ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

イザナミとはいったいどんな術なのか?・・・NARUTO-ナルト- 第581話:それぞれの木ノ葉 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ19号) ・・・その2

NARUTO 581:それぞれの木ノ葉 (その2)

(その1の続きです)

・カブトの生い立ち話
 
カブトは幼い頃に「桔梗峠の戦いで木ノ葉の医療上忍に拾われ、幼い頃からスパイとされた」というのは以前から分かってたのですが、ど~も今回のカブトの説明だと事情が微妙に違う。
 
『出生のわからないボクはすぐにスパイとして育てられ・・敵に信用されるようにと医療忍術をたたきこまれた』と・・・
つまり親切な医療忍者に拾われたわけじゃなくて「スパイとして利用するために拾われ」「スパイとして利用するために医療忍者にされた」ってことです。愛情を持って引き取られ育てられたってわけじゃなかったんですね。
 
そして少々気になったのが「医療忍者はスパイとして適任」ということ・・・
 
確かに、当時(第3次忍界大戦末期)は医療忍術システムは今ほど確立されておらず 医療忍者は希少価値だったと思うんです。カカシ外伝でも、リンが岩隠れに捕まった時にカカシはこんな判断をしている・・《運よくリンは医療忍者だ 捕虜になっても手厚く扱われるだろう 敵の負傷者を治療する条件でな》と。リンみたいな優秀な医療忍者は、スパイとしては最高ってことになりそうなんですよね・・・・まさかリンのその後、ダンゾウやご意見番あたりにスパイとしての任務を言い渡されたんじゃあるまいな・・・そしてカブトのように、里に裏切られ見捨てられたなんてことはないだろうか・・;
 
この前、本マダラが医療忍者である綱手の事を下っ端呼ばわりして「アイツ」と同じ扱いをしてましたが・・「下っ端(インテリ)」医療忍者が意外と今の物語の裏で大きく動いているような気もしないではないです。
 
そしてまたカブトお得意の「アイデンティティを失った経緯」が語られます。これ、前に(39巻で)ナルトに話してたのと重なりますよね。
 
《偽りの自分を演じ嘘をつき通し 本当の自分の居場所すら無い 本当の自分を知る仲間も無く 自分を消す作業がずっと続く》
 
《そして己が何者か分からなくなった頃 木ノ葉の里はボクを信用できなくなり任務から降ろした》
 
小さい頃からカブト、あのメガネかけたんですね。 変わってないのはやっぱりメガネだけ・・・メガネだけが彼のアイデンティティってのも冗談じゃなくてホントにそうかもしれない・・と思うようになってきました;
仙人モードになってすらメガネをかけ続けてるのも、自分を見失いたくない心の顕れのような気はするんですよね。
 
そして76頁最後の絵は「白く消えていくカブト」、77頁最初の絵では「完全に消えてしまって、多方向からの視線によってのみ形成されるカブト像」が描かれている・・・この絵、実に象徴的です。。
 
《イタチもボクも里の為に働いたのに見返りはただの汚名と不名誉だ》
 
《木ノ葉の里がいったいボクらに何をしてくれたって言うんだい?》
 
今のカブトがやってることは、日の目を見ないで日陰を歩かされた名もなき忍の反逆かと・・運命に抗おうとするカブトの根性も大したもんだと思ってたんです。彼の言い分ももっともだし、気持ちも分かる。
だけど、次の言葉を聞いたらカブトに同情する気持ちが半減・・・・(苦笑
 
「僕以上に君を理解できている者は他にはいない だから今度はボクが兄として君の側にいよう ・・さあ一緒に」
 
なんか最後だけ、急に怪しい宗教の勧誘みたいになっちゃいましたけど・・・結局自分の「お涙ちょうだい物語」でサスケを釣っただけだったんですね; よく女の子が涙を武器にしたりすると言うけれど、カブトって自分の悲しい境遇物語すら武器にしてしまうのか。 
う~んこれもスパイのプロだから そこまで出来てしまうものなのか、なんか違う意味で悲しくなってくる・・・。
 
だけど、次のイタチの言葉を聞いて「圧倒」されてしまいました・・・
 
「サスケ耳を貸すな」 
「!?」
 
「里がどんなに闇や矛盾を抱えていようと オレは木ノ葉のうちはイタチだ」
 
今週ピカイチの言葉ですね、コレ。ズルいぐらいカッコ良すぎですぞ、イタチ讃・・・ 
イタチの強さ、ここに在りと言いましょうか。
 
どんなに辛い任務を抱え、汚名と不名誉を受けようと イタチがぶれなかった理由・・それがコレだったんですね。
 
うちは一族の中に居ても、里の外に居ても、彼はずっと「木ノ葉のうちはイタチ」だった・・・
「木ノ葉の忍」である誇り、「うちは」である誇り、そして「うちはイタチ」である誇り。
だから大悪人と言われようが、不名誉を受けようが関係ない・・・自分の中の誇りと自制心を失ってなかった。 
彼にとって「勲章や名誉」なんてものは無意味なものなのかもしれません。
 
こんなに強い気持ちでいられるのも、《見返りを求めない愛情》があったからなのでしょうか。
母親が子供を包むような、見返りや代償を一切求めない愛情・・・そんな大きな温かい愛情でイタチはサスケを、そして里や平和を愛していた。・・・イタチの愛情の「器」は、どこまで深いのだろう。
 
それに較べちゃうとカブトの言ったことは「里はボクに何もしてくれない」 「見返りはただの汚名と不名誉だった」・・・彼が求めたのは他者からの評価、そして見返り。何だか急に安っぽく小さく見えてきてしまった・・。 
カブトの言葉に同情した自分は既にカブトの幻術にどっぷりと嵌っていたらしいですが(苦笑)、イタチの言葉で幻術から覚めた気がします。
でもカブトも「・・・・・」と黙っちゃいましたが、あのイタチの言葉に絶対心動かされてますよね、きっと。
ただ、素直に認めてここで引っ込むわけにはいかないだけで・・・ジワジワっとイタチの言葉はカブトの心もとらえているハズ。
 
しかし、カブトが簡単に「兄になろう」なんて言葉でサスケを誘おうとしたのには退いたんですが、だけどこれも彼の得意技の1つなんでしたね・・・。中忍試験の時だって、ナルト達の「兄貴分」面してましたっけ。 
でも、ナルトが「本当の兄弟みたいに思ってる」とサスケに言ったあの言葉の重さと・・・一緒にしてほしくは無いんだなぁ・・。
だけどカブトが「兄さん気取り」が上手いのも、ただ演技だけじゃないと思うんです。 
 
本人は演技でやってるつもりだろうけど、心の奥深~い底では「兄弟の繋がり」に憧れているんじゃないか・・・なんて思ってしまうのであります。 
そしてお涙ちょうだい物語も「武器」として使いながらも本当は・・・「ボクの気持ちを誰かに分かって欲しい、聞いてほしい」って本音があったりするんじゃないのかな。 カブトもあんなですけど・・・本当は一人で辛い思いをしてきたんですよね。あんな小さな時から一人で頑張らなくちゃ生きていけなかったんですよね。スパイである以上、誰にも頼れないし、仲間も作れない。 彼が一人であれだけの能力をテンコ盛りにして あんなになってしまったのも・・・生き抜くための術だったと思うと やはり憎めないんですよね。・・・
 
イタチは、カブトが「ボクら」なんて一括りにしたことを一蹴したし、カブトのお涙ちょうだい物語を「聞くに耐えない演説」とバッサリ言った・・・。それは厳しいようだけど、カブトへのエールでもあったと思うんです。自分の悲しい人生を武器になんかするな・・・そんなことをしないでも強く在れるハズだと。 そして「奴はオレ以上のスパイだった」と言ったのは、オレ以上の嘘上手だから気をつけろという意味に加えて カブトの今までの苦労を認めてやる意味での「優しさ」も含まれているんじゃないか、なんて思ったりもします。
 
タイトルの「それぞれの木ノ葉」。
そこが自分の「居場所」だと思えるかどうかは・・自分で決めるものなのかもしれませんね。他人に決めてもらうのではなくって。
 
しかし、イタチの「こうなってしまった以上 ちゃんと言っておきたい一言がある」ってなんでしょうね。
やっぱり「信じてる」・・・なのかなぁ?
 
さて、瞳術による幻術も効かない、殺せない、圧倒的な回復力のカブトを倒すためにイタチが取った選択・・・
それが・・・
 
・《イザナミ
 
一体、イザナミってどんな術なんだろう。
 
「うちはの本当の力」
「うちはには相手の五感に訴えることなくはめる瞳術がある 光を失うことと引きかえにな」
イザナギと対になるもう一つの禁術」
「奴の運命を握る究極瞳術」
イザナギが運命を変える術なら イザナミは運命を決める術」
 
イザナギ同様、光を失うのが代償なんですね。そしてその代償となる眼を「見せる」のがイザナギ同様条件となるのでしょうか。580話からイタチの左眼の万華鏡がアップで描かれているのが気になってるのですが・・。
 
イザナミ」は森羅万象の神々を生んだ母神で、イザナギの妻・・
イザナギイザナミは、天照や月読よりも上・・・父神と母神の術ということになるのでしょうか。
イザナギが己にかける幻術で己にとって都合の悪いことを幻に変え、都合のいいことは現実に変える。なら、イザナミは相手にかける幻術で相手にとって都合の悪い事を現実として作り、都合のいいことを幻にして作ってしまう術なんだろうか??ちょっと想像つかないのですが;
 
イタチは既に「仕込みは整った」と言ってますが、おそらくカブトが《仙術を使う》と分かった時点でこれはイザナミじゃないとダメだと判断し仕込みを始めたような気がします(気になるのは先週の角折り攻撃なのですが・・・あの時に仕込んだのでしょうか。あの大猪のようにしてしまう・・・とか)。
 
そしてイタチはイザナミを「うちはの本当の力」と言ってますよね。
イザナギは、うちはの力と千手の力両方が無いと発動できない術でしたから、イザナミもおそらく うちはと千手両方の力が無いと生み出せない六道の陰陽遁なんじゃないかと思うのですが・・・はて、イタチは千手の力をどうやって使うつもりなのだろう。
 
この場に在る千手の力といえば、カブトが持つ香燐の「回復力」なのか、あるいはこの場所が持つエネルギーなのか・・。 先週からイタチがずっと草薙の刀を持っているのが気になってるのです。今週もカブトが直接刀に触れてますし(しかもカブトは手に解剖刀チャクラあるいは医療忍術チャクラを発動してますよね・・雷遁みたいに見えるチャクラ)。刀に回復系(陽遁)チャクラが吸収されているとしたら・・それを使う気なのだろうか。
あるいは術をかける対象自身が持つ陽遁をそのまま利用するということなのでしょうか(これはホント分かりません)。
 
そして《イザナミ=運命を決める術》こそ、うちはの本当の力・・・
イザナミこそ、ナルトとサスケの戦いで『千鳥と螺旋丸』をぶつけることで発動できる術なんじゃないだろうか?・・なんて思ってしまったのですが。
 
今週、カブトが手に(陽遁)チャクラを発動して イタチが「刀」でそれを受け止めていますが、その合体で もしイザナミが発動できるとしたら・・世界の運命を決めることが出来るような巨大なイザナミもナルトとサスケで発動できるの「かも」しれない・・なんて思うのですが。
イザナギイザナミも うちはの陰遁と千手の陽遁を合わせた「陰陽遁」。本来「一人」で行う術ではないのかもしれません。・・・ダンゾウやカブト、マダラみたいに一人で両方の力を無理に使うのではなく・・・仲間と力を合わせることに意味がありそうな気がします。
 
そして自分の価値を決めるのも己だと考えるイタチ・・・「運命を自分で決める術イザナミ」は、イタチが使うのにふさわしい術なのかも・・・。
 
イザナミ・・どんな術で何を仕掛けたのか。 う~ん、来週が待ちきれない・・・!
 
それにしても・・
 
「サスケ オレから離れるな」
 
 
・・・・カッコ良すぎです。
 
 
 
 
☆イタチはダンゾウがイザナギを使ったこと自体は驚いてませんでしたね。だけど『よく生きてたな…』って;
それだけ とんでもない「うちは本当の力」なんですね。
 
☆書ききれなかったものは 部分的に絞って「今日のお題」で別記したいと思ってます(サスケの心の変化なド考えたいと思ってます)。
 
☆長駄文読んでくださってありがとうございます、感謝・・