ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 596:一つの術 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ36・37合併号) その3 (カカシの勝負)

NARUTO 596:一つの術 その3 (カカシの勝負)

※その2の続きです。
 
「ガイ… ナルト ビーさん…」
「少し試したいことがある 協力してくれ」
 
カカシ、この時右手で額あてをクィッとやってますね。 これ、カカシが「本気モード」にシフトする合図なんです。(詳細は過去記事「カカシの2つの「クィ」 カカシVS再不斬にみる男の友情 」にて)。

本当は額あてをあげて写輪眼を見せて《ここからは本気で行くよ》という意味でクィっとやるんですが、今回はもう既に額あては上にあげて《左眼露出状態》にありますんで、今さらなんですが・・・それでもあえて“クィッ”と引き締めるかのように手をやってるのは《本当にここからは本気で行くよ!》の合図なんです。そのカカシに応えるかのようなガイの真剣なまなざし・・・いいですねぇ。たぶん、ガイならカカシのこの合図、分かってくれてると思ってます。カカシ、本気モードにシフトだな!と。
 
そしてここから先2コマのトビの斜め横顔なんですが。 
 
この斜め45度の「・・・・・」の仮面の無機質な表情と、虚ろな「穴」。これがたまらなく寂しげに見えるんですよね、私には・・。 もしかしたら《フン、何を企んでいるのだ・・》なんて強気な事を思っているのかもしれませんが、でも内心はナルト達のチームワークを羨ましい、なんて思っているんじゃないだろうか。ナルト、カカシ、ガイ、ビー&八っつぁんが仲良く作戦タイムしているのを、ただジッと見つめている仮面・・・孤独過ぎます。
 
あれだけ「裏切り」に敏感で、「今日の友は明日の敵・・かもしれん」なんて言ってる人なんだから、本当は人懐っこくて仲間が大切だと思ってるはずなんです。3コマにも渡って仮面の寂しそうな表情が描かれているって事は、これ・・・もうだいぶトビが「本心」を取り戻しつつある証拠じゃないかと思っています。 ナルト達の景色を「懐かしい」と思い出し始めているんじゃないだろうか。・・・昔、フォーマンセルで円陣を組んだ時を・・・。
 
《そしていよいよ作戦開始》。
 
ビーに投げてもらった3人、ナルトは「フッ」と尾獣モードにシフトし、ガイは陽動で派手に掻き回し、そしてトビがガイのヌンチャクをズズッと時空間に吸い込ませた時、ナルトの螺旋丸攻撃。ギリギリでトビが螺旋丸をすり抜け(つまり時空間に逃げる)、その瞬間にカカシが神威で螺旋丸を時空間に飛ばす・・・ 
ようするに、先週のクナイと同じパターンで、今度は「螺旋丸」を神威で飛ばしてトビにぶつけるという、カカシならではの作戦構築。
 
神威で時空間に飛ばしたクナイがトビの面を傷つけたという事実から、カカシは「攻撃をスカスカ抜ける時、トビの身体は時空間内に隠れている」という事を分析。 トビの仮面に皹が入った理由(カカシの雷切クナイが時空間内でトビに衝突した)いきさつと、いわゆる「すり抜けの術」のカラクリについては、だいたい先週595話の感想で予想した部分と同じだったかな。  つまり トビの術は「神威的な万華鏡瞳術」で、自分を完全に時空間にズズズッと消し完全に移動するか、あるいは自分の幻体だけ残して速攻で時空間に飛び込む、どちらかだと思ったのですが、すり抜けに見える術も、実は実体は「時空間」に飛び込んでいるのであって、攻撃がスカスカ当たらない(二代目水影と同じ感じ)ような感じに見え、本体が時空間に逃げてるとはバレない・・。
 
そのカラクリをカカシは見抜いて、時空間内で攻撃できる「神威」でトビを狙ったという事です。トビは《時空間内に居る時は絶対に実体》ですから。
 
(で、またトビは「写輪眼をナメすぎだ」って言ってますね)。
 
(ナルトの螺旋丸をスカっとする為に、トビが時空間に逃げ込む瞬間、カカシが神威で螺旋丸を時空間に飛ばす)・・・

「螺旋丸!!」
「無駄だとまだ分からないのか」

ボシュウ・・   
 
バシュ!!! (トビの右肩に螺旋丸が命中)

「くっ・・・」
 
時空間内で螺旋丸を喰らったトビ・・すぐにこっちの世界に戻ってきましたが、思いっきり肩のあたりで螺旋丸を喰らった状態で戻ってきましたね;
 
トビは派手に転げて右腕の衣が剥げてるものの、腕に損傷はないみたいですな。どれだけ丈夫なんだ、白ゼツ素材・・・。

で、ちらっと見えてる右腕ですが、以前トルネの毒蟲にやられてゴキャ!とへし折って修復した後にも、小南戦でも右腕をやられています。 なので、今の腕はその後、再び白ゼツ素材で修復した腕のハズです。 腕の上あたりに継ぎ目らしきものがあるんですが、これは今回の螺旋丸による「痕」なのか継ぎ目なのか今一つハッキリしません。だけどトビの右腕はこのあたり(肩の近く)から下が「白ゼツ素材」、そしてその上(肩)あたりから胴体にかけてはトビ本人の生身の体(ようするにオビト自身の体)じゃないかと思われます。(もし九尾事件時の仮面と同一体ならば、胴体および左肩あたりからは生血が流れていましたので胴体は生身体ってことになる)。
 
そして、転げても手放さない「団扇」。 やはりこれ… トビにとって相当大事なモノのようですね。

「そうか… ナルトが螺旋丸を消したのではなく…」
「カカシ… 貴様が螺旋丸を神威で …飛ばしたのか」

「・・・・・」
 
そうか、ナルトが螺旋丸を消したという発想もあったんですね。 神威を消せる(止める)なら螺旋丸も消せる・・術者なら、術を発動途中で止めたり消す「解除」は理論的に可能。

そしていつも「お前」と言ってるトビがカカシを「貴様」と言ったのは、それだけカカシにトビは「追い詰められた」証拠ですよね。・・・そしてカカシは、トビの挑戦に事実上「勝った」んです。 「お前は口が軽い」と言われたコト、つまり「行動で証明できないだろう「と言われた事への「カカシの答え」がこれなのです。行動での証明をしてみせた。
 
「思った通りだ…」
「すり抜ける術と 物を出し入れする二つの術を持っていると思ったがそうじゃない…」
 
「・・・」
 
イメージ 1

「お前の術は一つだ!!」
 
鋭い洞察眼・・・いい眼を持ってるな、カカシ。
 

トビの術は1つ、おそらく右眼の“神威?”だとカカシは思っているんじゃないだろうか。 

マダラが578話で「オレの術でオレをやれるか」言ってたのが気になってるんですが、トビに関しては「トビをやれるのは、トビの術」ということになりそうです。やはり神威を使うカカシこそ、トビの正体を明かす役割になるだろうと思ってます。
 
トビの持つ右眼の写輪眼・・・これがオビトの右眼であろうことは能力から言ってもほぼ当確かと思ってますが・・カカシもトビの右眼は《オビトの眼なのではないか》という「まさか」だけど「もし・・」な答えを現実として受け入れつつあるのではないかと思っています。
 
カカシに全て見透かされたように《一つの術だ》と言われたトビ、とりあえず「カカシVSトビ」第一ラウンドはトビの完敗です。だけどトビの『なめられるのが嫌いな性格』上、《お前の左眼は、まだ何も見抜いていない・・》なんて言い出しかねないなぁ・・とも思ってます。
そしてオレの術は一つだけど、お前の神威もオレの術も一つなのだよ・・・なんて事を証明し始め、ついにカカシに己の正体を明かす大ヒントを与えるのではないか・・という気がするんです。
 
そして、そこから第2ラウンド・・・本当の意味での“闘い(向き合い)”が始まるような予感がします。

だから、あとは・・・トビが自分で仮面を外し、自ら名乗って欲しい。 そして、面の下の顔は「顔と名前が一致しないガイ」でも、おそらく《顔と名前が一致する》人物じゃないかと思っています。ま、ちょっと気になるのは、今の仮面は「髪の毛もすっぽり隠してる」ので、仮面の下はオレンジ仮面の時と同じ風貌とは言い切れない、ってことなんですけどね。。
 
問題は、カカシがトビを誰だと思っているのか、という点なんですが・・・「オビトの眼を使っているうちは一族の誰かさん」と思っているのか、オビト本人だと思っているのか。おそらくですが・・ カカシは『トビはオビトとは今もまだ思っていない』ような気がします。 というか先週も申し上げた通り、現実から眼を逸らし、《考えないようにしている》ように見える。 

そりゃカカシにとっちゃ受け入れがたい答えだから 考えたくもないだろうし、それにカカシは《オビトは死んでいるハズだ》という最大の思い込みがあるからです。
イタチがサスケに《マダラが死んでいるというのはお前の思い込みだ》なんて言ってたことがありますが、《オビトが死んでいるというのはカカシの思い込み》でもあります。 

あの時、崩落する岩の下でオビトが助かった可能性があるとしたら・・・以前は「ゼツが助けたのではないか」と思っていたのですが、何者かが神威でオビトを救ったかもしれないし、もしかしたらあの時点でオビト自身が万華鏡も開眼し「神威」で時空間に逃げた可能性も(ちょっち)あるような気がしています。
 
もちろん、オビトが生きているかどうかはまだ分かりません。 だけど、カカシ外伝を見る限り、客観的なオビトが死んだ描写、説明は一切無いのも事実です
ただ・・・カカシは「オビトは死んだと思い込んでいる」。 
カカシはまず1つ、思い込みを乗り越えましたが・・・まだまだ乗り越えなきゃいけない思い込みはありそうです。
 
人間がかかる幻術で、一番厄介なのは・・・瞳術でかけられる幻術ではなく、自分自身の「思い込み」なのかもしれません。
 
 
 
トビの時空間瞳術について、別記追加として火曜日とそれ以降、分けてUpするつもりでいます。ここに書ききれず・・。

※1つ気になっているんですが、今のトビは殆んど攻撃してこないですよね。 尾獣を使ってた時は攻撃してましたが・・・。今は応戦というか防戦しているだけです。ナルトの姿に「汗」をかいて、自分の本心に薄々気づき始めてから、トビはただ「約束を果たす」ことだけに集中してる気がします。 
 
※ちなみに、マダラ・イズナが「神威系の時空間瞳術或いは時空間忍術」を使えた可能性についてですが。
 
過去の万華鏡瞳術使用者について調べ上げていたと思われるカカシが、時空間忍術を使うトビの事をしばらくの間「本物のマダラ」だと信じていたこと。 そして、本物のマダラを知っているオオノキが五影会談で、トビを「本物のマダラ」と信じた理由には、トビが本マダラと似た「時空間忍術」を目の前で使ったからではないか・・と想像しています。 なお、兄弟同じ能力ならば、イズナも同じく時空間系の術を使えていたのではないかとも思っています(神威と別天神かどうかは分かりませんが)。
 
私としては、トビという存在は「入口」であって、その背後には本当の黒幕(マダラか、イズナか、あるいはシスイか、別人)が存在してるような気がしています。 「時空間」を使えてる共通項があったとしたら・・・『己の存在を消し』どこかから誰かが忍世界を眺めていてもおかしくはないか・・などと妄想しています。
 
もしかしたらカカシの写輪眼だって別天神を使える可能性があって、オビトが「別天神」のような術でロン毛にコントロールされていた場合、カカシが別天神のように「上書き」して解除してやるなんて事も可能なのかな・・ なんて、
妄想もたいがいにしろ、ですね。夏休みゆえ?…お許しください。
 
 
☆カカシ先生、チャクラ大丈夫なのか・・・?
 
☆すみません、時間切れ・・まだ書き足りない事、書き落としたことがありそうです。思いついたら雑考として追加させてください!何か忘れてる気がする・・;
 
☆次のジャンプは20日(月)発売です!NARUTOまた巻頭カラー。岸本先生、チャクラ大丈夫なのか・・?
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。