ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 586:イザナミ発動 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ25号)

NARUTO 586:イザナミ発動 

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ふたたび・・『サスケ オレから離れるな』

金環日食観ててup時間を遅らせました、すみません。幻術みたいな美しさでした・・・
 
さて、今週もまた「うちはイタチ」・・・! 
 
 今週感動したのはイタチの「あまりにも深い優しさ」でした。 まったく、この人の愛情は一体どこまで深い・・・そして、いくら追っていっても彼の「全て」は分からない・・・それがイタチという人なのでしょうか。 サスケだけじゃなく、読者である自分も、今の彼の姿をしっかり目に焼き付けておきたい・・・そう思わされた今週号なのでした。

イザナミ発動》・・・・

いよいよイザナミがベールを脱いで姿を(半分ぐらい)現しましたが、その実態は“無限ループ術”でした。

先週あたりから、やたらと「繰り返し」のような描写があると思ったら、そういう事だったんですね。そういえば、イザナギは「リセット術」、ならばイザナミ「無限ループ術」ということで、確かに「対」になってますね。
 あるいは、対象者の“見たくない現実”を夢の世界で見せる・・そして受け入れさせる術でもあるのかもしれません。

“輪廻(ループ)”は、忍達だけでなく忍世界全体が抱えている問題の1つですよね。 ミナトが言っていた《愛が存在し続けるかぎり同時に憎しみが生まれ 憎しみに忍が利用される この忍のシステムがある限り、憎しみというバケモノは新たなペイン(痛み)を生み出していく》・・・例の「負」の連鎖も、ある意味輪廻です。そしてカブトが抜け出せないでいるのも「悪循環人生」とでもいいましょうか。

・輪廻(ループ)

何度戦っても結局、同じことを繰り返す・・・同じパターンが続きます。

《カブトが刀でイタチを刺す→イタチがカブトに眼を見せる→刺されたイタチの烏分身が散っていく→イタチが刀でカブトの「龍の角」を斬り落とす→刀VSカブトのチャクラメス→イタチの「サスケ オレから離れるな」》、これの繰り返し。

カブト曰く「デジャヴだね」・・・ デジャヴと《deja-vu》、フランス語で《前に見た事がある景色》といった意味です。 ミナトが“ナイス”とか“キラー”“イーブン”などの外来語を時々使ってましたが(NARUTO界で外来語なんてあるんかいな)、カブトのフランス語語源の外来語は「インテリ度アピール」? 
これもイタチという肉体派(戦闘系)とインテリ(頭脳派)両要素を揃えている天才》への競争意識なのかと思ってしまいます。

しかし輪廻(ループ)ってのは、まだ足りないまだ足りない・・・といくら付け足したところで、結局まだ足りない・・・「カブトの人生劇場」そのものです。

カブトの“嘘”(虚、といったほうがいいかな=本当の自分ではない虚像)の象徴・龍のツノを繰り返し切り落とされて、ようやくループに陥っている事に気づいたみたいですが・・・カブトは自分の人生そのものが“無限ループ”にはまってる事に、本当は気づいていたと思うんですよね。でも、気づいていても止められない、止めるわけにいかないジレンマに陥っていたんだろうか。
 
忍世界だって、憎しみの輪廻(ループ)から抜け出せず復讐を繰り返し・・・それだけに、ナルトが長門に「復讐しない」選択をしたあの瞬間ってのは、「ループを止める」大きな「運命の決断」だったのだと思います。
 
そして今まで謎だったイザナミの仕込みと発動のタイミング」なんですが、一体いつ仕掛けて、いつ発動したのか・・・

「現実世界」のカブトの「ツノ」が生えたままだったら、「最初に角を落とした時に既にイザナミ世界に入っていた」と思われるし・・現実世界」のカブトの「ツノ」が切られていたら最初に角を落とされたあと」でイザナミに入ったことになります。今週一番最後の現実カブトの絵・・右ツノが見えないっ!ので分からないんですが、もし角が生えたままなら、最初にイタチが角を切る直前に万華鏡がクローズアップされた時(580話)既にイザナミ発動したのではないか?と想像しておきます。
 
「準備に時間がかかる」と言っていたのは、一連の動作をつくりあげることと、カブトの心を上手く誘導し、自分を受け入れさせるために時間がかかったということでしょうか。カブトが涙したことでイザナミ《準備完了》・・イザ涙でイザナミ(蹴
 
“リセットしてなかったことにする”イザナギと、“転生を繰り返す(ループ)”イザナミ・・・そしてイザナギは運命を「変える」、イザナミは運命を「決め」新たな道を生み出す。 それぞれ父神(イザナギ)と母神(イザナミ)の名を冠するに相応しいかもしれません。 
 
それに「ループ」に《輪廻》の文字が充てられているんですが・・・“輪廻”とはそもそも車輪の軌跡、繰り返しの再生。 輪廻眼の「無に帰す」能力と「再生」の能力・・・蛇が象徴する《不老不死、再生》を描いた絵に「蛇が尾を咬んで円になったもの」(ウロボロス)がありますが、これもまさにループ。 
 
カブトの今までの人生は大蛇丸のループ状態、そして今がイタチのイザナミによるループ状態(“イタチごっこ”状態)・・・
 
 
・運命を握る、運命を決める

『お前の運命を握っているのはオレだ』
『だがお前の運命を決めるのはお前自身だ』

『オレが言ったことを思い出せ・・ そして考えろ』

優しいなぁ、イタチ・・・・! やっぱりイタチは“運命を決める役”は、カブト自身に任せましたね。 敵であるカブトに、これだけのことをしてやるなんて。

 なのにカブトは相変わらず「何を言ってるかまるで分らないねェ~」とかすっ呆けてますが、ん~ホントは分かってんでしょ!ゴラっ。  分かんないとかまだ言うなら、イザナミで体感しやがれってなもんなんですね、こりゃ。 はやく・・素直にならんかい!!
 
 ところで、「決める」という文字には、ズバッと潔く「切る」という意味があるらしいです。イザナミ世界で、運命の刀(サスケの草薙の刀)を握っているのはイタチだけれど、その刀で運命を「決める(切る)」のはイタチじゃなくカブト自身がすることなのでしょうか(と思ってます)。 ずっと「刀」が三人の間でパスされるみたいにやり取りされてるってのは、そういう意味があるんだろうか・・なんて勝手に思っています。 誰にでも運命の制約はある、だけどその中で「決める」のは自分に他ならない・・

『己を許し本当の自分を認める者・・』
『それこそが本当の強者だ!!』 (イタチにしては珍しく大声の強調)。

カブトはあの日、マザーと共倒れするハズだったのに《自分だけ生き残ってしまったこと》も辛かったんじゃないだろうか。そして大蛇丸様も救えなかった。 
それはサスケも同じ・・・《なぜオレだけ残した?なぜオレだったんだ!?なぜオレばかりが・・》と再会したイタチに聞いてましたよね。 
彼ら生き残ってしまった者は、己の弱さを責め続け、己を認められない・・それは愛情や優しさがあるからこその苦しみだとイタチは分かっているんだと思います。

・「なぜ」と「ハズ」

《これは・・どういうことだ!?》
《なぜだ!?》 《どうやって・・!?》  《何をした!?》
 
小さい時から変わらない、カブトらしい「なぜ、どうして」の探究心。

だけど、知識が増えるにつれて邪魔をし始めるのが「思い込み」。
探求心は世界を広げるんだけど、思い込みがそれを曇らせる・・

《ありえない!!》 《視界は断っていた どんな幻術にもかかりようは無い!》
 
《もうすでに角は切られていたハズ…!!》
《このボクがやられるハズはない!!》

・・・「ハズ」というのは思い込みです。そしてついにはこうなってしまう・・
 
《ボクにできないことはない!》

そして、「本来のカブトらしいカブト」が《どうやって…?》と知りたい願望や疑問の声を上げると、《イヤ・・そんな事はどうでもいい!》ともう1人のカブトが否定して抑えにかかっている。 ど~やらカブトは今までそうやって「弱い自分」から目を逸らしてきたんじゃないだろうか・・・「ハズ」と言う言葉で、抑え込んで。 
「本当のカブト」の邪魔をしている「ハズ」という思い込み、イタチはそれを取り除きにかかってるような気もします。 
 
 
・いつから・・・?

《このあとイタチと離れて着地し、目の前に落ちている複数のツノを見つけ愕然とするカブト・・・》

『言ったハズだ・・・お前の運命はオレが握っていると』

うちはイタチ―――!!』 
(このカブトの叫び。・・そしてイタチの左眼が光を失う)
 
ここまで、イタチはカブトと会話してるんです。二人の距離も離れている。 

・・・だけど
 
(カブト)はこの輪廻(ループ)から逃れることはできない』
 
ここで、イタチはカブトを「奴」と言っているんですよね・・つまりこれは「サスケとの会話」になってるんです。そしてカブトはイタチの前におとなしく立ち尽くし、こうべを垂れている・・・あれ?い、いつの間に??

つまり「イザナミ発動」と共にイタチはカブトの頭上に手を置いていて、今回の「一連のループ戦闘」は実は「カブトの脳内」で行われていた・・ということでしょうか。そしてその「空間」をイタチとサスケも共有しているという事だったんだろうか。
 
頭上に手を置くさまは、アオバやいのいちが脳内に入っていく時に似ています・・・カブトが涙したあの時から、脳内でイザナミ世界の中に入っているのでしょうか・・・あるいはもっと以前なのか。イタチは、「イザナミ」にサスケも参加させながらサスケに伝えたいことをずっと語っている気がします(だからオレのそばを離れるな、なのかと)。
 
さて、カブトはどんな決断をするのだろう。

『運命を決める術・・・ それがイザナミだ』

カブト自身が運命を決める、それがイタチのイザナミ。 
 
従来なら、術者が「相手の運命」を握ってどうにでもしちゃうもんですよね。 でもイタチは、敵であるカブトに運命を決めさせる・・・それはカブトを「信じているから」出来る事、敵を「想う」から出来る事。イザナミは「相手のため」の術なのです。わざわざそんなことをしてやるなんて・・
敵を信じることができ、敵を想うことができる・・それって、ナルトの「オレ、あいつら好きだった」と同じような、深い愛情が無くっちゃ絶対にできない。

イタチが手を乗せ、カブトがこうべを垂れている姿・・・・聖者が罪人に許しを与えているような絵に見えるんですよね・・。
 
なんだかなぁ・・・またイタチの頭上に後光が差しているように感じてしまう(いつかデイダラが見たような、慈悲深い優しい光が)。イタチの手は、カブトの傷ついた心を優しく包み込んで癒してあげているようで・・・下から見上げた絵には、暗い洞窟では見えるはずがない“温かい光”が差し込んでいるような錯覚さえ覚えます。
 
優しさ・・・五感では感じられないけれど、だけど確かに伝わるモノ。
イタチを見ていると《優しさ》、それこそ本当の強さのような気がしてきます・・・ 
 

(もういいんだよ、カブト・・・もうホントの自分に帰っておいで・・)
 
 


☆『オレが言ったことを思い出せ・・ そして考えろ』 これも、イタチがカブトに言った言葉だけど、事実上「イタチがサスケに伝えたい」言葉なのかなと思うと・・・
 
☆サスケ2回目のカブトの水遁には耐えましたね、この闘いで成長してる。仙人モードの水遁は強い・・
 
 
☆今回は1記事です、後でカブトについての考察を(→カブトの「夢」について)・・
 
 
 
長駄文、読んでくださって感謝。