ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 602:生きている 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ43号) その3

NARUTO 602:生きている その3


※その2の続きです、
 
・《うちはマダラ》
 
《よく考えて見りゃ… 木ノ葉のジジババなら皆知ってるこのオレが 一度も見たこともねーってことは…》
《このじじい 今は木ノ葉の忍じゃねェ… つまり…》
 
「じじい… てめェ… 抜け忍だな 何者だ!?」
(「うちはのジジババ」ではなく、「木ノ葉のジジババを皆知ってる」と言ってる辺りが、やはりオビトらしいんですよね)

「オレはうちはの亡霊… 」
 
「うちはマダラだ」

「・・・・・!!!」
(マ…マダラ……!?)
 
(・・・・・)
 
「マダラって… オレの御先祖のうちはマダラか……!?」

ご、ご先祖・・やはり;ここは素直にオビトはマダラ直系と考えてよさそうですね。
 
マダラは世代的にはオビトの爺ちゃんか曽祖父あたりだと思いますが(マダラはオオノキより少し上の世代だし、生きていたら100歳ぐらいだと思われるので)。イタチやサスケの口からは「マダラはご先祖」という言葉は聞かれない事からも、オビト家系がマダラの直系でフガクは別の家系(別の名門)ということになりそうです。 それならばマダラがオビトを「神威系の眼」と分かっていてマーキングしてたのかもしれないし、オビトの強烈な劣等感と自信はマダラの孫、ひ孫なら理解できるってもんです。 
 
そして・・・落ちこぼれだったオビトがエリート「ミナト班」に入れられていたという事も。

オビトとカカシを同じ班に入れて「一番出来る上忍」ミナトに任せたという三代目の人事は、ナルトとサスケを同じ班に入れて「一番出来上忍」カカシに任せたのと同じパターンで、そこには三代目の「うちはと千手(側)の和解」を若い世代に託したい想いがあると思っています。
 
つまり・・カカシは意外と「千手(六道の次男)」の血を濃く受け継ぐ血統なのではないかと考えてます。
はたけ家は「白い牙=獣」の家系であることも六道の「次男」の血を彷彿とさせますし、もしかしたらカカシが写輪眼をあそこまで使いこなし万華鏡にまで至り(しかも視力低下していない)理由もそのあたりに関わってる可能性もありかなと想像しています(神威をあれだけ連発できるだけでも驚異かと)。

それだけに《カカシとオビト》の関係は、これからの《ナルトとサスケ》のモデルとなるべき存在であり、彼らの「在り方」次第で今後のナルトとサスケの将来も変わるかもしれないと思っています。
この先、同じような立場にあるナルトとサスケが「拳を交わして戦う」のか、それとも二人が「拳を一緒に合わせて共闘するのか」。 
 
オビトとカカシの闘いはナルトとサスケの将来を占い、方向づける大事なモノ・・・全ては、この戦場でカカシとオビトが和解し理解し合い「眼と獣」の共闘に至ることができるかにかかってます。
 
だからこそ・・・カカシはオビトを理解しなきゃイカン!のです。
 

・《柱間人造体》

必死に抗いここから出ようと這うオビト、それを「やめておけ…ここに出口は無い… なによりもお前もオレもここより出ることはできん…この体ではな」というマダラ。「動くと折角くっつけた柱間の人造体がハガレる… 死にたいのか?」。

魔像からチャクラを供給し続けるための管?で繋がっており、無理やり生命を維持してきたみたいですね(蓮はまだ蕾に近い状態に見える)。 
マダラさん・・もしかしたら終末の谷の戦い後からずーっとこの状態なんでしょうか;終末の谷の戦いを《先を見据えた柱間細胞を採るための戦い》とトビは言ってましたが、マダラは里を抜けた後 予めアジトを作って「準備」を完了させておき、そして柱間に戦いを挑んだ・・ということかもしれません。
どこまで計画的で、且つパワフルでワイルドな人なんだ;恐れ入りますホントに。
 
そして柱間細胞の研究も培養も一人でやっていたってことでしょうか。 この方戦闘バカと思ってましたが、インテリでもある天才なんですね。出来すぎるってのも・・まさに考えものです。しかし白ゼツ素材ならぬ「柱間人造体」、中にはトビのオレンジ仮面に似たような顔のもあるし、重吾の呪印状態のような姿のもある。 

「お前には今後色々とやってもらいたいことがある…オレと一生な」

「オレはただ…皆の所へ… 帰りたいだけだ!」
 
「言ったハズだ 思い通りにはいかぬのがここだ お前もいずれ気づくことになる」

「勝手に死ぬならそれでもいいが… 代わりにその眼はいただくぞ」
「…何で眼を欲しがる!?お前はもう写輪眼を持ってんだろ!!」
 
「イヤ…オレ本来の眼は他の者に預けてあってな この眼はその後移植した余りモノだ…もう少しストックがあってもいい 右眼はまだ入っていなくてな…」

まだ13歳、キッシーの言う「将来の夢もある」中学2年に近い年頃のオビト・・いくら爺ちゃんキラーだからと言ってヨボヨボのマダラと一生付き合わされるなんて、あまりにも気の毒すぎる。「お前もいずれ気づくことになる」なんて言ってますが、これからまもなく「リンの悲劇」があったということですよね。オビトが知ったのはゼツ録画なのか、この場所に秘密があるのか、オビトがカカシに託した写輪眼に残した意識によるものなのか・・・あるいは「眼の能力」によるものなのか。
 
そして「本来の眼は他の者に預けてある」ってことは、マダラの輪廻眼を長門に移植し託したのはマダラ自身のようですね(時期的にはこれよりも十数年前の第二次忍界大戦中)。その後、マダラはストックの写輪眼を入れていたということでしょうか(あの写輪眼水槽はマダラのものなのかな)。
 
そして、気になったのは《お前もオレもここより出ることはできん…この体ではな》。
 
それって、“この体では”外に出れないのなら、ぶる下がっていた着ぐるみ風の柱間人造体を着れば?出られるってことなんだろうか。 ならば・・もしかしたら、あのロン毛仮面ってのはマダラが「柱間人造体」に自分に似せて作りそれを「着用」した姿なんだろうか。

そしてマダラさんがこの時点で「右眼なし」だったのも気になります。 四代目水影やぐらにロン毛仮面が『別天神らしき術』をかけていた時期はハッキリしませんが、だいたい九尾事件以降~10年位前のことだと思われます(鬼鮫の里抜けが十年前なので)。 ムムム…マダラがオビトの眼を借りてたってことはあるのだろうか;その場合、オビトの眼も「別天神が使える」=シスイと兄弟である可能性が一段と上がる、ってことでもあります。そして、柱間の力があれば別天神も連発で使えるってことになりますよね。っと・・妄想域に入りかけたので、ここらへんにしておきます;

「写輪眼は左右揃って本来の力を発揮するものだ」

って…これは具体的には左右揃えば須佐能乎まで開眼する事を言っているのだろうし、そもそも神威は「神の威力」というだけはある術ですが「視点のものを消せる」攻撃系左眼と「己すら出し入れできる」防御効果も持つ右眼が揃えばとんでもない事になりそうです。

で…不思議なのが、そう聞いたら《しまった~生きてんならカカシに左眼をあげなければ良かったぜ!》と思うのが人間ってモノだと思うんですが、オビトはカカシに左眼をあげたことを全く後悔してないんですね;取り返すなんて発想するどころか・・

《…なら…》

《オレがカカシと揃えばより強くなれるってことじゃねーか!》
《リンを今度こそ2人でちゃんと守れるってことじゃねーか!》

オビトはカカシと一緒に写輪眼を使い「共闘」することを考えてる・・!
 
オビトのこの発想にも本当に驚かされました。驚くと同時に、もしかしたらこれが「とんでもなく」正解に近いんじゃないかとも・・・。
イタチが言っていた《何であれ 一つとして一つで完璧なんてものは無いのかもしれない だから補うモノが引き寄せられるように生まれ… 側で対を成して初めて少しでも良い方向へ近づけるのだと思う イザナギイザナミの術のように…》、これは本当に重要な言葉で、うちはの兄弟というコンビも、写輪眼というペアも、眼と獣というコンビも、全て互いに補い合うことで「少しでも良い方向に近づける」。これ・・・完璧になれると言ってないところがいいんですよね(※3過去記事参照)。

マダラが何でも「一人で完璧に為そうとしている」そして「本来共存するモノの一方だけで造ろうとしている」のに対して、オビトは(少なくともこの時点では)「仲間と力を合わせる」ことを考えてる。 
 
特に「自分の写輪眼」なんて本来一人で所有するモノを仲間と分け合って使おうなんて奇抜な発想は、それこそ《己を制約しない発想》だと思うんです。

イタチが言っていた「一族などと… ちっぽけなモノに執着するから本当に大切なものを見失う… 本当の変化とは規制や制約… 予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない」(222話)・・オビトはこの発想が出来る人だったんじゃないだろうか・・??
 
もしかしたら右と左の神威でオビトとカカシが「同時共闘」したら、本当の・・いや想像以上の「神威」が起こるのかもしれません。 通常一人の人間では左右の万華鏡写輪眼“同時に”使用することは無い訳ですから・・
 

《なおさらここにはいられねェ… 待ってろよ… カカシ…リン!》
 

《オレは生きてる!!》
 
 

オビトの歯を食いしばって抗おうとする、強い意志。仲間を思う気持ち。
彼のこの力強い表情を見てるとね・・彼の「意志の強さ」がありゃたとえどんな逆境でも屈しないだろう!と信じたい気持ちになる・・!
 
でも今のオビトの(仮面を外された時の)完全な『無表情』とは究極の反対といえる「生」に満ちた表情だし、今のオビトは《オレが生きていたかどうかなんてのはどうでもいいことだ》とまで言っていた・・。
何があったオビト?リンとカカシそしてうちは一族に何があってこの世界に絶望したというのだろう・・?

おそらくここから先、オビトにとって世界観を覆されるような事件が起こるのだろうとは想像できます。そして「真っ白でまっすぐで優しい」オビトが忍世界の為、カカシのために世界を変えなくてはと思うのも分からないではないです。だけどオビトはマダラに託された意志は守りながらも、「違う計画」を実行しようとしている・・・
「仲間を守りたい」という忍道を、オビトは今でも「秘かに」大事にしていると思うんですよね。 
 
先週601話最後で、オビトが心配そうに「マダラをそっと眼で追っていた」のは ナルトを心配している描写だろうと感じてまして、それがずーっと気になってます。アレは本心だろうと。
 
オビトは、今はまだ「本心」をカカシの前でも出すことは出来ない「事情」を抱えているような気がしてなりません・・!
 
読者が見ている「いかにも敵役っぽい無感情なオビト」と対照的過ぎる「作者によってしばしば示される真っ直ぐで意志の強いオビト」・・・このギャップが意味するものは何なのか。それはオビトが闇落ちしているように見える現実は「幻かもしれない・・」という呈示とも思えるのです。
オビトという「もう1人のナルトでもある」存在は、名のない「誰でもない」英雄として歴史を裏側から変えようとしているのではないだろうか・・・?
 
でも今のオビトは、絶対に「本心」を表に出すまいと固い決心をしているように見えます。 
本当の「仮面」をひっぺがすのはこれからで、それはカカシの役割なんですよね。だから、世界中がオビトを敵と見て、悪党だと思ったとしても・・カカシだけは思い込みを排除して惑わされず、オビトを「理解して」本当の姿を「その眼で」見極めて判断してほしい。 
 
「オビトは、いい子だ・・」!そう思えてなりません。
 
 
…(でも、しばらくは「下げ」に入るんだろうけどなあ・・;)
 
 
 
★長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
☆602話の「あとがき」としてのつけ加え、書ききれなかったので今週中に追加記事で書かせてください。
☆599話に出てきた「四代目の顔岩」ミスだと作者の「ごめんなさい」がありましたね;先生もお疲れですな。
蓮は泥より出でて泥に染まらず・・・