NARUTO 604:再会、そして その2
(その1の続きです)
マダラの武器庫?からマントを取ってそれを羽織り出撃するオビト。
(ここにマダラの例の団扇や鎌、それに刀、鎖がありますね。マントは3枚…全部マダラ用なのか、それとも・・)
さて、今オビト達が居る場所は例の暁のアジト(北方の半島の果て)ですが、そこから戦場は、さほど遠くは無さそうですね。グルグルが頭にかぶさることでオビトとテレパシーで会話できるみたいですが、これは電気信号みたいなものなんだろうか(白ゼツ達は根っこ経由でビリビリ音を立てて情報を送り合っていますよね・・・例、536話)。
《仲間からの情報だとかなりヤバいみたいだよ!》
《霧隠れの実験体がどうこうとか言ってるど・・・・・ ボクはよく分かんない》
「?」
《とにかくリンもカカシも数十人に囲まれてるみたい!》
《…それも皆凄腕の上忍や暗部みたいのばっかだって…》
コレ、どう考えても尋常じゃない事態ですね。
大体、何でそんなところにカカシとリンが二人だけでいるのか人(しかも1人は医療忍者)、そして彼ら子供達をなぜ「凄腕エリート」が取り囲むのか?まるで半蔵とダンゾウが「弥彦と長門」を取り囲んだ時みたいな警戒態勢。
しかもミナト、つまり「黄色い閃光」は他の任務中・・・?
「…こんな時に…!」とオビトが思うのも分かる気がします。う~ん・・・この前だって肝心な時にミナトはいなかった・・
57巻で「ミナトと木ノ葉小隊VSエー小隊」の戦いが描かれてましたけど、あの時ミナトでさえ数人と一緒に動いていたんですよね(しかも笛の合図で他の小隊と合流していた)。少人数で動くのは《極秘潜入ミッション》の時ぐらいです。だから、リンとカカシが二人で任務中というのは いくら「未曽有の人手不足」だったとはいえ不自然で、・・・もしかしたら何かの陰謀に巻き込まれたか、あるいはカカシが極秘でリンを一人で救出に向かったかじゃないだろうか。(これは後半でちょっと考えてみたいと思うので、とりあえず後回しにします。)
・『約束』
《・・・リンを頼むぜ・・・・》
《ああ・・・》
これが、カカシが「守れなかった約束」としてずっと背負ってるやつです。
カカシは、「死んでもお前(リン)を守る」と外伝では言ってるんですよね。そして・・カカシはその約束を命懸けで守ろうとした。 そしてオビトも、カカシが約束を守ってくれると信じてたんです。
(・・・・・・・)
《カカシ・・・!》
《お前は約束してくれた!リンを…》
《リンを何とか守ってくれ!!》
《オレももうすぐ駆けつける!!》
オビトが大切にするサクモの意志、《仲間を大切にする》という意志を行動で証明した時のカカシ・・・自分とリンを助けるために駆けつけてくれたカカシはオビトにとって「本当の英雄(ヒーロー)」。だからカカシは絶対に「約束」を守ってくれる・・・オビトはそう信じてたんですよね。
そして、今のオビトも《約束の時間だ》と言って十尾復活を始め、『オレには決して譲れないものがある』と言っていた・・・口先キライのオビトは、絶対に「約束は守る」。
で・・・オビトが今「約束」してる相手なんですが、「月の眼計画の協力者」としては「マダラ」を思いつくんですが、でも、ど~もオビトはマダラの計画通りに運ぶつもりは無さそうですよね。だいたい、オビトはマダラを本当に輪廻天生させるつもりがあったかどうかも、かなり怪しい。
ならば・・・オビトがこだわっていた「約束」とは、誰と交わした約束なんだろうか?
で・・・可能性の1つとして考えてるのは『グルグルとの約束』です。今のところグルグルの意識とは、十尾(ジュウビ=トオビ)の意識じゃないかと考えてるんですが、その「十尾」との約束だったりするんじゃないだろうか・・と。
あれからの『オビトとグルグル』の信頼関係、提携関係がどうなっていくのかまだ分かりませんが・・・
少なくともオビトがグルグル仮面を被り、グルグルの口調を意識してたってことは オビトはグルグルの意志を尊重し グルグルに成り代わって行動していたってことじゃないだろうか(暁の下っ端トビ時代)。
九尾事件の時に被っていた「霧隠れの暗部風の仮面」は、マダラを表し、マダラの意志に沿っての行動。
「グルグル仮面」を被っている時はグルグルになったつもりで グルグル(仮に十尾)の意思に沿って行動していた・・のではないか、とね。
オビトは月の眼計画について、『十尾が不完全でも復活すれば 無限月読の術を組めるようになる…』と言っていた(594話で)。で、「組む」っていうことは、術を「組み立てる」という意味なのか、あるいは「術のタッグを組む」という意味なんだろうか?(バディを組む、というか)
無限月読の発動に「十尾と十尾の人柱力」のタッグが必要なのだとしたら、十尾(トオビ=グルグル)とオビト(十尾の人柱力)が組めば、無限月読が可能になる・・・それがオビトの「約束」なんじゃないだろうか(と勝手に想像してます)。
十尾の意識は、本来はマダラと「無限月読のタッグ」を組む予定であって、その計画の一部として「協力者オビトの引き入れ」に協力するうちに・・次第にグルグルとオビトは心を通い合わせてしまった、ということはないだろうか(妄想過ぎ・・・)。
・グルグルとオビトの関係。
「君の戦闘能力はボクより低い さらに今は君の傷付いた小さな体に 大きなボクの体が覆って保護してるって感じだから」
「戦闘はボクが動いた方がいいと思うけど・・・」
グルグルは白ゼツ達からの情報をオビトに伝えていますが、ただ・・グルグルは、オビトよりも「頭のキレも上」と自認してたぐらいだから、情報を上手く選択して説明してる印象があるんです(白ゼツは、そのまんま喋っちゃうから余計な事も言っちゃうけれど)。
「霧隠れの実験体」の事についても、「ボクはよく分かんない」なんて言ってますが、実際にはグルグルは詳しい情報を入手してるんじゃないだろうか。 だけど、今はオビトに明かせない情報であると判断して言い渋ってる雰囲気を感じるんですよね。必要な情報だけ伝えて、うま~くオビトをコントロールしてる感じ(この少しあとにも、グルグルは情報を出し渋っている様子が出てきます)。
こういう「選択」をしてるってことは、グルグルにはある「意図」があって、オビトを導いてる・・・そういう気がするんです。 今のグルグルには「まだ」ちょっと無邪気な底知れぬ「闇」を感じます。 オビトが中に入った時の周囲のような、深い暗闇を。
「マダラも言ってただろ」
「写輪眼は左右揃って本来の力を発揮するって!」
「戦場にはオレと対になる写輪眼のカカシが居る! 奴とのコンビネーションはオレのが上だ!」
「オレとカカシでリンを守る!!」
(よくぞ言ってくれた・・・かっこいいぞ、オビト・・!!!)
また出ましたな・・・《カカシとオビトの、神威共闘フラグ》。
598話「粉砕」でカカシが左眼から血を流して倒れ込んだ時は、あぁ~ついにカカシの左眼も限界が来たのかと思ったんです。 だけど599話になったら流血は治まってるし(笑)、しかもそのあとも視力の低下描写は無い。 最後に神威を使った時に(あと数発)と言ってたので「共闘分のチャクラ」はまだ残ってるハズなんですよね。
…にしても、カカシのチャクラ燃費良くなってるし、それに視力もまだ低下してない。オビトみたいに「使いっ放し」ってわけにはいかなくても、カカシは柱間細胞移植無しでもかなり対応できてる。 前までそういう特別設定は無かったような気がしますが、だけど「やはり白い牙の息子」ということで、多少の「血統」は格上げされてくるんじゃないか・・という気はします。「昨日の」首斬り包丁で斬られた傷も血を流しながら平気な顔して戦ってたし、この戦争でのカカシのチャクラ旺盛っぷりは別人の如くでして・・・・やっぱり白い牙血統の「獣系=六道の次男の流れ」としての説明があってもおかしくないと思ってます。
マダラが言ってた「写輪眼は左右揃って本来の力を発揮する」というのは「須佐能乎」のことだったり、天照の着火・消火あるいはサスケの加具土命みたいな使い方の問題もあると思うんです。おそらく「神威」も、両眼での使い方(加具土命みたいな)があるんだと思うんです。おそらく、マダラはそれも知っている・・・。
だけど、オビトはそこまで言われても「ならばオレとカカシと揃えばいいんだろ」という発想になる。
ハッキリ言って変わってる・・と思います。カカシに眼を返してもらおうと思うのが普通なのに、自分一人で戦うより、カカシと戦いたい・・・「オレがリンを守る!」ではなくって「オレとカカシでリンを守る」って発想が自然に出来ちゃうところが、オビトならではなんです(この発想は、ナルトにも最初は無かった)。
いわゆる「傑人」というのは、常識的な発想にとらわれず、従来の枠をぶっ壊すことができる人だと思うんです。ただの破壊という意味じゃなく、当たり前発想を超えられるって意味です。その代表格がナルトやビーであって、彼らだからこそ尾獣という《人間とは相容れない存在》とダチになれたわけだし… ナルトの《敵のことが好きだったと言える発想》が、平和を創ろうとしている。
オビトも、写輪眼は本来「一人で二つの眼を使う」という当たり前の大前提をひっくり返し、「二人で一人分の眼を使う」というコンビネーションという発想をしてみせた最初の人物なんですよね。
これだってイタチが言っていた例の《何であれ 一つとして一つで完璧なんてものは無いのかもしれない だから補うモノが引き寄せられるように生まれ… 側で対を成して 初めて少しでも良い方向へ近づけるのだと思う イザナギとイザナミの術のように…》につながるもの。従来の枠にはまらず壁をぶっ壊す発想・・・・これこそ、写輪眼の本当の力を発揮できる方法の1つなのかもしれません。
これだってイタチが言っていた例の《何であれ 一つとして一つで完璧なんてものは無いのかもしれない だから補うモノが引き寄せられるように生まれ… 側で対を成して 初めて少しでも良い方向へ近づけるのだと思う イザナギとイザナミの術のように…》につながるもの。従来の枠にはまらず壁をぶっ壊す発想・・・・これこそ、写輪眼の本当の力を発揮できる方法の1つなのかもしれません。
だから、マダラを止められるのは「マダラの子孫(下っ端)」であるオビト・・・オビトとカカシの共闘という新しい在り方だろうと思ってます。 神威を二者で同時に発動し使ったらどうなるのか・・・その場合、本来の「神威」を超える事ができるのではないかと。
「たしかに君には柱間の人造体がくっついてる…」
「千手とうちは両方の力が合わされば…」
「今までとは違う強さが現れるかもしれないけど…」 (グルグル)
でも、グルグルはオビトがあれだけ力説した「バカカシとのコンビネーション」を見事なまでに完全無視なんです。「たしかに・・」なんて表現を使いながら、全然「共闘」とは違う話をしてるんです。 なんでだろ?
つまり・・・この「再会」が、共闘なんてものに「ならない」ことをグルグルは察してるんじゃないだろうか。
グルグルは「これから先に起こる事態」を知ってるんじゃないかと思うんです。
・・・カカシとの共闘はあり得ないこと、オビト一人で戦うことになることを
グルグルはもう知ってる・・・マダラからシナリオを言い渡されてるんだろうか。そして、グルグルは「オビトを再び全身覆って、オビトを完全コントロールする事」という事を狙ってるような気もするんですが、一応《千手の力もあるし》ということで引っ込んでます。 でも、千手とうちは両方の力が合わされば・・・なんて知識を持ってるグルグルはやっぱり「ただの白ゼツじゃあない」。
オビトが持ってる『六道仙人と十尾の知識』は、グルグルから貰ったものなんじゃないだろうか。
・・・十尾本人であるグルグルから。
(その3に続けます、アップはちょっと遅くなるかもしれません;)
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