、大切な記憶・・・それは、
《オレの夢は過去・・・そこにしかない》と言って思い出していた、大事な記憶・・・それが、アカデミーに入る前日の「兄さんに修行を見てもらって、《背負ってもらって》帰ったあの日」。
 
「許せサスケまた今度だ」と小突いた兄さんに逆らって、《兄さん見てて!》と無茶して暴れて兄さん困らせて・・ そして「コラ!無茶したら・・」と怒られて。 で・・兄さんは怪我したサスケを背負って里に連れ帰った。
 
…サスケが望んでいたのは、あの『過去の夢』の再現なんだろうか。サスケが望んでいたのはあの兄さんの背中なんだろうか。
 
兄さんに逆らって大暴れして、「兄さん見てて」と兄さんを刺激する。 
そうすれば兄さんが「コラ!」と言ってサスケを止めてくれると思ったんだろうか?
怪我したサスケを背負って里に連れ帰ってくれると思ったんだろうか?
兄さんを困らせれば、兄さんにまた会えるような気がしていたんだろうか?
 
イタチの「・・・・・」はそれを察したのでしょうか。 あの時から何も変わってないサスケの「大きな子供っぷり」。
そしてイタチはサスケが背負ってきた孤独にも気づいたはずです。
でも、イタチはナルトを思い浮かべた次の瞬間、クルっとサスケに《背を向けてしまう》。
 
『お前を変えられるのはもうオレじゃない』
 
『!?』
 
イタチがサスケに(ちょっと冷たく)背を向けたのは、もう《背中(サスケ)はナルトに預けられる》と信じているからでしょうか。
 
『だからせめて… この術を止めることがオレの今できること』
『ナルトに託したことをないがしろにしないためにもな』
 
『!?』
 
サスケの気持ちを知りながら背中を向けてしまうイタチは 冷たいようにも見えますが、これこそアニキの愛情なのかなとも思うんです。サスケに優しい言葉をかけたり、サスケを「里に背負って連れ帰る」役割はイタチがすべきじゃない。
コラ!と叱って、背負って連れ帰るのはナルトの役割だと・・・イタチは改めて考えてたんじゃないでしょうか。
それはサスケが《兄さん依存》から抜け出るため、でもある。
サスケが「過去の夢」から目覚めて未来を見つめられるようになる為にも、生者のナルトにバトンを渡すのが今のイタチが「サスケのために」すべきこと・・・・自分の背中(サスケ)をナルトに託すのが、今のイタチがサスケの為に出来る最善のことなんだと思います。
 
でも…
 
あの思い出の時、兄さんの背中でサスケが言った《兄さんまた今度一緒に修行してくれる?》。
 
(二人だけの時間もそう取れなくなるだろうけどな) (それでもいい… たまに一緒にいてくれれば)
 
あの時の約束を、イタチはやっと果たせたのかもしれません。

・・・カブトの眼鏡を外し、眼を開かせ幻術をかけて穢土転生を止める印を教えろと言ったイタチ。
 
イタチ、普段は天照を使う右眼の万華鏡で幻術をかけてますね。 イタチレベルの眼になれば、月読ではなくても高度な幻術をどちらの眼でもかけられる・・ということでしょうか。
まだイタチはすべて語りきってないですが、それはサスケが己で見つけて行くことになるのか、あるいは穢土転生に新たな展開があることもあるかもしれないですね。イタチが消えるのは、もう少し先になるのかどうか・・。
 
本当ならカブト本人の意志で術を解いてほしかったんですが、今頃カブトは夢の中で真実の己を見つめているんでしょうか。・・・やっと彼も「止まる」事が出来たのかもしれません。
ま、やらかしたことはナンだったけど・・・でもカブト、キミは精いっぱいやったのかもしれない。
 
久しぶりに穏やかな表情のカブトを見ていると、お疲れ・・・と声をかけたくなってしまうんだな・・・
 

(イタチ、あとで眼鏡は返してあげてね・・)
 
 
 
 
 
雑考その2「マダラVS五影」に続けます。長文すみません・・)
 
 
 
 
 
 
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