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NARUTO-ナルト- 669:八門遁甲の陣・・・!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ17号) その1

NARUTO 669:八門遁甲の陣・・・!!  その1 

 
「行ってくださいガイ先生!!! ボクはもう―――」
 
 
「悲しくなんかありません!! 覚悟を決めた男を前に―――」
 
「哀れみも悲しみも侮辱になります!!!」
 
(リー)
 
頼もしく成長したじゃないですか、リー!
 
「ガイ先生」のことを「覚悟を決めた男」ですか…。それはリー自身も「覚悟を受け止める男」って事になると思うし、師弟である前に「認め合った男同士」であるという事… その対等な目線は、師に対して無礼なわけでは無く、かえってガイへの敬意になると思うんです。「師だから」尊敬するんじゃなくて…「一人の男として」尊敬する人が師なのだと…
 
それにもう、涙も流してませんね…リーは。「強がり」もあるんじゃないかとは思うけど、でも必死で涙を堪え覚悟を決めたのは、ガイ先生の想いが誰よりも「分かる」からですよね、きっと。相手の《心を想えばこそ》…
 
そして、リーの言葉を聞いて、この場に居るミナト、カカシ、我愛羅三者とも一様に「……」と反応してるんですが、思う事はそれぞれ、三者三様かな…。
それにリーのこのセリフの直前の『我愛羅の表情』…これがまた「心配そうな表情」なんですが、これについては後述するとしまして、まずは…
 
 
・《夕象(せきぞう)とは》。
 
さて、第八門「死門」を開いてガイが放った《夕象(せきぞう)》とは…象の足のような巨大な「空気砲」で、1速(壱足)から5速(伍捉)までのギア上げ連続攻撃。 象のような4本の足(壱足・いっそく~肆足・よんそく)の空気砲連続コンボ攻撃に、トドメの伍捉(ごそく)で「直接捉える」。
 
朝孔雀のような派手な美しさは無いし、昼虎のような一撃の迫力(規模の大きさ)は感じないんですが(絵的にはかなりシンプル)、象足のような「巨大筒」の空気砲の圧力は、とんでもないものらしい。そのスピードは六道マダラに「迅い(はやい)」と言わせるほどで、さらに「それを作り出す拳に直接やられるのは避けた方がいいだろう」と警戒させるほどの破壊力。 
 
実際に、攻撃をまともに食らったマダラは「!!」「くっ!」とかなり苦痛の表情になってるし(顔が歪んでいるし)、相当ダメージを受けてますよね。 さらに、マダラの額に生えている(?)六道のツノにも《ピッ…》と皹(ひび)が入り《パキッ》と折れる描写が。これ、オビトの仮面にピッと皹が入った時を思い出しちゃいます。ようやく見えてきた「六道マダラ攻略法」… 
でも当のマダラさんは「せっかくだ相手をしてやる!」とか喜んじゃってますね、子供みたいにワクワクしてる。
 
しかし、死門を開けて力を解放する代償の「痛み」…そりゃもう想像を絶するものの様で(想像を絶するというぐらいだから想像できないんだけど)、一度はあまりの激痛に「壱足」で止まるも、次は「もう慣れた!」と痛みを堪えて…とにかく壮絶の一言に尽きます。 ガイという人は、一度決めたら徹底してやり遂げるし、絶対に言葉を口先にしない。 あの白い歯キラ~ンのナイスガイポーズは、ダイ父さんのスカーフ同様、伊達じゃあない(カカシさん、いい同期持ってますね…本当に)。
 
 
・《そして、リーの毅然とした言葉に「・・・」となった三人衆の一人、ミナトは…》
 
 
「ガイ…それが君の…!!」
「ガイ…」
 
この中でも、一番ガイのことを心配そうに見つめていたミナト。
 
ガイが増援に来た時以降の「ミナトのセリフ」を幾つか順に見ていきますと…ガイだけじゃなくカカシの事も心配していて、ミナトの「先生」らしさが見えてきます。
 
「カカシを助けてくれてありがとう――― ガイ」
「カカシ大丈夫かい?」
(大丈夫だったと聞いて) 「よかった…」
 
…と、“ミナト班の先生”としてのミナト。さらに…
 
「まさかガイが八門遁甲を…」
 
「ガイ!それはダメだよ!! よく考えるんだ!ここに居る誰もそれを望んではいないよ!」 
「君の父上だって…」
 
「なんて…事を…!!」
 
…と、“先生”としてのミナトだったり、ダイの気持ちも考えてしまう“親”としてのミナトだったり…
 
ミナトの記憶にあるガイといえば、ミナト班のところに出稽古に来ては、同期の中じゃ横綱級のカカシに挑戦していた「やや落ちこぼれの頑張り屋さん」のイメージでしょうか。今じゃカカシもガイも「百戦錬磨の三十路のベテラン」なんだけど、ミナトにとっては「14歳の少年」のまま…「守るべき若い青葉」に思えるのかもしれません。
 
《弟子達を守れなかった過去があるミナト》の《もう二度と繰り返したくない》という想いもありそうだし、《ダイが命を懸けて守ったガイ》を死なせるわけにはいかないという想いもあるのかもしれない。 今のミナトは両腕を失い印も結べない状態にあるし、思うように弟子たちを守ってやれない…そんな焦りもあるんじゃないだろうか。 
 穢土転生の自分と違って「生身」であるガイやカカシに、簡単に命を掛けさせるわけにはいかない… ミナトが今の忍の「サポート」に徹してきたのも、これ以上若い世代に犠牲は出させたくないという「決意」もあるんじゃないかと思います。
だけど、リーの毅然とした態度が、ミナトの『守る』意識を変えるキッカケになったんではないだろうか…? ただ守りたいからという理由で「囲って」しまうのはどうなんだろうか、と。
 
「九尾事件」の時・・・ミナトは命を懸けて里を守ったわけですが、あの時カカシ・ガイ世代は結界の中に囲われて、何もさせてもらえませんでした。紅パパが「いいか お前ら若い世代は九尾に近づくな… これは他里との戦争ではなく里内のゴタゴタだ お前達が命をかけるものではない」と言ってましたっけ。カカシ・ガイ達は既に中・上忍だったのに「ただ守られているだけで、何も出来なかった」…四代目の弟子であるカカシも、四代目の護衛だったゲンマ・ライドウ・イワシも四代目を近くで守ることが出来ず、四代目の最期も知らないままでした。彼ら世代は、九尾事件時に「結界内で守られていた」事をどう考えてきたんだろう…?
 
あの「囲い込み保護」が三代目の指示だったのか、あるいはミナトと日頃から話し合っていた「方針」だったのか…それは不明ですが、半ば強引な手段で里は若い世代を守りきったわけです。その理由は、これ以上「若い世代を犠牲にしたくない」という第三次忍界大戦の反省もあったかもしれないけど、里のゴタゴタで「若い世代が里の闇を知る」ことを恐れたからなのかもしれない。でも、何だかこの『守り方』って、「うちは一族のクーデター」時にフガクやイタチが「サスケ」を守ったやり方に似てると思いませんか?
 
まだ幼いサスケまで犠牲にしたくない、そして一族のゴタゴタで「サスケが一族の闇を知る」ことを恐れた… だからサスケには何も知らせず、ただ囲うようにして守った…ようするに「子供扱い」です。穢土転イタチはその事を後悔してましたよね…《あの時初めからちゃんと向き合い、同じ目線で真実を語り合っていれば…お前が一族を変えられたかもしれない》と言っていた… 同じことが、九尾事件時の「カカシ達の子供扱い」にも言えるんじゃないだろうか。
もし、あの時ミナトが「一人で事件の核心部を抱えたまま」最期を迎えてしまう事が無ければ… カカシ達が事実を知っていて、あるいはカカシが師であるミナトの最期を見届けていれば…もしかしたら何かが変わった「かも」しれない(「かも」という話ですけど)。
 
でもガイは、己の最期の姿を弟子のリーに見せようとし、そしてリーも師の姿を目に焼きつけようとし、ただ守られているだけではなくガイの為に自分ができる事を考えている…
 
リーの決意を聞いて、ミナトは「……」と目を閉じ、一瞬考え込むような顔をした後《スッ》と表情を切り替え、「オレ達はガイのサポートだ… 聞いてくれ」と即、作戦を伝え始める。 
色々な人達の「お互いに守りたいという想い」の矢印が交錯する中で、ミナトは「ガイの心」を想い、それを最優先で受け入れる決意をしたのでしょうか。とにかく「切り替え」がはやいですよねぇ…ミナトという人は。
 
そして、ミナトはリーが第六景門まで開いたことに驚き(リー、レベルアップしてますね)、更にリーが「今ほど自分の力の無さを呪った事はありません!!」と言ったことに、
 
「イヤ…それでいいんだよリーくん」「だって君はまだ」
 
「ガイが命を掛けて守りたい青葉なんだから」
 
と優しく語りかける。
 
ミナトは《なぜガイは“今がその時だと”思ったのか》というガイの気持ちを考え、ガイが守りたい「リー」に危険が及ぶ事だけは避けたかったんじゃないかと思います。でもその一方で、リーが「師を守れなかった己の無力さへの後悔」も残さないようにとの配慮も忘れない… だからリーにも(危険ではない範囲で)出来る事をしてもらう。ミナトが言い渡した作戦は「ガイとリー双方の想いを最大に受け入れたうえでの作戦」…ミナトの《相手の心を想う》気持ちが伝わってくるものでした。
 
そして、気持ちを《切り替えた》後のミナトの「決断の速さと潔さ」…これはイタチとも共通する点だと思うんですが、一度決めたら迷いが無く、鋭い分析と素早い作戦構築に頭脳がフル回転する。とにかくミナトは驚異的に状況をよく見ていて、即座に把握する…たとえば「リー」の名前や「我愛羅」の名前もすぐ覚えるし、カカシの「神威」の能力についても即、把握する。
 
で…ここで2つほど以前の雑考で書いた部分に「大間違い」があったので土下座(?)して訂正しなきゃならないものがあります(苦笑)
 
まず土下座1つ目ですが、この前おおいにこだわった《マダラの黒玉が途中で止まって引き返した件》です。あれ、3コマもかけて描かれているから何かあるとは思ってたんですが…マダラが意識的に止めたくて止めたわけじゃなく「止まっちゃった」らしい。
 
ミナトの分析によれば「マダラが黒玉をコントロールできるのは70メートルまで」とのこと(汗)…70メートルって、案外としょぼいんですね(ゴラッ)
いや正直なところ六道の力を持つ者でも「コントロール範囲は限定されている」というのは意外ではありましたが、でもこれは(マダラの力がショボいのではなく)黒玉の秘密と関わってくる大切な「現象」なのだろうと思います(たぶん)。《70メートル》なんて具体的な数字が出たって事も、これが重要な数字になるのでしょう(たぶん…もしかしたら)。
 
さらに続く「ミナトの超分析」によれば《あの黒い武器は発動型ではなく形態変化をする消えない常備タイプ》さらに《触れた箇所は消えるが、接触した感覚があるので神威も通用するし、離せばコントロール不能になる》…(直接の拳ではなく)空気砲ならば防御してしまう程の防御力を持ちながら、神威に対しては案外と脆いあの「黒い玉」の秘密解明が、今後の重要課題になりそうです。
なんだかナルトなら「?」になりそうな説明ですが、聞いているのは頭脳派の我愛羅とカカシだし…(カカシ、我愛羅、リーはあの黒玉の情報を殆ど持ってないですもんね)。少しずつではありますが、オビト戦マダラ戦を通して「黒い玉」の秘密が明かされつつある。 逆に言えば、それでもなかなか「判明しない」ほどの謎でもある…
 
そして第2の土下座事項なんですが…カカシの《突然のさり気ない発言》に正直びっくりしました。
 
 
 
「正直言って左目は見えなくなってきてまして…」
「神威で的確に狙うにはかなり近づかないと…」
 
 
 
ええっ、カカシの写輪眼、視力低下してたんかぃ―――!!
 
 
29巻で、既にイタチの前で「視力低下」をほのめかす発言はしてたでしょ?と指摘されそうですが、その後のカカシの描写を見ていますとですね…と色々言いたくもなるので、これは「その2」に続けさせていただきます(「夕象サポート作戦」と我愛羅の事、その他についても)。
 
 
そうか、もう見えなくなってきていたのかぁ…
 
 
 
 
(その2は月曜夜にアップするつもりです。長文すみません)。
 
 
 
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