ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 667:碧き日の終わり 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ15号) その2

NARUTO 667:碧き日の終わり その2

 
(その1の続きです)
 
さてもう1つの戦場にガイが到着しましたが…
 
 
「増援が来たところでお前らはただの砂利… 今さら何もできんぞ」
(六道マダラ)
 
マダラはよく“ガキ”とか“砂利”とか言いますが、ガキと砂利の境界線は何なんだろう…特定個人には“ガキ”、その他モロモロには“砂利”を使ってるでしょうか。
 
マダラが“砂利”を多用する理由と、ガイが“名前と顔を覚えない”理由には、何だか共通するものがありそうなんですよね。 というのも、マダラにしてみれば「忍」とは「個」を持たない集団(砂利)でしかないんだろうし、ガイにしてみれば「個」を持たない忍は「同じ顔の名無し」と同じなのかもしれないから。
 
 
しかし…今週、やっと気になっていた「疑問」が一つ解決しました。 
カカシに当たった「はず」のミナトの仙法・螺旋丸は、実は当たる瞬間にカカシが神威してたのでした。 そ、そーいう事でしたか… 
 
不思議だったんです、カカシは時空間でお腹を縫合した後、ベストの前をぺろーんと開けたまま出てきちゃって、そこに「仙法」螺旋丸が当たったのだから…なのに「全くの無傷」って、どういう事?って。でもたしかに、その直前にも別件で「神威」を使ってましたから、そのまま対応したって事でしょうか。
それにしても六道マダラの「跳ね返し」は超スピードだったと思うので、それに「眼がついていった」のも、「瞬間に神威発動」のも驚きです。 カカシの反射神経の良さもあるだろうけど、カカシの神威の眼はさらに向上したように思えます。
 
にしても、未だにカカシの眼や「神威」には多くの謎や疑問がありまして…
 
これだけ神威を連発しているのに、この2日間カカシは何故チャクラ切れにならないの!?という疑問は相変わらず未解決です(視力低下しない理由も)。
過去に、あれだけ「神威を使うとフラフラ」とか「チャクラ切れで一度死亡」まであったのに、今晩一晩だけでもう何発も…なのにまだスタミナが残ってる。
今回やたらと回復が早い「謎」には、何か重要な理由がありそうだとは思っておるのですがね…。
 
そしてもう1つ、カカシはお構いなしに次々と危険物を「神威」で消しまくっているし、今回も「仙法螺旋丸」を飛ばしちゃったわけだけど、こーゆー事態にはならないんだろうか?? ↓
 
イメージ 1
 
前にもカカシは須佐能乎の矢とかデイダラの爆発とか飛ばしているけど、あれもどうなったんだろうとか…↓
 
イメージ 2
 
余計な妄想爆走しちゃいますが、「時空間」って広いんでしょうか(無限にも見えるし)。
あるいは時空間内では「術は無効」なのかとも思いましたが、この前オビトは火遁使ってたし、ナルトも螺旋丸使ってましたもんね。それとも『仙法(自然エネルギー)』だけは、時空間内では「消える」んだろうか…? もしそうだとしたら、その意味するものは…と色々考えてしまいます。
 
何だか今週に直接関係ない「どうでもいい」話に思えますが、今回の《カカシが仙法螺旋丸を飛ばした》事は、何らかの意味がありそうなんですよね。
「時空間」の謎を解き明かす、今後の話に繋がる手がかりになるの「かも」しれません。
 
 
「仙法?…仙術ですか?」 
「そう…奴には仙術しか効かない…それともう一つ…体術による物理的ダメージ」 
(ガイとミナトの会話)
 
あっそうか…我々読者はとっくに《六道マダラには仙術と体術しか効かない》事を承知済みだけど、連合は「頭」を失って以降、情報の共有をしてないんでしたね…。そして、この前ミナトがいきなり「仙人モード」になったのも驚いたんですが、実は「苦手」で実戦ではあまり使ってこなかっただけと分かり、何となく「納得」。
 
以前、フカサクが「仙術修業が出来るのは己に莫大なチャクラを持つナルトちゃんや自来也ちゃんぐらい」と言ってたので、ミナトは仙術を使えないと解釈してたんです。でも修業はしたけど扱うのは「難しかった」という事なのかな大蛇丸もそんな感じだったのかな…仙術に堪えうるほどの体じゃなかったという事)。
 
しかし、その事を指摘するカカシの「遠慮がちな」喋りっぷりが、何ともねぇ…「…先生は確か… その…仙術があまり…」って、いかにも「カカシらしい」んです(笑) 
 
カカシって、術の説明や戦況説明は実に饒舌に語るんですよね。最小限の言葉で的確に(ナルトには分かり辛いみたいだけど)…それはカカシにとって「得意分野」だからなんですよね、きっと。 
一方で「ちょっと言いにくい事を伝える」時はハッキリ言えず、実にたどたどしく、なかなか言えずにモゴモゴする場面によく出くわします。
 
例えば38巻、綱手から「ナルトに螺旋手裏剣はもう使わないように伝えておけ」と言われるんだけど、カカシはナルトの気持ちを慮ってなかなか切り出せない。
それと48巻、木ノ葉復興支援に来ていたタズナに「サスケはどうした」と聞かれ、一緒に居たナルトとサクラを気にして、またモゴモゴっと… いずれの場合も、ナルトがカカシの気持ちを察してくれて、自分から話を持ち出して「助かった」んですがね。
 
ナルトって、人の気持ちを察し空気を読むのが「抜群に」上手い。それは育った環境のせいで「人の感情センサー」が敏感になってしまったせいでもあると考えてますが、逆にカカシの場合は「本来は得意な口」が余計な事を喋り、他人を傷つけることがあると自覚し(自覚しすぎ)、やたらと言葉を選んで躊躇してしまう事がある。でもそれはそれで、カカシの「優しさ」ゆえの事であって、それも「カカシらしい、カカシの良いところ」…ちっとも悪い事じゃあないと思っています。
 
 
 
(そして、ミナトが両腕を失っている今、闘えるのは「自分だけ」と悟ったガイは
「オレの出番だ」とばかりにアゴを引いて上目遣いで《ニマっ》とする…このガイの表情、いいんですよね。こういう時のガイは生き生きしてる。 ミナトも両腕を失い、初代二代目は動けず…いよいよ「今の忍だけで」やってごらん…という感じでしょうか)。
 
 
(ガイは八門遁甲・第七驚門を「開」し、マダラに向かって行きますが…)
 
 
ミナトは「まさかガイが八門遁甲を…」なんて驚いているんで、ミナトの存命中(ガイが14歳ぐらい)まではガイはさほど目立たない「やや落ちこぼれ」だったのは事実なんですね(「まさか」なんて言ってるし… それでもオビトよりはマシだったみたいですが)。この戦争では「元落ちこぼれ」達が天才を驚かせてくれる…
 
しかし、ガイの体術は「マダラの想像以上」だったみたいで、マダラは少々驚いた様子で、押されてますもんね…我愛羅曰く《人の動きじゃない》、まさにガイは《獣》。
 
マダラは「チャクラは忌まわしきもの」と言っていましたが、ガイが示した《人間本来の力でここまで出来る》こと…それはマダラにとって相当衝撃的な事だったんではないかと思います。
 
(ガイの「昼虎」に、マダラは思わず後退りし黒玉を返し撃ちますが、ミナトが飛雷神で飛ぶのよりも早くリーが神速でガイを助け出す…)
 
マダラは彼らの「体術」をナメていたのではないかと思いますが、彼ら師弟のまさかの「獣並みのスピード」には圧倒されたんじゃないでしょうか。
ですが、残念ながら、この時のマダラの「反応」は描かれてないんですね。
 
だけど…
 
《ガイを超スピードで追いかけていた黒玉は「スゥー…」とブレーキを静かにかけ、そして「ピタッ」と止まり、「スゥー…」とマダラの元へ帰っていく》
 
…この黒玉の「動きだけ」に3コマも費やしているんです。マダラの「表情」は見せない代わりに、黒玉の「動き」で、代わりにマダラの「心」を表現しているんじゃないだろうか…と思います。 
マダラが黒玉を「止め」、そっと「戻した」のは…思わず「ガイ&リー体術師弟」の姿に「忍世界の未来」を感じてしまったからではないだろうか。
 
でもその後、土埃の中からスッと舞い上がったマダラは…何だかなぁ、ガイ達が見える場所まで(見たくて)上がってきた感じなんですよね。そしてガイ達の会話を見つめてる表情が、これまた優しく感じるんです。なんだかガイ達を愛おしそうに見つめてるように見える…
 
そして、「昼虎」でさえ効かなかったマダラは「強すぎる…」と戸惑うカカシに、ガイが言った言葉は…
 
「待てカカシ…まだ体術がダメだと決めつけるのは早いぞ!」
「オレ達の青春はまだ色あせちゃいないよ!望みを捨てるな!」
「確かに望むことが全てできる訳じゃない…しかしやるべき事はいつも望んでからでなければ始まらん」
 
「お前への挑戦がいつもそうだったように」
 
(勝負だカカシ!と挑戦する少年ガイ)
 
…今でこそ「互角」なガイとカカシだけど、今のガイを見てミナトが「ガイが…まさか」と言うぐらいだから、昔は「かなり」の、いや「圧倒的な差」があったんですね。それこそ、今マダラに挑戦するぐらい無謀な挑戦だったのかもしれないし、いつもガイはカカシには勝てなかったのかもしれない(神童と落ちこぼれの差は、そのぐらい開いていたのかも)。それも、昔は「体術」でもカカシの方が圧倒的に強かったんじゃないだろうか…? 
 
というのも、昔のカカシはもっぱら「体術」だったと思うんですよね。599話の過去話(中忍試験)を見ても、636話のカカシの回想を見ても、子供時代のカカシは「体術」中心です。ガイが体術を極めたのも、憧れのカカシに追いつくためだったのかもしれないし…今のガイがあるのはカカシのおかげなのかもしれない…
やはり、ガイにとって「カカシ」は特別な存在《永遠のライバル(目標)》なんですね。
 
 
「そしてこれは決して強がりではない」
「木ノ葉の碧き猛獣は終わり 
紅き猛獣となる時が来たようだ」・・
 
 
遂にガイは「死門」を開き“八門遁甲の陣”とし「紅いオーラ」を纏う覚悟を決めてしまったようですが…うーん…これは「火影並みの力を一定時間得られるが死ぬ」と言う、要するに「死を引き換えにした無敵状態」です。
とはいえ、もしかしたらガイにとって、これは「死」を意味するものでは無いのかもしれない…なぜならガイにとって「挑戦し続ける事」が「生きる事」でもあり「青春」だから…と思うのです。
 
 最近のガイが「青春も色褪せた」と悩んでいたのは、もはや体術を極め「勝てない相手などいなくなり」、いつのまにか「挑戦する立場」ではなくなってしまったから…じゃないでしょうか。マダラのような「勝てない相手」に挑戦する事…それこそガイにとっては「青春」の証であり「生きる事」そのものなのかもしれません。だから、ガイにとって第八門開(八門遁甲の陣)は“死”を意味するものじゃないのかもしれない…。
 
「昼虎」の衝撃は、神樹の足元あたりに《ボッ》と小さく描かれてましたけど、あれで相当大きいんだと思います(ようするに、神樹がとにかく巨大)。
きっと第八門「夜(鳳凰?朱雀??)」なら、それを遥かに超える大きさになるのでしょうが…それは夜を紅く照らすようなオーラになるのでしょうか。
 
ここまで来たら、おそらくガイはカカシが止めても「死門」を開くでしょうから、出来れば…その名前は「夜鳳凰、夜朱雀」と言った《フェニックス=不死鳥》を連想するものであってほしいと思います。炎の中で再生、復活する不死鳥のような…そうすればガイは本当の意味で「生まれ変わる」ことも出来るんじゃないだろうか。 《木ノ葉の紅き猛獣》として…(ガイは死なない…となぜか思い込んでます)。
 
《確かに望むことが全てできる訳じゃない…しかしやるべき事はいつも望んでからでなければ始まらん》と言った後、《お前への挑戦がそうだったように》…と言ったガイの言葉に、カカシはドキッとしているんですよね…子供時代の《勝負だカカシ!》といつもカカシにしつこく付きまとっていたガイを思い出して。
 
昔、カカシはガイの毎度の「しつこい挑戦」に「ハァ―…」と深くため息をついていましたが、それは「無理だっつーの…(なのになぜまた?)」みたいな溜め息だったと思うんですよね。 だけど、それでもガイはカカシに挑戦し続け、あれから十数年たって今ではカカシと並ぶことが出来た…「諦めなかったから」なんですね。だからこそ、ガイの《諦めるのはまだ早い》《望んでからでなければ始まらん》の言葉は、口先だけじゃないし強がりでもないってこと…それはカカシが一番分かってる。
 
今になって、カカシは…子供時代のガイが、どんな想いで「挑戦」していたのか…「やっと」分かったんじゃないだろうか。今までは「しつこいなぁ…」ぐらいにしか考えてなかった(であろう)『面倒臭いライバル勝負』は、ガイにとってそれ程大きな意味を持つモノだったんだと…「やっと」カカシはガイの想いに気付いたかもしれません。
 
今までカカシがガイの「熱い想い」に気付けなかったのは、オビトとのことが未解決で、常に「心ここ(現実)に在らず」状態だったから…というのもあったと思うんです。でも、ようやくオビトとのことが解決できて、やっと…カカシには「周囲」の事(ガイのこと)も「はっきり見えて」きたんじゃないだろうか。
 
 
「!!」 「お前…まさか!?」
 
 
カカシにしては珍しいほど必死な形相になってますね… 
 
571話でも、ガイは「オレが八門を…」と言ったことがありますが、その時のカカシの反応は(バカ、それじゃお前が死ぬでしょ)と…今とは全然違っています。
しかし《ガイが八門を覚悟するということは、己の意志を貫くという事》だと知った今、カカシはそれを「バカ、それじゃ死ぬでしょ」なんてとても言えないと思うんです。だって…さっきオビトと共に「覚悟」した時の自分と、今のガイは同じなのだから…。なら…カカシはどうするんだろう。「ガイ」のために、カカシは何ができるんだろうか。
 
 
ガイにとっての「青春」とは、ガイにとって「生きている事の実感」(便意?)とは《挑戦し続ける事》…
 
 
カカシも、かつてガイにとって「挑戦すべき相手」だったあの頃のように…本来の「体術スペシャリスト」として是非、ガイに協力してくれないだろうか…と期待します。もう…写輪眼だけにこだわる「必要」は無いのだから。
 
もし、2人の「獣」…木ノ葉の紅き猛獣と、木ノ葉の白い牙の共闘があったなら…ただ「碧い(青い)」だけの若さではなく、成熟した「紅」として更に輝いてくれるんじゃないだろうか。
そうすれば…たとえ小さな「砂利つぶ」であったとしても、その石(意志)はけして色褪せることが無い、他に二つと無い「個」になれるのではないでしょうか。
 
 
 
…《オレ達の青春もまだ色あせちゃいない》…!!
 
 
 
 
頑張れ、ガイ…カカシ。
 
 
 
 
 
 
 
☆この戦争が終わったら、今後はカカシも…「ライバル勝負」、真剣にやるようになるかも。
 
☆長駄文読んでくださって、感謝(ありがとうございます)。
 
 
 
 
 
 
☆ナルト好きブログ! (2014/03/10)
 
 
 
 
 
☆御意見お聞かせいただければ嬉しいです。最近帰宅が遅いもので、お返事が遅くなるかもしれませんが、お許しください;(水曜午後以降に頂いたコメントは、次週に繰り越して公開させて頂きます)