ウスラトンカチ・・・ナルト疾風伝「和解の印」の感想をちょっとだけ
「るっせーよ・・・ウスラトンカチ」
アニメでも「久しぶり」だった、ウスラトンカチ。
アニメでは、ラストに「2人の血でつながれた手の絵」の後に「つながれた石像の手」、そしてタイトル「和解の印」の文字が出て、最後はサスケの(皆お待ちかねの)「ウスラトンカチ」で締めくくられた・・・(涙&拍手)
アニメでは、原作にはない「へへへ・・」っというナルトのホントに嬉しそうな笑い声が入ったんだけど、これは脚本なのかそれとも竹内さんのアドリブなのか・・・・ でも、見ていた大勢の人達もナルトと同じ気持ちだったと思う。 《やっと、やっと遂に言いやがったな!》ってね。
《ウスラトンカチ》は、ナルトとサスケにとって「特別」な言葉・・・
・ウスラトンカチ
ナルトとサスケの長かった闘いは《ウスラトンカチ》で始まってるんですよね。 それも、実は最初に「ウスラトンカチ!」と言ったのはナルトのほうだった・・らしい。 アカデミーの組手授業で、「来やがれウスラトンカチ!」と言葉で「対立の印」を叫んでいたのはナルト・・
そのうち、「ウスラトンカチ」はサスケがナルトに言う言葉になって、サスケは少しずつナルトを認めるようになって、“オレはお前とも闘いたい”と言うまでなって・・・
(その後、サスケは「ウスラトンカチとは負けず嫌い(と相手を認める言葉)」だと明かすことになる)
・・・だけど、ナルトのことを「認めるわけにいかなかった」サスケは、ず~っと長い間「ウスラトンカチ」の言葉を封印してしまって、それからずっと・・・あの「ウスラトンカチ」は聞くことが出来なかった。
だから、サスケがまたいつか「ウスラトンカチ」といってくれるのを、ずーっと待ってたんですよね、ナルトは・・・ そして、もちろんナルトファンたちも。
そして、やっとサスケが言ってくれた「あの」懐かしい《ウスラトンカチ》・・・
昔ナルトがサスケに《対立の印》として渡したウスラトンカチを、サスケはナルトに《和解の印》として返してくれた・・・《ウスラトンカチ》・・・あれは《言葉による和解の印》だったと私は思っています。
・友(ダチ)がスネってる
そして、サスケが言った「オレの 負けだ」・・・ これは力関係の「負け」ではなくって「ナルトを認める」ってことなんですよね、きっと。 そして「ナルトを認める」ということは、「サスケが自分自身の弱さ甘さを受け入れ認めてやる」ってことでもある。
だけど、それでもサスケはまだグチャグチャ言ってたんですよね、「お前は良くても他の者は納得しない」とか「オレがまたたてつくかも分からんぞ(オレを信じられるのか?)」とか。 これって、ナルトが「そんなことないってばよ!」と言ってくれることを期待してたんじゃないかと思ってます。 サスケって、そういうところがありますから。
小さい頃も、こんな事がありましたよね・・・ 母さんに、「父さんはオレのこと本当はどう思ってんのかな?」とか「なんで父さんは兄さんばっかり」なんて言っている。 その少し前に、父さんに「さすがオレの子」って言ってもらったハズなのに、それでもすぐ不安になって、母さんに「父さんはオレのこと本当はどう思ってるのか」聞いてるんですよね。
それで「父さん、わたしとはアナタのことばかり話してるのよ」なんて言ってもらうと、やっと安心する。
そして、父さんにも「どうして兄さんはオレのこと構ってくれないの?」なんて聞いたりしている・・・ サスケって、まわりが自分をどう見てるのか、どう思ってくれてるのかをすっごく気にする。
今度の終末の谷の闘いでも「そんなになってまでなぜオレの邪魔をする?」「なぜそこまでしてオレに関わろうとする?」とナルトにしつこく聞いているんですよね。 ・・・サスケは、ナルトに 何て言ってもらいたかったのかな?
ナルトには「もう分かってんだろ?」「これ以上同じこと言わせんな!」「それ以上スネてグチグチ言ってみろ またぶっとばすぞ!」なんて言われちゃってるけど、サスケは・・・はっきりとした「友情や愛情が伝わる言葉」が欲しかったんじゃないのかな。
だから、ナルトみたいに何度でも「友達だ!」と言ってくれたり、サクラみたいに「私はサスケくんのことが好きで好きでたまらない!」なんてハッキリ言ってくれると、すごくすごく嬉しいんじゃないかと思う。
(で・・結局言わせてるんですよね、サスケ)
イタチも当然、サスケのそういうところは熟知していたから「断ち切る」為にアレコレ手を打ったんだろうけど・・・その代わり、最後にはサスケが一番欲していた《愛している》というストレートな言葉を伝えてあげてましたよね。 そしてもちろん、ナルトだってお見通しだった・・・《友(ダチ)がスネってる》とは、実に言い得て妙。
ま、そういうところが意外と幼いというか・・・親しい者だけが知っている「サスケの憎めないところ」でもあるんですよね。
(ムスッとしてスネるのは小さい頃からお得意だった)
ナルトはサスケのことを「そういやお前も意外にバカだったもんな」って言ってたけど、「そういや・・・だった」ってことは、前々からナルトはそう思ってたんですね。 でも、サスケはそう言ってもらって嬉しかったんだろうなぁ・・・ 《グチャグチャ言ってスネる》ようなサスケの弱さや甘さも、「バカ」って言って、友として・・自然に受け入れてくれてるのだから。
にしても、ホント・・・手のかかるダチだったよね、ナルト(^.^)
《うっせーよ・・・ ウスラトンカチ》
☆声優の杉山さんも、あの「ウスラトンカチ」を言う時は感慨深かったんじゃないかな・・
☆アニメオリジナル部分には、サスケがナルトの心の中、記憶を見るのが入ってましたね。 ナルトの「ブランコ」・・・これは前に一度チャクラを繋げた時に見た「ナルトの記憶」(3つの画の内の1つ)、それをもう一度ゆっくり思い返していたのかな・・ 風に揺れる「誰も居ないブランコ」・・かつての「空虚な存在感のナルト」。
☆ホントだったら、2人がぶつかったら「生きてはいなかった」のかもしれないけど、多くの人たちの想いと彼らを信じる気持ちが、彼らを「生かした」ような気がします。 2人は皆の希望だから・・・
☆参考過去記事
☆駄文、読んでくださって感謝。
☆次回は「うずまきナルト!!」・・ その後は新章スタートという情報をいただいたけど、でもアニメでも「原作ストーリー」はいよいよ完結かぁ・・
(ナルト好きブログ! 2016/10/07)