ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

BORUTO-ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-  第1話「うずまきボルト!!」 感想(その1)

1:うずまきボルト!!   その1

BORUTOの正式なタイトル、結構長いな・・・(このブログのタイトルも記事も長いけど)

 さて、遂に始まった

「-NARUTO NEXT GENERATIONS- うずまきボルトの物語」。 

外伝のサラダ、映画のボルト、そして前号の読み切り外伝ミツキと続いて、新たにどんな話が始まるのかと思ってたんですが・・・

(正直に言っちゃいますよ)



映画の話のまんまじゃないかーーーーー!

  

 ・・いや、もしかして「最初は映画のお話から」と予告されていたのを私が知らなかっただけなのかな?(最近ジャンプを読んでいなかったし)。 真新しい物語が始まると勝手に思っていた分、空振り感は否めないんだけど・・・しばらくは「映画の話」が続きそうですね。 
 ま、考えてみりゃジャンプ読者の多くは「映画を観ていない」と思うし、大切な主人公の話はちゃんと描く必要がありますよね。 それに、映画の話を「漫画でじっくり読み直す」のも、悪くない(とすぐに気を取り直す)。

 しかし、そういった多少の拍子抜けはあったにしても、初回を読み終わっての正直な気持ちを言うと・・・《今後のBORUTOのことがだんだん楽しみになってきた》。 なぜなら、映画には無かった新しい「プロローグ」の部分に、《私の妄想本能をくすぐるパーツ》がゴロゴロあったからです。 

 そのゴロゴロについては後述するとして、その前に池本幹雄先生の絵」について思ったことをちょっとだけ。

 池本先生の絵は、以前からコミックスで時々拝見して(「~周年おめでとう絵」などで)、渋くてオトナな雰囲気はすごく印象に残っていました。  今回の絵を見て思ったのは、ヒナタやヒマワリはやや古風だけど(前髪パッツンは今の流行りではあるけど)、いのじんはちょっとポッチャリ系かな・・サスケはどこかスネイプ先生風ハリーポッターの。あくまで個人の感想)。 なんというのか・・岸本先生の絵と較べると、髪の毛が「しっとり系」なのかな。 

 十年以上岸本先生の絵を見てきたから、描き手の違いによる「違和感」は無いと言ったら、ウソになる。 だけどナルトやボルトは岸本先生の絵に似せてあるし、風景は「NARUTO-ナルト-」そのままに近いので、すんなり溶け込めました(私はNARUTO-ナルト-世界の風景がすごく好き)。 そして「池本先生から見たサスケやサクラは、ああいうイメージなんだなぁ」と思うと、それはそれで新鮮でもあります。 

(ちなみに、私は池本先生の絵によるモエギ、サクラ、いのは結構好きです。 あと、新キャラのカワキの絵も)。  

 池本先生の絵はしなやかな感じがして、「男は男らしく、女は艶っぽい」・・(絵のド素人が偉そうに言うことではない、のだが)。 



 そして・・・次回は「6月」とまだ一か月も先なので、じっくり、ゆっくり感想を書いていこうと思うのですが、まず今回はプロローグの中からちょっと気になったことを。 


 「物語最初のカラーの部分」・・・いきなり映画の「数年後」の世界らしい。 最初にクライマックスを持ってきて、あとから追っていくカタチなんですね。 
それにしても、ただならぬ雰囲気・・・かつての「ナルトとサスケの終末の谷の闘い」みたいになっている・・  

 新キャラ「カワキ」は、「ナルト&サスケ」のようにボルトとは「対」を為す人物らしく、二人は左右対称に同じチャクラ紋様(赤と青)を持っています。 それにボルトの体を見ると、かなり「訳アリ状態」になっているんですよね。しかも・・・


・「お前も七代目と同じ所へ送ってやる」というカワキの言葉
・ボルトの右目にはカカシのような傷跡があり、しかも「白眼」が宿っている


これだけ見ると、『ナルト(七代目)は一体どうなったのか』とか、『ボルトの白眼は(カカシのように)誰かの形見じゃないだろな・・』など様々なイヤ~な予感が頭ン中を駆け巡ります。 相手の少年「カワキ」の素性もまだ分からないし、色々と気になることはあるのですが、しかしそれより・・・もっと気になるのは、

《なぜ歴代火影の顔岩が闘いの場になっているのか》ということと、それにカワキが言っている《忍の時代は終わる・・》の意味なんです。



・戦場が「歴代火影の顔岩」になっていることの意味

ナルトとサスケの闘いの舞台はご存知のように「終末の谷」でした。 「終末の谷」は、千手とうちは、2つの一族の「対立の象徴」のような場所・・・川を隔てて「対立の印」で向き合う柱間とマダラの石像は、「もとは1つだった」一族が陰陽2つに分けられて「千手とうちは」になり、長いこと相容れることがなかった事を語っていました。 
 つまり、《チャクラを分割してしまった事》によって生じた対立(終末の谷)を背景として、ナルトとサスケは闘ったのです。 そして二人は「対立の印」をぶっ壊し、新たに「つなぐ」(協力する)ことを示してみせた・・・ 

一方で、ボルトとカワキの闘いの背景は「歴代火影の顔岩(火影岩)」です。「火影岩」は受け継がれ、つながっていく火の意志の象徴・・・ボルトとカワキはそれを背景に闘っていて、その火影岩が破壊されてしまっている。
 つまり、「つなげていく」という発想が根本から否定され、覆されるような「何か」が起きたのかもしれない・・・  仮にそうだとすると、「カワキの言葉」も気になってきます。


・カワキが言う《忍の時代は終わる・・》の意味

どこかで聞いたようなこのセリフ、67巻でオビトが《忍はもう終わりだ・・・もう続けることはない》と言ってたのと似てるんですよね。 だけど、カワキが言っている《忍の時代は終わる》は、あの時の「忍はもう終わり」とは意味するモノがおそらく違う(のだと思う)。 
 ナルトの時代には、「チャクラ」を対立や争いの道具とするような「忍」の在り方が問われましたが、ボルトの時代に問われる「チャクラの使い方」そして「忍の在り方」とは、何なんだろう・・? 

 平和と安定は五大国の交流を活性化させ、産業革命的な発展を促し、「チャクラ」の使い道も多様になっているように見えます(新忍具や交通機関の動力など)。 その一方で、チャクラの使い方はさらに「本来の在り方」からは外れていってるようにも見える・・

 ナルト達は、理想的なチャクラの使い方(そして理想的な忍の在り方)の答えを出してくれたと思いましたが、それでもチャクラの祖である「十尾」については封印して未解決のままに終わっています。 「封印」とは、蓋をしてとりあえず取っておくという意味でしかありませんから、いずれは表面に出てくるかもしれない・・。
 ボルトの時代には《十尾》つまり《1つに統べられたチャクラ、チャクラの祖》との関係や、延いては《チャクラというモノ、忍というもの》について、根っこ(ルーツ)から考え直す時が来るんじゃないだろうか・・?

 
そして、プロローグのボルトとカワキの二人には、《十尾》を思わせるモノも見ることができます。 それは「チャクラの模様」・・・



・ボルトとカワキのチャクラ模様

大きくなったボルトとカワキの腕(そして顔)には、左右対称のように浮かび上がった「チャクラ紋様」があります。 ナルトは「九尾(九喇嘛)モード」になると丸い模様(●)が浮かび上がりましたが(同じく九尾チャクラを持った穢土転生ミナトにも同じような丸い模様が浮かび上がった)、どうやらボルト達にも何かの力(チャクラ)が宿っているらしく・・


 ボルトが青で右手、カワキが赤で左手・・・で、その「模様」は・・・

イメージ 1

  この模様・・・ちょっと「十尾(神樹)」に似ていませんか・・?


 「十尾(神樹)と月」の模様については、以前何度かこんな雑考をしたことがあるので一部抜粋しますが(ご記憶かもしれませんが)、たとえば、これが「十尾(初期形態)と月」の絵の模写なのですが↓

イメージ 4

それと、65巻でなぜか「名前と家紋」だけ出てきた「羽衣一族」の家紋↓

イメージ 2

さらに、霧隠れのマダラの「仮面」を横向きにするとこんな感じ↓

イメージ 3

これらは「神樹=十尾」の模様にも見えるような気もする(※詳細は646話「神樹」感想にて)。 その他にも《十尾と月=神樹をイメージとしたような図》は、NARUTO-ナルト-の中では度々登場しており、ず~っと気になっていたのですが・・・それらは何だったのか、結局分からなかった(ようするに撃沈した);

 そして・・ボルトとカワキに浮かび上がった「実(眼)を包み込むような触手」風の模様も、神樹(十尾)を彷彿とさせる図柄のような気がするのです(私としては)。 もしかして、彼らは十尾の力を分割して取り込んでいて、これは十尾モードなのか・・?と想像したりして。 
 まぁ、まだそこまで推測するには早すぎるし、思い込みは悪い癖でイケマセンが、ナルト時代には未解決で次世代に託された「カグヤ、十尾」の問題はやはり気になる。(早くも妄想本能剥き出し)・・・

 もちろん、まだまだ「岸本・池本・小太刀先生によるスリーマンセル」がどういう方向に話を展開されていくのかは見当もつかないし(今からついても困る)、どういう方向に進んでいっても楽しみなのですが、あくまで私の「願望」を言うならば・・ボルト達には「十尾」とも仲良くなって欲しいし、「本来は十尾のものである」チャクラとの新しい付き合い方を見つけていって欲しい。 そんでもって、父ちゃん達に足りなかったものを見つけていって欲しい。

 そして「ボルトならでは」のものと言ったら・・・その1つは「親子の在り方」じゃないか・・とも思っています。



(本日はここまでにして・・感想はまだ続けます)