ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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イタチと「あの言葉」

イタチと「あの言葉」

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イタチの言葉ってのは今でもずーっと気になるモノが多くって、 NARUTOを読む時は必ずと言っていいほど頭の片隅に置きながら読んでます。例えば、42巻の
 
《人は誰もが己の知識や認識に頼り 縛られ生きている それを現実という名で呼んでな》 
《その現実は幻かもしれない 人は皆 思い込みの中で生きている》 とか、
 
それと25巻の

《本当の変化とは 規制や制約・・・ 予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない》は、特に気になる言葉。
 
これらイタチが25巻で「警務隊の人達に語った一連の言葉」、そして42巻で「サスケに語った言葉」は、物語の根幹部分を貫く重要なモノだと思ってます。だけど、難しいってばよ・・・
特に25巻当時は読んでもサッパリで、少しずつ読み進めていくにつれて「あぁ、あの言葉はこういう事だったのか」と感じる時があったり、イヤ、やっぱり分かってないような。
 
25巻回想に登場する少年イタチは「早熟な謎多きキャラ」でよく分からず、その後の“暁”イタチは「・・・・」連発で ほぼお手上げ状態、イタチってのは難解というイメージが付いちゃってたんですが;でも穢土転イタチは驚くほど饒舌で「・・・・・」が激減、言葉もひじょうに分かり易い。 イタチとは、けして《難解な言葉を言いたがる人》では無かったんですな。
 
例の25巻の難解なイタチの言葉、ちょっと書き写してみます。
 
《一族・・・一族・・・》
《そういうあんたらは己の“器”の大きさを量り違え オレの“器”の深さを知らぬから 今そこにはいつくばってる》
《組織に執着し 一族に執着し 名に執着する・・・それは己を制約し 己の“器”を決めつける 忌むべき事・・・そして未だ見ぬ・・・知らぬモノを恐れ憎しむ・・・ 愚かしき事!》
 
《オレの“器”はこの下らぬ一族に絶望している》
《一族などと・・・ちっぽけなモノに執着するから 本当に大切なモノを見失う・・・》 
《本当の変化とは規制や制約・・・ 予感や想像の枠に収まりきっていては出来ない》
 
やっぱり難しいってばよ・・・
 
これって愚読者の自分にもよく分からなかったけど、イタチだって当時は「あまりよく分かってなかったんじゃないか」と少々疑ってます。当時イタチは10歳か11歳、いくら早熟な神童だったとはいえ、完璧に理解するには これらの言葉はあまりに抽象的で難しすぎたんじゃないだろうか。
 
今まで何度かコメント欄などでもちょいちょい申し上げてきたのですが、これらの難解な言葉・・・実はイタチ自身の言葉ではなく、別の誰かの言葉の可能性もある、と考えております。
 
というのも25巻のあの当時、それまで比較的穏やかにサスケと会話していたり、警務隊にも冷静に応対していたイタチが、シスイの遺書を見た途端に「何か」を思いだしたかのように(憑りつかれたように)語り始めている点、イタチの言葉にしては あまりにも上からの物言い過ぎる点も不自然だと思えたからです。
 
で、最近のオビト回想で オビトがマダラから聞いた言葉を完璧に丸暗記していて『そのまんま』長門に語っていましたよね。 あれを見て、やっぱりあの時のイタチも同じように『誰かから聞いた言葉をそのまま記憶していた』んじゃないか、と思えたんです。
 
おそらく、オビトがサスケに語った「マダラの昔話」も全文、マダラから聞いた『そのまんま』なんだろうし、うちは一族ってのは他人から聞いた長~い話を全部記憶できちゃうのか? ・・・それって写輪眼の能力なのか、頭脳派のイタチとオビトだから出来た事なのか? 私だったら無理だぞ(当然)なんて思ったりしたのですが;
要するに、25巻でイタチが長々と語っていた難しい言葉も どこかで聞いた(あるいは知った)言葉なのではないかという「疑い」が、さらに自分の中では強くなったんです。イタチだって、おそらく1回聞いただけで暗記出来てしまうのだろうし、あの言葉も「誰かが喋った、原文そのママ」なんではないかと思ってしまった次第です。
 
25巻回想時のイタチはまだ幼いし、あの言葉の意味を完全に「理解」していたかは少々疑問だと思ったのですが、42巻でサスケに語った時には完全に理解したうえで「自分の言葉」に置き換えて喋っているように思えるのです。 イタチは、あの言葉を「理解」している・・・いわゆる「第一の意味」での理解で(※理論上、意味が分かっているという意味の理解 =詳細は過去記事なぜ、ガイとナルトはカカシの「理解力」と言ったのだろうか・・?」  にて)。
 
でも58巻62巻の穢土転イタチの言動を見ていると、この時のイタチは「あれらの言葉の意味を本当の意味で理解したんじゃないか」という感じがしたんです。全てを悟ったような・・・。
理論上理解したというよりは、あの言葉の中に在る「心」を理解したというか。 一度死んで しがらみから解放され、客観的に己を見つめ直したことで イタチ自身、はじめてあの言葉の「本当の意味」を実感し、そしてやっと理解出来たのではないかと思ったんです。
 
イタチは、少年の頃からずーっと《あの言葉の本当の意味》を追い求めていたんじゃないだろうか。そして・・・やっと最終的に「理解」したのではないか、と。
 
穢土転イタチが、縛りから解放されたように「未練なく」昇天していったのは、もちろんサスケに関する心配から解放された事もあるだろうけど あの言葉の意味がやっと『理解』できたという理由もあったんじゃないかと思っています。
 
しかし、あの言葉の「主」は誰だったのか。 シスイが「己を消した」事と あの言葉の「主」は関係がありそうだし、その前後にイタチが接触したロン毛仮面も関係がありそうだし、それらは これからサスケが探していく「真実」の中で明らかになっていくんだろうとは思うんです。 
いずれにしても、シスイは何らかの形で登場するのではないかと思ってるんですがね・・・
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
☆私としては、うちはの「スペア組」達の存在が これから話に関わってくるのか気になっています。
歴史を実際に動かすのは「表」には出ない人達、いわゆる「運命に選ばれなかった人達」・・・例えばイズナ、シスイ、そしてイタチも「こちら側」に含まれると考えてるんですが。 サスケは表舞台で英雄として活躍する側になるのだろうし、イタチは裏方の「名の無い英雄」側。だけど どちらも英雄なんだと思ってます、オオノキが言ったように・・・「誰でもよい・・・ 誰であろうと忍世界を守った英雄じゃ!」と。
 
もっとも、「あの言葉の主」は別の「大物」の言葉のような気がしていますが・・・
 
 
 
 
ナルト好きブログ! 2012/11/29