ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 677 無限月読 今週のジャンプ・ナルト感想 その1(WJ26号)

 

NARUTO:677 無限月読 その1

 
イメージ 1
 
今!!一つとなるのだ!!
 
 このセリフを言ってるのはホントはマダラなんですが…イメージ的には「かぐや」…というか「神の声」ですね。 マダラも、そしてカグヤさえも「神」の中で1つになってしまった感じもします。 
 
 さて…無限月読もスタートしたわけですが、今回は久々にグルグル戦場の様子も出てきましたね。 私はこの「グルグル」が気になって仕方ないんです。 
 以前までは「グルグルは十尾の意識であって、ラスボス的な存在じゃないか」と思っていたんですが、実際に彼(?)が何者であるにせよ、その「不思議な立ち位置」は相変わらず気になるんですよね。 彼は「天」の味方なのか、それとも「地」の味方なのか。
 言動的にはマダラ(あるいは神)サイドに思えるけど、だからと言って人間と本気で敵対しているとも思えないんです。何とも言えない不思議ちゃんといいますか…
 
「ついに始めたね…」
「もうやーめた」 
 
「…ならこの中身ももういらないか…」 
 
 グルグルのこのセリフ、「中身ももういらないか」から字体が変わってるんですよね。それまでの丸っこいかわいい字体から、尾獣が喋る時と同じ字体に。ここから口調と態度が「急に変わった」という意味だと思うんですが…突然「冷めた」感じになってるんですよね。
 
 グルグルの「不思議さ」は、何者か分からないというだけじゃなく、この二重人格的な「変化」にもあります。 「トビ」と同じで、おちゃらけた雰囲気と極めて冷静な部分が同居しているような「二面性」がある。
 
 で…ついにグルグルは「中身」のヤマトを解放しましたが、とりあえずヤマトが無事でよかった… 水月の二丁拳銃を食らっても「丈夫なグルグル表皮」のおかげで助かったのですから(もっともヤマトはそのまま月読にはめられてしまいましたが…)。
 
 《もう中身が必要ない》っていうのは、無限月読が始まったから「足止め」の必要もないっていう事でしょうけれど、それにしても「忍連合の殆ど」をさりげなく一人で相手してたグルグルの「実力」はどれほどのものなんでしょう。 63巻では、子供オビトに『ボクが前に出たほうが(キミが戦うより)より強い』ようなことを言ってましたが、今回も「真数千手もどき」を使ったりしてましたから(柱間ほどの規模じゃあなさそうだったけど)、白ゼツとは違ってかなりの能力を持っていそう…。 
  グルグルというのは「中身の能力」を「仙術レベル」にまで引き上げて使うことが出来るんだろうか。  以前、グルグルを観察してた大蛇丸が「あの敵…」と何かを思っていましたが、大蛇丸の分析…ぜひ聞きたかったなぁ…。
 
しかし、このグルグルの『足止め』…やっぱり似てるなぁ…と思います、「イタチとサスケのバトル中に、トビが木ノ葉小隊を足止めした時(42~3巻)」の状況に。 
あの時も「何して遊びましょうか」なんてナルト達を散々おちょくって遊んだ挙句、サスケが勝ったという報告を聞いて「信じられなーい」と言った直後に「…なんてね 思った通りだ」なんて急に冷めてシリアスになる。今回の「もうやーめた」の直後に「…ならこの中身ももういらないか…」とシリアスモードに切り替わったのとそっくりです。 そもそも「トビ」とは本当に100%オビトだったのか(オビトが「グルグルを完璧コピー」してただけなのか)、それとも「グルグル」がオビトにずっと関わっていたのか…それも今でも不思議なんです。
 
 あの時の「トビによる木ノ葉小隊の足止め」も、そして今回の「グルグルによる足止め」もなんですが…どちらも「自分が直接何かを起こすわけではなく、どこか傍観しながらも陰で協力する」感じ。 その様子は、まるでグルグルが「この舞台の“裏の“仕掛け人」にさえ思えてきちゃうんですよね。
 連合の相手をするにしても「余裕」さえ感じるし、まさに「遊んでやってる」感じ…この余裕が不気味ですらあるんです。 前に真数千手の上で「腕組みして」忍達を見下ろしている絵がありましたが、その様子は「マダラのマダラ立ち」以上に貫禄があった…(マダラさんすみません)。とにかく…見た目は「空っぽ」な感じだけど、存在感がある。
 
 
「次ので隕石は全部こなごなにすっからもう大丈夫だってばよ!」
「二人はオレの横でじっとしててくれ!」  (ナルト)
 
う…ん、これってば「戦わないチームワーク」? 
サクラはともかく(いちおう「うん」と返事してるし)、今週もカカシは何の反応もなく、すっかりナルトとサスケに「今までの役目」を譲ってる感じ。 まぁ…カカシはこれからなのだろうし、まだ「新しい自分」や新しい立ち位置に慣れてないのかな。
 
 そしてサクラが「キャ!」と言えば…隕石の衝撃で「キャ!!」と転んだテンテンの場面へ(例の「つなぎ」演出)… さすが忍具マスターのテンテン…巻物に六道の忍具を入れて運んでいたんですね。
 
(この忍具さえあれば敵を一瞬で封印できる! でも雲隠れの人に使い方を聞かないと…!)
 
テンテンは連合のいる戦場に向かい雲隠れの人を探していたんでしょうが、私としては「ダルイ」がこの件に関わってくるのを期待してたんですよね…。ダルイは「アツイとサムイ」を必ず助けると言ってたし、彼が六道の忍具からアツイとサムイを救出してくれるに違いないと(思ってたんです)。だけど、どうやら違ったようで…
 
(突然、「何か」が落ちてきてザクッと巻物に封じられた紅瓢箪のあたりに突き刺さる)
 
「!!?」
 
この前、テンテンの前に落ちてきたのは、このマダラが吐き出した「六道の宝具」だったわけですが、今回テンテンの前に落ちてきたのも…これもマダラが落した「六道の角」でしょうか(よく分からないんですが、違うかなぁ)。 だとしたらマダラさん…やたらとテンテンのところにモノを落とすようで… あまりにも見事な「偶然」なので、六道のじじいがフワフワと漂ってイタズラしてるんじゃああるまいな…なんて思ってしまうけど(それはないな…)。
 
 でも、もしこれがマダラが落した六道の角なら、あの瓢箪の封印を「解く」ことも出来そうな気もします。 そしてテンテンが探していた「雲隠れの忍」…アツイサムイもですが、同じく雲隠れの忍『銀角』も…出てくることになりそうですね。 
 あの金角・銀角は穢土転生でありながらイタチによる「穢土転生・解」が効かなかった様子だし(この中に封印されてたせいなのか、六道仙人の血を引くという特殊な存在だからなのか)、銀角は六道の宝具の扱い方を熟知してますから、ちょうどいいのかも…。
 そして悪名高い「金銀兄弟」も、行動次第では意外な場面で汚名返上できる「かも」しれない…なんて思ったりします。 悪役にも「名誉挽回」の機会がちゃんと与えられるところ…それがNARUTOのいいところでもありますから。
 
 そして「つなぎ演出」と言えば、せっかくナルトが「二人はオレの横でじっとしててくれ!」なんて(サクラの前で)カッコいいセリフを言ったのに、直後にサスケが来て、(ナルトに)「いいから黙ってじっとしてろ!」なんて言ったりして… やっぱりナルトはサスケには「勝てない」(笑)
 
 そして、今週もサスケは冷静な判断とシッカリとした指示を見せ、頼もしさをフルに発揮。それに、サスケはもうかなり「素のサスケ」になってきてるというか…「本来のサスケ」を正直に見せられるようになってきた感じがするんです。 態度が…第七班に居た頃ぐらいにごく自然。 
 
 月に輪廻眼模様が写っているのを見て《これは…マズイ!》なんていう心の声もちゃんと描かれてましたが、今週はナルトへの接し方にしても何だか…今までとの「違い」を感じるんです。
 少し前までだったら「いいから黙ってじっとしていろ!」だけで話を終わらせてたかもしれないけど、今回は…そのあと、ちゃんと説明している。
 
「今外に出るな」
「オレの眼で作った須佐能乎がなければお前も奴の幻術にしばられるぞ!」「それに外には奴の影もいる… お前とオレがやられたら終わりなんだぞ」
「機を待て」
 
…こんな「緊急時」だってのに、ちゃんと“ナルトにもわかるように”(簡潔ではあるけど)丁寧に話してやってるんです(まるでカカシ先生みたいな優しい口調で)。 それもナルトの顔を見て、ナルトのほうに手を出しだして…ちょっと驚きました。 
 
 何だかなぁ…この前のカカシ先生の言葉(675話)が、想像以上にサスケには「効いてる」気がするんですよね。 カカシのあの一言は、サスケにとっちゃ「おかえり」と言ってもらったのと同じぐらいの効果があったというか、やっと「受け入れてもらえた」ような…ものすごーく嬉しい言葉だったんじゃないかと改めて思いました。 先週も同じような事を感じたんですが、今週は「さらにさらに」…。
 イタチにもらった兄弟の愛情とカカシにもらった師の信頼は、サスケの心を解凍し、やっとサスケも「本当の自分で居ていいんだ」と思えてきたんだと思うし、それに私が考えていた以上にサスケは「カカシ」のことを想っていたんだな…とも思いました。
 
 確かに第七班に居た頃のサスケはカカシの事を慕っていましたが、第七班を離れて大蛇丸の元に行ったあとも、サスケにとっちゃカカシはずっと「大切な師」だった…兄代わりのような存在だったのかな。 51~2巻鉄の国で再会したカカシに、あれだけ悪態をついたり千鳥をやけくそになって使ったりしたのもカカシへの愛情の反動…本当は「甘えたかった」んだろうなぁ…苦しい心の内をカカシにぶつけたかったんだろうな…と思います。
 
 だから、カカシに《(何も言いたくなければ)それでいい…ただオレ達が第七班だった事はまぎれもない事実だ…そうだろう?》と言ってもらった事が…「我々の想像以上に」サスケには嬉しかったんだと思います。 カカシはサスケと師弟として「積もる話」がしたかったみたいですが、実際には「多くの言葉」は必要なかったのかもしれません。 ちゃんと気持ちは伝わった… 
 そしてサスケの「カカシの教え子としての想い」も、自然と言動に表われてるんじゃないのかな… 「カカシ先生みたいな口調」でしゃべる…ことで。
 
 
(その2へ続けます…)