ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

はたけカカシ考察・・・カカシの「素顔」

カカシの「素顔」 

(「風の書」カカシの素顔公開についてちょっと)

 

さて、『新伝・風の書』に載っている衝撃的な《カカシ先生の素顔》を見てちょっと思ったことを…

 『風の書』…これ、NARUTO展の入場者特典にもらえる冊子なので、まだ見てない方も多いと思うし、これからNARUTO展に行くという方もあるだろうし…ってことで、もちろん画像(模写)は載せませんのでどうかご安心を。 それでも「何も知りたくない」という方は、どうか閲覧注意ってことで…。
 
 で…実際に「見ちゃった」感想は、えええーーーーっ?というほどの意外性はなく、正直いって「まぁ…そんな感じだよねぇ」というお顔ではありました。 33巻の扉絵や、サクモさんの素顔があったせいで なんとなく推測できたってのもありますが…しかしその素顔は、かなり甘く優しいお顔立ちですな…(マスクをしてたほうが強そうに見える。それもあって隠してるのかなぁ…)。 優男風ではありますが、かなりのイケメンである事は間違いない(笑) テウチやアヤメが素顔を見てぽ~っとなったのも、分かる気はする…
 
 しかし、なんだか「見てはいけないモノを見てしまった」罪悪感というか、こっそり悪いことしたみたいなドキドキを感じてしまいました(笑) しかもカカシ本人が「堂々と人前でマスクを取った」のならともかく、「入浴中をこっそり覗いた」シチュエーションってのがね…これって、ただの覗きじゃあ…ま、ばらしたのは他ならぬ「生みの親」岸本先生なんだから仕方ないんだけど。 カカシといえば木ノ葉の中では「情報のプロ」、暗部中の暗部、まさか自分の知らないところで自分の素顔(しかも入浴姿)が出回っているとは思っていないだろうに…まさにご愁傷様としか言いようがない。  
 そういや700+2話でも、温泉で休養中にナルトに呼び出されてましたけど、カカシも引退したとはいえ「まだまだホッとしてはいられない」ようで…。
 
 さて、《カカシ先生の素顔を暴く》ミッションは、ナルト達にとって最高にワクワクする任務であり、そして達成困難な「超Sランク任務」。 ナルトも「敵の最高機密をあばくのだ!!」なんて最高に意気込んでたし、サスケまで「こういう日にはもってこいの任務だ」なんてノリノリだった…(「臨の書」でもサスケはノリノリだった)…こういう時のこの子たち、可愛いんですよねぇ。 
 しかし、コレをただの「お遊び」と侮るなかれ、コレは忍にとって重要なスキル《情報収集》を試される、師弟の「本気」の闘いだったのだ(と思う)。
 
「臨の書」に於ける最初の「カカシ先生の素顔を暴く」ミッション…そして「者の書」における情報収集戦、さらに今回の 「風の書」における「謎の写真家スケアとの合同ミッション」と…カカシの素顔を暴くミッションは続いた。「情報のプロフェッショナル」カカシと「まだまだひよっこ」なナルト達の真剣な『情報収集を巡る闘い』は、この他にも何度も繰り広げられてきたに違いない。
 
・ナルト達の《カカシ先生の素顔への道》 
 
さて、ナルト(達)の《超Sランク任務・カカシの最高機密を暴く》はどのようにして進められていったのか・・ そこには彼らの成長の軌跡が見える(やや大げさ)。
 
 彼らがこのミッションに精を出していたのは、第七班として揃って任務をこなしていた頃…つまり「中忍試験前」の限られた期間ということになります(中忍試験以降は第七班はバラバラになってしまった)。 
 まだ忍者としては駆け出しの頃で、任務内容も芋ほりとか子守とかネコ探しがメインだった頃… 退屈していた彼らにとって《カカシティーチャーの素顔を暴く任務》ほど刺激的で挑戦しがいのある任務は無かっただろうと思います。
 
《しかし、彼らのミッションは、いつも「カカシを食事に誘って決定的な瞬間を見ようと試みるというワンパターン》だったようなのだ。 
 
「臨の書」に載っている「カカシを一楽ラーメンに誘う話」は、おそらく「第1回目の挑戦」と思われますが、その後も何度か「同じ作戦」を繰り返しては撃沈していたらしいのだ… というのも、「風の書」には「何回もやって失敗してる」(サクラ)、「決定的瞬間になぜだかいつも邪魔が入る」(サスケ)といった発言があるからだ。 うーん、君たち失敗から少し学びたまえ…と言いたくなるぐらい、まだまだ忍としては「ひよっこ」だったのだ。
 
 何度も同じ作戦で失敗し、ようやくナルトは「新たな提案」として「カカシの今までの写真を探し出す」プランを出します(風の書で)。やっと、1つ進んだ感じですが、実は…
 
「言ってなかったけど、それもう私が前に調べた」(サクラ)って…
 
サクラはとっくに調べていたというね…サクラは当時から「情報収集」が上手かったらしいですね。  そういや、彼女は図書館でいろいろと調べ物をしていたり、人柱力についても色々調べてたと言っていたし、柱間細胞についてのレポートもこっそり調べていたりと、コツコツと「黙って情報収集」しているタイプ。 サクラのそういうところ、サラダも似てますな…。
 
…しかし、いつも彼らは失敗し、ついに第七班がこのミッションをコンプリートする事はありませんでした。 
 
 難航したこのミッション…しかし数年後、ナルトが意外な「成長」を見せるのです。
 
《時が経って、それから数年後の第二部… 今度はナルト一人で「ミッション」を行っています。 しかし今度はナルト…わざわざカカシの忍犬達の所に出向いているのだ》。
 
「あのさあのさ…今日はこっそり聞きたい事があってきたんだってばよ」
「何だ?」
「もういいかげんカカシ先生の顔がどんなか知りたいんだってばよ」
「写真とかあったりする?」
「イヤ…それはない」
「じゃあどんなか とくちょうを教えてくれってばよ」
(「者の書」から)
 
 カカシ先生を一番よく知っていると思われる人(犬)を訪ね、カカシのプライベート生活を知っていそうな彼等に「写真」について聞き、さらに彼らから「目撃情報」を提供してもらう… これは今までの「直接自分の目で見る方法」とは違う「新しい手段」なのです。
「誰か」から情報を得る…これはまさに「情報網」を活用する自来也の情報収集法》。
 
(その結果、ナルトはパックンから「かなり重大かつ貴重な情報」を得て、満足して帰るのだ)…そして実際に、その情報はかなり「真実に近かった」。
 
…「誰かからの情報収集」というのは、第一部のナルト達には思いつかなかった手段なのです。 やはり、これは「自来也のおかげ」と言いましょうか… 
自来也の情報収集法とは、酒場などで人から話を聞いて情報をゲットするというやり方でした。 約3年の修業の間、自来也のやり方をナルトはずっと見ていたわけで、それが自然と身に付いた結果なのかもしれません。 ナルトも色々と師から学んでいた・・ お遊びのように思える「素顔暴きミッション」にも、忍としての成長軌跡がうかがえるのです。
 
《忍者にとって重要なスキル…情報収集》…
 
 さて、もう一度「第七班揃ってカカシの素顔ミッション」に勤しんでいた頃に話を戻しますが…
 
「素顔ミッション」で鍛えられてきた彼らですが、そのあと「中忍試験」でいきなり情報収集のスキル」を試される事になります。 第1の試験での「カンニング」、そして「死の森」…過酷な情報収集戦を彼らが勝ち抜けられたのは、直前の修業…つまり「謎の写真家・スケア先生(カカシ)によるカカシの素顔ミッション」をこなしていたおかげだったの「かも」しれません。
 
 「食事中にマスクを外すカカシ」を見ようとする」けれど、いつも邪魔が入って失敗する。なのに懲りずに同じ作戦を繰り返していたり…「リスクもない簡単な方法で写真を入手する」なんて甘い発想だった当時の彼らでは、とてもじゃないけど あの過酷な中忍試験の情報収集戦は、生き残れなかった…と思います。 だけど、スケア先生(カカシ)のレッスンは「情報のプロ」ならではのものだった・・ カカシは、ナルト達に「情報収集の基礎中の基礎」を教えていたんだと思います。
 
 重要な情報を得る為には多少のリスクは覚悟の上…つまり『潜入ミッション』…そこでカカシ扮するスケアは(当時のナルト達にとってはかなりの高度な)「潜入の仕方の基本」を1から教えてやります。 見張りが気を緩めている間にササッと中に入ること、カギをこじ開けて入り、膨大な資料の中から必要なものを探し出すスキルなど・・基本をキッチリと指導します。 当然、結果は「失敗」ではあったけど。
 
 さらに、次の手…「食事に誘って決定的な瞬間を見る」のも、いつものようにただ「直接見る」だけではなく…見落としてもちゃんと「カメラの連写で撮って証拠を残す」方法を、カカシ扮するスケアは教え込む。 
 
 …もっとも、これも「なぜかまた邪魔が入って」失敗するのだけど…(これも、カカシがあらかじめ鳩をエサで集めておいたり、キバ達の散歩コースを選んで失敗で終わるよう計画したんだろうとは思いますが)。 それでも、今までナルト達がやっていた素人レベルに較べたら、ずっと「上級スキル」。
 
 このあと、カカシは「もう2,3回は遊んでやれるかな」と言ってたから、おそらくあの後も中忍試験前に2、3回…カカシは「情報収集スキル」を遊びながら教えていたに違いない。 そうやって、中忍試験に備えた教育をちゃんとしておいて、カカシはナルト達を「中忍試験」に自信を持って送り込んだのだ。

中忍試験に彼らをエントリーさせる時、ガイやイルカに「まだ早い」と反対されても、カカシは強気に彼らを送り込んだ・・ あの時の強気は、こんな過程があったからこそだったんですね。カカシは無責任にナルト達を推薦したわけではなく、その分 ちゃんと彼らに「特別授業」もしていたのだ。 
 
 カカシって、任務時間外の「余計な事」まであまり関わらない、さっぱりした先生に見えたけど・・全然そんなことなかったんですね。
 
 しかもこの「素顔を暴く任務」は、あのサスケまでかなりノリ気で、武者震いまでしてましたもんね。 これほど彼らが「一致団結して」チームワークを発揮した任務は他になかったかも… この任務をこなしたおかげもあって《第七班のチームワーク》はあんなに強固なものになっていったんじゃないだろうか。 

ナルトとサスケにとっても、一緒にバカをやりながら真剣に心を1つにして「カカシ先生の素顔」を追いかけた日は、大切な楽しい思い出になっていたんじゃないかと思います。
 
ま、カカシ本人にとっても、彼等第七班と一緒に過ごす時間は「なによりも幸せな大切な時間」だったはず。 ずっと昔に忘れていた感覚を思い出すような、掛け替えのない大切な時間だったのだと思う。
 
カカシの事だから…アスマみたいに皆を焼肉に誘ってワーッと楽しんだりは出来ないんだろうし、ガイみたいに熱く抱擁して「愛」を伝えられるわけでもないだろうし(一度、好きになってきたぞ・・と言ってナルトに気持ち悪がられたことはあったけども)… そういう意味でも「カカシは素顔を見せようとはしないタイプ」。甘く優しい一面は、なかなか見せようとはしなかった・・まるでそれを「誰かに見られるのを恐れる」かのように。 自分の「甘さ」を、色々な意味で許せなかったせいなのかな…それは悪い意味ばっかりじゃあないのに。 
 
だけど本当は、ナルト達に「かまってやりたい」「一緒に居たい」。カグヤ戦で(心の中で)言っていたみたいに、「大好きだ!」って想いでいっぱいで、可愛くて仕方なかったんでしょうねぇ…。 だから変装してまでして、ああやって一生懸命関わって… 
 
 何だかな…シャワーを浴びてる「素顔(顔立ち)」よりも、ナルト達と一緒に遊びながら教えてやってる「先生としての素顔」のほうが、ずっと甘くて優しい。
「風の書で暴かれた」のは、こっちのほう……カカシが隠してきた素顔、「実は甘くて優しい先生としての素顔」だったんじゃないか…なんて思います。
 
 
 
 
(第七班ですごした4人の時間は…すごく楽しい幸せな時間だったんだな…)。
 
 
 
 
 
☆駄文読んでくださって感謝。
 
 
 
 
(ナルト好きブログ! 2015/06/04)