ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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ヒナタの瞳力・・ヒナタの本当の「強さ」とは 

ヒナタの瞳力 (・・・だって・・・私には見えるもの・・)

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『白眼』の個人能力差って分かり辛いんですよねぇ。 写輪眼みたいに万華鏡白眼とかないしなぁ。
 
カカシは白眼のことを「洞察眼の能力だけなら・・・写輪眼をもしのぐ代物だ」と言っていたけど、相手のチャクラ性質だけでなく「点穴」まで見切ってしまうのが白眼。 つまり「白眼」は、写輪眼以上に対戦相手の情報を得ることができる眼。
白眼の「洞察眼」としての能力は、相手の体の情報をその眼で得て、得た情報を己の知識と照らし合わせて分析していくことで発揮される・・・ 
 
ネジはその点、情報を分析する能力にも長けているから『優れた洞察眼=優れた白眼』を持ってると言えるのかもしれません。 だけどヒナタの場合、いわゆる「白眼の洞察眼能力」においては、今のところ目立つほどじゃあないのかも。 そのかわり、ヒナタは他の日向一族が持っていない「瞳力」を持っていると思うんです。
 
それは・・・相手の“心”を読む洞察眼。
 
たとえば、中忍試験の『ネジVSヒナタ』。
 
ネジは、ヒナタの仕草を細かく白眼で観察して ヒナタを分析していっています。
ヒナタが視線を泳がせたのは「辛い過去を思い出している「とか、腕を体の前に構えるのは「相手と距離を取りたい」のだとか、唇に触れたのは「心の動揺を表す自己親密行動」だとか。 ネジは、白眼ならではの観察眼と豊富な知識と照らし合わせ、ヒナタの心理を見事に『分析』していくのです。 ネジの観察眼は素晴らしいですよね。
 
だけど、ヒナタもネジの苦しんでいる心を見抜いてみせたのです。
 
「だって・・私には見えるもの・・・ 私なんかよりずっと・・ 宗家と分家という運命の中で迷い苦しんでいるのはあなたの方・・」
 
ヒナタの『洞察』は、眼で見て得た情報から判断したモノではないし、彼女の知識から分析したモノでもない。ネジの「心」を思い遣って感じたモノなのです。
 
自分を容赦なく傷つけてくる対戦相手の心さえ思い遣る《ヒナタの優しさ》が、ネジの心を見通したんですね。
 
そして『ヒナタならではの洞察眼』が最も生かされたのは、九尾チャクラモードのナルト(影分身)が各戦場に増援として到着した時(59巻、559話)。
 
ネジとキバは、眼と鼻で《本物のナルトなのか 白ゼツの成りかわりなのか》判断しようとしたけど、九尾チャクラモードのせいで ナルトは見た目もニオイもチャクラ性質も違ちゃってて、分からない。 だからネジの眼も、キバの鼻も、彼らが持っているデータも全く役に立たない・・・ 
ネジは「どう(ナルト本人だと)証明する?」なんてナルトに聞いていたけど、本人だと証明する材料、つまりチャクラやニオイといった個人識別用の情報を「証拠」として呈示しない限り、信用できないってワケです。

だけど、あの時ヒナタは白眼を使わずに「ナルトくんだよ」と迷わず答えていた―――
 
「それに何より私を助けてくれたし・・・」
 
ヒナタが、ここにいるナルトは『本物』だと見抜いた理由は、ナルト(らしき人物)が「盾」になって、敵から“ヒナタを守ってくれたから”。 ヒナタは、目の前にいる正体不明の人物を 『見た目』だとか『情報や己の知識(においやチャクラ性質)』で判断せず、『やっている事と その結果』だけを見て ナルト本人だと判断した・・・
 
ヒナタの「判断基準」に、キバとシノが「・・・!?」と怪訝そうな顔をしたのも、当然っちゃあ当然ですよね。 キバの場合は、約3年ぶりにナルトが帰郷した時にも、ニオイで「ナルト」と判断していたのだから(で、ナルトに「オレって気付いたのそこかよ!」と言われてる・・・32巻の話)。
 
だけど、ナルトはヒナタの「判断基準」を自然に受け止めてるんです。で、ヒナタの「・・・・・・」も見抜いてしまう。 ヒナタが(また、守るべき人に守られてしまった)と気にしていることを見抜いて「気にすんなヒナタ」と言った・・。
 
ヒナタもナルトも、見た目とかチャクラとかによる『分析』じゃなくって 相手を思いやれる『優しさ』で相手の心を的確に読む。 だから、この2人の間だけ、他の人達とは違う「会話」が成立しているのです。 余計な説明や分析なしで、会話が成立しちゃっている。  なんだかあの時、ナルトとヒナタの間だけ《特別な空気》で包まれている感じがしたんです。 で、キバ、シノ、ネジもそれを感じていた(ような顔をしてた、と思う)。
 
ナルトってば、今まで闘ってきた相手の心を「理解」することが多かったけど、それって・・・忍としては本来「余計なこと」ですよねぇ。だけど、ナルトは闘う相手の心も知ろうとする。
「情報と知識で分析する」のは苦手なナルトだけど、相手の心を読む洞察眼を持っている・・・だからネジにも「オレよりいい眼を持ってる」と言われるんですよね。そして、それはヒナタも同じ。
 
心を見通す眼といえば、カブトはイタチのことを「君がうちは一族の中で他と違うのは 本当の意味での瞳力だ・・ 人の心を見透かし心を読む」と言っていたけど、ヒナタにも同じことが言えると思うんです。
 
「ヒナタが日向一族の中で他と違うのは 本当の意味での瞳力だ・・・ 人の心を思い遣って心を読む」とね。
 
そして、ヒナタの「本当の意味での瞳力」の源は、優れた白眼でも優秀な血統でも無く 彼女の「優しさ」。
 
中忍試験の対戦で、ネジは「アナタ(ヒナタ)は忍には向いていない・・」「あなたは優しすぎる」と言っていたけど その優しさが優れた「洞察眼」にもなる・・・
 
増援に来たナルトが白ゼツじゃない「ホンモノ」だと見抜いたヒナタの眼。 それは柱間の木遁分身を見抜くことができた「マダラの眼」に匹敵する・・あるいはそれ以上の《本当の瞳力》なのかも。
 
今の戦場でも、ネジ兄さんの心とナルトの心を思い遣って理解することができたヒナタの「眼」。
その洞察は『白眼を持ってるから』でもなければ、『日向一族の血継限界を持っているから』でもない・・・特殊な能力を持つ忍じゃなくても、人間なら誰でも出来ること・・・だけど、今までの忍が忘れかけていた大切なこと。
 
《見た目や思い込みだけで人を判断しない方がいい》
《人は誰もが 己の知識や認識に頼り縛られ生きている その現実は幻かもしれない》
忍世界に蔓延る忍術という幻術の中で、本物を見抜くことができる眼・・・
 
 
それがヒナタの眼なのかもしれない・・・
 
 
 
 
 
 
☆長駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2013./01/08)