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大蛇丸と「美しい種」について

大蛇丸と「美しい種」について

584話雑考のつけ加えで、大蛇丸のことをちょっと。 
 
昨日、PCでyahooニュース(サイエンス)を見ていたんですが・・ちょいと気になる記事がありまして。 
その見出しは《野生生物保護は「美しい種」が優先》・・・動植物保護の取り組みは人間の目から見て美しく見える種が優先され、醜く見える種は無視されがちな傾向がある、という話です(科学誌「バイオディバーシティ」に掲載された論文による)。
 
「美しい種」と言ってますけど、ようするにかわいくて愛着がある動物・・パンダとかホッキョクグマ、クジラ等のことです。 生態系を守る為には当然そういった「優遇」は好ましくないわけなんですが、人間ってのはどうしても「美しいモノ」に弱い。
ま、美しいモノほど優秀な強い遺伝子を持ち繁殖力にも優れている例もあるわけで、美しいモノに魅かれるのは本能的に「優れた血統」を嗅ぎ分けている・・ということもあるのかもしれません。 
 
で、なぜこの記事が気になったのかというと・・・大蛇丸のライフワークの1つ「捕食活動(救出活動)」も絶滅危惧動物の保護活動に近いものがあるんじゃないか?と思ったからです。 
 
大蛇丸が世界各地でせっせと行っていた捕食・・つまり「優秀な人材の確保」には、絶滅危惧一族を救うという保護目的もあったんじゃないだろうか・・・と思っております。 
滅びる運命にあった一族の血や遺伝子を残していくことも大蛇丸の狙いだったんじゃないだろうかと(詳細は、前回の大蛇丸記事「捕食の時」にて。)
 
大蛇丸の捕食対象は、主に2つあると思ってまして・・
1つは、言い方悪いですがただの「実験用」・・・材料として、あるいはデータの為の実験体として使い捨ての目的対象(ろくでもないですが)。 
そしてもう1つは「保護・保存用」・・・稀有な能力を持っていたり滅びそうな血継限界を持つ者の遺伝子を残す保護目的対象。
 
その選別の基準ですが、それが『美しい、あるいは美しくない』だったんじゃないか・・なんて思うのです。
野生動物の保護が「美しい種」が優先されるのと似て、大蛇丸絶滅危惧種の保護対象として「美しい種」を優先していたのではないか、と。
 
そして大蛇丸の「美しい種」の選定基準なんですが・・・
見た目の美しさ、才能、賢さ、血統に於いて優れている者を「お気に入り」として保護していたんじゃないか、とも思えます。 大蛇丸が救おうとしたのは《美しく賢く、才能に満ち溢れている、滅びようとしている血族の子》・・・ようするに自分に似た子供です。 大蛇丸はナルシストでもありますし、幼い頃の自分に似た子供を「美しいわ・・」と感じていたんじゃないかと(邪推ですが)。
 
大蛇丸本人の血統についてはまだ不明ですが(って、この先も不明のまま終わりそうな気もするけれど;)、幼い頃のオロちゃんが既に「蛇みたいな眼」を持っていたことを考えると、大蛇丸の両親は蛇の力を持つ一族だったのではないか・・と思えるのです。
大蛇丸の両親は「殺された」という表現からも戦死では無いと考えられますが、特殊な血族ゆえ危険因子と判断され抹殺された可能性もあると思うんです。 
第4巻、白の話によれば 血霧時代の霧隠れでも「血継限界狩り」みたいなことが行われていたみたいですよね。 で・・最近何かと黒い話題が多いダンゾウ、彼が過去にやった事の多くが「血霧の里を牛耳っていたマダラさんにそっくり」な事は以前も述べたとおりです。
・・・ならば、ダンゾウも「血継限界狩り」をしていた事は充分考えられるのです。 ダンゾウの発想は「怪しい杭は出る前に打て」ですから; それに実際、彼は優秀な血族「うちは一族」を抹殺させていますし。
 
もし大蛇丸の親が「血継限界狩り」に遭ったのだとしたら、なぜ大蛇丸だけが生き残ったのだろう・・・それはヒルゼンの計らいだったのだろうか。 でももしそうだったとしたら、ヒルゼンが大蛇丸をころせなかった理由も分かる気がするし、大蛇丸がサスケや君麻呂を愛でていたのも分かる気がします。そして、幼い頃に既に忍世界の闇を知ってしまった大蛇丸は・・・自分と同じような「滅ぼされそうな血族の子供達」をダンゾウ達の「血継限界狩り」から守ろうとしていたという事は考えられないだろうか大蛇丸は君麻呂を「救ったのではないか」という話についても、前回記事にて)。
 
では、なぜ大蛇丸は「カブト」を守ろうとしたのだろう・・・?
 
カブトはサスケや君麻呂と違って特に見た目は「美しい」とは思わないのですが(あ、これは個人の感想ですw)、でも色が白くてインテリ少年っぽいところは大蛇丸好みだし、なにより「知りたい願望」が強いところは大蛇丸の子供時代に似ていたのかもしれません。
 
大蛇丸も可愛らしかった子供時代・・・・「知りたい」願望の強い子だったんですよね。 両親の墓前で白蛇の脱皮した皮を見つけた時の、ヒルゼンとの会話で幼い大蛇丸は・・・
 
《何だろ コレ?》
《どうして白いの?》
《・・それって いつだろ・・?》
 
少年大蛇丸は「なんだろ、どうして、いつだろ」と知りたいことがどんどん増えていく。
 
幼いながら《なぜ両親は死ななければならなかったのか?》という疑問を持ち・・それからずっと大蛇丸「なぜ」という問いと向き合ってきたのでないかという気がします。 
大切な「マザー」を根に抹殺されたカブトの「なぜ」と、幼い時に両親を殺された大蛇丸の「なぜ」・・・
大蛇丸はカブトを放っておけなかったのでしょうか。
 
584話のカブト回想で見る大蛇丸は、狙った獲物を逃すまいとする巧みな「捕食」を見せますが・・・その巧みで狡猾な話術の中にもチラッと「本心」を見せてるんですね・・
 
「(君を)殺すなんてもったいない・・・」そして「私がダンゾウからアナタを守る・・・」
 
狙われた「血継限界一族」や「才能のあるインテリの子供」を抹殺するなんて「もったいない」・・つまりそんな事はさせたくない。 
だから彼等を「ダンゾウから守る・・・」 
ダンゾウから彼らを保護する事、それがダンゾウの側に大蛇丸が居た理由の1つかもしれません(もちろん、情報入手やデータ入手っていう主目的もあったと思いますが)。
 
血継限界や才に溢れた「美しい種」を絶滅させようとする者達から守る。 
そしてその遺伝子を守る事・・・それが大蛇丸の「捕食活動(保護活動)」。 
それは《幼い頃の自分自身を救いたい》という大蛇丸の叶わぬ夢を 少しでも現実に近づける手段だったのではないだろうか。
 
 
 
・・・真実は大蛇丸のみぞ知る、ですが。
 

 
 
 

☆長駄文、読んでくださって感謝。