ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 605 :地獄 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ46号) その1

NARUTO 605:地獄 その1

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・・・そうか・・・
オレは・・・
地獄に居る
 
すみません、とりあえず「前置き」です。
 
いや・・・・絶句。 重い、今週はとにかく重たくて暗い。 読んだ後、ハァ~っと重たい溜め息。

まさに地獄編です・・ オビトが見たものも地獄、カカシにとっても地獄、オビトがやらかした事も全部地獄。
地獄が地獄を、闇が闇を呼び寄せる。

《月の涙が・・・降る》と書かれたラストページに添えられた言葉、これコミックス版では消えちゃうのが惜しいぐらいです。オビトの頭上には悲しく冷たく輝く満月・・・NARUTOに登場する満月は、どれも悲しい光を湛えたものばかりですね。 最近では、594話で「オレの目的はあくまで大幻術… 無限月読だ!」と言ってたトビの絵が、下から外道魔像、満月を見上げる壮大な宇宙を感じさせる絵なのに、すごく淋しくて悲しい絵だったんです。 あの時「月、十尾、トビ」に感じた悲しみは、今週最後の月の絵の悲しさと重なるなぁと・・・。
 
冷たい月の光と、血の涙と。
 
オビトが浴びる血の涙と、オビトがマダラに選ばれてしまった「血」。
リンが口から流す血と、リンが選ばれてしまった理由かもしれない「血」。
カカシが目から流す血と、カカシに流れる獣の「血」。

まだ13~14歳だったカカシ、リン、オビト・・夢と希望を持っていた「玉」であるハズの少年少女達が「忍世界の闇」の犠牲になるなんて・・・当時の古狸達に怒りを感じてしまいます。一番守るべきもんのハズなのに、と。
今なら、あの時のオビトの気持ちが分かる気がするんです・・・43巻400話『地獄の中で』 イタチの真実をサスケに語る中で、オビトが戦争の悲惨さをサスケに語って聞かせる部分があるのですが――

『戦争を見ていないお前には… 理解できないかもしれないな』
『第三次忍界大戦… イタチはわずか四歳で多くの人の死を目にしてしまった 戦争を経験するには幼すぎた』

『戦争は地獄だ』

あの時のオビトは、うつむいて・・辛そうだったんですよね、あれは演技とは思えなかった。 好戦的なマダラを演じながら《戦争は地獄だ・・》と言ってしまったのは、つい本音が出てしまったのだと思っています。
戦争は「地獄」・・・今もおそらくそう思っているハズのオビトが、なぜ「戦争を起こす必要があった」んだろう?

そして・・・

今週も結局、なぜ「カカシがリンをその手で、しかも千鳥で貫かなければならなかったのか」その真相は明かされませんでした。

今は「オビトの回想」だから、オビトが実際に見て感じた事しか読者には伝わらない・・・
カカシが何を考えて「千鳥」を使ったのか、なぜカカシとリンはここに居たのか等々は「カカシの回想」を見ない限り分からないんです。だから、読者としてはオビト側からだけじゃなくって「カカシ側からの回想」も知りたいとイライラするわけですよね。
今迄の物語は ほとんど主人公側からの視点でしか語られなかったけど、読者としてはそれで満足してたんです。「敵側の視点からの真実も知りたい」とは思わなかった・・。だけど、今回はオビト側からの回想だけを見せる事で「本当の真実」は片側から見ただけじゃ情報が全然足りない・・・ってことを読者も「体感させられてる」んじゃないだろうか?
 
でも、今思えば第594話でのカカシとオビトのやり取りはヒントだったのかなという気もするんです。
カカシが“十尾復活を阻止するために”雷切の構えを見せて《なるべく復活する前に何とかしたいものだな・・》と言った時、オビトが仮面の下で険しい表情を見せ、そして「カカシ・・ お前はそうやって簡単に口を開く 後悔だらけの生涯を送るにふさわしい男だ」なんて言ってたんですが・・・今思うと、あの時のオビトの怒りは、リンの時の事を思い出していたのかなとも思えるんです。
一度人柱力と共に死んだ三尾?が「復活しそうになり」、その人柱力候補?にリンが選ばれたことをカカシが知ったのだとしたら・・・「なるべく復活する前になんとかしたい」と思いながら、結局あとまわしにして口先だけに終わったんじゃないだろうか? その結果、「三尾?が復活する前に何とかできず」あの悲劇につながったんじゃないだろうか? 
 
カカシが駆けつけた時は、既に遅かった・・・。それで・・・オビトは《リンを見殺しにした》と言ったんじゃないだろうか・・・?
 
・・・・・
 
今週はかなり「衝撃」の連続で、一呼吸しないと語れない重たさで・・・ 
いや、今までこんなに息が詰まるような凄惨な光景も無かったし・・まさに地獄でした。 
 
 
 
キッシーの思い描く「地獄」ってのはこういうものなのだろうか、と。 

 
 
 
すみません、とりあえず、一呼吸・・・
 
「その2」から、最初から順番に雑考してまいります。
※「その2」は、7時過ぎごろアップします。