ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 609 : 終わり 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ51号) その2

NARUTO 609 :終わり その2


(その1の続きです)
 
「ヘッ!今度はハッキリ分かんぜ・・・」
 
「てめーの苦しがる(つら)がよォ・・・!!」
 
ナルトが“今度は”って言ってるのは、前に「ヘッ!苦しそうな顔してんな」 「どういうことだ?」 「悔しかったら取って余裕顔かましてみてみろってばよバーカ」とやりとりしたからなんですよね。 で、オビトを煽って・・・ 煽られたオビトが「仕方ない」と言って十尾復活を開始しちゃった・・・(592話で)。
 
「・・・・・」
「そんなセリフは隣の奴を見てから言ったらどうだ・・・」
 
(・・確かにカカシ先生をなんとかしねーと)
 
オビトは相変わらず無表情を繕ってますが、でも「煽られて」ますねぇ・・・ナルトが「今度は」って、前に言ったセリフを持ち出してきたうえに、しかも「面(めん)」と「面(つら)」を掛けるという、ナルトにしちゃ高度な技を使ってきたから、思いっきり反応してる。
で、負けじと?カカシがさっき言ったセリフ(かつてのお前の意志は今でも「オレの隣りに居る」)を持ち出して「隣の奴」と言い返してる。 やっぱり・・オビトは冷静にみえて、結構煽られやすい性格ってのも『変わってない』。
 
だけど、実際に隣のカカシはもう限界で、放っておいたらペイン戦の二の舞、チャクラ切れになりかねない状況なんです。 ナルトはカカシを攻撃から「守る」事はしてるんだけど、そういうところには配慮がまだ足りない・・。オビトがカカシを「クズカゴ」に入れようとしてるのは、とりあえず「保護」の意味もあったんじゃないだろうか(オビトはカカシを倒す気は無いようだから)。 これ、さりげなく「お前は隣の奴を何とかしてやれ」という意味でもあったんじゃないだろうか。
 
・九喇嘛とカカシ

「ナルト・・・少し代われ」 
「ん?」
「ここはワシにやらせろ・・・」

九喇嘛はこの闘いに余計な口出しはあまりしてきませんが、しかし・・・やたら余裕顔ですよね。頬杖ついちゃってるし、リラっ九嘛しすぎでしょーよ;この戦場で、こんな余裕顔してられるのは 九喇嘛とマダラぐらい。
 
十尾復活はさすがに九喇嘛も内心穏やかじゃないでしょうが、少なくとも「オビト」との闘いには、あまり心配はしてないような気がするんです。だってこの余裕顔・・・九喇嘛は、この男はそんな危険な奴じゃないって事を尾獣的な「勘」で感じ取ってるんじゃないだろうか。 本マダラに対する警戒に較べたら、明らかに態度が違う。
 
そして・・・九喇嘛の目的は、カカシにチャクラを与える事だった・・・
 
 
「おい カカシのガキ・・・ 手ェ出せ・・・」

「お前は・・・」

「いいから早く手ェ出せ!」
 
この戦場で、カカシみたいな一人前の忍の事を「ガキ」なんて言うのは 九喇嘛とマダラぐらい・・・。

《パシィ》
 
イメージ 1
 
「・・・・・!!」
 
《尾獣と、人間が、手をつないだ瞬間》 ―――――

九喇嘛とカカシの「握手」、これ小さな1コマですが、ものすっごく感動的な「瞬間」の絵だと思ったんです。今週の中でも、実は「最高の絵」なんじゃないだろうか?と。 
 
人柱力でもない「ごく普通の人間」と、尾獣が手をつないで和解した瞬間・・・ 九喇嘛がナルトを信頼したのは分かりますが、そうじゃない「一般の忍」の事も信じたってこと、これは画期的な瞬間だと思うんです。 
人間にとって究極の敵であった「尾獣」が、人間に「チャクラを渡して助ける」・・・・今までだったら「ありえない」話です。 う~ん、最高だってばよ・・・やっぱり尾獣って、いい奴だぁ。
 
にしても、九喇嘛のチャクラの回復力は凄い・・・一瞬手をつないだだけでカカシ「全回復」とは・・・おまけにオビトにエックス斬りされたハズのベストまで直ってるしw(←っていうか、その前から直ってますよね)。 
そもそも「九尾チャクラ」って、ナルトを急回復させてきた生命力あふれるモノだし、尾獣ってのは本来人間を助け、自然を育むものだと思うんです。 だけど純粋な分、憎しみにも染まり易いし、憎しみに染まった尾獣の力は猛毒にもなる・・・ つまり、十尾も本当はそういった純粋な存在なんじゃないかと思うんです。
 
・カカシの拳
 
オビトはカカシを殴ってくれた恩人なんだから、今度はカカシが殴ってあげる番だぞ、とは思ってたんですが・・・
いきましたねぇ・・・時空間内で。 しかも、スッごく重たい拳でボディブローを二発(っていうか、時空間にぷかぷか浮いてるオビトのお腹・・・何とも言えない。これじゃサンドバック状態じゃないか;)
 
「確かに苦しそうな面だな・・・オビト」ってもう一発・・;
 
フルパワー充電したカカシの拳、相当重たかっただろうなぁ・・・しかも、時空間内のオビトの「体の一部分」は完全に無防備。 かなりの威力のパンチですが、勿論カカシはオビトを殺すつもりなんてないんですよね。本気でオビトを倒したいなら、ナルトの影分身を送り込めばいい・・・。
ナルトに手を出そうとするオビトへの怒り、これって「オビトのひざ蹴り」級の“本気の一発”だけど・・・でも、そこやっぱり親友としての目ェ覚ませパンチであることに変わりは無いんです。かつての「英雄」オビトではなく「今の」成り下がったオビトへのパンチ。 
だけど、やっぱり気になっちゃうんですよね、二人が「リン」のことをちゃんと話して向き合わない限り、解決は無いような気がするんです。 先週の「ひざ蹴り」に、オビトは「カカシがリンを守らなかった事への怒り」は全部ぶつけてきたような気がするんです。 だけど、それで終わりにしていいってもんじゃない。 
忍連合の部隊長として、ナルトの先生としてオビトに対峙するだけじゃなくって・・・カカシはもっと「オビトの親友」としてオビト個人と向き合うべきなんじゃないのかな・・・と。 こんな時だけど、こんな時だからこそ。
 
しかし九喇嘛のチャクラを補給してもらえるなら、カカシはいつでも神威で時空間から「出られる」・・・これは今後の戦いにカカシの神威が活躍するのは「当確」なんじゃないでしょうか(もっとも「入れる」のかどうかは疑問)。
 
 
・「右と左の神威」について

オビトの神威と、カカシの神威・・・ようするに右目と左目の神威の能力の違いですが。
 
右眼(オビト)のほうは、自分自身を時空間に出入りさせる能力で 時空間への出入り口「結界」に在る。
で、対象物を時空間に入れる時は「自分に触れる必要」がある。
 
そして左眼(カカシ)のほうは、自分では無く対象物(見た物)を出し入れする能力で 時空間への出入り口「結界」は視点。 視点に時空間への出入り口(空間の歪み)をつくり、そこに対象物を「引きずり込む」。 
 
(なぜカカシが分から時空間に入れないのに時空間から「出られる」のかは不明なんですが、自分の手で自分を掴むようにしていたのがヒントなんだろうか)。 
 
で・・・もし、これでオビト自身が左眼の神威も使えたらどうなるんだろうか? カカシみたいに対象物を視点で消すことができ、さらに視点から再び物を出すことができるんじゃないだろうか?例えば、空中で消したデイダラの爆発を、再び空中からボフン!と出すことができる、とかね。

で・・・実際にそれを応用したらどうなるか。
イメージとしては、マダラが601話で使った「うちは返し」のイメージじゃないかとも思ってます。
 
輪廻眼のマダラがはたして「万華鏡の瞳術」を使えるのかという疑問はあるのですが、須佐能乎を使ってるならば写輪眼の瞳術も使えるだろうと仮定してのことなのですが・・・いまだに明かされてない「うちはマダラの万華鏡写輪眼の瞳術」。 私は、あの「うちは返し」は団扇の能力ではなくって「マダラの神威」の能力だったんじゃないかとやっぱりまだ疑ってます(601話雑考でも触れてますが)。

あの時、マダラは「団扇」の位置をジッと見て螺旋丸を「フッ」と消して、再び団扇から螺旋丸を「ドッ!」逆送させてみせた・・・。
団扇の場所(視点)に時空間結界をつくり そこで螺旋丸を「消す」のはカカシのと同じ能力にみえますが、再び同じ結界(団扇の場所)から「螺旋丸を逆送して出す」・・・ これはカカシには出来ません(カカシのは一方通行)。 結界から逆送して「モノを出す」手法は、オビトが手裏剣を目(結界)から出すのと同じ方法です。
オビトの右眼の場合は「結界」が眼に在るから右眼から手裏剣を出しますが、もしオビト自身が「左眼」を使った場合は、「視点の結界」から手裏剣を出すことも可能なんじゃないだろうか(だとしたら、とんでもなく恐ろしい無敵な瞳術ですが)。
 
つまりあの「うちは返し」は、本来の神威の使い方・・・両目揃った場合に出来る術なんじゃないかという可能性を考えてます。 オビトが、マダラの団扇を使っても『ただの打撃』にしか使えず「うちは返し」は使えなかった理由は、オビトの右眼神威が「視点では結界がつくれない」からだったのではないか、という気もするんです。

もちろん、マダラの瞳術が「神威」とは限らないわけですが、オビトがマダラの子孫ならマダラの術を受け継いでいる可能性は高いと考えてます。 それに596話で、カカシが「本来、神威を止められるなんて聞いたこともない」と言ってたのは、過去にも神威ユーザーが居たと言ってるようなもんです(当時の雑考で述べたとおり)。 
そして、今までオビトは「マダラ」と名乗って五影やカカシの前でズズズ・・と時空間瞳術を見せてたわけですが、マダラを知るオオノキでさえ、それを見てトビを「マダラ」と信じていたし・・・「神威」について詳しく調べていたハズのカカシでさえ、トビの「ズズズ・・」を見てトビの事を「マダラ」と信じてた。・・・てことは、「うちはマダラの万華鏡は神威」の可能性は高いんじゃないかと考えています。 
 
でも、マダラは「時空間移動」とか「すり抜け」は見せていないし、マダラは須佐能乎を使う・・・つまり万華鏡の術はもう1つは持っているハズです(「別天神じゃないかとも想像してますが、はて・・)。

オビト個人では、片方の神威しか使えない・・・・だけど、もしカカシと「共闘」した場合、今まで例がない「別人による同じ眼の共闘」で マダラを超える可能性はあるんじゃないかという気もするんです。でも、だからといって、オビトが「爺ちゃん婆ちゃんに優しい子」だったという話は「無駄に出されてるとは思わない」ので、爺ちゃんのことを「裏切る」ような事は無いんじゃないか、とも思ってます。止めるとしたら、あくまで「爺ちゃんの為」じゃないだろうか。
 
 
(その3へ続けます、)