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春野サクラ考察 「一生愛の人生よ!」・・・サクラの物語とは

 

春野サクラの物語についての雑考「一生愛の人生よ!」

 NARUTO完結後、第七班それぞれの雑考をしたつもりでいたのだけど…「サクラ」のことは、まだ書いていなかった事に気が付いた(おぃ)…  彼女については、昨年秋の「しゃーんなろーについて」と、この前の「デコトンについて」でも取り上げてるっちゃ取り上げてるんですが、今回は全体的にざっくりと春野サクラの物語》について…という事で少々。
 
 さて、サクラの「最初の登場シーン」といえば、第1巻第3話の「うちはサスケ!!」でして… 最初の1コマこそ「ちょっとかわいい(おとなしそうな)女の子」風に見えるのですが、すぐに「ナルトどけ!」とサスケくんの隣の席をゲットし、サスケにハートを飛ばしまくる…《サスケくんが大好きな女の子》として登場します。
 そして、第七班の自己紹介でも「好きな人は…えーとぉ…(サスケ)、将来の夢は(結婚?)、きゃーっ」とまぁこんな感じでして、カカシにも「この年頃の女の子は忍術より恋愛だな」なんて思われてしまうほど、とにかく《サスケ》一色でした。 

  もちろん彼女が「恋愛しかアタマに無かった」というのではなくって、常に軸として《サスケへの想い》があったんじゃないかという事なんです。 サスケを想えばこそ悩んだり苦しんだり、道に迷ったりしたわけですが、それもまた「無駄な遠回りではなかった」と思うんですよね…《サスケへの想い》がサクラの人生の幅を広げていってくれたり、彼女をずいぶんと成長させてくれたと思うんです。  それに、サクラが散々迷ったり悩んだりしても、それでも自分を見失う事が無かったのは、《サスケへの想い》が軸にしっかりと据わっていたから…でもあったんじゃないだろうか。

  サクラの歩んできた道については、カカシが最後にうまーくまとめてくれた通りだと思っています。
 
《サクラ…あの時とサスケに対する想いは違うだろう 同じ好きでもその想いは別のものだ 命を狙われた相手を未だに想う… 何があろうと好いていたサスケを切り捨てず サスケを闇から救うのは自分の役目だと思っている お前はそういう優しい子だ》
《サクラは…ずっとお前を助けたかったんだ …ずっと》
《サクラは今 お前を自分のものにしたいんじゃない ただお前を助けたいんだ!》
《お前に殺されかけたこともあるこの子が今でもお前を想い涙を流すのは…お前を愛して苦しんでいるからだ!》

はじめのうちは、サスケに認めてもらいたい、好かれたい…つまり「自分のものにしたい」だったのが、それがサスケを「助けたい」、何があっても「信じる」に変化していった「サクラの想い」… その変化の転換点になったのが《中忍試験死の森》《鉄の国の国境》。 《死の森》ではサスケを「助けたい」、そして《鉄の国境》ではサスケを「信じる」という想いに、サクラの想いやつながりはカタチを変えていく…
 
 特に《死の森》での出来事は、サクラの歩く道を大きく変えたのではないかと思ったんですが、それは…この前の外伝で、サクラが大蛇丸の事を《モラル欠如のヘビ野郎》とか大蛇丸以上の大バカ者ね》という かなりキツ~イ表現を使っていたからでもあるんです。
 
 今の大蛇丸はかなり毒が抜けていると思うし、それほど悪さしてる訳でもないと思うし、アレでも一応サスケの「師」でもある訳なんだけど… なのに、いまだにサクラが大蛇丸に対して「相当な怒りや軽蔑」を見せる。それは、「死の森で大蛇丸がサスケに呪印を施した場面」が、今もサクラの心に深く傷を残しているからじゃないかと思えたんです。 あの時サスケの側に居て、あのおぞましい衝撃的な光景を目撃したのはサクラ「だけ」なんですよね… そしてサスケにその事を口止めされて、サクラはあの「瞬間」を一人心の内に抱え込むことになってしまった…。
 「サクラにとっては」アレが、サスケの運命を大きく変わってしまった原因…大元なんじゃないのかな…(実際には、アレは一つのきっかけにすぎなかったとしても)。 アレがキッカケでサスケは自分を見失い、里を抜けてしまった… 
 
 そしてサクラは「あの時から」サスケを助けることが出来なかったと思っている…彼女にとってはあれが「全ての始まり」なんですよね。 だからこそ大蛇丸のことを《モラル欠如のヘビ野郎》等々と今も許せないんじゃないかと思うんです。
 
 それに、それまでは「カッコいい」と思って憧れて見ていたサスケが、心に深い闇を抱え、一人で何かを背負い悩んでいるらしい事をサクラは「知ってしまった」し、サクラは「サスケに何もしてあげられなかった」… サスケが呪印をコントロール出来ず自分の失いかけた時、サクラは《こんなのサスケくんじゃない》と後ろから抱え込むのが精いっぱいだった…。 
 あの時から、サクラの想いは「こっちを見て欲しい」というものから、「サスケを助けたい」というものに大きく変わったんじゃないかと思うんです。

 そして「彼女自身」が大きく変わったのも、死の森での事… 
 
それまでのサクラは髪の毛を長く伸ばしていたけれど、それも「サスケくんに好かれるため」でした。 サスケが「長い髪の女の子が好き」という情報は、いったいどこでゲットしたんだろうとは思うんですが(ミコト母さんの髪が長かったからなのかなぁ)、つまり彼女はサスケがどんな「外見」の子が好きなのかを気にしてたんですよね。 ま、これはごく自然な事だと思うし、それはそれでいい事でもあると思うんです。 恋する女の子はキレイになる…そしてキレイになりたいという願望は、女の子をすごくポジティブに、そして幸せな気分にさせてくれますもんね。
 
 だけど中忍試験の直前、サクラはサスケに「ナルト以下」と言われて、ズーンと落ち込むことになる…
 
好きな人の言葉ってのは、なぜかすごく自然に受け入れられたり、逆にちょっとしたことでも落ち込んだりもするものですが、サクラもサスケに「うざい」と言われれれば、素直に「これからはナルトに優しくできるかも」と反省していたり…「サスケの言葉」は素直に聞き入れてるんですよね。
だけど、サクラにとって自分がサスケ並みに「優等生」であった事は、かなりの自信に繋がっていたと思うのですが、それが「ドベのナルト以下」と肝心のサスケに評価されるとは…これは相当彼女にとってショックだったようで… 
 
…でも、サクラ自身も気づいていたと思うんですよね、ナルトが死に物狂いの努力をしていることも…そして、サスケがナルトを評価しているのも、その点なんだろうという事も。 
 そして、死の森で「努力の天才」リーのカッコいい背中を見て、サクラは本当の美しさ、努力する人の「内面から溢れる美しさ」に気付き、そして大切にしていた「サスケに見せるための」長い髪の毛をバッサリと切り…… あの時、サクラは「変わった」。

「今度は私の後ろ姿を――… しっかり見ててください!」

とは言っても、あの時「肝心のサスケ」は倒れており、サクラが髪を切った瞬間はおそらく見ていないんですよね。 つまり、サクラは「サスケに見せるため」にやったんじゃあない……何よりもその事が、サクラが変えようとしたものが「外面」ではなく「内面」だったことを示していると思うんです。 そして、見せたいと言ったのは「背中」…その為人(ひととなり)や生き様が見える「背中」でした。

あれから、サクラの《サスケを助けたい》という想いは、毎日病室に通う「積み重ねの努力」となったり、泣いて想いをストレートに訴えたり、ナルトに助けてくれと頼んだり、医療忍者を志したり、暁相手にも怯まず戦ったり…サスケを自分の手で始末しようと決意までしたり、さらにはとんでもない「忍耐」を必要とする百豪のチャクラをためる事を可能にさせたりと…それこそ《色々なカタチ》となって表れることになります。
 
 連載で読んでいた時は、その時その時の物語の流れの中にあった事もあり、「そこまで」とは感じなかったのですが…改めて「サクラの物語」だけを振り返って見ると、ひたすら《サスケ》だったんだと思い知らされます。 「何を今さら」と言われるかもしれませんが、それでも「今さら」のように…彼女の迷い、成長、努力、開花…すべての軸は「サスケ」だったんだと…ひたすらサスケを助けたい、信じたいというサクラ自身の想いを確かめる物語だったんだと思い知らされるんです。 
 
 《もしサスケが変わってしまっても、それでも想いは変わらないのか、サスケを信じられるのか》という数々の試練を乗り越えながら、それでも彼女はサスケを想い続けた… その想いが「本当のモノか」試される中で、迷いながらも、その《カタチ》が変わったとしても、サスケへの「想い」と「つながり」を大切にしたい気持ちは変わる事は無かった…彼女の想いは、数々の試練を乗り越えてきた。
 だからこそ、外伝でもサクラは「サスケと想いでつながっている」ことと「サスケを信じている」ことを、自信をもって示してくれたのかな…。
 
 彼女が部屋の壁や鏡に貼り付けていた己の忍道、《一生愛の人生よ!》…
それを見ると、彼女も「忍び、そして耐えた…」己の忍道を堂々と立派に貫き通した一人だったんだ…と思うのです。
 
 
 
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☆駄文、読んでくださって感謝・・・
 
 
 
 
☆死の森も、鉄の国境も、サクラだけじゃなく香燐にとっても「サスケとの忘れられない場所」になってますよね… そういう奇遇というか偶然が、サクラと香燐ふたりにしか分からない不思議な共感、友情に繋がっているのでしょうか…
 
 
 
 
 
 
 
 





 
 
(ナルト好きブログ! 2015/07/19)