ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 623:一望 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ15号) その1

NARUTO 623:一望 その1

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「へへへ・・・」

いい笑顔してますね~この時の2人。 
子供時代の笑顔には、ホント心が洗われる思いですが、もう一度こんな笑顔が見られたらなぁ・・・
でも最近の「あっちの戦場」の展開を見ている限り、マダラが再びこんな笑顔を見せてくれる時も近いんじゃないだろうか?という気もしないではない・・・
 
今週ラストには、ついにマダラの弟「うちはイズナ」も登場したことだし、ますます楽しみな展開になって参りました。 
マダラと柱間の話は「まるでロミオとジュリエットみたい」というコメントを以前頂戴したのですが、なんだか本当にそんな展開になってきましたな・・・マダラと柱間の悲恋物語・・・(変な意味じゃなく)。
 
さて、さっそく先週の続きですが。
 
《戦乱のこの時代を変えようと同じ考えを持つバカな子供が…
オレ以外にも居たのだ  
驚いたというよりもマダラは天の啓示だとしか思えなかった》
 
柱間の、この時の“驚き度合”は「居たのだ」という言葉に表れていると思うんです。
「いる(平仮名)」と「居る(漢字)」の使い分けは、キッシーの得意技であると、皆様も既にご承知と思いますが・・  これがもし「オレ以外にもいたのだ」だったら、あ~いたんだぁ~程度のフツー級の驚きでしかないんですが、「オレ以外に居たのだ」になると、驚き度合が跳ね上がる。 
 
「居る」の場合は、「存在する、生きている」という意味を強調しますので、まるで絶滅種の動物を見つけたような驚き・・・『そんなバカな子供が、オレ以外にも この世界に存在してたんだ・・』レベルの表現になると思うんです。 だからこそ「天の啓示としか思えなかった」・・・柱間にとってマダラとは、まさに「曼荼羅」・・《悟りの境地である宇宙の真理=天の啓示》そのものに思えたかもしれません。 
それに加え、マダラの鋭すぎる「洞察眼」・・・柱間の心の奥、腑(はらわた)まで見通しちゃう能力にも、柱間は「天の啓示」を感じたんじゃないかな。
 
「・・・腑を見なくても分かるんだけどよ・・・ お前・・・」
 
「髪型といい服といい ダッセーな」
 
おおっ読者が思ってる事を、言ってくれましたな、マダラさん!(失礼)
 
柱間って、いかにも「お母さんが選んだ服をそのまま着てる」感じで、興味がない事には徹底して無関心なんじゃないかと思える(あくまで個人の偏見ですが)。 ならば、マダラのボサボサ髪はどーなのよ?とも思いますが、穢土転された「大人マダラの服装」を見る限りは・・《ちょっと折り返した袖と手袋の合間に、チラッと見せてる生腕の黄金比率》など計算されつくした着こなしに、結構こだわりを感じるのです(気持ち悪くてすみません)。 だけど柱間・・この言葉が気になったのか、次からはマダラに似た服に変えている(笑)
 
それはともかく・・・マダラが突然こんな事を言いだしたのは、「ちょっとカッコつけ過ぎちゃった」もんだから(水切りを成功させたうえでの決めゼリフとか、柱間の話を聞いてやったりの「いい人ぶり」とか)、照れ臭くて「崩し」を入れたんじゃないかと・・・  
そして、柱間をからかって元気づけようとした「優しさ」でもあったんじゃないのかな。マダラって人は、そういった さり気ない「気遣い」ができる人・・・これも少々「意外な」彼の真実の1つじゃないかと思います。 ど~も、うちは一族ってのは、知れば知るほど印象が変わってくる。
 
《それからオレ達はちょくちょく会うようになった 
姓はお互い知らないまま… 
忍の技を競い合ったり未来(さき)について話し合ったりした》
 
さて、その後の「柱間とマダラ」ですが・・・あっという間に「互いに引き寄せあうように」仲良くなっていきますね。2人が見据える未来(さき)は同じものですが、このあたりから「2人の考え方や発想の違い」も、少~しずつだけど見えてきてるんですね。・・・それがこの先を、暗示または予言してるみたいに見えるんです。
 
(体術勝負でダラは倒れ込み、柱間は倒れずに「勝った」と思われるのですが・・・あとから柱間の頭上に「石」が落ちてきて、柱間も倒れてしまう)
 
「オレは立ってるぞ」 (柱)
 
「え?」  (マダラ)
 
(ゴチ!と石が柱間を直撃) 「て――!!」 (柱)
 
「何だって?」 (マダラ、してやったりの顔・・・)
 
周囲は森だし、こんな所で頭上から石が落っこってくるなんて・・・まさか、思わないですもんね。
落ちてきたのは「マダラの水切りの石」らしき石・・・予めどこか木の上に仕掛けていたのか、それとも予め「投げて」あったのか。 ・・・いずれにしても、どーやらマダラが仕込んでいた作戦っぽいですねコレ。
 
で・・・これって・・・
 
「終末の谷の戦い」そのものじゃないか?とも思えるのです。
 
終末の谷では結局マダラが倒れて、柱間は「勝った」ように見えたものの・・・実はあの戦いは『マダラが仕組んだ戦い』でした。 そして後々になって「マダラの意志(石)」が柱間に降りかかったんじゃないだろうか。 イヤ、「石で柱間を倒す」のではなく・・「マダラの意志(石)を、柱間に預ける戦い」だったんじゃないだろうか。
 
「本当の勝者は先を見据えた者」・・・終末の谷の戦いを、マダラはこんなふうに表現していましたが(オビトが代弁してたワケですけど)、マダラは幼いこの頃から《柱間よりも、さらに未来(さき)を見据える》ことを考えてたんじゃないだろうか、「眼」を持つ者として。
 
そして、「具体的にどうやったら忍世界を変えられるか?」という点でも、2人の考えは微妙~に違ってるんですよね、発想が違う。
 
柱間は「先のビジョンが見えてないと」と言ってますが、えっ柱間の口から「ビジョン」なんて外来語(?)が飛びだすとは・・・日頃は「ぬ!」とか「~~ぞ」なんて古臭い(爺臭い)口調だから、ちょっち意外というか(笑)。  ビジョン(未来像、展望、見通し)、つまり柱間が考えていたのは、かな~り「未来=未だ来ない先」の夢なんですよね。 そしてビジョンとは「幻影」という意味でもある・・・
 
一方で、マダラのほうは至って現実的・・・「まずはこの考えを捨てねェことと 自分に力をつけることだろが」。
 
マダラって「愛だけの世界」とか夢を語っちゃえる人でもありますが、夢の実現の為には「ご利用は計画的に」進めていくタイプ・・・それも「自分だけで」。 そして気が遠くなるほど時間がかかる計画を、爺ちゃんになっても諦めずに計画を実行してきたんだから・・・「考えを捨てねェ」諦めないど根性は、かなりのモノですよね。
 
この2人の「考え方の違い」は、血統の為せる業とでもいいましょうか・・・
かつての六道仙人長男は、「平和のためには力が必要」・・・つまり実現のためには『力をつける必要がある』と考えたし、次男は「平和のためには愛が必要」・・・つまり実現のためには『愛(想い)が必要』と考えたわけで、その発想は時代を経て「運命に選ばれたこの2人」に受け継がれたということでしょうか。
 
「そだな・・・とにかく色々な術をマスターして強くなれば」
 
「そだな」・・・と、マダラの意見をちゃんと受け入れてるのは「いかにも柱間らしい」。
いっぽうでマダラは、柱間のアイディアを「うるさい!」と一蹴して自分のプラン(直角ガケ登り)に決めちゃうんですが、人の意見を聞かないのも これまた「マダラらしい」というのかな・・・ 
もっとも、柱間が提案した「修業プラン」の高等忍術ってのは、あまりに非現実的すぎ・・・「体術奥義超火遁幻術斬り大手裏剣2段落しの術」ですから(いったい、どんなだ!笑)・・・これじゃナルトが考えた高等忍術「新エロ忍術」と大差なような(失礼)・・これじゃマダラに却下されるのも当然だと言えましょう。 
まさか・・・木ノ葉隠れ秘伝・体術奥義千年殺し」を開発?されたのも、初代火影様じゃあるまいな(再び失礼)。
 
う~ん、それにしてもこの時点での柱間・・・やはり木遁を使えたかどうかは疑問ですね。「木遁」の能力なんですが、これって千手一族には「潜在的に」備わっていたのではないかとも考えています。 
たとえば、扉間が白ゼツと同じ感知能力を持っているのも(ビリビリと地中の根を通じてチャクラの電気信号を感知する、ミナトと似たトランス能力)木遁の「源」になる力を持っているからじゃないかと思うんです(あくまで個人的な推測です)。 つまり・・・ミナトも、そしてミナトのトランス能力を受け継いでいるナルトも、木遁に繋がる能力を持っていることになるんじゃないかと・・・ようするにナルトにも二代目と四代目の飛雷神の術の素質が眠っていると考えてます(また、その話か!)。 いや、なかなか飛雷神の術の話にならないので、個人的にはモヤモヤしておりますけど(笑)
 

「ホントに止まるんだ・・・」 (マダラが「小」をしてる時に、後ろに立つ柱間・・・)
 
「だからオレの後ろに立つんじゃねェ――!!!」
 
いかにもイタズラっ子そうな、不気味な柱間の顔(笑)  ・・いや、いい性格してますな!
 
「止まっちゃう心理」・・・こればっかりは正直、私には理解しかねまして(笑) 先週から「そういうもんなの?」とマダラと同性の方々に質問してるんですが「そんなことない」という答えばっかりでして・・・マダラさんは相当神経質で繊細とお見受けしました(ホントかな・・)。
 
オビトの回想の時にはグルグルや白ゼツによる「う○こネタ」が連発された事がありましたが(603話「リハビリ」で)、柱間による「マダラの思い出」は小○ネタ・・・。 
もっともオビト回想の「う○こネタ連発」の603話・・・あれは「お笑い回」に見えて、実はなかなか「重たいテーマ」やら「真実への鍵」が伏線のように張り巡らされた重要な話でした。 今回の「小○ネタ」も、マダラという人物を最もよく表している重要エピソードなんじゃないかと思えてきちゃいます。
 
つまり・・マダラという人は、かなり照れ屋でシャイで、「見られるとダメ」な人・・・だから本音も本心も人には見せられずに「虚像」をつくってしまうんじゃないだろうか・・「憎しみの塊」とか「その名が力、その名が恐怖」なんて呼ばれるような「虚像」を。 
で・・・これ、オビトもそっくりなんですよね、彼も「見られるとダメ」な人(小○が、じゃないですが)。
 
これもまた603話に出てくる話なんですが、オビトの場合はリンの写真に・・・と思ってる時に、カカシの視線が気になってダメだったという「見られるとダメ」エピソードが。 「見られるとダメ」なのは爺ちゃんと同じなんです。 だから仮面を被って「敵」を装ってたのだと思うんです。「偽悪(憎まれ役)の仮面」を被っているという点では、マダラもオビトも共通なんじゃないだろうか・・・
ど~もマダラもオビトも本気で「無限月読」をしようとしてるとは考えにくく、忍達を1つにまとめる「計画」なんじゃないかと思えるんです。 だけどマダラとオビトで互いに自分こそが「憎まれ役」という損な役割を引き受けようとして、爺孫で騙し合ってるような気もする・・お互いに、相手を損な役にさせないために。
(そして「後ろに立たれるのがダメ」というのも、小○以外でも何かマダラの「弱点」なんじゃないかな・・何か、ってのが分からないんですが)。
 
一方で柱間の短所は「いちいちすぐ落ち込む」点ですが、彼はすぐ立ち直るという「長所」も同居してますよね。落ちこんだかと思ったら、すぐに立ち直って、先に走り出した柱間・・・柱間は、こうやっていつも「マダラの先を行く」。 
柱間はマダラより先を「行き」・・・マダラは柱間より先を「見る」んだろうか。
 
(その2へ続けます、すみません・・ここまで読んでくださって感謝)。