ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 642:突破口 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ37/38合併号) その3 口寄せの術と時空間忍術について

NARUTO 642:突破口 その3  口寄せの術と時空間忍術について

(その2の続き、細々と続けます・・)
 
そして、いきなり「水飴鉄砲」攻撃を発したガマ吉ですが。 体の大きさも術規模もビッグになりましたねぇ。 前に神月イズモが角都に使った「水遁・水飴拿原」の強力、仙術バージョンといいましょうか。
 
で、今回はそれを見た扉間、ナルトの以下の会話から、気になった点を3つほど。
 
 
(扉間) 「妙木山の蛙か?」
 
(ナルト) 「ガマ吉急にどうした? やるなら陽動か連係攻撃を…」
 
(ガマ吉) 「悪ぃーけどそろそろ口寄せの時間切れじゃ!その前に一矢報いてやろうと思うてのう!!」
 
(ナルト) 「その気持ちだけで嬉しいってばよ! 後はゆっくり休んでくれ!」
 
(ボン!っとガマ吉は消える=時空間経由で帰る)。
 
 
・まずは、ナルトなんですが。 
 
《あとはゆっくり休んでくれ》って、なんだかポケモンモンスターボールに戻すセリフみたいですけど(笑)、でも《その気持ちだけで嬉しい》なんて言えるなんてオトナになったと言いますか、そんな心の「余裕」と貫禄をいつのまにか身に付けていたんですね、ナルト。
58巻で、穢土転イタチに会った時も「後はオレに任せてくれ」 「アンタは里の為に充分すぎるほどやったじゃねーか」とイタチを労った事に驚かされたんですが、こういった「ちょっとした言葉」に、ナルトの「精神的な成長」を感じるのです。
 
蝦蟇達との関係も、最初の頃は思いっきり主従関係が逆転してましたけどねぇ・・今回の台詞は完全に「上に立つ者の言葉」。 それも笑顔で「感謝」と「労い」の言葉をセットでかけてやるなんて・・・いよいよナルトには「火影の資質」がハッキリと見えてきたんじゃないだろうか?
 
 
・そして、ガマ吉の言う「口寄せの時間切れ」。
 
前に蝦蟇ブン太が「もう限界」と言って帰っていった事はあったし、パックンが「戦闘系じゃないから」という理由で自発的に帰っていったことはありましたが、実際に「時間切れ」を理由に口寄せが帰っていった描写って今までありましたっけ・・? 《口寄せにはタイムリミットがある》こと・・・これ、何気に重要な「時空間忍術の秘密」の1つなんじゃないかと思うんです。
 
「口寄せの時間制限(タイムリミット)」について、53巻でミナトがこんなセリフを言ってた事はあるんです。
 
 
《…マダラがそうだったように 九尾を口寄せしておける時間はそう長くないハズ…》
《九尾の口寄せ時間を考えると 奴も長時間の戦闘は望んでいない…》 
 
(502話、九尾事件時にミナトが心の中で呟いていた言葉)。
 
 
このミナトの言葉から、「九尾」だけ特別に時間制限があったのかと思ったんですが、どうやら口寄せの術は一般的に全て「時間制限」があるみたいですね。 
「口寄せに時間制限(タイムリミット)がある理由」・・・それは口寄せ動物をその場に引き留めておく「契約者のチャクラ」の問題なのかどうか・・引き留める力が弱まると、ボフッと自動的に「戻ってしまう」んだろうか。
 
そもそも「口寄せの術」とは時空間忍術の一種でして、口寄せ動物達が「時空間経由で強制的に呼び寄せられる」システム。 相手が食事中であろうと、お風呂中であろうと・・・かなり迷惑な術ですよね(笑)
もっとも、今回はブン太の代理でガマ吉が来るなど、多少の融通は利くみたいではありますが。
 
通常は契約者の「血」と術式によって動物たちは引き寄せられる・・・つまり、契約者の血が「マーキング」の役割を果たしている感じでしょうか。ようするに「口寄せの術」と「飛雷神の術」はマーキングの場所に時空間経由で飛ぶという点で「同じ」。 扉間は「口寄せの術」をヒントに飛雷神の術を考案したんじゃないだろうかと(推測)。 
 
普通、口寄せ動物とはちゃんと「口寄せ契約」を結ぶもんですが、マダラの場合は瞳力で強制的に契約して強引にチャクラで呼び寄せ、さらに瞳力で操って動かしてましたよね(59巻561話で、穢土転マダラが九喇嘛を口寄せしようと試みた時、九喇嘛は「グルルルル・・ワシを呼ぶこのチャクラ…マダラか!」と「マダラのチャクラ」に抗おうとしてましたっけ)。 
マダラが九喇嘛を口寄せに使った「禍々しいチャクラ」・・・九喇嘛は九尾事件時にオビトにも「同じチャクラ」で口寄せされてますし、「マダラと同じ禍々しいチャクラ」をサスケの中にも感じ取っている(34巻で)。 マダラ、オビト、サスケの中に共通して在る「九喇嘛を強制的に呼び寄せる事も出来る、禍々しい同じチャクラ」・・これらの「正体」も大いに気になるところです。
 
マダラにも「九尾の口寄せ」に時間制限があった事・・・それが「わざわざ」53巻で言及されている事も、今後の謎解きの重要ヒントになるんじゃないかと思うんです。 
マダラが「禍々しいチャクラ」を利用して九喇嘛を口寄せして「引き留めて」いたのなら、マダラが禍々しいチャクラを「利用出来た」時間そのものに「時間制限」があったの「かも」しれません。 それは、ナルトが「九喇嘛(尾獣)モード」を使える時間に「7分」制限があったり、オビトが「グルグルモード(と勝手に推測・・・すり抜けモードの事)」を使える時間に「5分」制限があったりするのと同じような理由なんじゃないか・・とも考えています。 マダラも(九喇嘛を口寄せできるような)“何者か”の力を利用できる時間に「制限」があったのではないか(等々)…これまた妄想が爆走しちゃいます。
 
ガマ吉は妙木山に帰っていきましたが、妙木山は今「手打ちのゴタゴタ」の真っ最中のハズ。 
何か「時空間ソノモノ」に大きな異変があったのでしょうか。 今度ナルトが口寄せした時は、蝦蟇ブン太と共に、肩にフカサク夫婦を乗せた自来也が登場するのを「ちょっとだけ」期待してしまいます。
 
 
・そして「扉間」ですが。
 
ガマ吉の「水飴鉄砲」を見て、ナルトの口寄せ蛙が「ただのカエル」ではなくって「妙木山の仙蝦蟇」であることを察した扉間・・・ 柱間兄者も仙人モードを使いますし、扉間も仙里の事には詳しそうですよね。 それに蝦蟇の契約書には自来也以前に契約者の名前がありますし、扉間時代にも妙木山の蝦蟇を口寄せした人がいたのかもしれません。
 
で・・・扉間は、「妙木山の蛙か?」なんて言ってましたが、ガマ吉が「仙蝦蟇」であるという事実だけでなく、「さらにもう1つ先の事実」まで推測したんじゃないか・・とも思うんです。 
 
つまり、ナルトは妙木山の《仙人モード》まで使いこなすのではないか、という「1つ先」の推測を。 
 
「あの九尾」さえ使いこなす莫大なチャクラを持つナルトだから、妙木山と関わっている以上「仙人修業」までこなしたに違いないと・・・柱間の弟である扉間ならば、「そこまで」推測し得たのではないだろうか。というのも、このあとナルトが自然エネルギーを集め仙人モードになっていくのですが、扉間は横でそれを見て「驚いてはいない」んですよね・・・《やっぱりな》的な冷静な表情で、ナルトを見ている。
 
扉間という人が、常に「1つ先」を読む人だという事は、今までの戦い方・・・たとえば「攻撃を受けた時に起爆札を付ける」とか 「接触した時にマーキングしておく」とか《必ず次の手を打つ》戦い方からも感じられるんです。 普通だったら、「そうか、ナルトは妙木山のガマと口寄せ契約してるのか・・・」で終わる理解を、扉間なら1つ先まで進めて考えることが出来るかもしれない。 そしてそれを即、次の戦いに活かす。 得た知識や情報を、いつも1つ先まで進めて考え、その応用を考える・・・だからこそ「最強(最恐)の術」でもある穢土転生や飛雷神といった術も開発できたのかもしれません。 
 
「穢土転生」については散々言われちゃってましたけど、穢土転生だって「口寄せの術」・・・あの世の魂を、この世に残るDNAに強制的に引き寄せる術・・・飛雷神同様、時空間経由でマーキングに強制的に呼び寄せる術でもあります。  
 
穢土転生に飛雷神・・・扉間はまさに「時空間スペシャリスト」なのです。
 
時を経て「四代目火影」へと受け継がれた『飛雷神の術』は、残念ながら『今の忍』で使える人は(単体では)いないんですよね(3人掛りではありますけど)。 
でも、ナルトにも飛雷神の術習得に「必須」と思われるビリビリ感知(トランス能力)があると判明したわけですから(64巻で)、ナルトが飛雷神の術を覚えるのも「時間の問題」じゃないかと思っております。そして、ナルトが扉間→ミナトと受け継いだものは「トランス能力」だけではなく・・・「天性の勘の鋭さ」もじゃないかな・・?
 
 
《オビトの黒チャクラ玉は、ガマ吉の水飴仙術攻撃でベチャーと貼り付いてしまって「無」に出来なかった・・》 ナルトはそれを一目見て、「!」と異変に気付き、さらに「・・・・」 「・・・・・」と見つめながら考え《仙術なら効くらしいと推測していく》・・・
 
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最初に「勘の良さ」で「!」と気づき、それから考えていく・・・ナルトの発想はけして「理論的」ではないけれど、とにかく「勘の良さ」で気づくのが早い。 そしてそれを『応用』しちゃうのも早い。
 扉間も「ん?」 (これは・・・)と気づいてますが、でもナルトのほうが「先」だった(笑)・・・扉間より先に「気づく」なんて、大したもんです。
 
そしてこの直後から、ナルトは「仙人モード」準備に入り、扉間は《ただの天然ではなさそうだな… …コイツは気付いている》と感心してる。 オビトの能力の「穴」に気付くナルトの勘の良さ、ナルトの才能に気付く扉間の勘の良さ。 「獣系」の得意とする勘の良さというか「直観力」といいますか・・・
 
扉間は、ナルトの作戦をちゃんと察して「飛雷神の術」でアシストしますが(この攻撃については後述)、これでもう何度目だろう、ナルトが父ちゃんや扉間に飛ばしてもらって《飛雷神の術を体験する》のは。
ナルトは本来、《体で覚えるタイプ》だから、こうやって飛雷神ユーザーの人達に「飛ばしてもらう」ことで、自然と「あの術」飛雷神の術も会得してしまうんじゃないだろうか(と期待)。 
ナルトがここにきて「飛雷神」を体験し覚え(そう)ということは、やはり「十尾(神)」との対峙には「時空間忍術」が不可欠なのだと思います。 
 
 
《時空間=飛雷神・神威の空間=神の居空間》なのだとしたら・・・やはり「時空間忍術」は絶対要るのだろう、と。
 
ミナトが「あの術の完成」の為にナルトに九尾チャクラをナルトに遺した…その「あの術」が「飛雷神」であり、ミナトが「仮面を倒す為」には飛雷神が必要だと判断したのなら、その判断は「まさに先を見据えたモノ」だったのかもしれません。 もっとも、それは「オビトを倒す為」ではなく、「神と向き合う為」に・・という事ではありますが。 
 
 
(その4、ミナトとオビトの会話について、へ続けます・・)