NARUTO-ナルト- 総集編雑考 ⑧ サスケとイタチ
…ついにNARUTO最終回まで、残すところあと２日になってしまいましたねぇ…みなさん。
あれだけカウントダウンとか騒がれていても、正直言って、なんだか実感ない…
「NARUTOの無いジャンプ」が想像できないぞ…。だけど、いつかは来る「終わり」…
さて…総集編雑考という名でザーッと超駆け足で書いてきましたが（そしてまだ途中という…）、今回は「サスケとイタチ」のことを「ほんのちょっと」だけ。
「雑考」とはいっても、もう最終回が目前に迫ってるので、いまさら「めんどくせ～考察」をするつもりはナシです。 698話の話に絡めて、ちょっとだけ…ほんのちょっとだけ。
698話でサスケ、こんなことを言っていましたよね…
ナルトのことを「本当はオレがうらやましかったんだ」と…
「ナルトとイタチの背中」は、サスケにとって「羨ましい背中」だったんですね。
でも《うらやましい》って感情は、面白いほど複雑なものだと思うんです。
「うらやましい」にはいろんな感情が混ざってる… 純粋な“憧れ”もあるし、モヤモヤとした“嫉妬”にもなっちゃう。
小さい頃から、サスケはずーっと「何でもできる兄さん」に憧れてきたんだけど、それは「うらやましい」という感情だったのか。
「オレがうとましいか？」とイタチが聞いた時、サスケは否定しなかった…
「そ… そんなふうには… …」 「………」
（…… 兄さんの言う通りだ… ホントはオレ…兄さんのことを…）
（25巻の話）
あの時、サスケはイタチに指摘されてドキッとして、初めて気づいたみたいだったんですよね… 「憧れ」だと思っていた兄さんへのキラキラとした感情は、実は「うとましい」どす黒い感情だったんだと。
「兄さんすごいや！」とか素直に兄さんをほめてた自分は、「いい子ぶった自分」であって… ホントは兄さんを疎ましく思う「嫌な子」なんだと…あの時、サスケは自分の中に在る「闇、憎しみ」をはじめて意識したんじゃないだろうか。
イタチとしては、サスケに「いつか自分を超えて欲しくて」、サスケの中に在る「兄を疎ましく思う気持ち＝超えたいと思う気持ち」をちょっと刺激したんじゃないかとも思いますが…イタチにベッタリなサスケを「親離れ」させるために、ね。
でもあれから、サスケは《うらやましい＝うとましい》と思うようになっていったんじゃないのかな…。
自分の前を歩く背中は「憧れ」というよりも、「否定して超えたい」背中なんだと…自分にそう言い聞かせてきたんじゃないだろうか。ナルトの事も「全力で否定する」なんて言ってましたよね、ちょっと前までは。でも、憎しみやら妬みといった負の感情は、自分を疲れさせるだけなんですよね…。
ナルトと闘ってようやく…本当は《うらやましかった》と受け入れられるようになって…サスケはやっと楽になれたような気がする。いい表情になってましたもんね…
サスケは今まで…本当は「肯定」したかったものに限って、強く「否定」してきたようにも見える…
データブックには必ず記載される「イタチは甘党」…それに対してサスケは「オレは納豆と甘いもんはダメだぜ」（16巻）と公言するほどの「甘いもの嫌い」。
でも…ホントなのかな…「甘いもん好きな兄さん」と一緒にされるのがイヤで、小さい頃から「甘いモノ嫌い」を主張してきた…なんてことは無いだろうか（笑）
イタチの「甘いもの好き」は食べ物に関してだけではなく…「忍」としてもそうだったんじゃないかと思うんです。 「完璧」に見えてそうでもない…肝心な時に涙を流してしまったり、笑顔を見せてしまったりという「愛情ゆえの甘さ」も持っている。
サスケも本来、愛情ゆえの「甘さ」があるから…だから余計「甘さ」を否定しようとしてたんじゃないのかな。
サスケも本来、愛情ゆえの「甘さ」があるから…だから余計「甘さ」を否定しようとしてたんじゃないのかな。
だけど、サスケが今まで「うらやましい」と思っていたイタチの背中とは、「何でも完璧にこなす忍」としての背中というよりも…「温かくて、甘えさせてくれる背中」…サスケを背負ってくれた優しい「甘い」背中だったんじゃないだろうか。
愛情たっぷりの優しい温かい背中… イタチの「甘党」なところが、ホントはサスケにとって「憧れ＝うらやましさ」だったのではないか…なんて思います。
サスケがずっと求めていたのは、やっぱり「温もり」だったんじゃないのかな…
サスケは、やっと…自分に「甘さ」を許してやることが出来たでしょうか…
たまには「甘くても」いい…誰かに「甘えても」いいんだって。
「甘いもの好き」のホントの自分をようやく認めることが出来て…サスケもやっとイザナミのような世界から抜け出すことが出来たのかな…なんて思っています。
さて…あとは「最終回」を待つのみ…！
☆次回は、いよいよの《最終回》雑考にて…いつもの通り月曜（10日）朝7時ころに記事をアップする予定です。どんなエンディングが待っているのか…「その時」を楽しみにしたいと思います！ 是非、ご一緒に「最終回」見届けましょう。
いつもありがとうございます。
（ナルト好きブログ！）
