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NARUTO-ナルト- 664:父親だから 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ12号) その3

NARUTO 664:父親だから その3

そして、最後になりましたが今週のタイトル《父親だから》・・・
 
(生命の危機にある息子を前に、回想するミナト。子供が生まれたら心配事が2つになる、ミナトの事も心配だし、生まれてくる子がやんちゃで火影になりたいって無茶ばかりするとか、女心に鈍感だとか先生に歯向かうとか心配するクシナ・・・)
 
正直言うと《男親の気持ち》を推し量るのは難しいんですが(・・;)、
《母親》というのは、お腹の中に新しい生命を授かった時から「母親になる」んじゃないかと思うんですが、《父親》ってのは子供が生まれてから、少しずつ「父親になっていく」ものなのかなぁ…と想像しています。
 
(クシナはお腹にそっと手を当てる…)
 
でも、ミナトは「産まれる前から心配し過ぎ」だと言うんですよね… 確かに、まだ「見えてもいない先のことまで」心配するのは“取り越し苦労”ってモンなのかもしれません。そして、ミナトは「何でこの子が男の子で、しかも火影になりたいって分かるの?」とも言うんですが…だけど、クシナは…
 
「だって…」
 
「母親だから」
 
とキッパリ。
 
真っ直ぐミナトの目を見て、ホント自然な表情で「当たり前」のように言うんですよね。
 
あまりにも「自然」に出てきた、あまりにもストレートな答えに、ミナトは「…!」と驚き、「…」とうつむいて言い返せない。 内心、一本取られたと思ったんじゃないでしょうか。この答え、《父親》のミナトには思いつかない答えだったのかもしれませんね。 だけどクシナにとっては、この答えはごく自然だったんだろうと思います。
 
母親ってのは、子供が自分の体の中に居るんだし、NARUTO世界の話で言えばチャクラも共有し、心も体も繋がっているって感じかな… お腹の中に芽生えた生命がどんなに小っちゃくても、その子にどんなチャクラが流れ、どんな血が流れ、どんな子に育っていくのか…母は感じ取るのかもしれません。
そして生命を実感し、その子がどんな環境で育っていくのか身近に想像することも出来る…いや「想わずにはいられない」のかもしれないですね。愛しければこそ…… 
 
 母親っていうのは、いつも先の事を考えてて、子供が困らないようにアレコレと思い遣り、そして悩み、備えていくものなんだろうな…と思います。生まれた後だって母ちゃんの心配は次から次へと尽きることが無い。 風邪をひくんじゃないか、だから暖かい服を用意しなくちゃとか…今年の運動会のお弁当はどうしようとか、大きくなって学校行く時のために貯金しとこうとか… 考えてみれば、いつだって「先」を考えるのが“母ちゃんのお仕事”ってモノなんですね。「今現在、目の前の対処だけ」じゃあ母親は務まらないのかもしれませんな…。
 
 もちろん中には「取り越し苦労」もあるだろうけど、先の先まで考えて「子供が困らないように」と配慮し備えること…それが、母親の愛情の示し方なのかな…。
 
そして、子供を思えばこそ…子供の事をいつも考えているからこそ、先の先まで分かってしまう。 私は小さい頃、母に「走ると転ぶわよっ!」って注意されるとすぐ転んで…「ほら、私の言った通りになるんだから!」と言われていたものなのですが;うむ…母親ってのは分かるものらしいですね(笑) 三つ子の魂百まで、今も私は「急いで焦って失敗する」パターンから抜け出せません。 母親って、子供の性格とか推測して行動が読めてしまうのかもしれない…。
 
 だから《子供の“先”はこうであると言い切れてしまう》…そしてまだ《見えていない先のことまで心配する》…それも「母親」としての愛情なのでしょう…。
 
でもミナトも負けてない。
 
「その子は火影のオレが何があっても守るから!大丈夫!」と言いきって…「言い切るわね!」というクシナに、
 
「そりゃあさ…」
 
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「父親だから」
 
と優しく言い返す。
 
ウィンクして「カッコつけて」…でも、“天然さん”ミナトとしては、あのウィンクはカッコつけではなく、ごく「自然」な表情なんでしょう(笑) 
でも、これまた《母親》には理解し難い心理なのかもしれませんね…なぜ「何があっても守る」なんて保証も無く言い切れるんだってばね?ってね。うっかりすれば「お気楽で楽観的すぎる発言」とも受け取れちゃう。
 
 でもミナトは、この先どういう状況になったとしても「変わらないと言い切れるモノがある」。
 それは「父親としての愛情」…どんなことがあっても、どんな手を使っても子供を守るという愛情…その意志だけは絶対変わらないと言い切れる。
 
 父親ってのは、母親のように「まだ見えない先のこと」を考えて心配したりはしないのかもしれないけれど、でも何かあったら、その時は「絶対守る、守ってみせる」と自分を信じることが出来るのかな? 父親は《今》を大切にしながら、その時その時に起きた状況から子供を守っていく。そうやって、少しずつ「父親になっていく」のかもしれないですねぇ…。
 
《先回りの心配はしないけれど、「今」出来る事を精一杯する。そして必ず守ってみせると言い切る》…それが父親の愛情の形なのでしょうか。
 
 
ところで、ミナトクシナ夫妻の『夫婦喧嘩』って、もしかしたら、こういった微笑ましい《言い合い》のことだったんじゃないだろうか?
 
日々生活上での些細な食い違いは、きっとクシナが圧倒的に“強かった”だろうし、ミナトは文句言いそうもないし…喧嘩にもならなかったんじゃないかと想像します(笑) 唯一ミナトが「譲らなかった」ものがあるとすれば、親だから》《父親だから》というような、生まれてくる子供に関する『微笑ましい言い合い』ぐらいだったんじゃないだろうか。 
 
だけど、出産前から“既に母親だった”クシナに較べたら、ミナトが父親として出来た事は、子供の顔を見るまで死なない事ぐらいで…こういったケンカは圧倒的に「クシナの勝ち」だったんじゃないかと想像しちゃいます。
だから、ナルトが生まれた時、ミナトは「オレも“今日から”父親だ…!!」とあんなにも嬉しそうに言ったんじゃないだろうか(500話で)。これで親としてやっと、クシナに「並んだ」と…ね。
 
そしてその後、最後までクシナとミナトは我が子への愛情の示し方の違いで「夫婦喧嘩」をしていましたよね…。(ミナトには)ナルトの側にいて成長を見守ってほしかった》クシナに対して、息子の為なら死んでもいい、今できる事をする》としたミナト。 
 結局、はじめてミナトが「夫婦喧嘩に勝って」、ミナト式の愛情の示し方を2人は選択したわけですが… でも2人の子供への『愛情の示し方』は違っても、愛情は同じなんですよね。
 
「見えない先まであれこれ心配して手を尽くそうとする母親らしい愛」、「今できる事をし、先の事は子供を信じて任せる父親らしい愛」と…
で、これって似てますよね…『柱間とマダラ』の里に対する愛の示し方の違いに。
 
「見えている」今を大切にし、今できる事をし、先の事は子供達を信じて任せる《父親らしい愛情》と…「目に見えていない」先を想い、先を予測してあれこれ心配して手を尽くそうとする《母親らしい愛情》と。柱間父ちゃんとマダラ母ちゃんとでもいいましょうか;里創設者2人の永遠に続く「対立」の実態は、「微笑ましい夫婦喧嘩の実態」と何ら変わらないんじゃないかと思ってしまうのです。
 
でも「母」マダラの心配が当たってしまったように、「母」クシナの心配“胸騒ぎ”も当たってしまったわけで…ミナトは「父親」として、回想のあの時の言葉を守る時が来たのだと…だから絶対守ってみせると決意したのでしょうか、だって《その子は何があっても守るから!大丈夫!》とクシナにウィンク(ナイスガイポーズ)して言い切ったんですもんね。
 
だから《今のオレなら… 今度こそ…》と…クシナとの約束を果たす為に。《父親だから》と胸を張って言えるように…
 
(しかし、黒ゼツに陰九喇嘛を取られてしまった…)
 
再び「陰九喇嘛を取り返す」方法もあるのかもしれませんが、でも…ナルトを「再び人柱力にする」以外の手段で救うことも出来るんじゃないかとも思います。ミナトは「父親として」他にやるべき事があるんじゃないだろうか…?
 
《黒ゼツに操られたオビト》を見て陰九喇嘛が《こいつは!》と感じたモノ…それはいったい何だったのか… 
 
 
九尾事件のあの日、ミナトが感じた《胸騒ぎ》…そして《確信》。
 
 
「今日…確信した事が二つある 君を襲った面の男…奴は必ず災いをもたらす!」 「そしてそれを止められるのはこの子だ」
 
その二つが今、現実になろうとしているんじゃないでしょうか(面の男の“本当の正体”はオビトではない、という考えの上で)。本当に向かい合うべき「相手」の存在に、ミナトもナルトも連合も「まだ」気付いていないのだろうと思います。
 
ナルトを救い、そして…九尾事件のあの時に残した問題をナルトと共に「本当の意味で解決する」ことで、ミナトは本当の意味で《やっと父親になれる》のかもしれません。
「九尾事件」は17年前に起きた「過去の出来事」ではなく、あれは「はじまり」にすぎなかったのだと思いますから…
 
《今のオレなら… 今度こそ…》あの時の決着をつけられるのではないでしょうか、《父親だから》。
 
 
 
(そして、ズン!!と飛び込んできた六道マダラですが・・・)
 
 
「また」ド派手に隕石みたいに飛び込んできましたね…って、この方はどうしてフツーに登場できないの…!? 
 
「戦いに優雅さが欠けてしまう」とか気にしているくせに、やることがド派手なんですよね… もっとも、マダラという人は「登場のしかた」にかなりこだわる人ですから、派手に突っ込んで登場する時は、己の存在を「強調したい時」…
 
最初に今の戦場にゴッ!!と隕石みたいに飛び込んできた時(600話)は、「尾獣回収に時間が掛かり過ぎるオビトに対する威嚇」だったのだと思いますし、今回も「輪廻眼回収に時間が掛かり過ぎる黒ゼツに対する威嚇」だったんじゃないかと思います。何やってるんだ…というね。
 
 そしてマダラが「六道の忍具」を捨ててでも超特急で飛んできたのは、黒ゼツを信用していない」からだと思うんです。 ちょっとでも遅いと、ますます信用できなくなってくる…だから急いで来たんじゃないだろうか。(そして実際に、「九尾と輪廻眼を得た」黒ゼツがこのままマダラに忠実に行動するのか…かなり疑わしいとも思うんですがね)。
 
 
「遅いぞ黒ゼツ」 
 
「こちらから出向いてやったわ」
 
…なんて言ってますがね。安心して信頼して「任せておけない」…
マダラという人は、気の毒なほどに…きっと人を信じては裏切られ、傷ついてきたんじゃないのかな…。《兄さん奴らに騙されるな…》とイズナは最後まで兄の心配をしていましたっけ。
 
 マダラの腑(はらわた)はいまだに読めないし、今のマダラの「状態」やら、ラスボス的な存在(「天」というべき存在)との本当の関係、それらもまだ見えてこない…。ただ想像できるのは、彼は「子供達の行く末をあれこれ心配して、やれることをやってやろう」という母親のような愛情で忍世界を荒療治しようとしているんじゃないか…ということだけです。「こうなってはやらねばならぬこと」とは、何なんだろう。
 
 そして時を同じくして3戦場(ナルトのところ、五影達のところ、サスケのところ)に現れた謎の「3体(黒ゼツ、グルグル、?)ですが…
 
今のところ黒ゼツの元となる「黒」も「グルグル」も、共に元は「十尾」ではないかと想像しておりますが、「グルグル」は人間への愛情も感じられるし、ちょっと黒とは違うと感じています。『オビトとグルグル』の関係がどこかでシナリオの「大逆転」を引き起こしてくれるのではないかともちょっと期待しています。
 ナルトとサスケを「運命に選ばれた二人」と言ったオビトは、事の真相を細かく知っているハズなんですが…なにせ今はまだ黒ゼツに乗っ取られてますから…彼から真実を聞けるのはまだ先になりそうですね。
 
黒ゼツはミナトから「獣」を奪いましたが、ならばサスケのところに現れた存在はサスケの「眼〈鷹の目?)を奪いに来たのでしょうか。具体的にあの裸足が「誰」なのかは予想する気はあまりないのですが、考えられるのは『うちは事件のカギを握る存在なのではないか』ということです(敵とは限らないかもしれないが)。
 
NARUTOの物語上最大の謎《九尾事件》と《うちは事件》それを繋ぐものは《面の男》と《満月》。
 
その2つの事件がナルトとサスケを《運命に選ばれた二人》に仕向けたわけですから…この2つの謎が解かれる時が、物語最大のクライマックスじゃないかと思うんですよね。
 
だから…
 
もし、今ナルトの前に現れたのが《九尾事件の真相に関わる存在》ならば… サスケの前に現れたのは《うちは事件の真相に関わる存在》なんじゃないだろうか…と思うのですけどね…
 
 
 
 
☆サスケの前に突き刺さったままのハズの「草薙の剣」も気になっています。
大蛇丸がサスケに与えたあの刀、六道仙人絡みの品かもしれませんが、大蛇丸は何故あれを与えたのか…あの刀に「宿る」モノは何なのか…。
 
☆ナルトの危機にミナトが助けようとしているのなら…サスケの危機にフガクが何らかの形でサスケを助けることがあってもいいような気がするんです。 
フガクがサスケに《父親だから》したことは、何だったのだろう…?これもそのうち明かされると思っているのですが。
 
☆たしかにね、なぜミナト夫妻が「産まれてくる子が男の子」と分かっていたんだろう?と不思議だったんです(自来也に「産まれてくる子はナルトにしたい」と言っていた時)。ま…木ノ葉病院で性別を教えてもらってたのか?とか勝手に脳内補完しておりましたけど(笑)そういう事だったんですね…
 
☆大雪の影響を受けた皆様…大変でしたね;本当にお疲れさまです。自分の地域は大したことが無いですが、それでも交通機関はストップするし、物は無くなるし…数日間「自然の力」の前に圧倒されてました。「自然の力」は時に恵みとなり、時に怒りのようになる…
 
 
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/02/17,18)