ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- №617:忍び舞う者たち 其の弐 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ09号)  その2

NARUTO №617:忍び舞う者たち 其の弐 その2

(その1の続きです)
 
ビリビリ体質というと、扉間もミナトと同じタイプの感知能力を持ってます(「囲まれたな・・・ 敵は・・・・20」と指で感知している、51巻の481話)。 先日もコメント欄でお話しさせていただいたばっかりなんですが、扉間さんも「最期」が曖昧なままの人なんですよねぇ・・・・ダンゾウ回想で出てきた戦いで戦死したのかと思ってたら、綱手によれば「あの戦いで二代目は瀕死に追い込まれた」ということだし、扉間はあの戦いで死んだわけじゃなかった・・・最期が曖昧です(柱間の最期も不明ですが)。

それと、最期が曖昧なままの人というと・・・シスイもそうなんですよねぇ。550話で、イタチは「シスイは死んだ」とは言ってますが、「己の存在を消した」とも言っているのが、気になって気になって(そして、その「手伝い」をした、とも)。 
だいたい「消す」とか「消える」って表現は、時空間に「消える」時にもしばしば使われる言葉なので、これが出たら怪しい!と思っております(笑)。 
 
(例えば先週616話でも、いのいちさんが「本部はこれから“消える”」と表現をしていたのも気になるんです。 いのいち自身は「本部もやられる」という事を、いのにショックを与えないようにマイルドに「消える」と表現しただけだと思いますが、これは「作者の遊び心表現」で・・・実はホントに「本部は時空間に消えた」(オビトの神威によって)んじゃないかと考えてる次第です)。 
 
それと最期が曖昧だとか消えたのが、時空間忍術の使い手(or可能性がある)扉間とシスイっていうのも気になるのでして・・・だから彼等も「サスケが会いに行きたい人」の一部であり、その為には大蛇丸の術が必要』・・・つまり『時空間忍術が必要』なんじゃないかとも思うんです。 
 
《クシナ ミナト ざまぁねーな! てめーらナルトのガキに負けてんぜ クク・・・》
 
“ざまぁねーな”なんて言ってますが、これも相変わらず素直じゃない九喇嘛節。 子が親を超えてくれる事は最高の親孝行なんだから、ようするに《よかったな、クシナ、ミナト・・》って言いたいんですよね。 ナルトの成長を、両親と一緒に喜んでる爺ちゃんみたいな心境でしょうか。 ワシを赤ん坊に封印しやがって・・・なんて思いながらも、ミナトが自分の事を信じてナルトを託してくれたこと・・・九喇嘛は本当は嬉しかったんじゃないのかな・・・?九喇嘛だって孤独だったんだろうから。そして、生みの親より育ての親、ワシのおかげだな!みたいな・・・・ジジ自慢も溢れちゃってる。
 
はじめて出来た、人間との繋がり・・・ ここにも、若い世代の成長を喜んでるジジイが居る。
 
《まぁ・・・これが 貴様らがナルトに繋げたかった力なんだろーがな》
 
ミナトとクシナの想いも、能力も、ちゃんとナルトに繋がれてる。尾獣と人間も、ちゃんとナルトによって繋がれてる。

そして・・・・

ナルト達を見守り力を貸してる爺ちゃんが九喇嘛なら、オビトを見守って力を貸そうとしてる爺ちゃんがマダラさん。

《フッ・・・ オレも もう少し力を貸してやるか》
 
やっぱり嬉しそうだな、マダラさん(笑) 
 
前述したとおりマダラさんは かつての「オレVS柱間」みたいな本気の闘いに胸が熱くなっていて、「この闘いを援護するために」オビトに力を貸してやろうと思ったんじゃないかと思うんです。あれだけの軍勢をオビトは一人で相手してるわけですからねぇ・・・ 
 
オビトは、かつてのマダラがやろうとした「夢」を、マダラの代わりに実現させようとしてるんじゃないだろうか。限月読ではなくって・・現実世界で叶える夢。
 
 
(九喇嘛パワーを貰った忍達が攻撃する中、十尾の尾が巨大な鳥かごのように忍達を囲む・・・)
 
「フン・・・一度かけてしまうと死なねば消えぬ呪印・・・」
「日向の宗家と分家が生んできた忍びの呪い・・・・・」

「カゴの中で死を待つだけの存在」

「・・・いい暗示だ お前らはさっきの犬死したガキと同じだ」
 
千手が大切にしてきた「火の意志」つまり託されていく想いってのは、時に忍達に「呪い」のように重圧として圧し掛かっていたのも事実。 前にオビトが《千手の火の意志も消える》と言っていたのは、千手の火の意志=呪いの連鎖も消す、という意味で言っていたんだろうか。
 
まぁ~これでもかというぐらい、憎たらしい事を連発してるオビトですが本心じゃないと思ってます。オビトがここまで徹底して忍達を煽り、憎まれ役を引き受けてるのは 忍達自身に己の鎖を解き放たせ『忍』を賭けた闘いをさせる為じゃないかと思うんです。 外伝を見ればオビトってのは、掟やルールだとか忍を縛ってきたモノが大嫌いな子だったし、そういうものに従うのが正しい忍ってんなら《このオレが忍なんてのはぶっ潰してやる!》と宣言していた子ですから。
 
でも、そろそろ総仕上げなのかな・・・オビトも本気で勝負に出てる気がします。 
 
49ページ下段の《突撃するナルトの吼えるような顔と、それを受けて立つオビトの真剣な表情》・・・
2人の顔が向き合う絵は、「闘」の文字そのものに見えます。本気の、闘い。
 
 
『ネジの意志は ――― 』

『まだ死んじゃいねーんだよ!!!』
 
忍連合の集団が「形」を繋いで鳥となり、十尾の「鳥かご」を突き破って、舞い上がる・・・・・
 
《フン・・・捕まった鳥だってな 賢くなりゃ自分の口ばしで籠のフタ開けようとすんだ また自由に空を飛びたいと あきらめずにな》・・・これは名言名人ゲンマさんの言葉ですが(中忍試験の時)、遂に・・・ネジの想いは忍全体に繋がれて、忍達は自分で籠のフタ開け・・・呪いやら縛りを全て解き放って、大空に舞いあがった。ネジはこんなところで死んじゃダメだろ!と叫んでいた私ですが、ネジの意志が世界の忍を変えた・・・とも言えるのかな。 
 
 
・で、再び「肩を繋ぐ」・・・
 
「ボクが右をやる!!」 「よっしゃああ!!」 (リー&ナルト)
 
右と左に並んでの共闘。ん、いい流れだ、と喜んでおります。 
右と左の共闘と言えば、まずは右眼(オビト)と左眼(カカシ)の共闘もそろそろではないかと思われるし、その先には右手(ナルト)と左手(サスケ)の共闘も控えていると思われるし、とにかく・・・これらの共闘が早くみたい!だけど・・ここでナルトの「ゴキ!!」ってのは・・・また脱臼ですかぃ(笑) 
 
今回は、すぐにヒナタがサッと柔拳で治療して「肩をつないで」くれましたが・・・・ 実は、前にここでヒナタって医療忍者に向いてるんじゃないか?とお話してたことがあるんです。 白眼って体をスキャンできるわけだし、ツボも分かるし。そして、これは「繋がりが切れても、ナルトはすぐに仲間が繋いでくれる」という事が言いたいのかな。でも、それだけじゃない・・。
 
ナルトの左肩の脱臼ですが、これは前に613話で 十尾の反撃を喰らってやってるんですよね。
で・・・先ほど「今回の話と613話がリンクしてる」と申し上げたのは、この『ナルトの脱臼関連』の件もあるんです。

ナルトが左肩を脱臼した同じ613話では、オビトも最後の絵で「コキ」って左肩辺りで音立ててるんですが・・・この絵、左肩を触って脱臼した肩をコキ!って自分で入れてるようにも見えるんです。 脱臼って癖になるらしく、慣れた人は自分で入れてしまうらしいです。
  オビト脱臼癖疑惑(笑)
オビトは神威で吸い込む度にズンとかカクンとかやってますが、613話では《神威で相当巨大なモノ(本部とか)を時空間に飛ばしたせいで、相当なダメージを喰らってオビトは脱臼してた》んじゃないだろうかと思うんですよ・・。
 
ナルトの左肩脱臼だとか、今週やたらと目立つ「肩」描写は、オビトが実はシカク達を助けていた事のヒントとして描かれてるんじゃないかと疑っております(つまりオビトの本心は・・・?という事)。 
そうでもないと、あのナルトの脱臼描写・・・間抜けで意味が無さすぎる・・・岸本先生は、全く無意味な描写はなさらないお方での。 
 
それに、そろそろいい加減に(・_・;)オビトの本心も見えてきていい頃だろーがぁあ!!と思うのです。
 
この闘い・・・ナルトの「仮面をひっぺがす」宣言とオビトの「この面はがすには骨が折れるぞ」で始まったわけですが、『本当のオビトの仮面』はまだ剥がされていないと思っています。 
はがすのに「骨が折れるぞ」と言っていた仮面とは、あの分厚い戦闘用仮面のことじゃなくって 心に被った「忍を敵に回す悪党役の仮面」・・・こっちを剥がすほうが、ずっとずっと骨が折れる作業なんじゃないだろうか。 でも、ナルトの骨もホントに折れた(外れた)ことだし・・・・そろそろ引っぺがされるんじゃないかと期待してます。
 
「お前と違ってオレは」
「繋がってたもんを・・・切りたかねェーし」
 
「切られたくもねェんだよ」
 
リーはマダラを体術で、ナルトは螺旋手裏剣でオビトを攻撃し、2人の十尾とのつながりを切りますが・・・さて、このあと どうなんのかな、十尾。 接続を切られても、2人はすぐまた繋げられるとは思うんですけどね。。そして、そろそろ・・・《オビトとグルグル(十尾?)》の密接なつながりの由も、明かされてほしいんですがね・・。
 
ナルトは《お前と違ってオレは繋がってたもんを切りたかねェ》と言ってるけど、ナルトはオビトの事を、まだあまりに知らな過ぎる。
オビトとカカシの眼は今も繋がったままだし、オビトはあの時からカカシとの繋がりをずーっと切らずにきたのだから。 カカシなら・・・分かると思うんだけどなぁ、オビトが今も繋がりをすごく大切にしてるってことに(カカシとオビトがお腰に付けてるブツも気になるしなぁ・・)。
 
 
・そして、肩を綱が・・;
 
大蛇丸の羽織ってるコート、異常に肩が張ってますよねぇ・・・最初ビックリしちゃったんですが(笑
いつからオロちゃんイカリ肩になったんだ?って。 でも、ありゃ腰の綱というか紐がひっかかって、肩を綱が押し上げてあんな形になっちゃってるんでしょうねぇ。 大蛇丸って、もっと“美”にこだわる方だと思ってたんですけど、ブザマな姿になってでも衣を纏う必要が何かあるんでしょうか(里の中では、隠れることなく堂々と歩いていたのに)。
 
で、彼らが到着したのは、“やはり”というべきか、“待ってました”というべきなのか・・・うちはの石碑がある南賀ノ神社でしたね。まずは石碑解読からなのでしょうか。
 
カブトが石碑の内容(輪廻眼の開眼)を知っていたのは「推測」したからだと言ってましたが・・大蛇丸はある程度「解読」できていたのではないかと思っています。 そして、先ほどもチラッと触れましたが、サスケが大蛇丸に頼みたいという術は「時空間系」じゃないかと思っておりますが、それは龍地洞の仙人修業で得られる術なのではないかとも思っています。
例えばカブトがマダラのDNAを入手できたのも、二代目マンダに入って時空間経由で目的地まで飛べたのも(島亀から“暁”アジトまで誰かに口寄せされること無しに飛んでいる)、時空間忍術をある程度扱えたからじゃないかと思うんです。大蛇丸なら、完璧ではなくっても、カブト以上には扱えるんじゃないだろうかと(想像の範疇ではありますが)。 
 

九喇嘛、マダラ、大蛇丸
 
忍び舞い上がった者たちを優しく見守るのは、三勢力それぞれを導く・・・・
かつて、“敵”と言われた爺たち。
 
 
やっぱり・・この戦争に“敵”なんて、いないんじゃないのかな。
いるとしたら、それは・・・「忍」、かつての己自身じゃないだろうか・・
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
追加記事「オビトのイザナミ疑惑」出しました・・
 
 
 
 
参考過去記事:「サスケとはオレが闘る」・・・なぜ「戦」ではなくて「闘」なのか?という話。
 
 
(ナルト好きブログ!blogs.yahoo.co.jp/konohanogenin/ ジャンプ・ナルト、感想 2013/01/28)