ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 595:皹(ひび) 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ35号) その3 「トビの謎」

NARUTO 595:皹(ひび) その3 (トビの謎)

(その2の続きです・・・)
 
・トビの「すり抜け」と「時空間瞳術」
 
さて、ここから先はトビの「能力」についてちょいと突っこんでいきます。

トビの能力といえば「すり抜け(霊体化)」と「時空間(異空間)に飛んで消える(実体化状態で瞳術を使う)」。
そしてこの切り替えをトビ自身は「シフトする」と表現し(54巻小南戦)、普段は実体化状態で、すり抜ける必要がある時だけ「霊体状態」にシフトする(これは5分間のタイムリミット付きで、この情報は小南しか知らない)。
 
時空間に体全体で飛んで体を消す時は、右眼の万華鏡瞳術(神威?)をズズッ使っているのはほぼ確実だと思うんですが、謎なのは「霊体化(すり抜け)」の術のほうなんです。一体どういう仕組みで どうなっているのかまだ分かってない。ダンの霊化の術がヒントなのかとも思ったり、第三者が関わってるのかとも思ったんですが、どうもしっくりこない・・。
 
で、「霊体」なんて言ってますが、実はこちらの世界には体を残し、実体は時空間に体を消しているだけなんじゃないか・・・と。
 
ちょっち二代目チョビ影様の「蜃気楼の術」に似ていますが、トビの場合は時空間に隠れていて、体をその場に残して「消えている」ようにみえるのではないか、とも思えるんです。 だから蜃気楼のチョビ影様みたいに攻撃してもスカスカ攻撃が抜けちゃうんじゃないかな、と;

そしてトビの場合は、相手の攻撃をすり抜けたら すぐにまた戻る作業をしているんじゃないだろうか、と。何でそんな発想に至ったかというと、このあと丁寧に描かれている《すり抜けのバリエーション》を見てなんです。
 
カカシの神威を止めて魔像を守ったトビ、今度は尾獣玉攻撃を「すり抜け」ではなく「時空間瞳術」でかわします。ビーが「消えた・・・?」と言ってますが、時空間に飛んで消えたんですよね。 時空間内に消えた時はチャクラも「消える」。

時空間に相手が消えてしまうと感知系の忍でも感知不能になりますが、ナルトは例の「敵意感知」で時空間内も感知できてるみたいですね。そしてトビはナルトの真下の岩からズッと出てくる・・。
 
「突然消えて、床から出てくる」・・・これ、トビはフー&トルネ戦でもやってましたよね。
 
フーはあの時、トビのこの術を「物体のすり抜け」と解釈しているのですが、攻撃をすり抜ける時のすり抜けとはちょっと違うと思う。 攻撃をかわす時の「すり抜け」は、見た目的には「すり抜ける部分以外の体や武具がその場に残っている」わけですが、柱や床をすり抜けて出てくる時は、体全体を時空間に消してしまい、再び姿を現します。だから、まるで柱や岩の中を「通り抜けている」ように見えるんです。
 、
今回もトビは《物体すり抜け》を何度か見せていきます。岩の中に消えたり、岩から出てきたり・・団扇や鎖までも物体をすり抜けているように見える。そしてその間、トビのチャクラはおそらく「消えている」・・・つまり、トビの本体は、感知不能な『時空間』に消えているんじゃないかと思えるんです。

 実際には『物体の中(岩などの中)』を通り抜けているのではなく、時空間内で移動して、あたかも柱や地面からすり抜けたかのように出現しているのではないかと思うんです。

そう考えると・・・攻撃を避けるための「(体の一部)すり抜け」も、柱や岩を通過したみたいに見えるすり抜けもどちらも本体(実体)は時空間に入ったり出たりしているんじゃないか?と思えてきました。(思える、という話ですが)
 
ようするにトビは、すり抜けにしても「神威」にしても、いずれも「時空間忍術」を使って「同じ空間」に出入りしてるんじゃないか・・・という仮説に至りました。
 
攻撃をすり抜ける時のトビなんですが、自分の体を「残す」だけではなく、持っている武具ごと霊体化してる(消えている)んですよね。 なので、トビは団扇に付いた鎖でナルトを一度拘束したんですが、霊体化(すり抜け)した瞬間に鎖も霊体化してしまい、ナルトの体を《スカ》っとすり抜けてます。 この瞬間、トビの本体&トビの団扇は時空間に飛んでいたんじゃないかという気がします。

 
・カカシVSトビ
 
さて・・ここからの「カカシVSトビ」、これが実は今週の見せどころだと思ってます。
 
まずトビの仮面にひび割れ(皹)が入ったのは、なぜなのか?
 
これ、ぶっちゃけ『カカシのクナイがトビの仮面にぶつかったせい』だと考えています。・・・それも「時空間内」で(これから説明いたします)。
 
カカシは左手にクナイ、右手に雷切を発動し「ビーさん!!」と言っただけなんですが、ビーが「分かってるゥ!」と応えたのはさすがは「一流の忍」というべきか、カカシがクナイに雷を流し「雷切クナイ」にする事をビーは直ぐに察したのは さすが雷の国・雲隠れの忍とでもいいましょうか。
 
ビーは思いっきりカカシを投げ飛ばし、カカシは邪魔な岩をズパパパパ・・・雷切クナイで斬り裂きながら向かっていく。 これ、さりげなく凄い・・ビーが投げた「勢い」ってのも加算されてますが、カカシの雷切はもともと斬鉄剣みたいなもんですし、クナイに流すことでさらに威力を増すのかもしれません。かなり巨大な岩も次々に裂くとは・・・これ、かなりの破壊力です。(これ、カカシ外伝の頃に使えてたらなぁ・・なんて思ってしまうが)。
 
雷切で岩を…!ナイス…カカシ!!》
 
ガイはカカシの雷切クナイを見て、なんだか嬉しそうなんですよね(これまたいい表情だな、ガイ先生)。
これ単純に「ナイスな攻撃」というだけじゃなく、こういう《カカシらしい》攻撃がガイは好きなんだろうと思うんです。 
武器に雷遁チャクラを流してスピードで切り裂いて闘うスタイル・・・これはカカシのオヤジさん「サクモ式=木ノ葉の白い牙」式戦い方でもあります。 本来のカカシには、体質的に血統的にこういった戦い方が向いているハズなんですよね。ガイが憧れていた《子供時代のカカシ》は、きっと・・あんな感じに親父さんを真似て闘うスタイルだったんだろうな。カカシは本来、こういう形でこそ本当の強さを発揮できるはずだと思うんです。

この戦場でカカシがクナイを構えているのを見て《カカシ、魔像相手にただのクナイでどうするつもりなんだょ・・》なんて突っ込んでいた私をどうか許しておくんなさい(苦笑 
 
で、ここから先の攻撃が今週の肝心な部分なんです。
 
(トビが蹴とばした「カカシのクナイ」が ナルトに向かっていきますが(トビって、ホント蹴とばすのが得意だなぁ)カカシが「オレが(クナイを)何とかする、そのまま行け」と叫び・・・)
 
《ナルトはトビにパンチし、カカシは「神威」でクナイを飛ばし、トビはナルトのパンチをすり抜ける・・》。
この3つが《ほぼ同時》に、且つ《ほぼ同じ場所で》行われたこと。
この「偶然」が奇跡を呼んだのかもしれない・・・とも思ったんです。
 
結果としては、トビは「霊体化」し、ナルトのパンチはトビの顔ド真ん中あたりをすり抜けて、カカシはとりあえず「神威」でクナイを消し飛ばしてナルトに当たるのを防いだ・・・。彼らは「不発、失敗に終わった」と思ったらしいですが、とんでもない「結果」が出たんですね。
 
《トビの仮面左側に、皹が入る》・・・!
 
これ、なぜトビの仮面にヒビが入ったのか。
 
ここから先は私の「考え」でしかないのですが・・
《ナルトの陽動でトビが霊体化(トビ本体は時空間へ移動)、そこにカカシがクナイを神威で時空間へ飛ばした》
その結果、トビが時空間に逃げ込んだとほぼ同時に、カカシが神威で消し飛ばした「雷切クナイ」が時空間内にぶっ飛んできたもんだから、トビはクナイを喰らってしまった・・・で、仮面にひびが入った。その可能性を考えております。
 
肝心なのは、トビが時空間に『入った地点』と、カカシが神威でクナイを時空間に『入れた地点』がほぼ同じ場所だったという点なんです。しかも「ほぼ同時」。
 
クナイはナルトの目の前に迫っていましたし、トビもナルトの目の前にいましたから、トビとクナイがほぼ同時にほぼ同じ地点の時空間に入ったことで、時空間内でトビの仮面にクナイが衝突しちゃったという実に『お間抜けな』光景が起こっていたのではないか、思うんです。 同じタイミングと同じ場所で時空間忍術が使われたことで《偶然が起こした》ハプニングが生まれたのかなと思うんですよね。ちょっちトビが気の毒なんだけど・・・。
カカシがクナイを消す描写と並んで、ナルトの腕とトビの顔の場所がクナイの場所まできた事が、分かり易く丁寧に描かれているのが、なぜだろ?とちょい気になったんです。
 
トビの仮面は相当堅そうですが、岩をも砕くカカシの雷切クナイなら傷をつけることは可能かもしれない。
 
・・・もしこの仮説だとしたら・・の話なんですが。

《カカシの神威で飛ばす「先」と、トビが出入りしている異空間(時空間)は同じ場所》ってことになるかもしれません。つまり・・・カカシの神威とトビの神威は「同じ人物の眼によるもの」である可能性が非常に高くなると思うんです。カカシの眼とトビの眼、両方とも《オビトの眼》であり、トビの体がオビトの体だからこそ起きてしまう現象・・と言えるかもしれない。

だとしたらですが…カカシが神威で飛ばしたデイダラの腕とか、爆発だとか、ペインのミサイルとか・・そういうものが全部“トビさんの敷地内”に飛んでいったのではないか、という疑いが当然出てきます。
実はこれ、前から冗談(半分本気)で言ってた事なんですけど・・本当にその可能性も出てきたかな、と思えてきました。

もっとも、トビの時空間は広そうだし、カカシが何かをぶっ飛ばしてもトビに危険はないのかもしれません。でも今回みたいに「同時」で かつ「同じ場所」だった場合には、トビも避けようがないのかもしれません。ホントこれは偶然だと思うんですが・・。でも、これはトビの謎の解明につながりますし、攻略のキッカケにもなります。
 
そして・・・これは、これから先の戦いは《時空間を制す必要がある》という話に移っていくための序章のような気がします。ナルトはいずれ父ちゃんの遺した「飛雷神の術」を完成させることになるだろうし、その必要性が出てくるのだろうと思っています。今後、ナルト達が本当に立ち向かっていく相手には、時空間忍術が必要になってくるのだろうとも思うんですよね。 それを考えると、ミナト(そして扉間)ってのは先を行く忍だったんだなぁ・・。
 
 トビの仮面に皹が入った事・・・これがトビの攻略のヒントにもなり、同時にカカシが「トビの正体」に気づくきっかけにもなるかもしれません。 それは今までのカカシが大切にしてきた思い出にも皹が入る事になるかもしれませんし、二人の間にも皹が入ることになってしまうかもしれません。

だけど、この壁を乗り越えない限り、カカシとオビト・・・2人が本当に「親友」に戻ることはできないハズなんです。 今は敵と味方に分かれてしまっても、拳を交わし合えば必ず分かり合える・・・いつか本当の意味での《共闘》が出来る日が来ると信じています。
 
《仲間を大切にする》 ・・その言葉を口先だけにしないでほしい・・・!
 
 
 
 
 
☆九喇嘛は十尾の説明は先週してくれましたが、具体的にどうするかとか仮面の男についてとか語りませんね。この男の問題は忍達自身で解決すべき事だと考えているのでしょうか。 
 
☆補足記事、いくつか出す予定にしています。
 
 
 

☆長駄文読んでくださって感謝。
3記事読んでくださった方・・・本当にありがとうございます。






☆追記・関連記事を追加しときました→594~600話の「音」の演出について(2016年6月)
 
 
☆参考過去記事です
 
 
 
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