ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

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NARUTO-ナルト- 673 オレらで…!! 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ21号) その1

NARUTO 673 オレらで…!! その1

 
「バーカ!! オレがお前倒すんじゃねェ…」
 
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「オレらで倒すんだってばよ!!」
 
「お前をな…マダラ」
 
以前「忍連合の術!!」とやった時も、ナルトは「多重影分身の術」の印で仲間の到着を待ってましたっけ。で…今度は「飛雷神の術式クナイ」を加えてサスケの到着待ち(今回はホントにそのクナイが必要だったわけだけど)。そして《フッ》と現れたサスケ… …巧いなぁ、ナルトは「演出」が。
以前の「忍連合の術」の時には、マダラはナルトを「無能」と言ったけど、今度はナルトに「バーカ」と言われてしまった… 
 
 六道仙人の力を借りた彼らにはそれぞれ外見上も「変化」が出ましたが、その話は「あと」にしまして…
 
タイトルでもある《オレら》。
 
 いいですねぇ~…ナルトとサスケで「オレら」。2人が並んだ姿はとにかく頼もしく、不安を感じさせません(もちろん二人がより理解し合うのは「これから」だけども)。 「ナルトが左でサスケが右」…これがこれからの2人の「定ポジション」なのでしょう(きっと)。 
 この戦争の究極の答えとも言っていい《オレよりもオレら》…だけどナルトだって、ほんの1日前までは《オレオレ》言ってたんですよね。
 
 さて、今週は幾つか各キャラの「気になるセリフ」があったので、その雑考をしていこうと思いますが…まずは、最初のマダラのセリフ、
 
・《…どういう事だ?》から。
 
んー…今週読んでみて、マダラは思っていたよりも、いろいろ「分かってない」んじゃないかという事が分かりました(笑) いや、マダラが予想していた事態と事情が変わったというべきでしょうか。
 
 八門を開いたハズのガイの、心臓の点穴のチャクラが消えない…それを《いったい何をした!?》と戸惑ったり(八門の最後を止めたとでもいうのか…!?)(まだ回復が完全ではない…からか!?)(イヤ…!こいつの力が急に伸びている!?)と…とにかく《!?》づくし。 
 ナルトとサスケがうまい具合にこのタイミングで揃って瀕死になった事は、マダラの配剤かとも思ってたんです。でもそうであるにせよ(そうじゃないにせよ)、ナルトが「ここまで」になるとはマダラも読んでいなかった様子ですね。「オビトの奴が」何かやらかすとは分かってただろうけれど、まさか「六道仙人の力を貰うこと」までは想定外だったようで…。
 
そしてナルトはいきなりの《仙法・熔遁螺旋手裏剣》…
 
ナルト 「孫!チャクラを貸してくれってばよ!!」
孫(四尾) (オッシャ!!)
 
マダラ 「!?」
 
 す、すごい… まるで燃える星を投げるような仙法・熔遁螺旋手裏剣…
 
マダラを押しのけ神樹さえ切り倒してしまったその「破壊力」も驚きですが、なんといっても驚かされるのはナルトの「応用力」…これに尽きます。
 
 確かに、ナルトは孫の元人柱力・老紫の「熔遁」は知ってはいますが(人柱力ペイン戦で「灼河流岩(しゃくがりゅうがん)の術」を食らってる)、とっさによく思いつくもんだなぁ…これ、いっつも驚かされるんですが、ナルトの「応用力の高さ」…もう天才としか言いようがないです。
 ナルトが使える「基本的な術」は極めて少ないけれど、他人の術や技を応用して自分の術とコラボさせるなどして、色々なバリエーションを作ってしまうから実際に使う術は極めて多彩。ナルトって実は「器用」(だと思う)。
 
 ナルトのそういう才能は、既に第1巻第1話から開花しており、唯一の得意技だった「お色気の術」と、覚えたての「多重影分身の術」をコラボさせ、いきなり「ハーレムの術」に昇華させるという離れ業をやってのけてるし(「多重影分身の術」の開発者、扉間にあの術を見せたら何て言うかなぁ…)、 サスケの「獅子連弾」をヒントに「ナルト二千連弾」を使ったり、ナルトって他人の術や技を「よく見てる」。 54巻でも、鬼鮫の術を見てすぐ「水牢の術」と言ったり(2巻で再不斬の水牢の術を見ている)、ナルトの記憶力は抜群。ナルトの「記憶力と応用力の高さ、観察眼の鋭さ」は天才・扉間さえ驚かせてましたっけ…642話で「ただの天然ではない」と言わせてましたもんね。
 
そして重要なのは、なぜナルトは「そうなのか」という点… 
《抜群の記憶と鋭い観察眼》は、相手の事を「真剣に見ているから」なんですよね。仲間であろうと敵であろうと、相手の術、名前、言葉をとにかくよく憶えている。 相手を倒すだけの“戦い”ではなく、向き合いである“闘い”…「一期一会の出会い」として出会った一人一人との繋がりを大切にする姿勢が、抜群の「記憶」と「鋭い観察眼」に繋がっているんじゃないかと思います。
 そして鮮明な記憶と「面倒な理屈にこだわらない」事が、素早い「応用」に結びつく…今回だって、ほとんど「直感」で熔遁使ってますよね。普通なら通る面倒な「プロセス」を飛ばしてしまうところ…それが天然とも言われちゃう理由の1つだけど、だけどこれが「いろんな面で一気に解決に導く柔軟性」になり得るのではないか…とも思います。ようするに、めんどくせーことはいいんだよって事で(これに関しては、またラストのあたりで)。
 
 
・そして再び「!?」連発のマダラさんなんですが。
 
(ま…まずい!!)
 
《輪墓(リンボ)!!》
 
(何!? 輪墓をかわした!!?)
 
…ついには「!!?」にまで達してますね。
 
マダラは好んでこの「輪墓」(輪墓・辺獄)を使ってきますが、「輪墓(リンボ)」という術の「術の仕組み」については正直、今一つ私にはよく分からないんです。 視点に強烈な衝撃を与えるといいますか、前に尾獣達をこれで倒して拘束していましたが、術名の由来から推測すると(術名については659話感想その2にて説明)、リンボとは原罪を背負ったままの「救済されていない魂」を救済するという意味があるんじゃないだろうか(と思っています)。神樹の実を食べたという「原罪」を背負ったままの忍達…それから解放するのが「救世主」。「救世主」は「ヒーロー」とはかなり異なります。
 
「救世主」とは世界の原罪を一人で背負い、代わりに他の者たちの「許し」を天に乞う役割…いわば自己犠牲担当ですが、それが救世主が示す究極の「愛」の形でもあります。マダラという人はこの役割を引き受けようとしてるんじゃないか…という「疑い」を私は持っておるのですが(マダラは「ヒーロー」ではなく救世主になろうとしている点が気になる)、今週の成り行きでさらにその色が濃厚になってきたような気もするし、マダラが「輪墓」を何かと使ってくる点にも、その色を感じるんです。でも…やたら「!?」なんですよね、マダラ…
 
 
・そして…「神樹」から聞こえてくる謎の声と、まだ続くマダラの「!?」
 
 
《ワレヲトリコメ》
 
「!」「!?」(誰だ!?)
 
《シンジュヲ… ジュウビヲスベテトリコメ…》
 
 ついに神樹(の実?)がマダラに語りかけてきましたねぇ…「いよいよ」ですか。…というか、今までマダラは神樹(あるいは十尾)の言葉を聞いたこと無かったみたいですね、「誰だ!?」ですから。
 
 マダラ爺ちゃんがアジトで外道魔像に「繋がって」いた頃、時々「おねむ」になってましたよね。あの時、マダラは外道魔像の「夢」を一緒に見ていたんじゃないか…なんて思っていたんです(ガマ丸が見る夢が「運命」と繋がっていたように)。 それに木ノ葉創設当時、柱間とマダラの側を漂っていた気配(穴のあいた葉)も十尾(神)の意志だったのではないかとも考えてきたんだけど、ん~…どうやらマダラは今まで十尾の「意志」と接点は「無かった」…と考えるべきなんでしょうかね、コレ(苦笑) 
 でも、だとしたら、628話の例のオビト発言「唯一繋がってたオレと十尾を切るからだ(十尾と繋がってたのはオビトだけだから、もう十尾の抑えがきかない)」の信憑性が高まるような気もします。それまでの描写からも、十尾を直接コントロールしていたのは「オビトだけ」だったようなモノがありましたから(十尾玉を飛ばしてた時も)。うむ…「十尾とオビトの関係」、「グルグルの謎」も含め、このあたりもまだ「謎だらけ」。
 
そして「神樹」なんですがね…あの言葉は「神樹(十尾)」の言葉なのか、それとも神樹の「実」の言葉というべきなのか…正直そのあたりの「違い」が分からん…のです。
 今までの説明から考えると「十尾とは神樹が動き出したもの」だと思うんですが、あのキャベツみたいな花の中に在る「実(眼玉)」をどう捉えるべきなのか…「眼」は精神エネルギーの象徴ともされるし「頭」でもある事を考えると、神樹の「眼(実)」は十尾の精神(意志、アタマ)じゃないか…と今のところは推測しておきます(仮にだけども)。
 
そして、以前から気になってる《月、外道魔像、トビ(の仮面)》の3点セット… この3つが「重ねるようにして」よく描かれていた事を考えると、あの3点セットは「本来は1つ」という意味じゃないか…とも思うんですよね。「月」が象徴するモノと、「魔像」が象徴するモノと、トビの仮面(つまり「眼」でしょうか…トビの最終仮面は「神樹の実=眼」模様なので)それらは本来「1つ」であり、戻りたがっているんだろうか。 神樹を取り込んだマダラのセリフも、
 
 
「そうか……神樹そのものが…」
 
「ハハハ…」
 
「全てを一つにする時が来た」
 
 
《全てを一つにする時が来た》…ですもんね。
 
マダラの中で魔像、尾獣チャクラ(の大半)、神樹(と実)が1つになりつつありますが、そういえばオビトが「トビ」だった時にも「完全体になる」とか「オレと一つになる」とか…「本来の自分に戻る」「全てが元通りになる」と散々言っていましたよね。
 マダラが「全て」を1つにしようというのは、それが「原罪」をあがなう方法と考えているからなのか、神樹を「元通り」にしたうえで根本的な解決をしようと考えているからなのか…そのあたりのマダラの「腑」もまだ見えず。
 
しかし…神樹(の実?)が「語ってきた」という事は、少なくとも「神」と思える何らかの存在が「確かに居る」ということ…そしてそれは明らかに「意志」を持っていると言っていいんじゃないかと思います。 さらに、最終的に忍達が向き合うべき相手も「この存在」である事は、ほぼ確か…かな(ラスボスという表現は的確じゃないかもしれませんが)。いよいよ(表に)ご登場…でしょうか。
 
 で…神樹(実)の言葉なんですが、あれは「十尾人柱力オビト」から発せられた幾つかの言葉もソレだったんじゃないかと思えるし、「オールカタカナ」ってところが「黒ゼツ」とも共通する…(黒ゼツは漢字も入ってますが)。
 イヤ…どっちかと言うと、時々ナルトが使う「テンセイシャ」とか「ウゴウノシュウ」に近いというか(つまり「よく意味を把握してない」)、神樹にとって「人間語」は外国語のようなものなのでしょうか。 あるいは六道仙人のじじいみたいに「時代のギャップ」のせいなのかな、コレ…(「我」なんて古臭い言い方してますもんね)。
 
そもそも「人ではない」らしい黒ゼツ(今のところ「なぜか」おとなしくしてますね)も、本当に「地ソノモノ」だとすれば、たとえ今は力が無くても、本当は「マダラ」でさえ子供のような存在に見えているんじゃないだろうか(「マダラ様」なんて持ち上げてはいましたがね…)。 今回も、マダラは神樹に言われるがまま己に取り込んでいましたが、このままだとマダラも「かぐや化」してしまう不安もあるんですよね。再び「角と額あて風」も立派に復活したし、かぐやみたいな「完璧な輪廻眼」が額に出現しそうだし、神樹の実に己を奪われ暴走する可能性はないだろうか。
 
マダラは念入りに計画を練ってはいるけれど、ここにきて「!?」連発ですからねぇ…当初の計画とズレてきてるのは確かです。マダラは本来「信心深く 優しい性格」ですから(柱間談)、その優しさと人のよさが少々心配でもあります。なにせイズナが最後まで心配してたのが《兄さん奴らに騙されるな…》でしたからねぇ…。 
 柱間がサスケに「期待」したのは「サスケはイズナに似ている」からという事でしたが、この状況に於いて「騙されるな」とマダラを止められるとしたら、それはサスケの役割になるのでしょうか。
 
(神樹を丸ごと(実=眼も含め)取り込んだマダラ…でも連合はマダラが「取り込んだ」事には気づかず「消えた」と思った様子)
 
う――ん…ナルトが木を斬った事が吉と出るか凶と出るか。
 
 
 
 
 
(すみません、「圧倒的な力を得た」ナルトのセリフ等…その2へ続けます。)