ナルト好きブログ!(NARUTO考察・雑考)

NARUTO-ナルト-の考察(伏線、言葉、人物考察などなど!)続行中!

BORUTO -NARUTO NEXT GENERATION- 28話「花」の感想をちょっとだけ。

今月のBORUTOを見て思ったことをちょっとだけ・・といいつつ、いきなりNARUTOの話から始めちゃいますが; NARUTOには「水面に映った顔」の描写がちょくちょく出てきますよね。

 カブトのエピソードで「自分を見失ったカブトが水面を見つめていると、大蛇丸の顔が浮かび上がる」場面とか(583話「これは誰だ」)、幼いサスケが水面に映った自分の顔を見ていると、それが兄さんの顔に変わっていく場面とか(225話)、チヨばあが水面に映った自分を見て「己と向き合う」覚悟を決めていく場面(254話)とか・・ 水面は、まさに心の鏡。 人物の心の内を表す手段としてよく登場していました。

 で、今回のBORUTOの「水面に映ったジゲンの顔」、これは無表情でなかなか不気味でしたね~・・怖かった。 カワキの心の中をのぞいたような、そんな感じでしたね。

 あと今回いいなぁと思ったのが、「ナルトがカワキを抱き寄せた場面の次にサラダの《手》がアップされるところ」。 サラダがナルトを見て「何を感じ取ったのか」をそっと伝えてくれたような気がする・・

 それまでサラダは、カワキに対して「アドバイス」したり、フォローしてあげたり・・サラダなりに気遣っていたんですよね。  だけど、それ以上に大切なのは「愛情を伝える手」、直接想いや愛情を伝える「温もり」なんだとナルトに教えられたんじゃないのかな。 火影、里の父として必要なのは、そういうものなのだと・・  

 で、サラダ自身もよ~く知ってますもんね、言葉以上に想いや愛情を伝えるのは「手の温もり」なんだってことを。 例の、あの《デコトン》で、愛情を伝えてもらってますもんね。

 ナルトも、かつては愛情ってもんを知らなくて・・・それを本当に実感できたのは「クシナ母ちゃんに会った時」じゃないかと思うんです。 クシナ母ちゃんに会って、思わず抱きついて《ギュっ》と母ちゃんを抱きしめた・・・あの場面、強烈に印象に残っているんです(498話)。 あの《ギュっ》がね・・

 クシナの体温というか温もりを直接感じて、あの時ナルトは本当の「愛情」を知ったと思うんです。 で、あの時「手で感じた温もり」が、ナルトの心を救った・・そう思っています。
 だからナルトも、手で直接カワキに温もりを伝えて彼の心を救ってやりたかったのかな・・・ やっぱり直接伝わる「温もり」の威力って大きい。

 それと、今回はちょっとだけ登場のボルトですが、さすがボルト・・大切なものは「そこに在る想い」だってことをよくわかってますよね。 「モモシキ任務」の時に実感したってのもあるだろうけれど、もともとボルトはそういうところがある(たとえば、大切なのは「お弁当」そのものより、そこに在る「母ちゃんの想い」だと考えたりとか)。 
 でも、それはボルトの「持って生まれた性格」というよりも、「周囲の環境がそうさせた」ような気もするんです。 親や周囲の大人達が、日ごろ当たり前のように「相手の心を思い遣る」ことをしていたり、何気ない言動が「そこに在る想いを大切にする」ものであったりする・・・そういうのを見て感じて育って、自然と受け取っているんじゃないかとね(今回も、いのが「初対面のカワキ」に対して、さりげなく優しさを見せてますよね)。 ボルト達は、そういう中で育って「想いを大切にする」ことを知っている・・・

 カワキは、社交性がない自分のことを「育ちが悪い」といったけど、でもそれは「ボルトは育ちがいい」とかいう問題ではなくって、そういう環境を「前の世代の人が苦労して作り上げてくれた」からでもあると思うんですよね。 

形あるものはいつかは朽ちる、だけど大切なものはそこに在る想い》・・・そして
《想いはずっと受け継がれてつながれていく》。 ナルト達は、この答えを苦労して、やっとの想いでつかみ取ったんですよね。 それに、かつて忍は優しさや想いを封じて、素直に感情を表せなかった事もあったけど、ナルト達が忍の在り方を変えていったんですよね。 
 ナルト達が苦労して歩いてきた道は、ちゃんと今に実を結んで・・今の忍達の生き方、子供たちが育つ環境に活かされて受け継がれている。 
 カワキは育ちが悪いとかいうより、素直に感情を見せられず、トゲで武装して心を隠す必要があったということなのかな・・ 周囲の大人たちがそうさせてしまった、というか。

 あと、カワキの心を縛る恐怖を見て、ふと思ったのは・・過去に同じような思いをしたであろう「ヤマト」のこと。 大蛇丸の実験に使われ、周りの子供たちはすべて死んでしまい、たった一人残った実験体。 彼の苦労は計り知れないけれど、それをほとんど感じさせないところが、とにかく凄い。 
 与えられてしまった「木遁」という能力を、建築という芸術にまで昇華させ、誇りをもって使いこなしている・・・ ヤマトはどうやって心の傷をいやし、過去を乗り越えていったのか・・ (アニメのオリジナルストーリーはあったみたいだけれど)、私としては、同じように心に傷を抱えた「カカシ」との出会いが大きかったのではないかと勝手に想像しておりますが・・意外と謎が多く分からない部分が多い・・・すご~く今も気になるキャラクターの一人です。




☆ちなみに「居士」も気になる人物・・ 元木ノ葉の忍なのかな? 何の事情があって「殻」に居るのかなど、ちょっと気になる。

☆あともう1つ「水面に映った顔」の描写で‥私が特に好きなのは、383話で蛙が飛び込んだ水面に「歴代火影(三代目と四代目)」の顔岩が映る場面。
蛙(自来也)が意を決して三代目や四代目と同じような最期を迎えたことを描いた場面です。 それを「察している」綱手の表情がまたいいのです・・






☆駄文、読んでくださって感謝。