ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

NARUTO-ナルト- 678 オレノ意志ハ 今週のジャンプ・ナルト感想 (WJ27号) その3

NARUTO:678 オレノ意志ハ その3

 
さて…いよいよ「マダラと、黒ゼツの裏切り」ですが、まずはマダラと黒ゼツの会話を。
 
 
「オレは地獄を天国へと変えた もう理解しろ…全て終わったのだ」
 
「違ウ…マダラ オ前ハ救世主デモナク…ソシテ終ワリデモナイ」
 
(黒ゼツに貫かれたマダラ)
 
「!!?」 「……」 「!?」  (動けん……!)
 
「ナゼ オ前ガオビトトハ違イ 全テヲ利用スル側ダト言イキレル?」
「自分ダケガ違ウト思ウノハ オコガマシクナイカ? マダラヨ」
 
「黒ゼツ…お前は何を言っている!? お前を作ったのはオレだ…! お前はオレの意志そのものなんだぞ!」
 
「ソコモ違ウ… オレノ意志ハ――」
 
カグヤダ」
 
マダラの「!!?」反応と焦りから見て、マダラは黒ゼツを信用しきっていたみたいですね。それも黒ゼツを作ったのは「マダラ自身」だからという理由で…。自分が作った人造人間以外、マダラは…誰も信じられなくなっていたんでしょうか。
 
昔、うちはタジマ(マダラ父)がイズナに「マダラと柱間との密会」を調べさせていたのは「マダラは騙されやすい」のを見抜いていたからでもあるんでしょう。
それからイズナはずーっと「騙されやすいマダラ兄さん」を見守っていたんじゃないかと思うんですが、最後にも「ダメだ兄さん奴らに騙されるな」と忠告していたイズナ… イズナ亡きあと、マダラの「騙されやすい欠点」を注意してやれる人物は居なくなってしまった。 
 
あまりにも今まで「騙され続けて」、その都度「まぁいい…」と諦めるようなフリをしながら傷つき…その結果、子孫の心臓にまで呪印札を取り付けるほど人間不信に陥って。何かなぁ…黒ゼツ「だけ」信じていたのかと思うと、マダラが哀れです。何だか、悲しい。
 
 
 
で…黒ゼツなんですが、マダラが外道魔像の下に培養した細胞から黒棒をニョキニョキ出して白ゼツを黒く染めて作ってましたよね。 あれって外道魔像(十尾の抜け殻)の意志じゃないかとも思ったんですが、なぜマダラはソレを「己の意志」と言ったのか。長い間外道魔像に繋がっていたせいでマダラが同化されてしまったのだろうか。
 
 そして黒ゼツは「カグヤの意志」と言ってますが、それも本気なのかどうか…なにせ黒ゼツは《スベテノ地ハオレソノモノ》と言っていたし、その発言はまるで十尾。 一方でカグヤは《遠いどこかから来た存在》で神樹(十尾)の実を食べてしまった存在。 黒ゼツとかぐやの「関係」も気になるところですが、今の時点ではハッキリはせず… 今のところ一番気になるのは《禍々しい黒いチャクラ(仮称)の存在です。
 
これ、前から時々話題に出してますが、九喇嘛がマダラに感じた「禍々しいチャクラ、禍々しい血」…九喇嘛を操りコントロールしてしまったあの「チャクラ(血)」…これらは「マダラ自身のチャクラ」ではなく「黒いチャクラ(仮称)」に拠るものだったのではないか…と思うんです。というのも、九喇嘛はそれと同じ「禍々しいチャクラ」をサスケにも感じていましたから(34巻で)。
 
それに、同じような禍々しい「ゾッとするチャクラ」は柱間も持っています。 
チャクラを荒立てて扉間を《ゾクッ》とさせ…扉間の動きを止めてしまう(65巻)…アレも黒いチャクラと同源のモノなのではないかと感じています(サクラも時々、チャクラを集中したり荒立てるとナルトを「ゾクッ」とさせてる…という話を前に取り上げましたが、結局あれは何なんだろう)。
 
それと、仙人モードのカブトのチャクラを感知した時の香燐が「誰だかわからない」とか「いやな感じのチャクラ」と言ってましたよね。 「誰だか分からなかった」理由は色々な人のチャクラが混ざっているからでしたが、「嫌な感じ」の理由は不明のままです。 
 大蛇丸は「私のチャクラが残っていたかしら」とか自虐ギャグ言ってましたけど、「それとも…」と肝心な理由を語ろうとした時に遮られてしまったんですよね。あの「それとも…」の後が実は重要だったのになぁ…。
 
しかし「仙人モード」のカブトには「嫌な感じのチャクラが発生する」という事実…それは「自然エネルギー」そのものに「嫌な感じ」の元が混ざっているという事でしょうか。そして、それが全ての「禍々しいチャクラ」の理由の1つでもあるんじゃないでしょうか。
 大蛇丸は「グルグル」の事も何か察していたようだし、いろいろと分かっている重要人物ですが、彼も…今は幻術の中ですかねぇ;
 
外道魔像に在り、柱間や仙人カブトにも在る「禍々しいチャクラ」…その「源」である存在(自然のようなモノ?)こそが、忍達が最終的に向き合うべき相手…ではないでしょうか。
そして、前に(陰)九喇嘛が黒ゼツを見て「お前は…!」と言ったのも、やはり気になってるんですよね。 九喇嘛が九尾事件の時に感じた禍々しいチャクラ…それを黒ゼツの中に感じたんじゃないだろうか、って。
 
自来也が感じた、九尾事件の「黒幕」の存在…
そしてミナトが九尾事件で感じた「この面の男が将来災いをもたらす」直感… それらは「当たっていた」と思うんです。
 
だけど、その「本当の正体」はオビトなんかじゃあないと私は思っているんです。
 
「本当の」その存在は別に在る…それこそ「最終的に向き合うべき相手」であり、人間なんかじゃなく、それを超えた存在…全ての祖である自然のような存在…「黒い禍々しいチャクラ」の元である存在ではないだろうか。
 
やっぱり…(また何度も繰り返し懲りずに言うけど)オビトが43巻で言っていた通り、
九尾事件の真実は「いわば自然発生的な、天災のようなモノ」だったんだと思います。「自然による天の災い」…
 
 つまり、オビトはマダラ以上に「真実を知っている」と思われるんです。マダラと同じように無限月読を語っていたわりには「輪廻眼を片方だけにして」己を失わないようにコントロールしていたり、もし両目に輪廻眼を移植したら「恐ろしい事になる」ことも分かっていた… 
 オビトが「マダラの復活」をあれほど警戒していたのは、「マダラ」本人を警戒していたのではなく、オビトは「マダラが騙されている可能性、マダラが利用される可能性」に気づいていたからじゃないだろうか。 なんかなぁ…振り込め詐欺に騙されそうな爺ちゃんを警戒していた孫みたいな(汗)… やっぱり「恩返し」にマダラの「下の世話(尻拭い)」をしようとしてたんじゃないのかなぁ…。
 
「天」から降ってきたようなカグヤとか、その息子ハゴロモとか、地の神のような十尾とか、得体のしれない黒ゼツとか…自然とか神とか。やや話が「大きく広がりすぎ」とお感じの方もあるんじゃないかと思います。
 が、考えようによっては、話は「シンプルに、原点に戻りつつある」ともいえるのかもしれません。 
 
 そもそも、ナルト達は忍者になってすぐに「忍って何なのか」「忍の存在価値って何なのか」「忍も人間なのか」という基本的な問題に疑問を感じていたわけで(再不斬戦で)、その問題の「根本」まで遡れば…なぜ忍は「忍術」という夢のような力を得たのかという「全ての始まり」に突き当たるのでしょうから。
 
 カレンダー的に、NARUTO世界はもうすぐ九尾事件の起きた10月10日になろうとしていますが、それこそがきっと「約束の時」…すべての「はじまり」である九尾事件の《本当の真実》が明かされる時、あの時の本当の「黒幕」が明かされる時なんじゃないでしょうか。
 
 
 
 
☆さて…黒いチャクラがマダラの全身に樹のように張り巡らされ…「マダラ」はどうなってしまうんでしょう。「イズナ」に似ているサスケが柱間からもらった力で「止める」事が出来るのかどうか… 
 
☆マダラがこの状況を「全く予測していなかった」のか、あるいは「いずれ己を失う可能性」を読んでいたのか…マダラがどこまで真実を知っていたのか、そしてマダラの腑…それらはまだ不明ではありますけどね。
 
とはいえ、人間を信じられず「神」のような存在だけを信じていた『孤独』なマダラが気の毒に見えてきてしまって…。本当は柱間とか、オビトとかいるし…マダラも「孤独ではなかった」と思うんですけどね…。
 
 
☆思いついたらちょっと補足するかもしれません。
 
 
☆長駄文、読んでくださって感謝。
 
 
(コメントのお返事、特にゲストブックは遅れがちですが、すみません…)
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2014/06/04)