ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 657 :うちはマダラ、参る 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ02号) その2

NARUTO 657:うちはマダラ、参る  2


(その1の続きです・・今週はちょっとずつ進みます。)
 
 
「里を離れてなおも色々と画策していたようだな」 (柱間)
 
「イヤ…これは部下の仲間が偶然仕組んだものだ オレと同じ様な事を考えた輩がいたらしい」 (マダラ)
 
偶然・・・たしかに「偶然」カブトがマダラを穢土転生してくれて、「偶然」カブトがマダラと同じような事を考えてくれて。マダラにとって、このラッキーな状況は「偶然」としか思えないのでしょうが、この「偶然」も、大蛇丸の探求心やらダンゾウの野心やら、カブトの野望やらが紡ぎだした「結果」でもあるわけでして、もはやただの「偶然」とも言えないんじゃないかと思います。
 
マダラの体に仕込まれた「自分の細胞」を見た柱間は、この前マダラが『もう少し』お前をいただくと言っていた意味がようやく分かったのでしょうねぇ・・・『以前も何らかの手を使って柱間の細胞を得ていた』ということを。
そしてナルトも「うちはの石碑」の話を聞いて「!?」という反応をしていたけれど、柱間もナルトも、連合も・・意外とこの戦争の「きっかけ」に含まれた『ホントは根が深い諸問題』をほとんど知らないまま。 おそらく連合側で一番詳しいのは大蛇丸とサスケだと思うのですが、もし「うちは側」の考えを連合側が「知ろうとするのなら」・・それを「つなぐ」役割を果たせるのはこの二人(おろちゃんとサスケ)なんじゃないかとも思います。
 
大蛇丸はこの戦争には「興味はない」としてオブザーバー的な立ち位置にいますが、結構重要な「橋渡し的な」役割をしてくれるのではないだろうか・・なんて期待します。「本当の意味で理解しあうこと」は自来也が望んだことですが、案外そのために大蛇丸が手助けしてくれるんじゃなかろうか・・・?
 
 
「だが…」
「再び生を受けた事は計画通りのものだ」 (マダラ)
 
(マダラは腕から「血」を流し、生き返ったことを今度は見せつける)
 
「!!」 (柱間)
「!」 (サイ)
「え!?」 (ナルト)
 
そして・・ここで初めてナルト達はマダラが「生き返っちゃった」事に気づいたはず(マダラはずっと眼は閉じているから穢土転から生身に変わったことを「眼」では確認できなかったし)。
でもマダラはあえて血を見せて「復活アピール」してるぐらいだから、目を閉じていた理由は「穢土転生ではなくなったことを隠す」目的ではなさそうなんですよね・・眼を閉じているのは別に理由があるはず。
 
(マダラは黒棒チャクラ(=「禍々しいチャクラ」)で柱間を動けなくしたあと、一瞬でナルトとサイを蹴散らし、柱間のもとへ来る)
 
眼を閉じてるにもかかわらず、マダラはナルト、サイ、柱間の場所を的確に掴んでいるし、まるで「見えている」感じなんですよね。 昔、オビトを捕まえた時に「居眠り」と称して眼を閉じていた時もマダラは何かを「見ていた」んじゃないかと思うし・・マダラの「眼閉じ」には何か秘密がありそうです。 もし何者かと視野を共有してるのだとしたら、それはいったい何者なのかというのも気になるところ(にしても、マダラ・・速い)。
そしてあの黒棒チャクラ、柱間でさえ制御してしまうのだから「マダラ以上の存在」の力のような気はするんですよね(マダラは己の意志と言っているけれども)・・
 
 
「順序が逆になったが まぁいい…」 (マダラ)
 
柱間から仙術チャクラを吸い取り(まだ吸い取ってはいなかったんですね)、「なんだこの程度の力か」「簡単に扱えそうだな」なんて言ってますが、マダラさん・・仙術チャクラの扱いは難しいんだってばよ?
 
ところで「まぁいい・・」はマダラの口癖なのでしょうか。
 
前に輪廻天生での復活を失敗した時には、
 
「失敗だ…」 「が…」  「まぁいい…」 

と柱間の前で謎な笑みを浮かべていたし(637話)・・
 
オビトから「長門は裏切った」という報告を聞いた時にも、
 
「・・・・・・・」 「どいつもこいつも…」
 
と言った後で、
 
「まぁいい・・」と話題を切り替えている(601話)。
 
マダラの人生って、今まで「まぁいい・・」で済ます事が多かったのかもしれません。裏切られても「まぁいい」、計画が頓挫しても「まぁいい」・・
 
だいたい「まぁいい」という場合、「本当はあまりよくない」ことが多いものです。本当は気にしてるんだけども、大丈夫だと自分に言い聞かせるように言う言葉であり、ホントはすごく気にしてる「ちっちゃい自分」を隠す為に言い放つ言葉でもある。 
 
前に輪廻天生に失敗した時の「まぁいい」だって、本当は「悔しさからの言葉」だったと思うんです。そのあとマダラは結構「必死で」こうなったらやらねばならぬと柱間と戦っていたし、今回運よく輪廻天生できたのも本当に「ナルトのおかげ」だったと思うんですよね。つまり637話の「まぁいい」もほんとは「結構やばかった」。
 
長門の裏切りを聞いた時だって「どいつもこいつも」と、そのぐらいは予測はしてたから仕方ないようなことは言ったけど、またもや裏切られてホントは「まぁいい」なんて気分じゃなかったと思うんですよね。だから…今回の「まぁいい」だって、ホントは「まぁよくない」・・「順序」は意外と大切なプロセスだったのかもしれません。
 
こういうマダラの強がり的な「まぁいい」・・それは生前のマダラの「挫折だらけ、失敗だらけ、傷つくことも多かった」人生を物語ってるように聞こえます。
「まぁいい」は、己を慰めるための言葉でもあったのかな・・ 
 
そして、その「まぁいい」と言って済ませてきた数々の挫折を「長い時間をかけてのシナリオ」を成功させることで挽回するつもりだったんじゃないだろうか。
 
それだけにマダラは「譲れない」のかもしれません・・・「為すのはオレだ」と。
 
 
 
(その3へ続けます、ちょこちょこアップですみません)